ULCF エクストラストーリー   作:JINISH

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ファーストミッション 後編

カーウェンの町の北東に位置する船の墓場でルゲイエとあらゆるドラゴンを操る対プリキュア用の生物兵器・竜魔人キリトと遭遇するバッツとレナ。

ルゲイエを蘇らせ、竜魔人キリトの完成を導かせたのは、幻影帝国の幹部・ブラックファングだった。

竜魔人キリトは伝説の八竜を召喚する。

そんな時、竜魔人キリトの前に立ちはだかったのは、レナの姉であるファリスと、元ユグドラシルのキュアイージスことマヤだった。

伝説の八竜の内、スカルドラゴンとフリーズドラゴンはイージスによって倒されたが、敵はルゲイエと竜魔人キリト、そして、まだ倒していないレッドドラゴン、ブルードラゴン、イエロードラゴン、ストームドラゴン、アースドラゴン、ホーリードラゴンが残っている。

イージスとファリスは6体のドラゴンに囲まれている。

 

「流石、伝説の八竜!複製されたものとはいえ手強いわね・・・!」

「その内2体を倒したお前もすごいけどな・・・」

 

言い忘れたが、竜魔人キリトが召喚した伝説の八竜は本物という訳ではなく、竜魔人キリト本体の細胞から複製された本物に近い強さを持つ偽物である。

だからと言って、決して弱いわけではなく、八竜自体も能力的に強力の為、苦戦はしている。

 

「ヒャヒャヒャヒャ!多勢に無勢とはこの事じゃのう!」

 

イージスとファリスが六体の竜に苦戦している様に嘲笑うルゲイエ。

レッドドラゴンがイージスとファリスを襲い掛かる。

 

「春光拳奥義!天翔双龍波!」

「クルーシフィクション!」

「クライムハザード!」

「シャインサーキュラー!」

「ルパインアタック!」

 

ピンチに追い込まれたイージスとファリスだが、レッドドラゴンが5つの影の猛攻により消滅される。

 

「な、なんじゃ!?」

 

ルゲイエはレッドドラゴンが消滅された場所を見ると、そこにはジャッキー、アルベルト、エディス、バステト、アビドスの5人がいた。

 

「ジャッキー!アルベルト!エディス!」

「バステトにアビドスまで!」

 

レナとバッツはG.Fと関りがある為、彼等とは面識あるようだ。

 

「ご無事で何よりです!バッツさん、レナさん!」

「我々が来たからにはご安心を!」

「ちょっと・・・レナ王女達の救出はマヤに任されてるでしょ?」

「じゃ、私達はこいつらね?」

「キュアイージス、ここは我々に任せて貰おう。」

 

ジャッキー達はイージスにバッツ達を救出するよう促す。

ジャッキーはホーリードラゴン、アルベルトはストームドラゴン、エディスはイエロードラゴン、バステトはブルードラゴン、アビドスはアースドラゴンと対峙する。

 

(この5人が噂に聞く、星の戦士・・・)

 

イージスは5人を見て感慨深く感じた。

星の戦士は同じ星に生まれ、共に戦う戦士という由来から付けた名前だそうだ。

 

「お頭~!」

 

ファリス達は声がした方に振り向くと、サムワンとスイープを先頭にしたシェルヴィッツ海賊団がやってきた。

何人かは二本爪の腕を持つ乗り物・魔導アーマーを搭乗していた。

 

「いてもたってもいられねぇので、助けに来ました!」

「助太刀いたしやすぜ!」

 

サムワン達はファリス達を助太刀に現れる。

 

「ったく・・・余計な事しやがって・・・」

 

ファリスは口を減らない事を言う。

しかし、表情は嬉しそうだった。

 

「行くぞ!イージス!」

「はい!」

 

イージスとファリスは残り五体となった八竜をジャッキー達に任せて、二人はバッツ達の救出に向かう。

 

「行かせん。」

 

竜魔人キリトはイージスとファリスに大旋風を放つ。

 

「!イージス・ソードシールド!」

 

イージスは直撃を喰らう前にイージス・ソードシールドで防御する。

よって、イージスとファリスはノーダメージで済んだ。

 

「この程度の盾など・・・」

 

竜魔人キリトはイレイサーを使って、イージス・ソードシールドを掻き消す。

 

「なに!?」

 

イージスは自らの防御技を消され、動揺する。

しかし、そんな暇はなかった。

竜魔人キリトは立て続けに100万ボルトを放ち、イージスとファリスが大ダメージを受ける。

 

「ヒャヒャヒャヒャ!竜魔人キリトは伝説の八竜の力を使う事ができる!こいつはいわば、八竜の集合体じゃ!」

 

ルゲイエは竜魔人キリトについて分かりやすく説明する。

竜魔人キリトは伝説の八竜の力を得て活動する人工生命体。

当然、竜魔人キリトはストームドラゴンをはじめとする八竜の能力、技、特徴を併せ持つ。

レッドドラゴンは炎属性攻撃を吸収し、反射魔法のリフレクを無効化にするイレイサーを使用できる。

ブルードラゴンは水属性攻撃を吸収し、自身と相手の状態異常を入れ替える波紋が使える。

イエロードラゴンは雷属性攻撃を吸収し、攻撃を受ける度にパワーを蓄積する。

フリーズドラゴンは氷属性攻撃を吸収し、分身を作る事ができる。

ストームドラゴンは風属性攻撃を吸収し、八竜の中で素早く飛翔する。

アースドラゴンは地属性攻撃を吸収し、八竜の中で最も攻撃力が高い。

スカルドラゴンは毒属性攻撃を吸収し、状態異常攻撃が得意とする。

ホーリードラゴンは聖属性攻撃を吸収し、手数の多さで敵を攻める。

これらの能力が竜魔人キリトに受け継がれており、まさしく対プリキュア用の生物兵器と言っても過言ではない。

 

「全然隙がねぇじゃねぇか・・・!」

「だとしても・・・引くわけにはいかない・・・!」

 

イージスは立ち上がり、竜魔人キリトに立ち向かう。

 

「サリサ王女は二人を!こいつは私が引き受けます!」

 

イージスはファリスにバッツとレナを助けるよう頼む。

ファリスは「分かった!」と言って、バッツとレナの元へ向かう。

 

「そうはさせん・・・」

 

ルゲイエは骸骨型のロボットに変身し、ファリスを足止めする。

 

「邪魔すんじゃねぇ!」

 

ファリスは竜騎士からサムライにジョブチェンジした。

ルゲイエは火炎放射を放つが、ファリスはそれを躱し、一文字切りするが、ルゲイエはすぐに後ろに下がって躱す。

ファリスはその隙を突くように銭投げを繰り出し、ルゲイエにダメージを負わせる。

ルゲイエはファリスの不意打ちに膝を付き、蹲る。

ファリスはすぐにバッツとレナの元へ走り出す。

ファリスは刀でバッツとレナの縄を切って解放する。

 

「ファリス!」

「大丈夫か!?」

「うん!姉さん!」

 

バッツとレナはファリスに助けられ、安心するが、そんな暇はなかった。

 

「くっ!!」

 

イージスは竜魔人キリトに苦戦し、ファリス達の許に薙ぎ払われる。

 

「イージス!」

「ヒャヒャヒャヒャ!いいぞ、キリト!止めを刺すのじゃ!」

「終わりだ。」

 

竜魔人キリトは大海嘯を繰り出す。

 

「させない!」

 

イージスはラブプリブレスのダイヤルを回す。

 

「イージス・ソードトルネード!」

 

イージスはイージス・ソードトルネードで竜魔人キリトの大海嘯を相殺した。

 

「大丈夫ですか!?」

「あぁ!助かったぜ!」

 

ファリスはイージスに礼を言う。

バッツとレナも同様に感謝する。

 

「ウゥム・・・まさか、クリスタルの戦士の二人を取り戻すとはのう・・・」

 

ルゲイエは先程のぶつかり合いで相殺された事に驚きを隠せない。

 

「空の下なる我が手に、祝福の風の恵みあらん!ケアルガ!」

 

ファリスはバッツとレナにケアルガを唱える。

バッツとレナは回復する。

 

「バッツ、レナ、まだやれそうか?」

「あぁ。勿論だ、ファリス!」

「私も平気よ!」

 

バッツとレナはまだ戦えると言い、バッツは魔法剣士に、レナは狩人にジョブチェンジした。

 

「イージス!あのジジイは俺が!お前はバッツ達と一緒にあのバケモンを!」

 

ファリスはサムライから剣闘士へとジョブチェンジする。

 

「了解です!イージス・ジャスティスソード!」

 

イージスはイージス・ジャスティスソードを生み出し、バッツとレナと一緒に竜魔人キリトと対峙する。

 

「魔法剣サイレス!」

 

バッツは魔法剣サイレスを繰り出す。

竜魔人キリトは槍で牽制するが、隙を突かれ、一撃を与えられ、魔法が使えなくなる。

イージスは間髪入れずに竜魔人キリトを横一文字に斬る。

竜魔人キリトは怯んだが、すぐにイージスに斬りかかる。

イージスは光の剣で防ぎ、バッツはその隙を見て擦り抜け様に横腹を斬る。

レナはそこで矢を放ち、竜魔人キリトに命中する。

竜魔人キリトは絶対零度を放つが、イージス、バッツ、レナはそれを躱す。

 

「よくも俺の妹と仲間を甚振ってくれたな?!」

 

ファリスはルゲイエが放ってくるレーザーを躱しながら接近し、ルゲイエを叩き斬る。

ルゲイエはファリスにお返しとばかりに睡眠ガスを放つが、効かなかった。

ファリスはルゲイエにエレメントアタックで止めを刺す。

ルゲイエは黒いガス状となって消滅された。

 

「クルルにあげたエルメスの靴を履いて正解だったぜ。」

 

先程の睡眠ガスを受けても何ともなかったのは、エルメスの靴を装備したからだそうだ。

エルメスの靴は自身の戦闘スピードを上げて、睡眠、麻痺、ストップ、スロウの状態異常を防いでくれる靴である。

その靴はクルルから貰った模様。

一方、ジャッキー達も伝説の八竜との戦いに佳境に入る。

シェルヴィッツ海賊団の援護もあって、だんだん押していった。

 

「スレッドファング!」

 

アビドスは猛スピードでアースドラゴンに突進し、その胴体を貫く。

アースドラゴンは咆哮を上げながら消滅する。

 

「スターバースト・ストリーム!」

 

バステトは目にも止まらぬ速さで16連撃の斬撃をブルードラゴンに与える。

ブルードラゴンは海に墜落し、そのまま消滅する。

 

「ハウリング・オクターブ!」

 

エディスはイエロードラゴンに高速で5回突き刺し、その胴体に斬り下ろし、更に斬り上げ、止めに全力で上段斬りを喰らわす。

イエロードラゴンは地面に突っ伏して、消滅していく。

 

「フラッシング・ペネトレイター!」

 

アルベルトは助走しながら全身から光の尾を発し、超高速でストームドラゴンに突進して刺し貫く。

ストームドラゴンは墜落し、消滅する。

 

「春光拳奥義・天翔双龍波!」

 

ジャッキーは炎龍と雷龍をホーリードラゴンにぶつける。

ホーリードラゴンは火達磨になり、そのまま消滅する。

残るは竜魔人キリトだけである。

 

「流石、ジャッキー達だな。複製体とはいえ、伝説の八竜を倒すなんて。」

「えぇ、そうね。ガラフやブラスカさんが一目置かれるのも納得ね。」

 

バッツとレナはジャッキー達の戦いぶりを見て感嘆する。

 

「レナ!こっちも負けてられないぞ!」

「うん!」

 

バッツは剣を構え、レナも弓矢を構え直す。

竜魔人キリトも槍を構え直し、攻撃を再開する。

 

「魔法剣フレア!みだれうち!」

「メガフレアシュート!」

 

バッツは竜魔人キリトに有効打を与えられる無属性のフレアを二本の剣に込めて竜魔人キリトに斬りかかり、レナはバハムートを召喚し、バハムートがメガフレアを放ったと同時に矢を放ち、竜魔人キリトに大ダメージを負わせる。

 

「イージス!君が決めるんだ!」

「!はい!」

 

イージスはバッツに言われ、頷く。

竜魔人キリトは槍を構え直し、イージスを襲う。

イージスは竜魔人キリトが接近してくるのを気付き、身構える。

竜魔人キリトは槍でイージスを突き刺そうとするが、イージスはそれを躱し、槍の柄を掴んで、肘で叩き折る。

イージスは持っている穂が付いている方の槍で竜魔人キリトの胸を刺し貫く。

イージスは再びイージス・ジャスティスソードを出し、竜魔人キリトを右斜め、左斜めに袈裟懸け斬りし、回転を加えて横一文字斬りを3回繰り出し、最後に思い切り縦一文字斬りを繰り出す。

竜魔人キリトはイージスの連続攻撃に膝を付く。

 

「お、おのれ・・・私は・・・対プリキュア用の・・・人工生命体・・・キィィィィィリィィィィィトォォォォォッ!!!!」

 

竜魔人キリトは黒光りするエネルギーを手から放ち、そのエネルギーで伝説の八竜を生み出す。

 

「こいつらはいくらでも複製可能だ・・・っ!!」

 

竜魔人キリトがいる限り、伝説の八竜は何度でも複製できる。

しかし、今生み出した伝説の八竜は、竜魔人キリトが受けたダメージが相当大きかったのか、半透明で苦しそうな状態だった。

 

「そうはさせない!お前はここで終わりよ!」

 

イージスはラブプリブレスのダイヤルを回す。

 

「裁け!ジャッジメントソード!」

 

イージスはジャッジメントソードを放つ。

イージスの技を受けた伝説の八竜と竜魔人キリトは断末魔を上げながら、爆発四散し、消滅した。

 

~~~~~G.F本部~~~~~

 

バッツとレナを救出し、竜魔人キリトを倒したイージスもといマヤ達はG.F本部に帰還した。

 

「あなたの活躍ぶり、ゴッドアイズで知ったわ。ジャック達の助けがあるとはいえ、よくレナ王女達を助け出したわね。文句なしの実力よ。今日からあなたもG.Fの一員よ。」

「ありがとうございます。」

 

マヤはレティからG.Fの入隊を認められる。

そこにジャッキーが割り込む。

サムワンも一緒だ。

 

「おめでとう、マヤ。G.F所属のプリキュアは君で3人目だぜ。」

「ありがとう。そのプリキュアとも会ってみたいわね。」

「あぁ。近い内に会う事になるな。」

 

ジャッキーは手を差し伸べる。

マヤもジャッキーの手を取り、握手する。

 

「しっかし、まさかまたお前と会う事になるなんてな、サムワン。」

「そんなの俺だって思ってねぇよ。」

 

ジャッキーとサムワンは改めて予期せぬ再会を交わす。

 

「それにしても、前科持ちのプリキュアが3人もG.F入りするなんてよ。」

 

サムワンはマヤを見てやれやれと言ったジェスチャーをして言う。

 

「その前科があるから、自分自身と向き合って、同じ事をさせないように教え、未来に繋がっていく。キュアパッションやキュアビート達がそうであるようにな。」

「そいつはまた難儀だな・・・」

 

ジャッキーの言葉に溜息を吐くサムワン。

マヤは窓越しに見える空を真剣な眼差しで見る。

 

「ここからが私のスタートライン・・・私はここで私の信じた正義を守って見せる。」

 

マヤはその決意を胸に抱き、口元を吊り上げる。

キュアイージスの戦いはここから再スタートするのだ。




バステト、エディス、アルベルトが使用した剣技は『ソードアート・オンライン』のソードスキルを使わせて頂きました。
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