今後ともお楽しみに!
「……さぁ…振り切るぜッ!」
「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」
「……赤い、仮面ライダー…!?」
仮面ライダーアクセルを見たたきなは仰天していた
『そう、彼がかつて風都を守ったもう1人の仮面ライダー…仮面ライダーアクセルさ!』
「フィリップ、説明は後だ!」
『おっと…これは失礼したね』
「……奴は俺たちの聴覚を操る能力を持つ。気を付けろ」
『あぁ、その能力は僕たちも経験済みさ……よって、彼を攻略する方法も考えた』
「ほんとか!?フィリップ!」
『彼を倒すには、僕たちダブルとアクセル…3人の力が必要だ。力を合わせてくれるかい?照井竜』
「……それは答える必要があるのか?フィリップ」
『…ふふっ…それもそうだね…!』
第18話「おかえりA/復讐の果てには」
「……っ」
立ち上がるサイレント
ジンはこちらを睨み付けた
そして人差し指を口の前に持っくる
あの攻撃がまた来る
『───!───────!』
翔太郎!ルナトリガーだ!
「──!」
おう!
『 LUNA!』「 TRIGGER!」
ルナ!トリガー!
「『─っ!』」
「……っ!」
トリガーマグナムから無数の光弾が発射され、その光弾は弾道を変化させサイレントに直撃した
サイレントは不意を突かれ怯んだ
『音が聞こえなくなっても、奴は遠距離攻撃に弱い!』
「なるほどな!」
ダブルドライバーを装着している限り、俺とフィリップの意識は繋がったままだ
声なんか出せなくても心の中での会話が可能って訳だ
「はぁぁぁあ!」
「…ウッ!」
エンジンブレードで斬撃を与えるアクセル
エンジン!
エンジンメモリを装填し、トリガーを引く
ジェット!
「はぁぁっ!」
刀身が燃え、高温の斬撃を与える
「……クッ……フッ!」
すると、サイレントは全身の口や人差し指を振動させた
辺りにプレッシャーが走り、サイレントは目にも留まらぬ速さで姿を消した
「──っ!?」
「『──!?』」
なんだ!?耳が聞こえなくなるだけじゃなく、雑音が響くようになったぞ!身体も鈍くなってる!
『──!』
奴の能力はきっと、対象の聴覚を操るのでは無く
特殊な音波を全身から放って周囲の音をかき消す事なのか!
それなら…!
『 PIRATE!』
パイレーツ!トリガー!
ダブルの右半身がシアンカラーへと変化し、仮面ライダーWパイレーツトリガーへと変身した
「──っ!」
どうするつもりだよフィリップ!
『──!』
バットショットを使う!
「──!」
なるほどなぁ!
《 バット!》
バットショットをライブモードにし、トリガーマグナムと合体させ、パイレーツメモリを装填する
パイレーツ!マキシマムドライブ!
「『────!』」
トリガー!バットサーチャー!
バットショットから音波が放たれ、その反響で相手の位置を把握する
まるで魚群探知機のように
「──!」
そこだ!
サイレントを発見したダブルは、トリガーマグナムからバットショットとパイレーツメモリを抜き取り、トリガーメモリを装填した
トリガー!マキシマムドライブ!
「『─────!!』」
トリガートルピード!はぁぁぁあ!
トリガーマグナムから魚型の光弾が発射され、サイレントに向かっていく
「……グッ!」
「『よし!』」
光弾はサイレントの口や人差し指を破損させ、能力を封じた
「よくやった、左…フィリップ!」
エレクトリック!
「はぁぁぁあ!」
「…グッ」
すかさずアクセルが猛攻撃を喰らわす
「……っ」
アクセル!マキシマムドライブ!
「……はぁぁぁぁ……はぁっ!」
「…っ!……グッ!」
「…絶望が、お前のゴールだ」
「ぐわぁぁぁあ!!!」
アクセルグランツァーを放つアクセル
サイレントに直撃し、ジンは人間の姿に戻った
メモリブレイクも完了した
「……」
「…やったな、照井」
「……あぁ…」
変身を解除した俺と照井
「…あ、あれ!?翔太郎さんにさっきのお兄さん!?ジンは!?」
「…まぁ、何とか俺たちでやっつけたよ」
「……えぇ〜…あなた達何者なの〜…!?」
地面に倒れ込むジンを見て千束は2人に不信感を抱く
『殺せ!殺すんだ…!』
「……っ」
すると、松下さんがやって来て千束にそんな事を言う
それに照井が反応した
『そいつは私の家族の命を奪った男だ…殺してくれ!』
「……松下さん…」
『本来ならあの時私の手で殺るべきだった…!家族を殺された20年前に!』
「……」
『君の手で殺してくれ、君はアランチルドレンの筈だ!』
「…っ」
『なんの為に命を貰ったんだ!その意味をよく考えるんだ!』
「……」
「……」
すると、照井は身体の向きを変え、エンジンブレードを握った
「……照井…?」
「……ふんっ!」
気付いた時には、照井はジンにエンジンブレードを突き刺すような体制を取っていた
「やめろ!照井ぃ!」
「はぁぁぁあ!」
ズサッ…!
という音と共に、エンジンブレードはジンの顔面スレスレで地面に突き刺さった
「……照井…」
「……お兄さん…?」
「…俺の家族は、ドーパントに殺された……」
『…っ』
照井は話した
かつて、照井の家族が氷を操るであろうドーパントに家族を凍結させられ、殺されている事を
その憎しみから、復讐の連鎖が起こり
更なる悲しみを生んだことを…
「俺もかつては復讐に囚われた人間だった…だが、俺の仲間たちが…俺の目を覚ましてくれた」
「……照井…」
「……復讐とは、悪魔の言葉だ。人をどこまでも残酷にする。家族を殺されたその悲しみや苦しみは、俺が1番理解しているつもりだ…」
照井は松下の前に立つ
『……』
「…だからこそ、あんたをその復讐という醜い束縛から解放してやる。全てを振り切れ……前に進め!」
『……』
「……照井…」
『……』
「……松下さん、私はね…人の命は奪いたくないんだ」
『…は?』
すると、照井に続き千束が松下の前に出る
「私はリコリスだけど…誰かを助ける仕事がしたい……
千束はフクロウのチャームを見せながら微笑んだ
『…何を言っ……千束…』
「…えっ?」
『それでは…アラン機関は君を……その命を…!』
すると、遠くからサイレンの音が聞こえてきた
警察がやって来たのだろう
「…ここは俺が何とかする。お前たちは早く逃げろ」
照井がサイレンの方に向かって走って行く
「…わ、分かりました!……あのとりあえず場所を変えて落ち着……?」
すると、千束は松下の車椅子のモニター、そしてゴーグルの電源が落ちている事に気が付いた
「…松下さん…?」
「……どうなってやがる…?」
「松下さん…?松下さん?…松下さん!」
「……ミカ」
「……ジン…なぜメモリに手を出した…?」
ほとぼりが冷めた時
ジンはミカと顔を合わせ少しだけ驚いていた
ジンとミカの会話を遠くで見守る俺と千束とたきなとミズキ
照井もいる
あとから聞いた話だが、松下の家族が殺されたとされる20年前
その時はまだジンはミカと共に行動しており、松下の発言には矛盾が生じていた事が分かった
「3週間前、女が直接会いに来た。現金先払いで、メモリもその時渡された。依頼者のプライバシーは訊かない主義だ」
「…結果がどうであれ、メモリに手を出してしまってからでは遅い。しっかりと罪を償って、やり直してこい」
「……分かっている。ミカ、足はどうした?」
警察に連行されていくジン
飲酒運転の容疑者として逮捕してもらったらしい
「……左…今度、喫茶リコリコのメンバーに話がしたい」
「え?…まぁ…俺はいいけど…」
「……」
俺の返事も聞かずにジンと一緒にパトカーに乗る照井
夕日に照らされながら、パトカーのサイレンが鳴り響いた
「先程の君の証言、そしてリコリコからの情報提供によって、彼の身元が判明した。松下みつお、本名は
「…じゃあ、あの話は全部嘘だったって事か!?」
「…いいや、正確には…松下という男は存在しなかったという事だ」
「……存在…しない…?だってさっきまで俺たちと会話してたじゃねぇか!」
「ネット経由で第三者が君たちと話していたんだ。ゴーグルのカメラに車椅子はリモート操作で音声はスピーカーだ。その第三者が芦原庵惨を利用してリコリス…それも錦木千束にジンを殺させようとしたんだ」
「……一体…なんの為に…!?」
「……まさか…」
事件のあった夜
俺たちは今回の事件のおさらいをしていた
だが、俺たちの知らないところで
また新たな脅威が迫っている事に
この時の俺たちは気付いていなかった
「……っ!」
「…はは……はははは!」
黄色い車に派手に轢かれるサードリコリスの1人
テロリストであろう男を着けていた時、真島が乗った車が彼女に向かって行ったのだ
「……クッ…ククッ…」
「…へっ…へへへ」
続々と集まるテロリスト
銃を彼女に構え、一斉に銃弾を放った
「……まずは1人目だ…リコリス」
「……俺の家族は、あるドーパントに襲われ…死んだ」
「……」
喫茶リコリコのカウンター席にて、マスターのコーヒーを飲みながら語る照井
「奴の名は井坂深紅郎、ウェザー・ドーパントに変身した風都史上最悪の殺人鬼だ」
「……井坂…!?」
その名に、マスターが反応した
「…俺は復讐心に駆られ、その復讐が復讐を呼ぶ…まさに復讐の連鎖が始まってしまった……」
「……」
「…だが、俺の仲間たちが俺の目を覚ましてくれたおかげで、俺は一番大切な事に気付けた。結果、仮面ライダーが井坂を倒し、俺の復讐は幕を閉じた……」
「……それが、照井さんの…過去?」
たきなが照井に問いかける
「…だが、俺にはどうしても許せない事がもう1つある」
「……?」
「…俺の家族が殺された、連続凍結事件……それが、お前たちDAによって揉み消された事だ!」
「…っ!」
「…っ!」
「……」
「……マスター、この事件の事知ってるんだろ?2人にも話してやれよ」
「……あぁ」
照井の話を聞いてパニックになっているたきなと千束に、マスターは優しい口調で説明した
「……そんな事が…」
「…あったなんて…!」
「…私も当時は驚いた……人間の成せる業じゃない…そんな化け物がこの街に蔓延っていることに絶望さえ覚えた」
「……」
照井はマスターのコーヒーを飲み切ると、マスターの胸ぐらを掴んだ
「照井…!」
「いいんだ!翔太郎くん…」
「……マスター…」
「……照井くん…君が刑事になったのは、その男に復讐する為か…?」
「……」
「…君にした事は、本当に申し訳ないと思う…だが、どれもこれもこの街の為だ…許してはくれないか!?」
「……俺に…!」
「……っ」
「…俺に質問をするなッ!」
マスターの胸ぐらを乱暴に離した照井は、店を勢い良く後にした
「……照井…」
「……左さん…少しお話が」
「…え?」
俺はこの日、たきなから千束の心臓が機械だという事を教えてもらった
だが、それ以外にも何かが引っかかる
千束のあのチャームの意味、すなわち
千束の使命とは……?
「…なに?赤い仮面ライダーが?」
「はい、半年ぶりに風都に帰って来たようです」
楠木にアクセルについての報告をする秘書
「ほぅ…転勤期間から抜け出して来たか…なかなかやるな、あの男も…」
「また、街から追い出しますか?」
「……いや、今となっては仮面ライダーも必要不可欠の存在となった…利用するだけ利用して、始末しろ」
「……はい」
楠木の手元の報告書には、アクセルの写真と
照井竜の顔写真が載っていた
次回
第19話「進撃のR/リコリス狩りの再来」
これで決まりだ!