仮面ライダーW/L・R   作:キャメル16世

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リコリス・リコイル最終話感想
感動と驚きと笑いをありがとう

やばい……プレッシャー…



第19話「進撃のR/リコリス狩りの再来」

「……」

「……司令!またリコリスが襲われました!今月に入って4人目です!」

「……チッ」

赤の仮面ライダーが帰って来たと思えば…今度はリコリス狩りの再来だと…?

 

未だリコリスの顔が割れている原因も不明

DAも躍起になっている

 

「……全隊員、モードSで警戒態勢へ!」

 

 

 

「……今月で4件目か」

「不幸なもんですよ…被害者はいずれも女子高生、ひき逃げ犯は今も逃亡中ですしね…」

事故現場に訪れた照井竜と真倉駿

真倉は刃野刑事の部下であり、超常犯罪捜査課の下っ端でもある

 

今回起こった事件は、女子高生が次々にひき逃げされるという事件だ。表向きには不慮の事故となっているが、俺の目は侮れない

おそらく何者かが連続殺人を行っているに違いない

 

「…真倉刑事、被害者の身元は分かるか?」

「それが調べさせてくれないんですよ……まぁ、ここら辺のことはアイツらに頼もうかと思ってるんですが…なかなか癪に障るんですよね〜」

「……」

 

被害者はリコリスか……それじゃ身元は簡単には割れないな…

それに、リコリスが関連しているなら

アイツらもとっくに動いている筈だ…

 

「……連続殺人…」

 

《父さん…母さん…!……春子っ!》

 

「……必ず、この事件を解決してみせる……DAごときに負けられるかっ…!」

 

*

 

「……フフッ」

彼が照井竜……又の名を、仮面ライダーアクセル…

 

「…面白い…彼の才能もじっくりとこの目に焼き付けたいところだな……」

園咲来人と同じ特殊体質の人間…

その力…思う存分見せてくれ…!

 

 

 

第19話「進撃のR/リコリス狩りの再来」

 

 

 

「……え?リコリスが…?」

『4人共単独任務中に大勢に襲われたらしいです』

「…なんで特定されてんだ〜?」

『分かりません…例のラジアータのハッキングと関連があるのかも…』

 

たきなから事件の概要を聞いた千束

DAの医師である山岸から暫くの外出自粛と検診の指摘を伝言された

 

「あ〜そうだったぁ…」

『…行かなかったんですね』

「……だって〜…」

暫く大きな任務もなかった為、夜通し映画を見ていた千束はすっかり忘れていた

 

『早速今日から常にペアで行動しようと思います』

「ん?いや、ペアって毎日お店で一緒じゃ…」

すると、家のインターホンが鳴った

 

「夜は交代で睡眠を取りましょう」

「……え?」

ドアを開けるとスマホを耳に当て、大きな荷物を持ったたきなが立っていた

 

「安全が確保されるまで、24時間一緒に居ます!」

「…ウチに泊まんのっ!?」

 

満面の笑みで質問する千束

この日から、千束とたきなの共同生活が始まった

 

*

 

「…千束とたきなが同棲?」

「ん〜…その言い方だと少し誤解を生むが…まぁ、間違ってはいない」

「なんでまた急に?」

マスターから千束とたきなの共同生活の話を聞いた俺

どうやらまたDA内で一悶着あったようだが、楠木は極秘と言ってマスターにも情報を共有してないようだ

 

「ただ分かっているのは、単独任務中のリコリスが続々と殺されているという事だけだ。犯人の目処はまだたっていないらしい」

「……リコリス狩り…また始まったのか」

「千束とたきなは互いの安全を守る為、共同生活を始めたらしい…今度、様子を見てきてくれると助かる」

「あの二人なら心配いらないだろ〜…ただ、ドーパント絡みの事件なら話は別だ」

「……前から気になっていたが、翔太郎くんは…仮面ライダー…」

「……っ」

まずい…!

口が滑ったか…!?

 

「…と、知り合いなのか?」

「……え?」

「君たちの身の回りには何かと仮面ライダーが関係している気がしてな、前々からそんな気がしていたんだ」

「……不満か?」

「…え?」

「俺と仮面ライダーが知り合いだと、不満か?」

「……」

俺はマスターの目をじっと見つめて質問した

 

「…まさか、これは私個人の問題だ。君たちに八つ当たりをする程幼稚ではない」

「……そうか」

「…ただ、今度仮面ライダーがどんな人間なのか詳しく教えてもらいたい。私の中でまだ整理出来ていない事が沢山ある。それらを聞いた上で、改めて決断したい」

「……あぁ、勿論良いぜ」

 

 

 

俺は喫茶リコリコを後にし、マスターから聞き出した住所を元に千束の家を探した

 

「……ここか」

千束の家は普通のアパートだった

なるほど、家自体もカモフラージュがかかっているわけか

 

インターホンを押し、中からドタドタと音が聞こえた

 

「…あ〜!翔太郎さんいらっしゃい〜!」

「…よっ…マスターに言われて来てみたんだが…」

「私らも先生から話貰ってるから大丈夫だよぉ!さぁさぁ上がって上がってぇ!」

部屋の中に促す千束

部屋の中を見ると、何も無い

本当に雨を凌ぐ為だけのような

まさにプロの部屋と言った感じか…?

 

「あ〜そっちじゃないですよ〜、こっちですっ」

「……え?」

千束は隠し扉を開け、ハシゴで下に降りた

 

「……えぇぇ…」

 

「ようこそぉー!千束&たきなハウスへー!」

「左さん、いらっしゃいませ」

「お、おう」

さっきの下の階に位置する部屋は生活感に溢れ、とてもプロの部屋とは思えない

まさに、女子高生の部屋って感じだ

 

たきなは皿洗いをしながら俺を出迎えた

なんで家主じゃないたきなが皿洗いを…?

 

「…なんなんだ?ここ」

「長く仕事やってると色々あるんですよ〜…ここは、セーフハウス1号。他に3つあるんです〜」

「……セーフハウス…?」

リコリスにも色々あるんだな……

 

「…ん?なんだこれ」

と、壁を見ると手書きの表が貼られていた

1番上の行には月火水木金土日の1週間

左の列には料理、洗濯、掃除と書かれている

そして、他のマスの全てにたきなの名前が書かれ

表の上には「家事分担スケジュール」と書かれていた

 

「あ〜たきなの提案で家事分担を決めたんですけど〜…」

「…っ」

千束がたきなを見てニヤッと笑った

それを察知したたきなは躍起にやって皿洗いをしていた

 

「…まぁ〜?運が私に〜?味方した〜?みたいな〜?」

「……へぇ〜…」

含みのある笑いをする千束を見て、俺はある事を察した

 

*

 

「……」

「明治政府樹立以前に組織された暗殺部隊、通称「彼岸花」。その学名から現在は「リコリス」呼ばれている」

ロボ太はモニターに千束の写真を映した

 

「コイツが次のターゲット、基本リコリスは都市迷彩服として制服を──」

「おいおい…」

「……?」

「…違うよな…?」

「……っ」

身体に包帯を巻いた真島がハンバーガーを食べながらロボ太を問い詰めた

 

《 VIOLENCE!》

《 VIOLENCE!》

 

ロボ太の後ろに立っていたテロリストの男がドーパントに変貌する

 

「いや!コイツはリコリスの中でもトップクラスの…」

「捨て駒はどうでもいい……俺の目的を、お前が理解しているか確認してもいいか?」

「……日本に入国した雇われテロリスト達全員が、忽然とその姿を消すその理由の究明と解決…」

「…分かってんじゃねぇか…そのDAとやらをぶっ潰す」

真島は持っていた食べかけのハンバーガーを机に叩き付けた

その手元には4台のスマホ

 

「…お前がガキ達のスマホを持ってくれば、DAの本拠地が分かるって言うから持って来た……」

「…そこからIPアドレスを探したけど、民間回線と違って時間が……ひぃぃ!」

バイオレンス・ドーパントが傍にある机を叩き潰した

 

「…もう1ヶ月だぞ…?お前の指示で、俺の仲間が26人死んだ」

「…犠牲が出たのは計算外だったけど、それが最速だし…こっちのリコリスだって面白いだろ〜?」

「ダメだ、こっちは指示通りに動いた…このままじゃバランスが悪い……あと3日でDAの場所を探し出せ」

 

銃口をロボ太の額に押し付ける真島

その逆の手には、ガイアメモリが握られていた

 

*

 

「……」ガチャ

「……おや翔太郎くん…早かったじゃ……っ!?」

喫茶リコリコに来店して来た人物を見てミカは仰天した

 

「……照井くん…」

「……コーヒーを頼む」

 

言われた通りコーヒーを淹れるミカ

照井はカウンター席に座り、コーヒーを待った

 

「……口に合うといいが…」

「……」

出されたコーヒーを1口飲む照井

その後も上品にコーヒーを飲み進め、完飲した

 

「……」

「……」

「…まだ、私を恨んでいるのか?」

「俺に質問するな」

「…っ…そうだったな……」

「……」

照井は立ち上がり、カウンターを周って中まで入って来た

 

「…俺も、コーヒーを淹れよう」

「……っ」

 

今度はカウンター席にミカが座り、照井がミカにコーヒーを淹れた

 

「……」

「……美味い…」

照井のコーヒーを一口飲んでそう言うミカ

 

「……自分を恨んでいるか…と、質問したな」

「……あぁ」

「…それはお互い様じゃないのか?」

「……確かに私は、半年前君が仮面ライダーである事を知り…DAに君を街から追い出すように仕向けた。仮面ライダーを酷く憎んでいた私は、自分の正義感を正当化し…君や、君の奥さんを傷付けた…」

「……」

「……亜樹子くんは、元気かい?」

「……あぁ…所長なら相変わらずだ」

「…そうか」

ミカが嬉しくなったのは、亜樹子が元気だったという事を聞いたからではなく、照井が自分の質問に初めて答えてくれた事が嬉しかった

 

「……俺からも質問だ」

「…なんだい?」

「…何故、仮面ライダーを憎む?」

「……後悔が、あるからさ」

「…後悔…だと?」

「……昔の話だ」

 

ミカは照井のコーヒーを飲み干した

 

*

 

「……10年か…この街も随分と平和になったものだな」

「……」

「…姫蒲くん、遠慮することは無い…今日は私の奢りだ」

「…では、お言葉に甘えて……ん?」

吉松と姫蒲が高級レストランで食事中姫蒲の携帯が鳴った

 

「……知っていれば教えています。真島の怒りは貴方の作戦のせいなのですから、上手く彼の中の興味のバランスをとってください」ピッ

「……誰からだい?」

「ロボ太です。どうやら作戦に難航している様子で…」

「ははは……仕方ないさ、相手は野蛮なテロリスト…常人の思考では、奴の気を引くことなんか出来ない」

ワインを一口飲む吉松

 

「……まぁ、ロボ太くんは優秀だからね…きっと彼ならやってくれるさ」

「……」

ワイングラスに入った水を飲む姫蒲

 

「……この街の光も、笑顔も、平和も、全ては一対になっている。暗闇、苦しみ…そして、死」

「……それがバランスを取る、という事ですか?」

「…それは人それぞれだ」

夜景を眺めながら吉松は料理を口に運んだ

 

「……ただしそれを決めるのは、神からのギフトを与えられた者のみが許される事だがね…」

「……」

「…ところで、君に頼みたい事がある」

「…はい」

「…これを、探し出してくれ」

「……これは…」

吉松が姫蒲に渡した写真には、黒い次世代型ガイアメモリが印刷されていた

 

「……ですが、これは…」

「必ずある。この街の、何処かにね……」

吉松は再び夜の風都を眺めた

 

「……」

姫蒲は再度写真に目を移す

 

そのガイアメモリのイニシャルは、「S」

 

「…かつてこの風都を守った、仮面ライダーのメモリ」

「……」

「…………スカル…!」




次回

第20話「進撃のR/天秤に掛けられた命」

これで決まりだ!
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