仮面ライダーW/L・R   作:キャメル16世

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改めてクロスオーバーって大変だな〜って思える回でした
お手柔らかにお願いしますm(_ _)m



第21話「進撃のR/男たちの小夜曲(セレナーデ)

「…フハハ…ハハハハハハ!」

「…ド、ドーパント…!」

「…ゴム弾なんかじゃなく実弾を使うべきだったなぁ…そうすれば、死ぬ事も無かったんだぜ…?」

「……クッ…!」

「…さぁ踊れ!アランリコリス!」

両腕の機関銃を千束の地面目掛けて発射する真島

 

「うわっ!ちょいちょいちょい!」

「ハハハッ!足元は弱ぇみてぇだなぁ!」

「うるさい!」

千束は銃を構え、真島に向かって発砲する

 

「…効かねぇなぁ!」

「…っ!」

頭に直撃するも全く効いていない様子の真島

 

「……さぁ…命のバランスゲームの…始まりだぁ!」

「……クッ…!」

真島は腕の機関銃を千束に向けた

しかし…!

 

「……っ!?」

真島の銃が何者かが撃った弾丸によって弾かれる

 

「ぐわっ!」

「がはっ!」

そして次々と撃たれていくテロリスト達

 

「どっからだ!?」

 

「……っ」

テロリスト達がいる遠方

茂みの中からたきなが発砲していた

 

「……たきな…!」

「クッ…ここに来て援軍か…!?……こうなったら…!」

「…っ!」

真島は再び手中に機関銃を出現させて千束に銃口を向けた

 

その時……

 

「……っ…ぐはっ!」

「…っ!?」

赤いバイクが真島に突っ込み、真島は数メートル飛ばされた

 

「…あ、貴方は…!」

「チッ…誰だァ!?」

赤いバイクから降りる赤い革ジャンの男

照井竜は答えた

 

「…俺に質問をするな」

 

「 ACCEL!」

 

アクセルドライバーを腰に巻き、アクセルメモリを取り出す

メモリを起動させて真島に向かって叫んだ

 

「…変…身ッ!」

 

アクセル!

 

仮面ライダーアクセルへと変身する照井竜

エンジンブレードを構え、複眼のヘッドライトが青く光る

 

「…さぁ…振り切るぜッ!」

 

 

 

第21話「進撃のR/男たちの小夜曲(セレナーデ)

 

 

 

「……いかんな」

クルミがミカ、ミズキ、たきなに見せた映像には、千束の顔も映っていた

 

すぐに鳴海探偵事務所に連絡をしたミカ

 

「千束!…千束ぉー!」

「なんか凄い音したよ!?」

「とりあえず組事務所に向かいます!」

店を飛び出すたきな

 

「待て!たきな!」

「…何でですか!?千束の一大事ですよ!?」

「相手はガイアメモリを持っている可能性が高い、無闇に向かったところで奴らに返り討ちに遭うぞ!?」

「それでも…私は…!」

「…たきな、あんたの気持ちも分かるけど…あの子が意外としぶといのをあんたが1番分かってるでしょ?私たちはあんたの事も心配なの…その気持ちも汲んであげて?」

「……でも…!」

「……ミカ、お前…あの赤い刑事が仮面ライダーである事を知ってるんだろ?」

クルミがミカに質問する

 

「…な、何故それを…!?」

「…DAの資料に、赤い仮面ライダーとあの刑事の写真、そしてミカ…お前の名前が入っていた」

「……」

「…ミカ!今は一大事だ!くだらないプライドなんか捨てて、今は協力を仰ぐべきだ!」

「……クッ……分かった…!」

ミカは受話器を取って照井に電話を掛けた

 

「…クルミ、千束を探してくれ!位置が分かり次第私に連絡してくれ!」

「分かった!」

 

 

「貴様が連続殺人の犯人か…!」

「…お前こそ…巷で噂の仮面ライダーじゃねぇか……あぁでもそうか…仮面ライダーも、ドーパントも、ガイアメモリも…みーんなコイツらに情報統制されるのか……気の毒だなぁ〜…頑張って命を救っても、誰にも感謝されない。そんなの割に合わねぇ…バランスが悪ぃよなぁ!?」

真島はアクセルに向かって機関銃を乱射した

 

「…クッ…!」

その攻撃をエンジンブレードでガードするも、真島の止まらない乱射に押される

 

「……俺は、誰かに感謝される為に…仮面ライダーとして戦っているわけじゃない」

「…あ?」

「この街の涙を拭い、人の命を守る……それが、仮面ライダーだ!」

エンジンブレードを構え、真島に斬撃を与える

 

「…クッ…!」

「…この街に罪を犯した人間がいたのなら、俺はそいつを憎むのではなく、間違った道から正しい道へと導く!それが……俺の…仮面ライダーとしての使命だ!」

 

「 TRIAL!」

 

「俺は全てを振り切り、前に進む!……それが、俺の選んだ道だ!」

照井はストップウォッチ型のガイアメモリ、トライアルメモリを変形させドライバーに装填した

 

トライアル!

 

赤い装甲が黄色に変わり、更に青色に変化し

先程までゴツゴツしていた身体がスタイリッシュな姿に変わり、仮面ライダーアクセルトライアルへと変身した

 

「…使命…そうか!やっぱりお前らもそうだったんだなぁ!」

「……はぁっ!」

銃を乱発する真島

その弾丸を避けて進むアクセルトライアル

真島の懐に入り、パンチを繰り出した

 

「ぐはっ!」

「……最後まで…振り切るぜ」

 

アクセルトライアルはアクセルのパワー、防御力を犠牲にして超スピードを手に入れた姿

 

「…す、凄い…弾丸を全部避けた…!」

千束も驚きの回避能力だ

 

「……ハッ!ぼーっとしてる場合じゃなかった!」

千束もアクセルに負けじと銃でテロリストを射撃する

 

 

「……ジャック…支配の記憶か…?」

「その通り…君が言っていた通り、彼の身体を操るもとい、支配していたのはこの私だ」

「…なるほどな……だが何故今頃になって現れた?DA襲撃事件のあの日、俺をDAに向かわせたのはお前って事だよな?何故その時に姿を表せなかった?」

「……」

「それだけじゃねぇ…あの日DAに行く事が出来なかったら、たくさんのリコリスや、たきなが犠牲になっていたかもしれねぇ……お前は間接的に俺たちを助けたことになる。それは何故だ」

「……愚問だな。その答えはただ一つ」

「……」

「…この街に、君たちが必要だからだよ」

「……は?」

ジャックの言葉に、俺とフィリップは絶句する

 

「この街は美しい…この街の平和は、維持していかなくてはならない。だから、ドーパントを倒せる君たちの力が必要だったんだよ」

「……俺たちを利用しようってか!?」

「…利用…まぁ、そうとも言う。だが、我々はこう考えている……」

「……」

「……支援…」

「……っ!?」

ジャックの言葉に、フィリップが反応した

 

「その街の才能ある者には価値がある。その素晴らしい才能は、必ず世に届けなければならない」

「……まさか…」

「君たちの活躍は大いに期待出来る。かつての組織からこの街を守り、数多の事件を解決して来た君達なら…ね?」

 

ジャックはいつの間には姿を消していた

 

「…ま、待て!」

「翔太郎!今は錦木千束の方を…!」

「…あぁ…分かった!」

ハードボイルダーを発進させた俺

 

「……」

しかし、フィリップの表情は曇ったままだった

 

 

「…ふっ!」

「はぁっ!」

交戦する真島とアクセルトライアル

 

「…ふっ!はっ!」

「…ヘヘッ…へァ!」

「なにっ!?」

アクセルの攻撃を避ける真島

 

「近接で有利なアクセルトライアルの攻撃を避けるとは…こいつ、なかなかやる!」

「…はぁ!」

「ぐっ…!」

銃弾を放つ真島

その攻撃に受け身になるアクセル

 

「…こうなったら…!」

アクセルドライバーからトライアルメモリを抜き出し、マキシマムカウンターをスタートさせた

 

「…ふっ!」

トライアルメモリを上に投げ、真島に突っ込んで行く

 

「はっ!」

「ぐっ!」

「はっ!はっ!たぁ!はぁっ!」

「グッ…クッ…!」

真島に超高速でキックを放つアクセル

その軌道はT字に撃ち込まれ、真島は抵抗出来なくなっていた

 

トライアル!マキシマムドライブ!

 

トライアルメモリがアクセルの手に戻り、カウンターをストップさせる

表示には「9.7」の表記されていた

 

「9.7秒…それがお前の絶望までのタイムだ…!」

「…クッ…がぁぁあ!」

マシンガン・ドーパントは爆発し、真島は海に向かって飛んで行った

 

「……貴様ァ!よくも真島さんを!」

「…真島?」

 

《 ANOMALOCARIS!》

《 SWEETS!》

《 ARMS!》

 

次々とドーパントに変身していくテロリスト達

 

「うわっ!うわわわわ!」

「…クッ」

驚く千束はアクセルの後ろに隠れる

 

「…っ…ようやく来たようだな」

「…え?」

アクセルの視線の先には赤い車がこちらに向かって猛スピードで向かっていて来た

 

「ぐわっ!」

「なっ!?」

ドーパントを跳ねていく車の後部座席の扉が開く

車の後ろに乗っていたミカが手を伸ばす

 

「千束!乗れ!」

「先生…!?」

「早く行け!」

「は、はいっ!」

驚きながらも車に乗り込む千束

 

「…っ!」

たきなもそれに合わせて車に乗り込む

車は発進し逃げる事に成功した

 

「…ここは引くのが先決か」

アクセルも超高速でその場を後にした

 

 

「……」

「……」

喫茶リコリコにて、正座をさせられるクルミと翔太郎

 

「…いちちちち…なるほど〜」

「つまり、全部こいつが原因って事。翔太郎は呼んでも来なかったしね!」

「俺らもドーパントに絡まれて行けなかったんだよ!俺はいいだろ!?」

「たきな〜あんたは被害者なんだから、言ったれ言ったれ!」

「……」

クルミを睨みつけるたきな

 

「…どうするたきな〜やっちまうかっ?」

「千束〜…すまん!たきな!」

土下座をして謝るクルミ

そんな彼女を見て、たきなの目が変わった

 

「…あれは私の行動の結果であって、クルミのせいじゃありません」

「……たきな…」

にこやかに笑うたきな

リコリコのメンバーはその反応を予測していたようだ

 

「…ですが左さん、貴方は許しません」

「いや、なんでだよ!?」

「結果的にあの赤い仮面ライダーが助けてくれたから良かったものを…!」

「す、すまんすまん!」

俺たちにしか分からない事情で俺を責めるたきな

しかし、その目は完全なる怒りではなく

単なるからかいの眼差しに見えた

 

「まぁ、その辺にしておけ」

「…照井!」

店に入って来た照井は、カウンター席に座りマスターにコーヒーを注文していた

 

「フィリップの話によれば…左、お前たちはジャックと名乗るドーパントに遭遇したそうだな」

「…あぁ…あいつが何者かは分からねぇが、ココ最近の事件に関与している事は確かだ」

「……ジャック…?」

 

千束は思い出した

以前、千束とたきなの前にも

ジャックと名乗るドーパントが姿を現したことを…

 

「…それと、あのテロリストの名前が分かった。真島、奴はそう呼ばれていた」

「真島…そいつが今回の事件と、地下鉄襲撃事件の主犯か!」

「……恐らくな」

「……それより〜刑事さ〜ん?」

「…ん?」

突然いやらしく照井に絡むミズキ

 

「この間のサイレント・ジンの件、そして今回の事件も助けていただいたお礼に〜私が、オ・ト・ナの御奉仕をさせていただきますわ〜!」

「……」

血迷ったかミズキ!?

いくらイケメンでなんでも出来る照井だからといって、その絡み方は…!

 

「……フッ」

照井が少しだけ頬を緩ませた

その反応に口角が上がるミズキ

 

「…悪いが俺は、妻帯者だ」

「……妻…帯…者…?」

次の瞬間、その言葉に打ち砕かれたミズキは

そっと店の奥へと向かって行った

 

「…照井くん…今回の事件、君がいなければ千束はどうなっていたか分からん。君のおかげだ」

「ちょっ…先生〜!恥ずかしいよォ!」

「……気にするな。俺は俺の流儀に従っただけだ」

そう言ってコーヒーを完飲する照井

 

「……おかわりをくれるか?」

「…フッ…私に質問をするな」

「……フッ…くだらん質問だったな…」

「……へへっ」

その2人の会話を聞いて自然と表情が綻ぶ俺たち

 

どうやら、この2人なら上手くやっていけそうだな……

 

「……」

早く、マスターの誤解も解ければいいが…

まぁ…そう簡単に片付く話でもないか…

 

この事件は一段落し、これ以降にリコリスが襲撃されたという話は聞かなくなった

 

だが、一つだけ不可解なことがある

アクセル基照井が倒したであろうマシンガン・ドーパント

その正体である真島の身元と、メモリの所在が不明だという事だ

 

 

「……」

「…あ、皆さん…ご無事で……」

床に正座させられたロボ太

 

部屋に押し入ってきた真島、海に落ちたせいか

その全身はびしょ濡れだった

そして、その手にはマシンガンメモリが握られていた

 

「……よぉハッカー…」

「はいっ!」

「……見直したよ…」

「…へ?」

「面白い奴を見つけたなぁ…あれじゃなきゃ俺とはバランスがとれねぇ…!」

「……へ?」

「これから忙しくなるぞぉ…あのリコリスの事もっと教えろ!」

「…え、仮面ライダーの方じゃ…?」

「仮面ライダーなんかどうでもいい!俺が興味あるのはアイツだけだ!さっさと教えろ!ハッカー!」

「…え…えぇぇぇぇ!?」

 

 

「…じゃあ翔太郎さんは、あの刑事が仮面ライダーって事も、DAハッキング事件の犯人がクルミだって事も知ってたんですか?」

「ま、まぁな…」

「なんだよ〜早く言ってくれれば良かったのにぃ!」

照井がアクセルである事と、クルミの犯した事件の事を伝えた俺

全部探偵だからという理由で片付けたが…

勿論俺たちの正体は明かしてない

 

「刑事さんの事については私も知ってましたが、本人から他言を禁じられていたので…」

「私もみんなには黙っていた…すまん」

「…ん〜…別にいいけどさぁ〜…」

「……納得出来ませんか?」

「…うん〜…」

なかなか話を呑めない千束

すると、たきなが千束に勝負を仕掛けた

 

「……分かりました…なら、ジャンケンで千束が勝ったら全てを話します。私が勝ったらこの話は一旦忘れましょう」

「…お〜…いいね〜!それじゃあ行くよ〜?最初は…」

「ジャンケン!」

「うぅうぇぇ!?」

「ポン!」

千束が出した手はパー

それに対してたきなはチョキ

たきなが初めて千束に勝利した瞬間だった

 

「うわぁぁ!?」

「……ヨシッ!」

声にならない喜びを上げるたきな

俺らの助言が役に立ったようだ

 

「……」

そういえば……

なんで千束は車に跳ねられて腕の傷だけで済んでるんだ?

普通なら骨折とかするもんじゃ……

 

「……フッ」

まぁ、相当タフなんだな

流石はDA屈指のリコリスだぜ…

 

この時の俺は、まだ気が付いていなかった

千束に隠された大きな秘密を

それが、おやっさんとの過去と大きく関わる事を……

 

「千束!次は俺とジャンケンだ!」

「え〜!翔太郎さん急に強くなったからヤダ〜!」

「いいから行くぞ!ジャンケン!ポン!」

「ポン!…やったぁ!勝ったァ!」

「……な、なんだ…と?」

俺が千束にジャンケンで負けてその場の全員が笑う

 

「…相変わらず、ハーフボイルドね〜」

その展開を見て、ミズキが呟いた




次回

第22話「Sとの関係α/リコリコ閉店の危機?」

これで決まりだ!
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