アンケートの結果、おまかせとなったので
アクセルのオリジナルフォームが出るかは今後をお楽しみに!
よろしくお願いします!
「…マスター……あんたがおやっさんを裏切ったんだな」
2人の前に姿を現した俺は開口一番、そう呟いた
「……翔太郎くん…」
「……翔太郎さん…?」
「……」
俺は足を進め、マスターの目の前に立った
「……答えてくれ…
「……」
「…俺は真実を知りたい……教えてくれ…」
「……翔太郎くん…やはり君もあの夜……っ」
「…っ!」
すると、俺のスタッグフォンの着信音が店内に響き渡った
「……くそっ…タイミング悪ぃ…」
俺は渋々スタッグフォンを手に取り、電話に出た
相手はフィリップだった
『翔太郎!街外れにドーパントが現れた!』
「……分かった」
電話を切って帽子を被り直す
「…すまん、急用が出来た。千束…2人としっかりと話してこい」
「……う、うん…」
俺は店を後にしフィリップの元に急いだ
「……ハァ…ハァ」
夜風を切って進む
俺は裏道を通りながら街外れまで向かった
ハードボイルダーを使うとかえって時間が掛かる
「……ハァ…ハァ」
《…これを持ってじっとしていろ。この場を一歩も動くなよ》
《あの子を……あの子を頼んだぜ…》
《…悪魔と相乗りする勇気、あるかな?》
「……ハァ…ハァ……くそォ!」
現場に到着した俺
「翔太郎っ!」
「…あぁ!」
フィリップと合流し、ドーパントの前に並ぶ
ドーパントは全身に稲妻模様が入った身体に今もビリビリと電流が身体を流れているようだ
『 CYCLONE!』「 JOKER!」
「「変身ッ!」」
サイクロン!ジョーカー!
すぐさま仮面ライダーWへと変身する
「……おりゃァァ!」
しかし、俺は一刻も早くこの戦いを終わらせたかった
俺のその思いは、俺自身を急かせた
第24話「Sとの関係α/あの日の約束」
「……ヨシさん…ちょっとだけ話をさせて…!」
「……なにかな」
「……」
カウンター席に俯くミカは、2人の会話をじっと聞いていた
「まさかヨシさんだったなんて…あ、すみません…吉松さんの方が良いか……ありがとうございました…!」
千束はペンダントをそっと握った
「貴方をずっと…探してて……手術の後、お礼を言えてなかったから……」
「…それを認める事は出来ないんだよ」
「……えっ?」
「…そういう決まりなんだ」
「…そぉ…なんだ、そっか……私も頂いた時間でヨシさんみたいに誰かを……」
「知ってるよ…しかし、君はリコリスだろ?君の才能は……」
「……っ」
すると、千束の無線にクルミの声が流れた
『千束、街外れにドーパントが現れた。今は仮面ライダーが交戦してるみたいだが……』
「……ごめん、そっちは仮面ライダーに任せよう。私は…」
「…っ」
「…あ、ヨシさん…!」
すると、シンジは席から立ち上がり千束に身体を向けた
「アランチルドレンには役割がある。ミカとよく話せ」
そう言ってシンジは店を後にした
「…しばらく、ここに居なさい」
ミカは杖をつきながらシンジの後を追った
「…また、お店で…待ってますから……待ってますぅ…」
「…千束は、荘吉の事も忘れているのか?」
「あぁ…あんな事があったんだ……無理もないさ」
「…そうか……彼に囚われずに済むのはいい事だがね…」
「…シンジ……ジンは逃がしたぞ」
「…フッ…前はそんなに甘い男じゃ無かっただろう……どうした?」
エレベーターに乗った2人は向き合いながら対峙した
「千束が望む時間を与えてやろう…!」
「ミカ……才能とは神の所有物だ、
シンジはミカのいる壁に手を置き、顔をミカの前に持ってくる
「…私たちは約束したじゃないか……そうだろう?」
「…やめろっ!千束を自由にしろ!私にはこの引き金を引く覚悟がある!」
ミカはシンジに拳銃を向けた
「……君の店に初めて訪れた日は、胸が弾んでいたよ。ホントさ……」
「……」
「……10年前の、あの日のように…」
「……っ」
《初めまして、吉松シンジです》
《お互い、秘密が多いな…私たちは……》
《成功だよ!ミカ!》
《サヨナラだ、約束だぞ?才能を世界に届けてくれ……類稀なる、殺しの才能を……》
「……クッ…」
ミカの手は震えていた
それを見たシンジは更にミカに問い掛けた
「……君が持っているのだろう?彼のメモリを…」
「……だったらなんだ…?」
「…いや、君が持っていてくれ……彼は才能に溢れていた、しかし彼は道を誤った…君がその道を正してくれた……ありがとう、ミカ」
「……やめろ…やめてくれ…」
《俺は覚悟を決めたぜ……》
《どういうつもりだ、ミカ…!?》
《俺の弟子が…必ずお前を……!》
エレベーターから降りるシンジ
それを横目に、ミカは壁に寄り掛かった
「……覚悟なんか…あるわけないだろ…」
ミカは胸ポケットに手を入れ、一本のガイアメモリを取り出した
「…私は…どうすればいいんだ……教えてくれ、荘吉…」
ミカの手には、スカルメモリが握られていた
「『はぁっ!』」
「……フッ」
「なにっ!?」
ダブルの攻撃を軽々避けるドーパント
「…フッ!」
「だぁぁ!」
ドーパントがダブルにパンチを打ち込むと、打撃に加えてバチバチと電流が流れる
『彼の身体に流れているよう電流…弾けるような電撃……間違いない、奴のメモリの正体はスパークだ!』
「スパーク…だったら速さで勝負だ!」
「 METAL!」
サイクロン!メタル!
サイクロンメタルへとハーフチェンジし、メタルシャフトにサイクロンメモリを差し込む
サイクロン!マキシマムドライブ!
「『メタルハリケーンスロー!はぁぁ!』」
ダブルはメタルシャフトに風のエネルギーを纏わせ、メタルシャフトを投擲のようにスパークに向かって投げ飛ばした
「……どうだ…!?」
「……フッフッ…」
「なんだと!?」
『…やはり、あの速さはジャッカルをも凌駕している!』
「だったらこいつだ!」
『 LUNA!』「 TRIGGER!」
ルナ!トリガー!
今度はルナトリガーへとハーフチェンジし、トリガーマグナムを構え、トリガーメモリを挿入する
トリガー!マキシマムドライブ!
「これでも喰らえ!」
『翔太郎!落ち着きたまえ!』
「はぁぁぁ!」
ダブルの左半身は勝手にトリガーを引き、トリガーフルバーストを放つ
無数の破壊光弾が変幻自在に軌道を変え逃げ回るスパークに向かって行った
「……どうだ…!?」
「……」
しかし、またもや攻撃は避けられる
追尾機能を備えた誘導弾だったのにも関わらず、それをも上回るスピード……
『……恐るべし…』
「…ハッ!」
「『ぐわぁぁあ!』」
音速を超えるスピードで懐に入るスパークは電撃を纏わせたパンチを放つ
「……くそっ…痺れる…!」
『とてつもないスピードに状態異常をもたらす攻撃…かなり厄介な敵だ!』
「……一旦回復と行くか」
『 THERAPY!』
セラピー!マキシマムドライブ!
ダブルはセラピーメモリをマキシマムスロットに差し込みスイッチを押し込んだ
「……クッ…よし、痺れが取れた…!」
身体に多少の負担は掛かるものの、ダブルはそのまま態勢を整えた
『翔太郎…君の焦りが痛いほど伝わって来る。ただ、君のするべき事をよく考えて欲しい』
「そんな事分かってるさ!……でも、やっと分かるんだ…あの日の真実が……おやっさんの事が…!」
『……鳴海荘吉の意志は、僕らが引き継いだ。その魂を、その使命を……そして…』
「……」
『…この街の、運命を…僕らは託されたんだ』
「……フィリップ…」
『…翔太郎…今だから言うよ。あの日と同じ言葉を……』
「……」
『…悪魔と相乗りする勇気、あるかな?』
「……そんなんあたりめぇだ…」
ダブルは懐から紫色のガイアメモリを取り出した
「……フィリップ…お前が俺を相棒と呼ぶ限り、俺はお前と一緒にこの街の涙を拭う!」
《あの子を…あの子を頼んだぜ……》
「……それがきっと…おやっさんの意志……いや、願いなんだからな!」
「 NINJA!」
ダブルはトリガーメモリをダブルドライバーから抜き出しニンジャメモリを差し込んだ
ルナ!ニンジャ!
ダブルの左半身は紫色へと変化し、背中には忍者刀のような武器、ニンジャソードが現れる
仮面ライダーW ルナニンジャへと変化した
「『はぁぁ!』」
「……フッ」
ニンジャソードを構えスパークに振りかざす
しかし、当然攻撃は当たらない
スパークは高く飛び上がり地面に着地した
『今だ!』
「はっ!」
「……グッ…なんだと…?」
だが、ダブルはその瞬間を狙っていた
高く飛び上がったスパークを見てすぐさまニンジャソードをしまって左手に黄色の手裏剣型エネルギー光弾を出現させてスパークに投げ飛ばしていた
ニンジャ!マキシマムドライブ!
ダブルはニンジャメモリをニンジャソードの柄のところにあるスロットに差し込んだ
「『ふっ!』」
「……なにっ!?」
すると、ダブルは7体に分身しスパークを囲んだ
『分身の術…ってやつだね!』
「そういうこった!」
「『ニンジャエンシェントアート!』」
ニンジャソードに紫色のオーラを纏わせた7人のダブルはスパークに向かって一気に斬りかかった
「…グッ…グワァァァア!」
攻撃を避けきれなかったスパークは爆散し、メモリを排出した
「……こいつは…」
スパークの正体は、今朝テレビで報道されていた金メダリストだった
胸にはフクロウのペンダントが輝いていた
「……」
「…おつかれ、翔太郎」
「あぁ…また助けられちまったな……すまねぇ」
「いいさ、それより……」
フィリップは俺の胸に拳を置いた
「……君の…いや、僕たちの真実を…探しに行こう」
「……あぁ」
俺たちは風都ホテルへと急いだ
「……っ」
風都ホテルへ到着すると、ちょうど吉松シンジがホテルから出てきていた
シンジは2人に気付き、翔太郎へ喋りかけた
「…ミカなら千束の元へと向かった」
「……」
「……翔太郎、君は彼らの元へ」
「……あぁ…頼む」
翔太郎はシンジの真横を通り過ぎり、先程のバーへと急いだ
「……吉松シンジ…貴方がアラン機関の人間だったんですね…」
「……フィリップくん…と言ったかな?……君たちなら解る筈だ、千束の居場所はここではないと…」
「……彼女の…居場所…?」
「あの子の殺しの才能は確かなものだ…だが、その使い道を誤ってはいけないのだよ……彼のようにね…」
「……やはり貴方も、鳴海荘吉と…」
すると、ホテルの入口の前に一台の車が止まる
「失礼。迎えが来たようだ」
車の後部座席のドアを開け、乗り込もうとした時
「……君たちには…期待しているよ」
彼はそう言い放ち、その場を去って行った
「……」
残された僕は、その車を見えなくなるまで睨み続けた
「……っ」
バーに戻った俺はそのしんみりとした雰囲気に息を飲んだ
カウンター席に並んだマスターと千束
千束はペンダントを机に置き、マスターは目を押さえて顔を伏せていた
俺は少し遠くから、2人の会話を聞いていた
「……なんで黙ってたの?」
「…それが、君を助ける為の条件だった……」
「約束を守ったんだ……フフッ…その方が先生らしい……やるなぁ、千束を欺くとは〜」
「…っ…すまなかった、千束」
「良いってぇ!気にすんなよォ!」
「……すまない」
「……」
謝り続けるマスター
俺はそっと2人の前に姿を現し、落ち着いた声で2人に話し掛けた
「……マスター…」
「……翔太郎くん…」
「……教えてくれないか?…俺の知らない、おやっさんの事を…」
「……」
目を合わせ、じっと見詰め合う俺とマスター
やがて、息を着くかのようにマスターは切り出した
「……分かった…全てを話そう」
「はい、どうぞ〜…」
「ありがとうございます」
コーヒーを出してもらったたきなは一口だけ飲んだ
「……美味しいです…店長のコーヒーみたいで」
「ホント?ありがと〜!」
「……あの…今日は折り入ってお話があります」
「……なに?」
椅子に座る亜樹子の顔は、だいぶ引きつっていた
「……以前左さんに聞きそびれてしまった事があって……10年前の風都タワー事件について知りたくて」
「…あ〜…でもその前に、私のお父さんについて話すべきだね」
「……鳴海さんの…お父様…?」
「……鳴海荘吉…鳴海探偵事務所の初代所長で、私のお父さんで、翔太郎くんの師匠だったの」
「……だった…?」
「……私のお父さん、死んじゃったんだ。4年前に」
「……え?」
「…ある大きな組織の陰謀を食い止める為にね……」
窓を開けて夜風に当たり始めた亜樹子
髪が風に煽られる
「……あの…一体何があったんですか…?どうして貴方のお父様が…?一体誰がそんな事を…?」
「……し、質問が多いなぁ〜……まぁでも、最後の質問には答えられるよ」
「…えっ?」
「……私のお父さんはね…」
すると、一層風が強くなり、たきなの髪まで風に煽られた
「……リコリスに…殺されたの」
「……え…?」
この時、2人の時間が一瞬だけ止まった気がした
次回
第25話「Sとの関係β/鳴海荘吉について」
これで決まりだ!