仮面ライダーW/L・R   作:キャメル16世

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ご無沙汰しております
とうとうこの時がやって来ました
それでは続きをどうぞ…!



第44話「救世主Y/いのちだいじに」

ここは、「Bar Forbidden」

エレガントな雰囲気の中、吉松シンジはある一人の男を待っていた

 

「…やぁ、来てくれたんだね。荘吉」

「……」

無言のまま、荘吉は彼の横のカウンター席に座る

 

「何の用だ…千束の手術は成功したと聞いたが?」

「あぁ…それについて、君に礼が言いたくてね…」

荘吉の前に酒の入ったコップが置かれる

 

「君のおかげで、千束は生き永らえる事が出来た。君には感謝してもしきれないよ」

「俺は何もしてねぇよ…」

「まぁそう言わずに、君にぴったりなものを持ってきたんだ」

吉松はそう言うとカウンターテーブルの上に一つのジュラルミンケースを出して来た

 

「……」

「これもアランの支援によって生まれた代物だ…」

ケースの中に入っていたのは銀色のアダプターだった

 

「「ガイアメモリ強化アダプター」。君の持っているメモリに使用すれば、性能が3倍に強化される」

「……」

「是非ともこれを君に受け取って欲しい。君の才能をもっと世界に届ける為にも──」

「…断る」

「……」

「…シンジ…いつまでこんな事をやっているつもりだ」

「……何が言いたいのかな?」

 

 

 

第44話「救世主Y/いのちだいじに」

 

 

 

「…あ、あれが…エクストリームとハートメモリが融合した姿…!」

『……ハート…エクストリーム…!』

ハートエクストリームへと変貌した吉松は、ダブルに向かって手を差し出す

 

「……千束、思い出させてあげよう…君の、使命を…!」

「『…グッ!』」

すると、ハートのてから赤い淡いオーラが溢れ出し、ダブルの首に絡み付いた

そのままダブルはそのオーラに釣り上げられるように宙に浮く

 

「左さん!」

「フィリップさん!」

「『…クッ』」

苦しむようにするダブル

 

「…クッ…このっ…!」

「ふっ…!」

「グッ…!」

「たきなっ!」

銃を向けたたきなも、同様の攻撃を与えられる

 

「ヨシさんやめてっ!」

「…ならば私を討て!私を殺さない限り、お前が笑える未来はやって来ない!」

「ヨシさんを殺しても!私は笑えないよ!」

「…いいや、君は必ず幸せになる。その為にも…!」

「『ガッ…!』」

「グゥッ…!」

ダブルとたきなに対する締め付けがキツくなる

 

「君たちのような邪魔者は、私が排除する!」

「ククッ…!」

「……クッ…フィリップ…!」

『…あぁ、もう彼を…倒すしかない!』

ダブルドライバーからトリガーメモリを抜き出し、トリガーマグナムに装填する

 

トリガー!マキシマムドライブ!

 

「…クッ…『トリガー……フル…バースト!』」

トリガーマグナムの銃口から放たれた光弾はハートに命中する

 

「ウッ…!」

ハートの呪縛から開放されるダブルとたきな

 

「たきな!大丈夫か……っ!?」

「くははははは!素晴らしい!これが10年もの間、千束の体内(なか)で眠っていた、ハートメモリの力か!」

「な、なに!?」

攻撃は全て命中した筈、のにも関わらず、煙が晴れた先には無傷のハートが立っていた

それに留まらず、己の力の偉大さに感激していた

 

「クッ…こうなったら、一気に攻めるぞ!フィリップ!」

『あぁ!』

 

ルナ!メタル!

 

ルナメタルにハーフチェンジすると、メタルシャフトをムチのように伸縮させてハートに攻撃する

 

「……ふふっ」

「『クッ…!』」

だが、ハートの周囲には結界のようなバリアがあり、攻撃は当たらなかった

 

メタル!マキシマムドライブ!

 

「『メタルイリュージョン!』」

振り回すシャフトから金色の輪を大量に出現させたダブルはその輪をハートに向けてぶつける

 

「…ふふっ…はっ!」

「『ぐわぁ!』」

だが、攻撃は簡単に否され、更には手から放たれた波動により数メートル後ろに吹き飛ばされる

 

「くっそ!なんなんだよあのバリアは!」

『とても厄介だ!こちらの攻撃が全く効いていない!』

「…こんな時にエクストリームの力さえあれば…!」

『だが、今や僕らのエクストリームの力は彼の胸の内だ。この戦い、相当厳しい戦いになるだろうね』

「……」

『…ん?どうしたんだい?翔太郎』

「……いや、一か八か…作戦を思い付いた」

『…まさか、また無茶をしようとしてるんじゃないだろうね?』

「いや、今回はどちらかと言うと……あの二人だ」

ダブルの視線は千束とたきなに向く

 

『…っ?』

「…この作戦を成功させるには、千束とたきなの力が必要だ」

 

 

「はぁぁっ!」

「へはは!はぁっ!」

アクセルとエターナルは激闘を繰り広げていた

 

「はぁ!」

「クッ…!」

エターナルに突っ込むアクセルだが、エターナルバレットによる攻撃で牽制されてしまう

 

ジェット!

 

「ふんっ!」

「グッ…!」

すかさずアクセルがエンジンブレードで攻撃をする

 

エレクトリック!

 

「てやぁぁ!」

「がはっ…!」

「……ハァ…ハァ」

「…クッ……ハァ…ハァ」

 

両者一歩も引かない猛攻撃に、一旦息を整えることになった

 

「…へへっ…なかなかやるじゃねぇか…」

「…貴様も…なかなかの腕だ」

「…ヘッ…残念だなぁ…ここでお前とおさらばになるのはよっ!」

 

『 BIRD!』

 

バード!マキシマムドライブ!

 

バードメモリをエターナルバレットに装填したエターナルは引き金を引く

銃口からは鳥の羽型の光弾が高速でアクセルの身を突いていた

 

「…クッ…ぐはっ!」

攻撃に耐えかねたアクセルは地面に倒れる

 

「…俺は大道を生き返らせて、NEVERを復活させる!俺達は永遠に不滅だぁ…!」

「……クッ…いいや、ここで終わらせる!」

エンジンブレードを杖にして立ち上がるアクセル

その手には漆黒のメモリが握られていた

 

「貴様らがどれほどほざこうが、俺が必ず…貴様を倒す」

「…なんだ?風都署をやられた復讐か?」

「…復讐…いいや違うな」

珍しく激昂の中で質問に答えるアクセル

 

「…これは、俺の仮面ライダーとしての使命…街の平和と、市民の命を守る。仮面ライダーアクセル…俺の、流儀だ!」

 

「 ZERO!」

 

ゼロ!

 

「……グッ!」

アクセルドライバーにゼロメモリを装填し、パワースロットルを捻る

アクセルの身体が漆黒に染まり、ゼロメモリから飛び出た黒い鎖がアクセルの身体を締め付ける

 

「…憎しみも…哀しみも…俺は全て振り切った!今の俺は独りじゃない…」

アクセル基、照井竜は妻である亜樹子の事を想い、死んだ家族や、鳴海探偵事務所の仲間、風都署の仲間、そして喫茶リコリコの仲間の事を想った

 

「…クッ…ぬぅぅぁぁぁあああ!!」

 

Shake off !!

 

「はぁぁっ!!」

仮面ライダーアクセル・ゼロへと変身したアクセルはエターナルにエンジンブレードを突き付けた

 

「…あ?なんだそりゃ?」

「俺に質問をするな」

 

 

「ふっ…!」

たきながハートに向かって銃弾を放つ

 

「ふふっ…ふはははは!」

「っ!」

だが、ハートの周りにあるバリアに銃弾が触れた瞬間、弾丸は時が止まったかのように停止した

ハートが手を払うと、その銃弾は四方に飛び散り、たきなの腕を掠めた

 

「君には期待していたんだがね…たきなちゃん」

「…ウグッ!」

再びたきなが宙に浮く

 

「たきなっ!」

「…クッ…このっ…!?」

ダブルがハートに攻撃を与えようとした瞬間、ある者の攻撃がそれを阻止した

 

「…て、てめぇは…!」

『…ボルテージ・ドーパント…!?』

ダブルの前に現れたのは、千束の心臓からメモリを抜き取った張本人だった

やっぱり吉松とグルだったのか…!

 

 

 

「翔太郎さん!フィリップさん!」

「…友達が死ぬぞ、早く殺せ」

「……クッ…無理だよぉ…!」

「…無理じゃないさ……」

「……ウッ」

吉松が差し伸べていた手を戻し、胸に手をやる

たきなの拘束が解け、地に倒れながらもハートを睨む

 

「……ふんっ…!」

「…っ!?」

すると、ハートは自分の胸に両手を置いたかと思えば、胸に指を食い込ませ、引き裂くように身を広げる

心臓がむき出しになり、千束とたきなはそれを絶句しながら見ていた

 

「…カハッ…ハァ…千束、狙うはただ一点!ココを撃てば、君は自由になれる!」

「…や、やめてよヨシさん!元に戻して!」

「…クッ…うううぅぅぅぅぅ!」

すると、立ち上がったたきながその心臓に向かって銃口を向けながら走って来た

 

「…っ!」

引き金を引こうとしたたきなを千束が制止させる

 

「なにしてんの…!?」

「千束が出来ないなら私が…!」

「落ち着いてたきな!」

「…ははははっ…千束の前で君が私を撃つ事など出来ないよ、たきなちゃん」

「…クッ…その心臓を!私が引きずり出してやる!!」

「……っ」

狂犬のような目をしたたきなを、千束は抑える

 

 

 

「…くっそ…たきなも我慢の限界みたいだぜ…!」

『時間が無い。悪いけど、君の相手をしている時間もない。早急に終わらせて貰うよ!』

 

パイレーツ!ドリル!

 

ダブルはボルテージにそう言い放ち、パイレーツドリルにハーツチェンジした

 

ドリル!マキシマムドライブ!

 

「『ドリルメイルストローム!』」

ドリルクラッシャーに纏う水のエネルギーが巨大化し、それがまるで渦潮のように激しい水流を生み出した

それを前方に飛ばし、ボルテージに攻撃を与える

 

「……クッ…!」

「ダメ押しだ!今度はこいつで行くぜ!」

 

パイレーツ!ニンジャ!

 

ニンジャ!マキシマムドライブ!

 

パイレーツニンジャにハーフチェンジしたダブルはすぐさまニンジャソードにニンジャメモリを装填した

 

「…っ!?」

ダブルは床を潜るように消え、ボルテージの目を眩ませる

 

「『はっ!』」

「…っ!」

「『ニンジャスイトンザブン!』」

床から飛び出たダブルはボルテージに斬撃を与える

 

変身が解除されたボルテージ基、姫蒲

落ちていたメモリに手を伸ばすも、それをダブルに取られ握り潰された

 

「……さて、こっちは片付いたな…」

『…だが、ハートは強力なドーパントだ。どうやって太刀打ちするか……』

「…相棒、さっき言った作戦…覚えてるか?」

『…もちろん。やはりアレで行くのかい?』

「あぁ…もうつべこべ言ってらんねぇ…!」

 

 

「ははぁ!」

「…ふっ!」

「ヘッ…なるほどなぁ…確かにそのメモリの力、強ぇな」

エターナルと交戦するアクセル・ゼロ

無の記憶と永遠の記憶という相反する力のぶつかり合いは両者を奮い立たせていた

特に真島。先程までの力の差が嘘のように、アクセルの猛攻撃を受けて内心衝撃を受けているが、それと同時にこの上ない高揚を感じていた

 

「潰しがいがあるってもんだぜぇ!」

 

『 VAIOLENCE!』

 

バイオレンス!マキシマムドライブ!

 

今度はバイオレンスメモリをマキシマムスロットに装填する

 

「はぁぁぁ…はぁっ!」

「…っ」

エターナルの右腕が膨れ上がり、そのまま床に叩き付けた

攻撃を回避したアクセルはエンジンブレードを構える

 

エンジン!マキシマムドライブ!

 

「はぁぁっ!」

「…っ!」

鎖に繋がれたエンジンブレードを振り回し遠距離からエターナルに斬撃を与える

 

「…お前のくだらん理想も、これで終わりだ」

 

ゼロ!マキシマムドライブ!

 

「……ヘッ…冗談だろ…ここから始まるんだよ!」

 

エターナル!マキシマムドライブ!

 

「…さぁ、バランスゲームの始まりだァ!」

互いにマキシマムを発動させ、力を込める

 

「はぁぁぁ……はぁっ!」

「はぁぁぁ……たぁっ!」

両者が飛び上がると、エターナルの右足から緑色のオーラが溢れ、彼を螺旋状に包み込んでいた。対するアクセルは右足に巻き付いた鎖がエターナルと同様に螺旋状に解き放たれる

 

「はぁぁぁ!」

「はぁぁぁ!」

両者の攻撃はぶつかり合い、衝撃を走らせながらただただ力を込めて行く

 

「死ねぇぇぇ!」

「俺は…死なんッ!」

「ぐわっ!」

攻アクセルの攻撃がエターナルに命中し、エターナルの胸に「Ø」の文字が現れる

 

「…絶望が、お前のゴールだ!」

「ぐわぁぁぁあ!!」

大爆発を起こし、そこには真島が横たわっていた

 

アクセルがエターナルに勝利した瞬間だった

 

 

「さぁ千束!私を討て!殺せ!」

「……っ!」

千束がハートに銃口を向けた瞬間だった

 

「その必要はねぇぜ、千束」

「…翔太郎さん…!」

ダブルの右手が千束の肩に置かれていた

 

「確かにあんたを倒すには、千束やたきなの力が必要だ。だが、それじゃあ誰の心も救われない」

「…えっ?」

「だから見つけたのさ、誰の心も傷付けず、あんたを倒す方法を!」

「……なに?」

「使わせてもらうぜ…あんたがくれた、最後の切り札をな!」

ダブルは懐から二本のガイアメモリを取り出した

一本は朱色、一本は紺色の

アラン機関の支援で得た、第五・六のメモリ!

 

『 LYCORIS!』「 RECOIL!」

 

ドライバーにリコリスメモリ、リコイルメモリを装填したダブルは、ドライバーを展開させる

 

リコリス!リコイル!

 

右半身が朱色、左半身が紺色に変化したダブル

仮面ライダーダブル リコリスリコイルへとハーフチェンジしたダブルは、後方にいる二人に視線を送った

 

「…行くぜ、千束!たきな!」

「…うん!」

「はいっ!」

「『…さぁ、お前の罪を数えろッ!』」




次回 仮面ライダーW/L・R

「貴方は知らないだろう!ハートメモリの本来の力を!」
「命を粗末にする奴は嫌いだ!」
「何故だ!何故分からないんだァァ!!」
「…救世主…?違うな……お前は…」
「翔太郎!」
「……あぁ…!」
「「変身ッ!」」

第45話「救世主Y/花の塔」

これで決まりだ!
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