舞台は風都ですが、世界観はリコリス・リコイルの世界観を採用しています
「仮面ライダーW」「風都探偵」などを見ている人からしたら、二人のルーツも原作とは少し異なるので、混乱してしまうかもしれませんが、ゆっくり馴染んでいってくれると嬉しいです
まだ見切り発車てますが、着いてきてくれると嬉しいです
あと、今回は少し長めです
「はぁ!おりゃ!」
「ぐっ…!くわぁ!」
「どんどん行くぜぇ…!」
「ぐわぁぁぁ!」
「ジャッカル・ドーパント」はダブルが放ったパンチによって吹き飛んだ
「ぐっ…貴様が…仮面ライダーか…!」
「俺の事知ってるのか?」
『だったら僕たちの恐ろしさも重々承知の筈だろ?』
「大人しくメモリを渡せ!」
「…くっ…断る!」
ジャッカルは超高速で動き、ダブルの周りを旋回した
「…がぁっ!」
『…翔太郎!?』
「…くそっ…綺麗に左半身に攻撃しやがって!」
「METAL!」
サイクロン!メタル!
ダブルの左半身が黒から銀色に変わり、仮面ライダーダブル サイクロンメタルに変化した
背中からメタルシャフトを取り出し旋回しているジャッカルに打撃を加えた
「グワァァ!」
「…さぁ〜てと、お仕置きの時間だ」
メタルシャフトには風のエネルギーが反映され、打撃と斬撃の2連続での攻撃が可能となる
更にサイクロンメモリにより摩擦抵抗が軽減され、シャフトを打ち込むスピードも上がる
「がァァ!」
『…さぁ、メモリブレイクだ!』
「あぁ!」
メタル!マキシマムドライブ!
メタルシャフトにメタルメモリを装填する
シャフトに風のエネルギーが最大限に反映させる
「『メタルツイスター!』」
ダブルは回転しながらジャッカルの元に飛び込む
「…くっ…ふっ!」
「なにっ!?」
しかし、ジャッカルはダブルの攻撃を避けた
「こんなところでくたばってたまるか!」サッ!
「あっ!……くそっ…逃げられたぁ!」
『サイクロンを上回るスピード…興味深い…』
メタルシャフトを元に戻して帰ろうとした時
「待てっ!」
「『……』」
フキがダブルに拳銃を向け
他のリコリスも同様に銃口を向けた
「……なるほど、君たちがリコリスか」
『地球の記憶に干渉する厄介な連中だ…翔太郎、ここは一旦引こう』
「…あぁ、そうだなっ!」
ダブルはメタルシャフトを思いっきり地面に叩き付けた
「っ!」
ダブルの周りには砂埃が舞った
リコリスは見えなくなった
「…くそっ…!逃げられた!……探せ!まだ近くに──」
『深追いは禁物だ、フキ』
「司令部…!……しかし…!」
『またいずれ現れるだろう…またその時捕らえればいい』
「……はい…わかりました」
『……それより…』
「……はい」
フキは呆然と立ち尽くすたきなを見た
そんなたきなは先程までダブルがいた所を見つめていた
「……仮面…ライダー…」
「…ったく!酷い目にあったぜ〜」
「まさか彼女たちのような女子高生がリコリスだったとは…興味深いねぇ…」
「この街を隠蔽している組織となんか関係あるのか?」
「それは分からない。検索しようとしても、彼らの記憶を閲覧する事が出来ない」
「…ほんと厄介な連中だな」
翌朝、鳴海探偵事務所に戻って来た俺たちは今回の事件の整理をしていた
「おまけに銃口を向けられる羽目になるし…」
「とんだ災難だったね…」
「……どうしてこうなっちまったんだろうな」
「…え?」
「…俺たちはただ、この街の笑顔を守る為に…ドーパントを倒して来た…それなのに……」
「……仕方ないよ…僕たちがどう足掻こうが、世間の目は変わらない」
「……」
「…この
第2話「Jは暗殺者/喫茶店の女神」
「……考えてても拉致があかねぇ!」
「…?…どこに行くんだい?」
「いつもの店だ、気晴らしにコーヒー飲んでくる」
「また亜樹ちゃんに怒られるよ?」
「安心しろ、そん時は…足がつかないようにするよ」
事務所のドアを勢いよく開けて階段を降りる翔太郎
「……足がつかないように…」
しかし、僕は翔太郎が発した意味ありげな言葉に反応した
「……」カランカラーン
「いらっしゃ……って、翔太郎さん!」
「よぉ、千束ちゃん」
俺はいつもの店、喫茶リコリコに足を運んだ
「今日はどうしたんですか?」
「いや、今日もここのコーヒー飲みたくてな…いつもので」
「あいよぉ!コーヒー一丁!」
「…居酒屋じゃねぇよな?」
和風なウェイトレス姿の白髪ボブカットに赤リボンを付けた少女、錦木千束
俺はいつものカウンター席に座った
「…おや、来たか」
「よぉマスター、調子はどうだ?」
「絶好調だよ…それより今日は?」
「ただの気晴らしさ…いくらハードボイルドな俺でも、休息は必要なんだ」
「相変わらずのハーフボイルドね〜」
「なっ!ミズキさん!」
「あんたはまだまだガキンチョなんだから、コーヒーなんかよりジュースにした方がいいんじゃない?」
今俺をからかってるのは中原ミズキ、俺より歳が上でそろそろ婚期を逃しそうで躍起になっているが
その調子じゃ彼氏も出来そうにないな…
「…今、失礼なこと考えてる?」ゴゴゴゴ…
「…い、いや別に」
「まぁまぁ、そこが翔太郎くんのいい所じゃないか」
「ちょっ!マスター!?」
この店の店長、ミカ
いつも不思議なオーラを醸し出しているが、俺も負けじとポーズを決める
「お待たせしました、ブラックコーヒーです」
「…ん」
見たことない子だな…
綺麗な黒髪に輝いていない瞳
いかにも真面目って感じだな
それにしても……その左頬は…
「翔太郎くん、紹介するよ…」
「井ノ上たきなです、今日からここで働かせて貰うことになりました」
「…あ、あぁ…俺は左翔太郎だ、よろしくな」
俺は握手をしようと手を差し出した
たきなちゃんはそんな俺の手を優しく握った
「よろしくお願いします」
「……っ」
なんだろうか……この子からも独特のオーラを感じる…
この感じは…
《翔太郎さん!初めまして!錦木千束ですっ!》
「……」
あの時の感覚と似ている…
「おいこら、未成年に手出そうとしてねぇか?お前」
「は!?し、してねぇよ!」
ミズキの言葉に反応した俺はたきなちゃんの手を離した
「……」
「あ、たきなぁー!仕事入ったよォ〜!」
「はいっ!」
千束ちゃんに呼び出されたたきなちゃんは二人で店を後にした
「…あの二人、あって数時間しか経ってないんだぞ?」
「え!?マジっすか!?」
結構仲良しに見えるけどなぁ…
まぁ、千束ちゃんの性格を考えたらそう見えただけなのかもしれない
「千束も喜んでるみたいで良かった…彼女が来て本当に良かったよ」
「…でも、なんで急に?人は足りてるよな?」
「……」
「年頃の女の子には色々あんだよっ!変な詮索するなぁ!」
「えぇ!?俺変な事言ったァ!?」
「……」
「…っ?」トゥルルルル
すると、俺のスタッグフォンに着信が来た
亜樹子からだ
「…ゲッ!」
ここに来てんのバレたか?
揉め事にならないうちにさっさと帰ろ
「…悪いマスター、また今度な」
「あ、あぁ…」
コーヒーを飲み干した俺は店のドアを開け外に出た
すると、金髪の中年の男性とすれ違った
とてもきっちりとした身形で、とても店の雰囲気に会っていなかった
「……っ」
「……」
またしても不思議な感覚に陥る
今日は調子が悪いみたいだ
「…なんだぁ?亜樹子」
『なんだじゃないわよ!どこほっつき歩いてんじゃい!』
「あぁもう…うるせぇ!耳元でギャーギャー喚くな!」
『…まぁいいわ、依頼人よ翔太郎君』
「…依頼人?」
事務所に戻った俺、客間にいたのは一人の女性だった
「……ストーカー?」
「はい…先日から変な人に付きまとわれていて……この写真をSNSにアップしてからです…」
依頼人の名は篠原沙保里
先日彼氏とのツーショットをSNSにアップして以来、脅迫リプやストーカー被害に遭っているようだ
「…そいつの特徴は?」
「それが…よくわからなくて」
「え?」
「毎回視線には気が付いてて…でも振り向くと誰もいないんです…かなり広い道だったので、どこかに隠れるスペースもなくて…」
「…と、透明人間!?」
「……」
インビジブルのメモリか…?
でも何か引っかかるな…
「…ストーカー被害を受ける前、何かトラブルがありませんでしたか?例えば、前の交際相手とか」
「それ!警察も痴情のもつれとか言って取り合ってくれないけど…前の人なんていない…本当に心当たりないんです」
「なるほど……だから警察ではなく、俺たちに依頼しに来たと…?」
「はい、ここは不思議な現象が起こっても取り合ってくれるって話だったので……状況も状況だし…」
「……わかった」
俺は立ち上がり帽子を被り直した
「依頼人はみんな訳ありだ…街に探偵がいなかったら、他人に言えないような個人の思いを誰が聞いてやるんだよ…」
「……探偵さんっ!」
「お受けしましょう、その御依頼」
「あまり状況は良くないね」
「…なんでそう思う?相棒」
「この写真……奥に写っているのは…」
「ん?」
篠原さんが帰った後、俺は写真を相棒にみせた
そして相棒は見つけた
こちらを見て自撮りをしている篠原さんとその彼氏の後ろ
男共がジュラルミンケースに入ったガイアメモリを渡している瞬間だった
「これはっ!?」
「メモリの密輸の取引の現場だ」
「…なるほど、つまりメモリを売買している組織がこの写真をSNSで発見し、篠原さんを始末しようとしているってことだな」
「それにここ、この間僕たちが戦った場所のすぐ近くだ」
「えっ?」
確かこの写真は俺たちが戦っていた同じ日の、俺たちが戦う3時間前ほどに撮った写真って篠原さんが言ってたな…
「どういう意味だ…?あの現場にはリコリスもいた…リコリスが来る3時間前に、既にメモリの取引は終わってたってのか!?」
「その可能性は十分にある。事前に事件を収束するリコリスとは思えない失態だ、何か裏があるんだろうね」
「……」
「…どうする翔太郎?この事件、リコリスも深く関わってくるよ?」
「…それでも受けちまったもんは覆せねぇ、男に二言は無いからな……ボディガードはあの二人に任せるか」
「今日はありがとう2人とも、探偵さんにもお礼言っといてね」
「沙保里さん、今夜はとりあえず一緒にいません?」
「えっ?…良いよォ!じゃあうちに来てよ!」
「ほんと!?じゃあ親睦も兼ねてパジャマパーティーなんでどうです!?」
「良いわねぇ!」
「やったぁー!」
「……」
「……」
『どういうつもりだい翔太郎?一般人を巻き込むなんて…』
「安心しろ相棒、何かあったら俺たちがあの3人を守る。それに生身の人間相手だったら、千束ちゃんは負けねぇよ」
『そういう問題ではない、どうして彼女たちなんだ?亜樹ちゃんでも良かったんじゃないかい?』
「篠原さんも俺や亜樹子といるより、年下の同性の子と一緒にいた方が気持ちも楽になると思ってな」
『…やはり、君はハーフボイルドだね…』
「言うな!」
ダブルドライバーを装着している間は、俺とフィリップの精神が繋がっている。つまり、頭の中でフィリップとの会話が可能になるって事だ
「……じゃあ、2人は今日初めて会ったの?」
「はい、優秀な人らしいですが…見えませんよね」
「…で、前のバイトに戻りたいと……嫌な事があったから辞めたんじゃないの?」
「いえ、少し誤解があっただけです」
「…そんなに戻りたいの?」
「戻りたいです」
篠原さんの質問に即答するたきなちゃん
千束ちゃんは少し間解散しているようだが……大丈夫か?千束ちゃんはともかく、たきなちゃんの強さなんて分かんねぇし……
やっぱり俺が2人を…
「…っ?」
あの車……さっきも篠原さんの後ろを…
まさかこの車が…!?
「先に行って待っててください、すぐに戻りますので!」
「え?あ、うん…」
「…っ!?」
たきなちゃん!?
なんで篠原さんを1人に…!?
「きゃぁっ!」
「…来いっ!」
「なっ…!?」
次の瞬間、その車から男が飛び出してきて篠原さんを麻袋で覆った
「……しまったァ…!」
俺は道から飛び出し、停車している車に向かって行った
すると、車のエンジンがかかり
フロントライトが光った
まずいっ!
逃げられる!
そう思った瞬間だった
車の前に立ったたきなちゃんが、車に向かって銃口を向けていた
「…っ!?」
たきなちゃん…!?
「取引したメモリの名前を言いなさい!」
たきなちゃんはそう言いながら銃を連射した
俺も車の後ろに身を隠す
「……っ」
ってかめちゃくちゃ撃ってくる!!
「この女がどうなっても良いのかぁ!?」
車の中から男の激昂した声が聞こえた
いつの間にかたきなちゃんの攻撃は止んでいた
「聞いてんのかコラァ!」
「……っ」
今のうちに……っ!?
またしても銃声
しかし、こちらに攻撃した訳じゃなさそうだ
「…やぁ、取引したいんだけど…」
「うわぁっ!」バンッ
銃声…!?
それに今の声…千束ちゃん…!?
そこから、俺の見ている景色は驚きそのものだった
銃を連発する千束ちゃん
俺はストーカー共を制圧する千束ちゃんを影から見ていた
「たきな!沙保里さんを!」
「……っ」
「……フゥ…フゥ」
息を殺して耳を立てる
どうやらひと段落したようだ
「…終わりました?」
「いや、まだ一人いる」
「…っ!?」
気付かれてる!?
気配を探るのが上手いのか!?
「…ど〜こだ〜?ストーカーさ〜ん!」
怖いよ!千束ちゃん!
「……そこだ!…あれぇ?」
千束が拳銃を向けたところには誰もいなかった
「…かはァー!間一髪だったぜぇ…」
「一部始終見ていたよ、まさか…喫茶リコリコのウェイターの二人がリコリスだったとはね…」
探偵事務所に帰った俺
俺は千束ちゃんに見つかる前にその場から逃げ出す事に成功していた
「全く驚きだぜ…なんでよりにもよってあの二人が…」
「……それより翔太郎、ひとつ不可解なことがある」
「なんだ?ストーカー被害は解決しただろ?ストーカーの4人はリコリスがどうにかしたみたいだしな」
「そうでは無い…思い出してくれ、翔太郎」
「…は?」
「今回の依頼人…篠原沙保里がストーカーに遭った時、犯人は振り返ってもいなかったんだろ?」
「……あぁ、だから俺たちに依頼を……っ!」
「…そう、今回犯人たちはワンボックスカーを使って篠原沙保里を誘拐しようとした…篠原沙保里の証言とストーカーのやり方が合致しない」
「……まだ、あの事件は終わってねぇって事か!」
「…篠原沙保里の現在地は?」
「…分かんねぇ……でも、こいつは大変な事になるぞ!」
「……はぁ…災難な目に遭ったわぁ」
「でも良かったな、あの子たちが守ってくれて」
「うん…でも、あの子たち何者なのかしら…」
「……さぁ…」
警察への事情聴取を終え、彼氏と待ち合わせしていた篠原沙保里は疲労を感じていた
「……グッへへへへ!」
篠原沙保里とその彼氏が夜道を歩く途中
ジャッカルメモリを持った男が二人を見て不敵に笑った
「生かすわけねぇだろぉ……きっちりと制裁を加えてやるっ!」
次回
第3話「Jは暗殺者/二人のリコリス」
これで決まりだ!