仮面ライダーW/L・R   作:キャメル16世

52 / 53
いよいよ最終決戦!
Wの活躍も今回が最後です!
彼らの勇姿を見守ってあげてください!
それでは続きをどうぞ!



第48話「Lの花束/風の吹く街」

サイクロン!メタル!

 

「たぁ!」

「…グッ…!」

『はぁっ!』

「ぬっ…!」

「『はぁぁっ!』」

「ぐはっ…!」

仮面ライダーダブル サイクロンメタルのメタルシャフトの連打攻撃が炸裂する

空気抵抗の少ない攻撃が素早くジャックを追い込む

 

「ふっ…!」

距離を取ったジャックは指先からビームを放つ

それを避けたダブルはルナメモリを取り出した

 

ルナ!メタル!

 

「『はっ!てやっ!』」

「ぬっ…!くっ…!」

ルナメタルのメタルシャフトによるムチ攻撃が炸裂する

腕でそれをガードするジャック

 

ヒート!メタル!

 

「『たぁっ!』」

続いてヒートメタルになったダブルは一気に距離を縮めて攻撃を仕掛けた

炎を纏わせたメタルシャフトの突く攻撃でジャックを怯ませる

 

ヒート!ジョーカー!

 

「『はぁっ!おらっ!』」

更に近距離からの攻撃

炎の纏った拳がジャックの左頬に炸裂する

ジャックは1度距離を取ろうと飛び上がった

 

ルナ!ジョーカー!

 

「逃がすかよっ!」

「クッ…!」

ルナジョーカーの伸びる腕がジャックの足を掴み床に叩き落とす

 

ルナ!トリガー!

 

「…どんどん行くぜ?」

次に飛び上がったダブルはトリガーマグナムを構え、銃口から何発もの追尾機能を得た光弾を放った

 

「はっ!ふっ!」

ビームによってそれを被弾させたジャック

 

サイクロン!トリガー!

 

「…なにっ!?」

「『はぁっ!』」

着地したダブルは今度はトリガーマグナムの銃口から素早い光弾を放つ

ダメージ自体は少ないものの、ジャックはその攻撃を浴びて怯んでいた

 

ヒート!トリガー!

 

「ふんっ…!」

「『はっ!』」

ジャックが放つビームをヒートトリガーの高火力の光弾が相殺させる

 

サイクロン!ジョーカー!

 

ジョーカー!マキシマムドライブ!

 

『さぁ、メモリブレイクだ!』

「あぁ…行くぜ!」

サイクロンジョーカーへとハーフチェンジしたダブルはジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填した

 

「……っ」

風が吹き溢れ、浮かび上がるダブルのスカーフがよく靡いていた

 

「『ジョーカーエクストリーム!はぁぁっ!』」

「……っ」

ジャックに向かって両足を突き出したダブルは、そのままの体制でジャックに向かってくる

途中で半分に分割し、右半身と左半身が時間差でジャックにキックを放った

手応えはある

爆発を起こしたジャックを背後に、ダブルは勝利の予感を感じていた

 

 

 

第48話「Lの花束/風の吹く街」

 

 

 

「……ふふふ…今のはいい攻撃だったよ、だが…!」

「『…っ!?ぐはっ!』」

ジャックのビームがダブルの肩に直撃する

 

『翔太郎っ!』

「……クッ…!」

「……フフッ」

煙が晴れた向こうには平然と立ち尽くすジャックの姿があった

まるで無傷だった

 

「マジかよ…あれで無傷だってのか…!?」

『恐ろしい耐久力だ…!』

「いや違ぇ…やっぱり俺達が力を抑えちまったんだ。奴の能力のせいでな」

『攻撃は当たるようになったが…それでも万全じゃない』

「…その通り…だがその調子だ、今度は本気で来れるようになりなさい!」

「…なんだって…?」

2人の会話に割り込むジャック

その言葉に耳を疑うダブル

 

「君達はこの戦いの中で才能を開花させたのだよ!私の力を超えつつある…だがまだ完全では無い!もっと見せてくれ、君達の才能を…!」

「…クッ…言われなくても……お望み通り見せてやるぜ!」

『エクストリームで勝負だ!』

 

エクストリーム(X T R E M E)!!

 

「『うおぉぉぉぉ…!はぁぁぁああ!』」

仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーエクストリームへと変身を遂げたダブルはプリズムソードとビッカーシールドを構えた

 

「…フフッ…ふはははは!」

笑い叫びながらダブルにビームや蹴り技など様々な攻撃を仕掛けるジャック

ビッカーシールドで対応しながらも、プリズムソードで反撃を目論む

 

「『はぁっ!』」

「……惜しい…あと少しだ!」

攻撃は当たったものの、剣先が掠る程度だった

 

痛くも痒くもないと言いたげなジャックの表情が、ダブルの身体を力ませる

 

プリズム!マキシマムドライブ!

 

「『プリズムブレイク!』」

「ぐわぁっ!」

プリズムブレイクの斬撃を与えるダブル

 

「……フフッ」

「なにっ!?」

『プリズムブレイクが効かない…!?』

だがまたしても攻撃は不発

更にジャックの特殊能力を打ち消す事も出来なかった

 

サイクロン!マキシマムドライブ!

ジョーカー!マキシマムドライブ!

ヒート!マキシマムドライブ!

ルナ!マキシマムドライブ!

 

「『ビッカーチャージブレイク!』」

プリズムソードにエネルギーを溜め込んだダブルはジャックに攻撃を放つ

 

「……」

「…くそっ!」

だが結果は同じだった

すると、ジャックの表情がみるみる変化していった

まるでダブルの二人にしびれを切らしたような、不満そうな表情だった

 

「……はぁ…君達には期待していたのだがね…残念だよ」

「なんだと!?」

「…もう既に、ガイアインパクトを起こす準備は整っている。君達が悠長にしている間にね…!」

「『…っ!』」

ジャックがガイアタワーを指差す

すると、水色だったクリスタルが黄金色に輝き出した

ビル全体が振動し、中に囚われた千束の表情が強ばるのが分かった

 

「千束っ!」

「…さぁ!刮目するがいい…!新たなる風都の誕生を…生きとし生きる命が皆平等に才能を発揮出来る!皆が幸せになれる世界の誕生をぉ!」

「やめろォ!」

「ふんっ!」

「『ぐはっ!』」

止めようとしたダブルをジャックは去なす

 

「さぁ千束よ!お前の才能を見せてくれ…!類稀なる君のその才能を、この世界に轟かせるのだ…!そして私と共に、この地球と、ひとつになろう…!」

「『……クッ…』」

「…ふはは…ふははははは!ふっははははははは!」

ジャックは高らかに笑い、勝利を確信した

 

……だが、次の瞬間ガイアタワーの輝きが失われ、ビルの中は静かになった

 

「ははははは……はは…あ?何故だ…?何故何も起こらない…!?」

突然の事に動揺を隠せないジャック

すると、ダブルの肩が徐々に震え始めた

 

「『……フッ…クククッ…』」

「…何故だ…何故嗤っている!?」

「…どうやら、あんたのガイアインパクトを未然に防ぐ事に成功したみたいだな」

「…なに…?」

『僕らにそんな事は不可能だ…だが、それを実現させる組織の事を、貴方が一番良く知っている筈だ』

「……っ…まさか…!?」

ダブルは立ち上がり、ジャックに真実を述べた

 

「そう!あんたと闘っていたのは俺達だけじゃない…!DAが尽力を尽くして闘ってくれているんだ!」

 

 

「ガイアタワーの出力無効化!」

「機能停止を確認!」

「よし、油断するな!いつプログラムが上書きするか分からんぞ!」

「「「はいっ!」」」

DAの本部にて楠木の指示の元、ラジアータの力でガイアタワーの能力の無効化を実現させた

 

「……DAの恥晒しが…当然の報いだ!」

 

 

『僕達も二人で戦ってきたわけじゃない…信じ合える仲間が、沢山いるんだ!』

「……っ!」

 

すると、ビルの非常口から大勢のリコリスが突撃して来た

その先頭にはミカ、フキやサクラやエリカ、そしてたきなが居た

たきなとミカはダブルのそばに駆け寄る

 

「よく来たな、たきな」

「はい、楠木さんがリコリスに伝達してくれました。千束と世界を救う為、これだけのリコリスが集まってくれました」

「翔太郎くん、あとは君達の出番だ…千束を、頼んだよ」

「『…っ』」

 

《翔太郎、あの子を…あの子を頼んだぜ…》

 

ミカの言葉を聞き、翔太郎は荘吉の最期の言葉を思い出す

脳裏に焼き付いたその言葉は、呪いのように彼を縛り、同時に彼の心を駆り立てた。荘吉から託されたその想いを、彼は仮面ライダーとなって叶え続ける責任がある。それを、本人が1番理解していた

だからこそ……

 

「……あぁ、もうあんな後悔はしたくない!必ず千束を救ってみせる!」

ジャックの前に立ちはだかるダブル

その眼は確実にジャックを捉え、恨みや悪意を払い除け心に火を灯した

 

「…舐めるなよ……私は何年も前から、このメモリと共にこの街を見守り続けて来た…この街は私の庭だ。今やこの街の風でさえも、私は支配する事が可能なのだ!」

ジャックが手を添えると、ビル内に突風が吹き荒れた

 

「『……クッ…』」

「ふはははははは!」

顔を腕で抑えるダブル、風に飛ばされないように耐えるリコリス

 

そんな中、ジャックはその様子を鼻高らかに見ていた

 

『……残念だったね…』

「……なに…?」

すると、フィリップが煽るようにジャックに声をかけた

 

「知らないなら教えてやるよ……この街の風は、いつだって俺達の味方なんだよ!」

翔太郎が声を張ると、ダブルドライバーのエクスタイフーンが高速回転し始めた

 

「『はぁぁぁぁ…!はぁぁぁぁっ!』」

掛け声と共に胸を張るダブル

すると、ダブルの中央のクリスタルサーバーは黄金に輝き、背中には風車を彷彿とさせる6本の翼が形成された

 

仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーゴールドエクストリームへと覚醒したダブルは懐からリコリスメモリを取り出した

 

「『これで終わりだ!』」

 

『 LYCORIS!』

 

リコリス!マキシマムドライブ!

 

マキシマムスロットにリコリスメモリを装填する

ビリビリとした感触が全身を覆う

 

「…ここで終わってたまるかぁ!」

飛び上がったジャックは自身の上部に巨大なエネルギー弾を生成し、ダブルに向かって放った

 

「『……っ』」

 

エクストリーム(X T R E M E)!マキシマムドライブ!

 

ドライバーを開閉させたダブルは、放たれたエネルギー弾に向かって飛び上がる

 

「『ダブルリコリスエクストリーム!!』」

 

朱色のオーラを纏わせたダブルがエネルギー弾に向かって両足飛び蹴りを放つ

エネルギー弾は簡単に被弾し、ダブルは勢いのままジャックに突っ込んだ

 

「『はぁぁぁぁぁあ!!』」

「ぐわっ!」

「『たぁぁぁぁっ!』」

一撃放ったダブルはそのままジャックの胸に向かって両足を足踏みするようなキックを叩き込む

その一つ一つのキックに、爆散するような衝撃が重なる

ジャックはその攻撃に為す術なく、攻撃を受け続けた

 

「『ふっ!……はぁぁぁぁっ!』」

「…グッ…ぐわぁぁぁぁぁあ!」

次の瞬間飛び上がったダブルは最後の両足蹴りを放った

攻撃に耐えられなかったジャックは爆散し、虎杖は地に伏した。そばには破損したジャック・メモリ

ダブルが勝利した瞬間だった

 

「……す…そんなぁ……私の世界がぁ……」

「『……』」

舞い降りたダブルは虎杖に振り向く

 

「…あんたの理想の世界には、一つだけ欠点がある」

『人は互いに助け合い、協力する生き物だ』

「初めから完璧な人間なんて居ない。もしそんな世界が本当にあるんだとしたら、人は助け合う事の大切さを忘れちまう…」

『今なら分かる。そんな世界は美しくない…貴方も人生のどこかで誰かと助け合っていた筈だ…それを思い出して欲しい』

「俺達はあんたを恨まないし、同時に許さない。だが、あんたにピッタリな言葉を、俺達は知ってる……」

左手で虎杖を指差したダブルは、息を揃えて言い放った

 

「『…虎杖純次郎……さぁ、お前の罪を数えろッ!』」

「……グフッ…」

気絶した虎杖

戦いが終わった瞬間だった

 

 

「……」

「……」

変身を解除した翔太郎とフィリップは、顔を合わせた後に固く握手する

 

「…やったな、相棒」

「あぁ…これも君と僕のおかげだ」

「…フッ…そうだな!」

 

リコリス達に連行されていく虎杖

あれは復帰するのにはだいぶ時間がかかりそうだな

 

「左さん…!」

「…たきな」

俺に駆け寄るたきな

頭を深く提げ、感謝の言葉を述べようとしたたきなを、俺は止めた

 

不思議そうに顔を上げるたきな

俺はそれに応えるように、ガイアタワーを見た

たきなはすぐに理解してくれた

 

「彼女を装置から引き出す事はもう不可能だ。救出する方法はただ一つ……彼女が自分の意志で、出るしかない」

「……なるほどな」

ガイアタワーに囚われた千束の目の前に来た俺とたきな

 

「…おやっさんの形見であるスカルメモリなら、俺達と千束を繋ぐ事も出来る筈だよな」

「無論、やってみなくちゃ分からないけどね…」

「……そうだよな…でも、やるしかねぇ……準備は良いか?たきな」

「…はいっ!」

大きく返事をしたたきなを見て、俺はスカルメモリを起動させた

 

「 SKULL!」

 

「「……うおぉぉぉぉ…!」」

スカルメモリを一緒に握った俺とたきなはガイアタワーのクリスタルに向かってメモリを突き刺した

クリスタルが割れ、俺達は薄れる意識の中で、千束の名を叫んだ




次回 仮面ライダーW/L・R
最終回

たきなと出会ってからのこの一年間は、私にとってかけがえのない宝物になった
みんなが居てくれたから、私はこの街に錦木千束として生きる事が出来た

だからみんな……

「「千束ぉーっ!」」

……バイバイ

最終話「Cの行方/この日常には、ワケがある」

これで終わりだ…!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。