仮面ライダーW/L・R   作:キャメル16世

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「J」に隠された言葉は「JK」と「JACKAI」
そしてもう一つの隠された意味が……

ちなみにメインタイトルの「L・R」は、「リコリス・リコイル」と「レフト・ライト」の意味合いがあります



第3話「Jは暗殺者/二人のリコリス」

「……今日はゆっくり休もう」

「…えぇ」

篠原沙保里の肩を支える篠原の彼氏

すると、またしても嫌な視線を後ろから感じた

 

「…誰だっ!?」

「……グヘヘヘヘ…やぁ、お二人さん…」

「……っ?」

茶髪の男が二人に近付く

 

「……まさか…お前は…!」

「グヘヘヘヘ…二人でよろしくやってんなぁ……でもいいのかなぁ?そんなにのんびりしてて…?」

「…っ!?」

男はジャッカルメモリを二人に見せつけた

 

「……沙保里!逃げるぞ!」

「う、うん!」

男の異様な雰囲気に二人は逃げ出した

 

「いいねいいねイイねぇ!もっと逃げろぉ!」

 

《 JACKAI!》

 

ジャッカルメモリを左の首に差し込む男

全身が毛皮で覆われ、大きな耳が生える

 

「……グラァァァァ!」

ジャッカル・ドーパントは二人を追いかけ、追いついた際に篠原彼氏の首に軽く傷を入れた

 

「きゃぁぁぁあ!」

「ぐわぁぁ!」

「グハハハハハハ!もっと藻掻け!悶え苦しめぇ!」

「ぐわぁぁ!」

「いやぁぁ!」

篠原沙保里の彼氏の首に傷を付けたジャッカル・ドーパント

彼氏は首から血を流しながら悶えていた

そんな彼氏を見て必死に彼氏の首を手拭いで押さえつける篠原沙保里

 

「グハハハハハ!もっとだ!もっと俺を楽しませろ!」

「……グスッ……いやぁぁ…!」

「うひょー!堪んねぇぜぇ!」

 

「野郎ぉぉぉ!」

「…っ?…グホッ!」

ハードボイルダーでジャッカルに突進する翔太郎

 

「…大丈夫か!?沙保里さん!」

「探偵さんっ!?……私は大丈夫だけど…彼がぁ…!」

「がぁぁ!」

「…くっ!」

苦しむ篠原彼氏を見て歯を食いしばる翔太郎

 

「……亜樹子!2人を連れて逃げろ!」

「あいあいさー!」

巨大な戦車のようなリボルギャリーが現れ、そこから亜樹子が出てきた

更にフィリップも降りてきた

 

「篠原さんこっちに!」

「は、はい!」

亜樹子が2人を連れた事をことを確認し、俺はダブルドライバーを装着した

 

「チッ…貴様ァ!俺の邪魔をするなぁ!」

「……1つ…俺はこの事件の簡単な真相に気付けなかった……2つ…一般人を巻き込み、更に篠原さんを危険に晒した……3つ…その篠原さんが心から愛している人を傷つけてしまった……」

「…あぁ?何だ急にィ!」

「……俺は俺の罪を数えた……次はお前の番だ!」

俺はジョーカーメモリを右手で、フィリップはサイクロンメモリを左手で構えた

 

『CYCLONE!』「JOKER!」

 

「……行くぜ、相棒」

「あぁ、翔太郎」

 

「『変身ッ!』」

 

二人で腕をWの文字にすると、フィリップはサイクロンメモリをダブルドライバーにセットした

サイクロンメモリは俺のダブルドライバーに転送され、俺が改めてそれを差し込む

そしてジョーカーメモリを左サイドに差し込み、ドライバーを展開した

 

サイクロン!ジョーカー!

 

風が吹き、その風が俺たちを包んだ

右半身が黄緑、左左半身が黒の仮面ライダー

仮面ライダーダブルへと、俺たちは変身した

 

「き、貴様はァ…!?」

「『…さぁ、お前の罪を数えろ!』」

 

 

 

第3話「Jは暗殺者/二人のリコリス」

 

 

 

「おりゃぁ!てりゃあ!」

「ぐおっ!ぐわぁぁ!」

「…この街を泣かす悪党め!しっかりと反省しろ!」

「ぐわぁぁぁぁ!」

ジャッカルを投げ飛ばすダブル

 

『翔太郎、ジャッカルは肉弾戦に弱い…ヒートで行こう』

「あぁ!」

 

『HEAT!』

 

ヒート!ジョーカー!

 

ダブルの右半身が真っ赤になり、ヒートジョーカーへと変化した

 

「おらっ!」

「ぐはっ!」

「これでどうだ!」

「ぶはぁぁ!」

右手から繰り出される炎のパンチ

ヒートジョーカーはジョーカーのパワーに炎のエネルギーが上乗せされている肉弾戦特化のフォームだ

 

「くっ…これでも喰らえぇ!」

「なっ!」

ジャッカルは鋭利な爪を出し、ダブルを切りつけた

 

「くっ…これで人の首を…!」

「フハハハ!どんなもんだァ!」

「ぐはぁ!」

『翔太郎!』

「…問題ない…メタルだ!」

 

「METAL!」

 

ヒート!メタル!

 

左半身が銀色に変わり、メタルシャフトを取り出す

メタルシャフトに炎が上乗せされる攻撃を放つ事が出来る、ヒートメタルだ

 

「おら!リーチはこっちの方が長ぇんだよ!」

「ぐわぁぁ!」

 

再び吹き飛ばされるジャッカル

この戦い、ダブルが有利に進められている

 

「……くっ…こうなったら…!」

「…あ?」

「……戦略的撤退!」

「なっ!?…逃がさねぇ!」

逃げ出すジャッカル

俺はスタッグフォンを取り出し、リボルギャリーを呼び出した

 

「……チッ」

「…待てぇ!」

バイクにも負けない速さで逃げるジャッカル

 

「来れるもんなら来い!」

「…追いかけっこのつもりか!?負けねぇぜ!」

エンジンハンドルを思いっきり捻るダブル

 

宣言通りジャッカルに追い付いた

 

「なにっ!?」

「おらっ!」

メタルシャフトを振り回し、ジャッカルに打ち込もうとしたが、ジャッカルも爪を最大限に出してそれを受け止めた

 

『なんて安定した走行なんだ…!このスピードのまま攻撃を受け止めるなんて!』

「何感心してんだよフィリップ!」

「グラァァ!」

「うわぁ!」

ジャッカルの攻撃にバイクのスピードが緩まるダブル

 

「…まずい…このままじゃ逃げられる!」

『……翔太郎…僕は今日、君のある言葉を一日中考えていたよ』

「あぁ!?急に何の話だ!?」

『「足がつかないようにする」…これは本来、犯罪を犯した者が証拠になるようなものを現場に残さないようにしたり、足跡を残さない…という意味合いが込められている』

「…それがどうした?」

『この街も、同じようだね……事件は事故になり、悲劇は美談になる…組織が足がつかないようにしているのかもね…』

「…ってホントに何の話だよ!?今関係あるか!?」

『まだ分からないかい?ジャッカル・ドーパントも、痕跡を一切残さずに人を殺して行った……彼もまた、足がつかないように人を殺していたんだよ』

「……まさか…ジャッカルの変身者は、組織の中の誰かって言いたいのか!?」

『……その可能性も十分に考えられる』

「…ま、それもこれも全部あいつを倒してから確かめるぞ!」

『……承知した…ちなみに、足がつかないで思いついたんだけど…』

「またかぁ…なんだ?」

『……地上がダメなら、空から行こう』

 

 

「…グヘッ…グへへへへ!……このまま逃げ切れば、また必ず俺にチャンスが来る…!」

「『そいつはどうかな!?』」

「…っ!?…なにっ!?」

ハードターピュラーに乗ったダブルが空からジャッカルに声を掛ける

 

サイクロン!ジョーカー!

 

再びサイクロンジョーカーへと変化したダブルは、一度ジョーカーメモリをダブルドライバーから抜き出し、ベルトの右側にあるマキシマムスロットに差し込んだ

 

ジョーカー!マキシマムドライブ!

 

風が吹き、更に上へと上がるダブル

 

「…っ!?」

「『ジョーカーエクストリーム!はぁぁぁあ!』」

「グワァァァァァァア!」

勢いよくキックを放つダブル

途中で身体が分断され、右半身と左半身が時間差でジャッカルにキックを放った

空からの攻撃を避ける事は出来ず、ジャッカル・ドーパントは爆散した

 

「……ぐっ…」

ぐったりした茶髪の男の傍に落ちている、破損したジャッカルメモリ

 

「『……ふぅ…』」

ドライバーをたたみ、変身を解除しようとするダブル

しかし、変化解除しようとした左半身が止まった

 

「……またか」

気が付くと、ダブルの周りを数人のリコリスが囲っていた

手には拳銃

銃口はこちらを向いている

 

「……大人しくそのメモリを渡せば、命は取りませんよ」

「……あんたは…!」

赤髪短髪の女、楠木がダブルに話しかけた

 

「…なんでだよ…俺たちはこの街を守ろうとして…!」

「お前たちが使っているのも、ガイアメモリなんだろ?」

「…っ!」

ダブルはドライバーに刺さっているジョーカーメモリを触った

 

「いくら人間を守る善人だったとしても、我々からしたら、どちらも「ガイアメモリを使って変身した怪人」なのです!貴方は人間の驚異になりうる!」

「……そんな事しねぇよ!俺たちは…!」

『よそう!…ここで下手に口を運ぶのは得策じゃない!』

「…なんでだよ!悔しくねぇのかよ相棒!」

「……どうやら、渡す気はないらしいな…」

二人の会話を聞いて、楠木が手を挙げた

リコリス全員の指がトリガーに掛る

 

「……ふっ!……ん?」

楠木が手を下ろそうとした時だ

 

「ちょーいちょいちょい!待った〜!」

「……千束、応援に来たのか?」

「応援?違いますよォ〜…一部始終見てましたけど、明らかに人を守ろうとしてましたよね?この人」

と、千束ちゃんはダブルの傍に寄ってきた

 

「…仮面ライダーを庇い立てするつもりか?千束」

「庇ってる訳じゃないけどぉ〜…んー…」

腕を組む千束ちゃん

俺は呆気に取られていた

 

「これは正当な判断とは言えません。人を守る戦士を、私たちが殺す必要はないのでは…?」

「……たきな」

「たきなぁ〜!そう!その通りだよォ!」

「『……』」

「……良いだろう…今回は部下の意見を尊重しよう。だが、次お前が人間たちに危害を加えるようなことをすれば、我々DAはタダじゃおかない…!」

楠木はダブルに指を差し、宣言した

 

その後、リコリスたちはみんな帰って行った

 

千束ちゃんとたきなちゃんは以外は

 

「いやぁ〜良かったねぇ!仮面ライダーさん!」

「……」

「あ、あぁ…助かったぜ……ありがとな」

先程の衝撃が抜けなくて動揺する俺

 

「千束〜!たきな〜!帰るわよォ!」

二人を迎えに来たミズキ

俺を見るなり目を仰天させていた

 

「え!?仮面ライダー!?本物!?」

 

「…あ、逃げた方がいいよ?後々面倒くさくなるから…」

「あ、あぁ…そうさせてもらう」

ハードボイルダーに乗り込み、エンジンをかけて颯爽と去って行く俺たち

夜の風は俺たちを許してくれるだろうか…?

 

 

「……そうか、仮面ライダーが…」

「やっぱり先生が言う程悪い奴にも見えないんだけどなぁ…」

「……」

喫茶リコリコに帰ってきた千束が、帰ってくるなりミカに仮面ライダーの話をした

 

「アレすごいよね!右と左で色が違うってさぁ…まるで…」

「よせ、千束……もうその話はやめろ」

「……うん…」

ミカの真剣か顔に千束が従った

 

 

 

「……」

事件は終わった。

ジャッカルに襲われた篠原たち、特に彼氏さんに関して、奇跡的に軽傷で命に別状はないそうだ。だが、しばらくは今日の恐怖を忘れる事はないだろう。

俺も今日という日を忘れる事はないだろう。それは毎日がそうだ。この毎日が、かけがえのない思い出となる。

リコリスの謎に関しては、今は情報が揃っていない。確かなのは、千束ちゃんとたきなちゃんがリコリスだったってこと、楠木がリコリスの司令官だった、という事だけだ。

 

しかし…この事件にはもう一つ、結末があった。

 

ジャッカル・ドーパントに変身していた、葛原柊一が

事件直後に行方不明になり、その翌朝

ビルの屋上から飛び降りで死亡した

 

 

「……」

 

《 JACK!》

 

「……ハァァァァァ…」

 

ジャッカルは用済みだ…

私が天国に送ってあげよう…

 

「……さて…」

君の才能を見せてくれ……

 

「……千束」




次回

第4話「Wを守れ!/人を守る仕事」

これで決まりだ!
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