FGO世界線と勘違いした一般アニムスフィア家長男   作:神崎せもぽぬめ

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 評価☆10が一万個きたら次話投稿しようかなと思ってましたが、改めて見ると一話だけじゃ評価難しい作品だと思いました、まる。

 あと三話くらい毎日投稿してみたい。


スタートと覚悟がガンギマリな凡人

 

 

 

 2089年 12月16日

 

 

 

 めっっっっちゃ久しぶりに日記を書くことする。

 ドーモ。久しぶりボク=サン、十歳のボクです。

 

 いやぁ、昨日はちょっと昂っちゃって一日中思い馳せていたから、日記の存在を忘れてしまったのだ。

 とりあえず一睡もしていない極限状態で深夜テンションのアドレナリンマシマシだから、今の僕のアイデアが吹っ飛ぶ前に書き残すことにする。

 

 

 まず、僕の今後の目標は『カルデアを設立する』こと。

 

 そしてそのために必要なのは魔法の知識はもちろん、今の魔法史学的に不可能とも言えるものを数個クリアしていかなくちゃならない。

 

 例えば、《擬似地球環境モデル・カルデアス》。

 これは惑星には魂があるとの定義に基き、その魂を複写することにより作り出された小型の擬似天体。簡単に言うと、小さな地球のコピーだ。

 星の状態を過去や未来に設定する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能という、まさしく魔法のような装置だ。

 

 惑星の魂のコピーとか、星の状態を未来にするとか、そういった発想が思いつく魔術はさすが神代から続いていることもあると感心する。けど、それをたった100年ぽっちしか発展してない途上の魔法で再現ができるかと言えば……………誰もが首を横に振るだろう。

 僕の予想だと、FGO世界でいうところの『魂』=この世界の精神、という等式で成り立っていて、つまりこれを進めるには精神に対する理解を深めなくちゃならない。

 

 

 そして、カルデアスだけでカルデアが設立する訳では無い。カルデアスの開発でさえ目標到達への必要な要素のひとつに過ぎないのだから。

 

 

 あとは近未来観測レンズ・シバや事象記録電脳魔・ラプラス、霊子演算装置・トリスメギストスなんかも様々な技術的難題を超え、初めて実現が可能なんじゃないかと思われるものだ。

 

 設備に対する電力の宛は………あるっちゃある。多分、カルデアが成り立つ頃には解決するだろうし。

 

 あとはカルデアを作って何を為すか、かな。

 

 

 これに関しては色々とある。

 

 一つ目。

 カルデアスが地球の縮小版だと書いたように、シバと組み合わせれば過去と現在のあらゆる事象を把握し、精査する事が可能になる。地球外に高度知的生命体がいないと仮定すると、魔法という現象が起こりえるのは地球のみであり、地球という超々大規模の情報体(エイドス)の変化を情報体次元(イデア)を通して見ることで物理法則の歪みとその変異を捉えることが出来る。そのデータを集めることで、間違いなく()()()()()()()()する足がかりになるだろう。

 

 二つ目。

 単純にラプラスやトリスメギストスは、2100年を目前にしてきた人類現在の科学水準と比べても桁違いの演算能力を保持している。

 科学と魔法の融合という実にロマン溢れる演算装置は、生活水準を底上げしてくれるに違いない。

 

 

 凡人の僕でも、ざっとこんな感じで推定可能な未来を描ける。

 これが、天才と呼ばれる人種の人達なら。きっともっと活用できるはず。むしろ僕よりよっぽど高性能な物を生み出してしまいそうだ。それもカルデアでさえ見劣りしてしまいそうな位のものを。

 

 

 だけど、カルデアは────そしてそこに付随する物だけは、僕だけが作りたい。そんなどうしようもないエゴが今の僕に渦巻いている。

 

 あぁ、こうしちゃいられない。今すぐに研究に励みたい!

 

 時間はみんな平等だから。そして僕みたいな凡人なら、その一秒一秒を大切に、意義の有るものにしていかなくちゃならないんだ。

 

 そう考えると、僕の体の奥から熱い想いが込み上げてくる。きっとそれは、情熱とかやる気とか、そんな名前で呼ばれる感情なんだろう。

 これまでは、空想の産物とされていた魔法を片っ端から調べていき、何となく空虚な胸の内を埋めていた。けれどようやくここに来て、その持て余し気味だった知識と、この熱を向ける方向が定まった。

 やっと僕の────サニアエリー・アニムスフィアの人生が始まった気がした。

 

 

 

 

 2090年 1月5日

 

 ハッピーニューイヤー。

 はい、挨拶終了!しばらく空いた分、これまでの考えを纏めてみることにする。

 

 カルデア設立にあたり、何が必要なのかをこの3週間近く考えていた。いや足りないものだらけなのは十分承知の上で、だ。

 お金とか土地とか、そういったものより、より魔法的手段を考えるべきと判断した結果、まず僕が学ぶべきなのは《人造精霊》と呼ばれている魔法である。

 

 系統外に属する魔法《人造精霊》。霊子(プシオン)情報体を核に、周りを高濃度の想子(サイオン)で固められた精霊と違い、《人造精霊》は霊子(プシオン)の核を持たず、想子(サイオン)のみで構成してある人為的に生み出された《精霊》の現代魔法的な呼び名だ。

 

 僕の予定では、地球の情報体(エイドス)をフルコピーしたカルデアスも、地球上の事象を集計する使い魔・ラプラスも、精霊という形で使役する予定になる。

 だが、カルデアス────地球を精霊として喚起するのはどうしても難易度が高すぎる。《精霊》の規模がさらに拡大したもの─────自然現象そのものだと言われている《神霊》でさえ『国』()()の範囲内でしか気象操作等しか行えないらしい。それが地球規模になってしまえば、その難易度は計り知れない。そんなのを使役しようとしたら、僕の人生がいくつあっても足りないのは確定だ。

 

 だからこそ、《人造精霊》を使う。

 人造精霊使役魔法は、通常の精霊使役魔法より規模としてダウングレードするが、操作性・管理のしやすさという点においては優秀なのだ。

 そしてその《人造精霊》を地球規模の《神霊》─────《超抜級神霊》の枷として使う。イメージは想子(サイオン)の鎧だ。《超抜級神霊》の周りにさらに《人造精霊》の想子(サイオン)層を重ねて、上から神霊の操作をする。

 

 欠点としては、神霊としての魔法が格段にダウングレードしてしまう…………もしくは全く使えなくなってしまうだろうが問題はない。カルデアスとして適用するから武装としての魔法は不必要だし、寧ろ操作性・管理性という面においては向上している。

 

 あとはカルデアスの核となる霊子(プシオン)情報体へのアプローチ方法を開発すれば、七割は完成する。

 

 

 まぁ〜それが難しいんだけどねぇ〜。

 

 

 とりあえず今は《人造精霊》についての魔法と、霊子(プシオン)情報体へアクセスするための知覚魔法についても同時並行で進めねば。ちょっとテンション上がってきたー!

 

 

 

 

 2090年 8月25日

 

 

 

 金髪の親戚兼幼なじみが我が家に侵攻してきて、書くのが遅れてしまった。対幼なじみ決戦妹オルガマリーを出動させたから何とかなったぜ………………。

 

 

 半年以上空いたけど、《人造精霊》についてある程度考察をまとめ終わったからそれを記すことにしてみた。

 いや、遅すぎ!と思うけど、まぁそこは平々凡々の僕ですから。長い目で見てもろて。

 

 霊子(プシオン)情報体への知覚魔法については…………これは少し難航している。

 元々魔法師には個別情報体(エイドス)の状態を認識できる能力を大なり小なり持っているが、霊子(プシオン)になると話が別になる。

 想子(サイオン)と同じく、心霊現象の次元に属する非物質粒子であり、精神に繋がる粒子だと考えられている説がある。《霊視力》と呼ばれる古式魔法の能力で霊子(プシオン)の放射光を観測できるらしいが、霊子(プシオン)そのものを観測できた例はなく、恐らく出来たとしても属人的な能力に依存してしまうだろう。

 

 僕にできることはその《霊視力》を学びつつ、非物質粒子への認識能力を拡大することだけになってしまう。知覚能力は努力次第で伸びるので、僕の努力量に賭ける他ないだろう。

 後で両親にもそれとなく相談してみることにする。

 

 

 

 

 2090年 8月27日

 

 

 なんか急に《霊視力》について目処が立ってしまったんだが。

 と言っても、霊子(プシオン)の放射光を観測できる《霊視力》ではなく、霊子(プシオン)想子(サイオン)の波を観測できる知覚能力だが。ちなみにこれは我が家の秘匿魔法技術のひとつらしい。

 

 え、僕が少なからず習得してるってマ?

 

 

 

 

 

 

 マジらしい(小並感)。

 

 魔法の実技練習をする前に、精霊との交信と座禅を30分程やるのだが、それは技術を習得するためらしい。

 

 へーそうなんだー。あの座禅組んだ後は、なんか魔法の精度が上がっている気がしてたから、てっきり集中力を高めるための儀式かと思っていた。

 

 

 ちなみにこの《霊視力》の波動版ともいえる知覚能力の名前は《妖精眼(グラムサイト)》と呼ばれるらしい。

 

 

 

 

 

………

………………

……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 かっけぇ………

 

 

 

 

 

 

 2091年 3月8日

 

 

 《妖精眼(グラムサイト)》の習得が予想以上に進んでいる件について。

 

 なんか凄いことらしい。

 

 自分の父とかには『この歳(12才)では異常なまでの修練率だ』と太鼓判を押されてしまったから、天才だとか家中でもてはやされるんだわ。

 

 うーん、自分が天才ってことは明確に否を唱えるけど。僕、これに関しては結構努力積んできたから、驚愕と納得が半分半分な状態だなー。

 

 4歳の頃からセバスチャンにこれを教わって以来、毎日のようにやってたから。一日一回とか二回とか────ともかくそんくらい続けてたし、『12才にしては素晴らしい出来である』っていう評価は、まぁ当然っちゃ当然でしょうな。

 

 さんきゅーセバスチャャン!

 

 

 

 

 2092年 9月2日

 

 

 世間では大亜細亜連合の沖縄侵攻と新ソ連の佐渡侵攻という大事件に未だ驚愕している頃、僕は改めて思った。なんで戦争なんかしてんだろ?まぢわからん、と。

 

 不謹慎だけれど、僕は侵略だとかそういったものに対して興味は無い…………いや持つ暇が無い、と言い換えてもいいだろう。僕の熱意の矛先は目下、カルデア設立に向いているからだ。

 

 大体さー魔法を武力に使うなんてやめて、もっと学術的で意義のあることに使えないのかなぁ……………カルデアが完成したその時には、魔法は『武器』としてでは無く『真の学問』として重要視されるだろう。そうすれば今より少しだけ平和になれるのだろうか?

 

 とりあえず僕が言いたいのは、魔法が武力への方向に突っ切ってしまって、マリーとかが徴兵されてしまうような未来になって欲しくない。ということである。

 

 そういえば原作主人公の…………えーっと、何とか達也?くんも妹さんに対してこんなこと感じてた描写があったようななかったような……………もしかしたら同じ志しを持つ者として相対する未来もあるかも。まぁそれが何十年後になることやらって話なんですけどね。

 

 あー、原作主人公くんみたいな天才キャラが居れば僕の悩みも簡単に解決してくれるのかなー!

 

 くっそー天才め今に見てろよー。僕みたいな凡人はずっと爪を研いでるんだからなー!

 

 

 

 

 はい、息抜き終了ー。

 

 

 

 

 2093年 1月9日

 

 

 年が明けた三が日。毎年襲来してくる幼なじみに、誕生日プレゼントをぶつけて撃退したところで。

 

 少し、どころかでっっっかい壁にぶつかりました!うおおおお!ヤケクソだぜぇぇ!!!

 

 

 ここまでが順調しすぎただけなんだよなぁ………………いや、まじまじ。マリーが23歳────FGOでの『人理焼却』が起きる歳と同じ────になるまでには作れたらいいなーとか思ってたら、ホントにそんなペースで進んじゃうから調子乗っちゃったよ。うん、まぁ僕凡人だし?ここまでが予定調和って感じかなっていうかぁ?でもそれはそれとして悔しいし情けないよなぁ!?

 

 

 詰んでるところは予想通り、霊子(プシオン)情報体の解析と改変についてだ。

 

 今ある知覚力を伸ばして『妖精眼(グラムサイト)』へ至れば、霊子(プシオン)波は認識できるだろうけど、その構造までを見ることは叶わないだろう。

 霊子(プシオン)情報体…………まぁつまり精神なんだけども。精神の解析と改変が可能な魔法なんてあの有名な四葉家の精神構造干渉魔法しか知らんわっ

 

 例えば精神干渉系に最も有名な魔法の1つである精神攻撃魔法『ルナ・ストライク』というものがあるが、これは系統外魔法には珍しくプロセスが定式化されているのだ。霊子(プシオン)情報体の情報に『痛覚』を直接を書き加えることで、精神に攻撃を食らわせているわけだが、僕が求めている精神情報の改変はこれじゃなく。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ような魔法なんだよなぁ………。

 

 

 うーん、少しアプローチを変えてみるのもありかもしれない。

 さっきの話にも出ていた『ルナ・ストライク』…………アメリカでは精神攻撃魔法を『月の魔法(ルーナ・マジック)』と呼んでいるんだ。

 

 月の魔法……………月………………天体……………天体魔術………………はっ!?

 

 

 っていう雑な伝言ゲームだけど、やってみる価値はあるかもしれない。てか天体魔術とかまんまFateやんけ!仮にもアニムスフィア家の男ならば、使いたいよなぁ!?

 

 

 

 

 

 

 2093年 10月30日

 

 

 最長レポートサボり記録を更新しました。今日も元気な13歳です。

 

 精神情報体への的確なアプローチ方法が見つかるまで、少し寄り道がてら天体魔術とか、あとは刻印型術式─────ルーン魔術みたいなやつ─────にも最近は手を伸ばしている。

 

 天体と人体を照応させて自身の情報を変転させたり、自分と相手を天体に見立てて魔法の効果を強化するなど、応用範囲も広い。なにより結構奥深い。なーんでこんな面白いのを使う人が少ないんだろうと疑問に思ってしまうくらいだ。

 

 余談だけど、月が司る属性は『受動』だ。

 

 主に自分に対する魔法の効果を上げることが出来るっぽい。防御魔法以外に使い所が少なそうだ。

 

 

 刻印術式については…………うん。ルーン魔術かっけぇ!みたいなノリで学んでいるけど、正直これ使える?施設の防衛機構としては満点かもしれないけど、それ以外に実用性ないよなぁ。まず咄嗟に使えないのと改変内容を変化させる柔軟性がないのがダメなとこだと思うんです(小並感)。

 

 精霊で刻印術式を代用できないかな?1つブレイクスルーが起きたら一気に化けそうな分野だと思いました。

 

 

 ていうかこれ全部セバスチャンに教えてもらったんだよね。サンキューセバスチャン!

 

 

 

 

 

 

 

 






 低評価は泣けてくるので高評価にしてください。してくれたら笑顔になります(誰得)。
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