FGO世界線と勘違いした一般アニムスフィア家長男   作:神崎せもぽぬめ

3 / 6

 補足したいこと

 まず、今回、無理やり原作に介入すべく、魔法の独自解釈が多いです。あと時間が頻繁に飛びますが、あんまり気にしないでもろて………。

 そして主人公のサニアエリーくんについてです。

 主人公のサニアくんは凡人ですが、生まれが魔法名家(日本でいう二十八家に位置する)なので魔法的なスペックは高いです。一条将輝と同等以下と思ってもらって構いません。まぁ、一条将輝と戦闘になったら10回中9回は負けるんですけどね。よっわ。

 ただ、《妖精眼》に関しては、彼の特異的な出自もあって、習得率にバフがかかっている状態です。
 前世では普通の人間だった彼はその感覚を引き継いだまま、魔法師としての魔法感知能力も持っているので、他の人と比べて想子波・霊子波などの感覚が敏感なのです。
 魔法演算領域のスペックもなまじ高いので、魔法感知能力は『天才』の部類に入る……………かもしれません。

 だからサニアくんは《妖精眼》の習得だけ、ずば抜けて早いんですよね(RTA感)

 はい、補足しゅーりょー!



拝啓 星が降る夜に

 

 

 

 

 2093年 11月24日

 

 

 実は、日本で言うところの中学2年生であるぼく。

 アメリカの義務教育は「小学校六年、中学校二年、高校四年」の十二年間。飛び級とか全くしてないので、次は高校生になる。

 でもぶっちゃけちゃえば、どこの高校でもいいんだよなぁー。学力に余裕があるし、良いところに入っても構わないんだが、そうなると学校の勉強に時間を使わなくちゃいけない。そうなれば必然と研究の時間も少なくなってしまうわけで。

 

 高校の事はこれから考えようそうしよう。べ、別に逃げてるわけじゃないんだからね!?

 

 

 

 と、茶番はここまでにしておいて。近況報告を書こうと思う。

 

 前回は天体魔術を再現してみよー、とか刻印術式の面白い使い方がないかどうかを考察したり、とかを書いた。

 今回は刻印術式に続く、魔法陣の許容範囲を纏めていく。

 

 魔法陣は儀式魔法によく使われる、古式魔法の技術の一つ。五芒星、六芒星、に代表される有名な形から、意味の強いもの同士を繋ぎ合わせて関係性を強める独自の形まで、昨今の魔法陣は様々な形がある。

 

 魔法陣と刻印術式の違いは、

 

・刻印術式は術式を幾何学紋様化して感応性の特殊合金に刻み、そこに想子(サイオン)を流し込む事で魔法式を構築し、事象改変を起こす術式。

 

・魔法陣は、術者と陣に敷かれたものの『概念的な関係性』を強化・弱体化等に改変させる術。

 

 となる。

 ここで重要なのは、あくまでも刻印術式は想子(サイオン)を注入しなければ魔法効果が発揮されないが、魔法陣はそれ自体に情報次元(イデア)に働きかける力があるということだ。

 

 魔法陣と刻印術式。古式と現代の魔法技術。この2つの利点を良いとこ取りすれば、見えてくるものもありそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 2094年 3月4日

 

 

 凄い。進展あり。いま、演算をしている。しばし報告を待ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 2094年 4月7日

 

 

 

 想定が形になったので報告をする。

 

 今回は、壁にぶつかっていた精神情報体へのアプローチ方法について、ある程度目処が立ったので書く…………前に。なぜ、精神情報体へ働きかける力が欲しいのかについて説明しよう。

 

 

 これは地球を精霊化し、その状態変化を解析するためにある。

 

 FGO世界のカルデアスは、現在から過去、そして未来まで予測演算できるので、こちらのカルデアスも同じような事をしたい。

 ただ、未来に関しては変数(人間の行動)が多すぎるため、現在視と過去視に限られてしまうだろう。

 

 とまぁ、そうなれば現在視はともかくとして、問題は過去視になる。

 僕はカルデアス型地球精霊の情報を過去に巻き戻す事で、過去視を可能にさせようと企んだが、その『過去に巻き戻す』というアプローチ方法が分からず苦戦を強いられていた。

 

 限定的な時間操作。まるで不老不死を目指しているような、そんな気分にさせる。

 

 ところで、時間操作、と聞いて。なにか聞き覚えを感じないだろうか?そう、Fate作品に登場する衛宮切嗣が、使用する魔法『固有時制御(タイムアルター)』である。

 

 自分の体内の時間経過速度のみを倍速化させることで高速移動を可能にする魔術だが、例えばこれを負の値に倍速化したらどうなるだろうか?

 僕は、この発想をもとに予測演算をして結果を推定したりと、とにかく色々やったわけだ。

 

 その結果、精神は過去の状態に戻る、という結論を出した。

 

 実質的な不老不死が可能になるかもしれないが、恐らく人間に適用すると肉体(現在)精神(過去)のギャップに追いつけず、精神崩壊するだろう。あとは解除後に世界からの修正力が働いて、体が爆裂四散する。うーん、グロい(小並感)。

 

 じゃあ、この変化に耐えられて、尚且つ解除後の世界からの修正力を無視できる存在はあるのだろうか?

 

 そう、精霊である。もっと言えば、地球を精霊化したやつだ。

 

 つまるところこの『固有時制御(タイムアルター)』の負の値に倍速化させる魔法があれば、カルデアスは理論上開発可能になる………!!

 

 そしてこの世界で『固有時制御(タイムアルター)』の代わりになる魔法は、もう見つけてある。いや、というより知識として()()()()()が正しいだろう。

 

 

 

 その魔法の名は、

 

 

 

 

 

…………

 

………………

 

……………………

 

 

 

 

 

 

 【コキュートス】。主人公くんの妹、司波深雪ちゃんが持つ固有魔法だ。

 

 【コキュートス】は精神を凍結させる、という婉曲表現がされるが、実際のところは精神時間の停滞・停止を強制する魔法だ。

 これを僕流に言うならば、精神時間に0の値を掛けて、停止に追い込む魔法になる。そして求めていたものでもある。

 

 え?時間を逆行させるというより、停止してんじゃんって?

 だいじょーぶ。【コキュートス】のプロセスが分かれば、それを改良して望み通りの魔法を開発することもできる。

 

 天才は根幹を作り、僕のような凡夫が枝葉を付け加える。今回もそれと同じなだけだ。

 

 

 

 

 原作軸開始に合わせるために来年度いっぱいは家に篭って、ネット授業だけで単位を取ることにしよう。

 そして再来年度には司波深雪ちゃんが入学するから、そのタイミングで僕も国立魔法大学付属第一高校に入学しよう。偶然にも同じ年齢だからね。

 

 よーし、そうと決まれば両親とセバスチャン!に相談するぜー!!

 

 

 

 

 

 

♦♦─────────♦♦

 

 

 

 

 

 私の四つ上の兄さん……………サニア兄さんは天才だ。

 私でもその入口がようやく見えてきた《妖精眼(グラムサイト)》を私の今の年齢────つまり、11歳の頃にはもうある程度習得し終えていたという。12歳の時にはお父様に異端児と称される程にまで、その技術を向上させていたのだから、その才は言うまでもないのだろう。

 

 それに、兄さんはこんな出来損ないの妹にとっても優しくて、いつも嬉しい言葉を語りかけてくれる。

 

 お家で冷遇されている訳では無いけど……………やっぱり兄さんと比べられて、劣っている私は落胆の溜息ばかりをかけられてきた。

 でも、そうやって落ち込む私に兄さんは、

 

「僕は凡人だから、努力の量で勝負しなくちゃならないんだ。でも、いつも上手くいくわけなくて、落ち込むことなんて毎日さ。そんな時に僕が思い出すのはさ─────」

 

 ゆっくりと頭を撫ぜて、語りかける。それは私に、というよりも自分に言い聞かせているようにも聴こえた。

 私は兄さんの瞳を覗く。群青色の眼がまるで夜空みたいに、キラキラ煌めいていた。

 

「─────自分を貫くあの星々なんだ。

 夜空に瞬く星を見た時みたいに感動して、

 流星が焼け落ちる刹那の侘しい気持ちに浸って、

 でもその姿に小さな憧憬を抱くんだ。

 

 ……………あぁ、そうか。僕は────」

 

 

 その時の私の胸中には、形容し難い複雑な想いが渦巻いていた。

 

 でも、今は。この瞬間だけは。灼けるような一等星を瞳の奥に宿した兄さんを、私の憧れ(サニアエリー)を見詰めていたかった。

 

 

「─────この星の、未来を、見ていたいんだ」

 

「この先をもっと望みたい。僕が歩んだ路が微かでも、この星の記録に刻めるように、生きていたいんだ」

 

 

 

 兄さんの眼にようやく理性が灯り始めた。あの焦がれた一等星はもう、見えない。

 でも、硬く堅く難く錬鉄されたような意志があるのを、見て悟った。

 

 兄さんは少しだけ恥ずかしそうに笑うと、私の両肩にそっと手を置いて、珍しく命令するような言い方で話しかけてくれた。

 

 

 

「マリー。自分の本音に耳を傾けられるような人になりなさい。自分以外のものを、あまり背負いすぎないようにしなさい。キミの身体は、キミだけのものだよ」

 

 でも、尊大な喋り方はあまり似合ってなくて。私は噴き出すように笑ってしまった。

 

「えぇ…………いま、すっごいいい事言おうとしたのに…………」

 

 ごめんなさい、兄さん。ちょっと似合ってないですよ。

 

「早速自分の本音を聴けたんだね…………僕が言いたいことはこういうことじゃないんだけどなー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マリー」

 

 

 はい。

 

 

「誇れる自分になりなさい。一所懸命、励みなさい。成功も失敗も全部余すことなく、自分だと言い張れるように。ね?」

 

 

 

 

「はいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 その年の二月末。兄さんは一人で日本の東京へと旅立った。私たちの親戚の人が、無事日本の高校に留学できるように働きかけてくれたのだという。

 

 兄さんはきっと、良い意味でも悪い意味でも有名な人になってしまうだろう。日本留学は三年間ぽっちなのに、何故かそう確信している自分がいた。

 

 頑張れ兄さん。私は応援しています。今までも、そしてこれからも。

 

 

 私も頑張ります。応援していてください。自分はもちろん、兄さんにも誇って貰えるような、そんな人間になってみせます。

 

 

 

 

 





 もはやオリ主系オルガマリーじゃないですかやだー。

 はい、批判承知で書きましたよっと。

 サニア兄さんとマリー妹の関係は、実は『感情が白紙化されてない達也』と『幼い頃から一緒に育った深雪』というif関係を想像して書いてます。
 自分で書いててエモいと思ってしまった。僕が書いたオリ主系オルガマリー(少女期)からしか摂取出来ない何かがあると思います。



 次回から日記形式はしばらく封印します。なんか筆が乗ってきたぜ…………!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。