最弱無敗の神装機竜と大阪日本橋の住民   作:MrR

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すいません、以前削除した奴の再掲載です。


王立士官学園の日々

 Side リーシャ(リーズシャルテ・アティスマータ)

 

 

 正直言うとドラグライドの事で行き詰っていたので二ホンの人間がアレコレと持ち込んだ物資を漁る日々。

 

 ロボットの″ぷらも″やら″ふぃぎゅあ″を工房に持ち込んで弄繰り回したり、ロボットの本を翻訳しながら読んでいったり、二ホンのアニメを観たりしていた。

 

 特に二ホンのロボットアニメは私としても刺激を受ける――まあ性的な刺激を受けたりもする場合もあったが……二ホンの文化は中々に面白い。

 

「リーシャ様、またアニメ観てるんですか?」

 

 と、トライアドの一人、ティルファーの一人がまた足を運んできた。

 現在この学園では二ホンの事や二ホン文化、それとは違う異世界のことで話題が持ちきりなのだ。

 

 ティルファーの実家の仕事の関係で二ホンのアクセサリーデザインが載った本を観て色々と勉強している。

 これはティルファーに限った話ではなく、様々な服が載ったファッション本なども女子には大人気なのだ。

 

「うむ、まあな――」

 

「?」

 

 私は恥ずかしながら言った。

 このがんだむだぶるおー(主に劇場版)の長き時を超えた恋愛要素に憧れたとかそんなんじゃないぞ?

 本当だぞ?

 本当だからな?

 

「リーシャ様本当に二ホンの″あにめ”に夢中ですね」  

   

「そう言うティルファー達も何だかんだ言って観ているようではないか」

 

 それを指摘するとティルファーは「そ、そうですね――″まくろす″とか――」と小声で言った。

 

「クーデターの影響で恋愛は難しいのは分かってますけど、恋とか愛とか憧れちゃいますよね」

 

「うむ」

 

 恋愛か。

 私には真っ当な恋愛は無縁かなとか思ったんだが。

 だが色んな作品に触れて、それにこの世界に辿り着いた異世界の男性や少年を観て何だかその、アレだ。

 ああ言う恋をしてみたいなとか想ったりもしてだな。

 

「あと何か、″じょじょのきみょうなぼうけん″? って言う作品も流行りつつあるようですね」

 

「アレは面白いけどグロいだろ? 私も嵌まってるがよく皆は観れるな」

 

「ですよね~それが不思議なんですよ~アハハハ」

 

 この様子だとティルファーも相当観ているな。

 

「だけどまんがだと翻訳が面倒からあにめ媒体の方がいいぞ」

 

「アレってあにめあったんですか!?」

 

「らしいぞ? 今持ち込んでるのは第二部までだから、そろそろ第三部だな」

 

「第三部って――アレって何部まであるんですか?」

 

「最低でも第八部はあるらしい」

 

「八部!? よくそんなに続いてますね!?」

 

 私もビックリした。

 しかもそれぞれの部をオススメするファンがいるのだと言う。

 さらに小耳に挟んだ話だが三年のセリスティア先輩やあのクルルシファーまでジョジョを観ているのだとか。

 

 この世界にジョジョを持ち込んだ谷村は「なんてこった――」とヤバい物を観たような顔をしていたのは傑作だった。

 まさかここまで貴族の婦女子に嵌まるとは想定外だったらしい。

 

「あちらの世界では世界中にファンがいる程の人気で二ホンを代表するマンガの一つらしい」

 

「そう言われるとなんか納得しちゃいますね」

 

「ちなみに″まくろす″も二ホンでは人気シリーズらしい」

 

「あ、そうなんですか!?」

 

 この様子を見るとまくろすに嵌まっているようだな。

 ちなみにここで言うまくろすとは――確か持ち込んだのは″まくろすふろんてぃあ″の劇場版と言う奴で他にも作品があるらしい。

 

「まくろすに出てくる、ばるきりーみたいにドラグライドを動かせたらなぁ~」

 

「確かにそれは憧れるな」

 

 私も″とらんざむ″とかして三倍でカッコよく動かしてみたいし。

 

 そう言えば最近私のティアマトを羨ましがる女子生徒が増えたような……

 より正確に言えばファングみたいな武器にマンガやアニメを通して憧れる女子生徒も出ているのだとか。

 

 私も″げったー″や″ぐれんらがん″でドリルに対する憧れも強くなったりしたな。

 ″げったー″もそうだが特に”ぐれんらがん″は話のスケールがおかしすぎて理解しがたい部分があり、タニムラの奴にちょこちょこと色々と解説を受けたり見直したりしている。

 

 しかしあ奴(タニムラ)、何者なんだ?

 まあ彼の御蔭でドラグライドの解析がとんでもない勢いで進歩しているのは大助かりなのだが。

 そのうちあ奴、ドラグライドを一から作り出すかもしれんな。

 

「既に生徒の中でもそう言う風な動きが出てきて――教官も呆れてましたよ――」

 

「ま、まあ二ホンの文化にうつつを抜かしているワケではないしな。うん」

 

 これに関しては私達はどうこう言えんな。

 まったく、これもそれも二ホンの文化のせいだ

 

 

 Side 羽崎 トウマ

 

 なんで俺は異世界でプラモの作り方を女子高生ぐらいの少女達や女教官に教え込んでいるんだろう。

 

 キッカケはこの世界に迷い込んで、そしてまあスグに帰れたが谷村さんの頼みでこうして仕事することになった。

 自分よりプラモ作るの上手いのは何人もいるだろうに。

 

 相手の年頃を考えれば工藤君とかがいいだろうに。

 

 更にはガンプラのバトルシュミレーターまで持ち込んで。

 

 まあそこは深く考えないでおこう。

 

 それにサポートで谷村さんもついてるし最悪彼に丸投げしよう。

 

 気になるのは相手の女子の目線。

 

 中年太り気味で最近ダイエットに力を入れていたがもっと力をいれておくべきだった。

 

(つーかガンプラだけじゃなくてなんかコトブキヤのメカ娘とかも混じってるな。後はダグラムとかボトムズとか……)

 

 などと思いながらEGのガンダムをお勧めする。

 

 最初は――まあ中年太り気味のオッサンだ。

 十代女子に部活感覚とは言え、教えるのは気が引けた。

 

 相手の女子生徒も同じことを思っているのか最初は上手くいかなかった。

 とりあえず相手を女として意識せず、己を律して無我夢中で接した。

 

 キッカケを作ったのはリーシャと呼ばれる金髪のサイドポニーの少女だった。

 

「″ぐれんらがん″や″げったーろぼ″のプラモはないのか?」

 

 と言う質問にキチンと答えたのがはじまり。

 この子はドリルが好きなのかコトブキヤや30mmのドリルパーツをガンダムに付けたがっていた。

 なんだこの浪漫女子は。

 

 てか谷村さんは異世界で何を女子達に進めてるんだ。

 そして異世界でグレンラガンとゲッターロボが受け入れられている事に驚いたよ。

 

 それがキッカケだったのか地球のことをアレコレ質問されるようになる。

 質問の内容も多岐にわたり、学園都市がどうとかとか、波紋使いとか吸血鬼、柱の男はいるのかとか完全にカオスだ。

 谷村さん何をオススメしてんだ?

 

 地球の兵器についても尋ねられたが、プラモの中に戦車や戦闘機のプラモがあったのでそれを見せて説明する。

 

 別に地球と異世界とで戦争するワケじゃないしこれぐらいはいいよな?

 

 そして本番のガンプラでのバトルシュミレーター。

 

 自分はこの場で組み立てた、皆と同じEGのガンダムだ。

 

 なるべく手加減してのプレイだ。

 

 この学園の生徒はドラグライトと言う兵器の訓練を積んでるだけあって中々飲み込みが速い。

 

 スグに実力で追い抜かれるだろうな~などと思った。

 

 

 Side リーシャ(リーズシャルテ・アティスマータ)

 

 今日は楽しかった。

 

 ハネザキ トウマと言う二ホン人。

 

 最初は失礼ながら冴えない感じの男と思ったが色々と話が合って楽しかった。

 

 そして何よりもがんぷらバトルでのテクニック。

 

 手加減してくれていたのだろうが、ドラグライドに置き換えて考えれば凄いものだった。

 

 タニムラさん曰く「彼の本気はこんな物ではないらしい」との事だった。

 

 まさかドラグライドとの戦い以外でここまで熱くなれるとは思わなかった。

 

 それも一件冴えなさそうな男に。

 

 旧帝国での振る舞いやドラグライドの適正地の問題で新王国では男性を冷遇する雰囲気があり――私も過去の体験からそう言う部分はあったのだが――二ホンの文化に触れてから徐々に、そして今この瞬間も男性への意識が変わってきている部分がある。

 

 それはそうと――

 

(本気のハネザキさんと戦ってみたい。いっそティアマトをがんぷらで再現してみるか?)

 

 などと考え始めていた。

 話によるとティアマトによく似た機構を持つが存在する″がんだむ″が多数存在するらしい。

 がんだむだぶるおーでもそう言う機体がいたがアレのぷろもがあるのかと私は喜んだ。

 

 まあ重力を操るとなると難しいと言われたが。

 

 うーむ。

 

 重力を操るろぼっと――それもプラモとなると限られているそうで″ぐらんぞん″ぐらいしか思いつかないらしい。

 その″ぐらんぞん″と言うろぼっとはメチャクチャ強くさてさらに上の″ねお・ぐらんぞん″はもはや反則級の強さだとかなんとか。

 対抗するには″しん・げったーろぼ″とかじゃないと戦いが成立しないレベルらしい。

 最悪メチャクチャでかくなった″ぐれんらがん″の敗退すらあり得るのだとか。

 

 架空とは言え、二ホンのろぼっと業界は凄いな。

 

 たにむらが言うには″しんふぉぎあ″と呼ばれる少女たちの一件もあったので創作作品が現実として存在する世界があるのだとか。

 

 これを並行世界と言う概念らしく、二ホンでは″あにめ″や″まんが″などの″さぶかる文化″を通してかなり広く知られた概念だそうだ。 

  

 中々興味深い内容である。

 

(ふーむ、しかし″がんだむ″とやら本当に作品数が多いな)

 

 話の内容を切り替えて″がんだむ″ 。

 ドラグライドの参考になるかと思って観始めた。

 だぶるおーなどもその一つで感動させられた。

 

 このシリーズは深い。

 ヒロイックな部分だけでなく、戦争の悲しみや悲惨さも描かれている。

 初代と呼ばれる劇場3部作なんかがそうだ。

  

 二ホンと言う国は最後に戦争したのが半世紀以上も前であり、″がんだむ″が世に放映されたのは戦争終結から約40年後らしい。(*初代ガンダムは1979年から放映されました)

 

 その間でも世界は大国同士の駆け引きや″かくへいき″とやらで滅亡の危機に瀕していたりもしたそうだが。

 

 そんな二ホンは中々に複雑な国らしく自衛隊と言う防衛組織なんかもそうだ。

 

 そうして向こう側の世界の事を知っていくウチに改めて二ホンと言う国やタニムラなどの善性に感謝した。

 これが侵略戦争を望む国だったらゾッとしただろう。

 

 ともかく何が言いたいかと言うと平和が一番と言うことだ。

 

 ……あれ? 話逸れてるな?

          

 

 Side セリス(セリスティア・ラルグリス)

 

 この学園は二ホンと言う異なる国との接触からオカシイ方向に進んでいる。

 

 そして私もニホン文化の魅力に嵌まってしまった。

 

 ″じょじょのきみょうなぼうけん″だけでなく″ぷりきゅあ″にも手を出している。

 

 ″じょじょ″はともかく、″ぷりきゅあ″を観ていると何故だかいけない事を気分になってしまうのは何故でしょう。

 

 ぷりきゅあ好きも増えているのは正直喜ばしいですが……その、学園内の風紀的にはどうなんでしょうかと悩んでしまいますね。

 

 それを言ったら二ホンから持ち込まれる文化その物なんですけど、それを断たれたら″じょじょ″や″ぷりきゅあ″の続きが見れないことに――

 

 最近では″もるかー″や″どらごんぼーる″や″がんだむ″、″わんぴーす″なる物も広まって来て。

 

 私個人としては″るろうにけんしん″とかも気になりますし― 

 

 ああもう、これもそれも二ホンのせいだわ。

 

(それはそうとタニムラさんにトウマさんと言う男――他の世界の猛者たち……私もまだまだ昇進しなくては)

 

 思考を切り替える。

 二ホンにも強い人間がいる。

 さらにこの世界とも二ホンとも違う場所から流れ着いた存在。

 

 またチキュウの武器についても知る事が出来ました。

 

 色々と聞いて回った結果、戦い方次第ではドラグライドの敗北も十分にありえるとの結論でした。

 さらにドラグライドと違い、量産できるとも。

 

 そのチキュウの兵器が開設されている映像も観させてもらいました。

 その流れで″がるぱん″なる物にも手を出してしまいましたが――その甲斐あって戦車と言う兵器の戦い方について理解できました。

 

 だけどその戦車も半世紀前の博物館送りの代物で現代の戦車はもっと凄いのだとか。

 

 戦闘機についても同じようなので何かないかと探しました。

 

 

 二ホンは遊びにかける情熱がおかしいと思います。

 

 ピーエスフォーのエースコンバット、セブンを手にコントローラーを持ち、頭に機械付けて――ブイアールでプレイさせてもらった。

 

 ドラグライドで空を飛ぶのには慣れてはいるがこれはまた違った感覚でした。

 

 何回か墜落したりしましたがようやく操作にも慣れてきました。

 

 まるで本物の戦闘機に乗っていて楽しかったり、そして戦いの中で繰り広げられるドラマに心を動かされたりもしました。

 

 たかが遊びなのに、物語なのに。

 

 どうしてこう二ホンから持ち込まれる物語は心揺さぶってくるのでしょうか。

  

 

 二ホンの遊び舐めてました。

 

 ″ばいおはざーどせぶん″こわすぎます。

  

 リタイアする人間が続出しました。

 

 私も心折れました。

 

 プレイするのでも酔い止めが必須ですがそれよりも恐いです。

 

 もうアビスと戦うより恐いです。

 

 ベッドで寝込むのはマシな方。

 

 何人かの女子生徒はしばらく夜中に一人でトイレに行けなくなったそうです。

 

 

 二ホンの昔のアニメ映画で泣きました。

 

 二ホンの文化をバカにしてごめんなさい。

 

 タイトルは「ほたるのはか」 。

 

 二ホンの大昔で起きた戦争を題材にした映画で、英雄譚ではなく、戦争の犠牲者である少年と妹の視点で物語は進みます。

 

 この国もつい5年前まで戦争をしていたせいか共感する生徒や教官が多いようです。

 

 私もそうです。

 

 リーズシャルテさんもです。

 

 誰もが悲しみに包まれました。

 

 同時にこれを作り上げた二ホンの方々を素晴らしく、尊敬いたします。

 

 私達はなんのために力を振るうべきなのか少し分かったような気もします。

 

 タニムラさんもこの作品を薦めた人を悪く言わないであげてください。

 

 

 

  

 Side 谷村 亮太郎

 

 やべえ。

 

 お勧めする作品のチョイスとか色々ミスったかもしれん。

 

 てかあの子ってば火垂るの墓、薦めおってからに……

 

 アレは元の世界でも視聴者にあまりにも過酷な精神的ダメージを与えるので封印しておいたのに。

 

 まあなるようになったし別にいいかな……うん。  

 

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