*今回はSS集方式をとります。
*ひらがな表記は辛くなってきたのでやめます。(泣)
=MSとドラグライド=
Side リーシャ(リーズシャルテ・アティスマータ)
パラパラと本をめくる。
初代機動戦士ガンダムのジオン軍側の特集ファイルだ。
それを観て目を惹いたのはMAと呼ばれる兵器軍。
アビス通り越してラグナレクを人造的に作り上げたようなデザインだ。
後の時代に出てくるシャンブロやネオジオングなんかもう化け物と言っていい。
なんだサイコシャードって。
逆にアッザムのようなヘンテコなデザインのMAやら水陸両用MSの「どうしてこんな物を作ろうとしたのか?」と言う疑問が湧き出てくる。
いや、私としては制海権とか制空権が重要ではないと言うのではなくてな……戦争しているのにデザインが奇抜すぎやしないかと思うのだ。
(こんなのが並行世界として、現実として存在している可能性があるのだな)
大阪日本橋では過去にシンフォギア奏者の一件があるので、その流れでガンダムの世界が現実として存在するのだと言う。
そんな話を聞いて以降、時折他の世界の兵器とドラグライドを比較して考える事が増えてしまった。
(勝つのは難しいな――そもそもにして兵器運用が違い過ぎる)
極端な話、ガンダムのMSとボトムズのATを比べるようなものだろう。
ちなみに王立士官学校ではボトムズはカルト的な人気がある。
陸戦型ドラグライド、ワイアーム乗りなんかは研究がてら観ている部分もあるそうだが私のようにストーリー楽しんでいるんだろうなとか思った。
(AT相手なら勝てるか? だけどアレは防御力はともかく、とんでもない物量で攻めるコンセプトの兵器だしな……)
などと私は工房で一人考えに耽っていた。
=クルルシファーの考察=
Side クルルシファー・エインフォルク
私はクルルシファー・エインフォルク。
アティスマータ新王国の人間ではなく、わけあってユミル教国から留学して今回の騒ぎに巻き込まれた。
今回の騒ぎと言うのは新王国の王立士官学校に繋がった異世界の扉。
そこから流れ出る文化騒動の日々だ。
私はなるべく一歩引いた立場でこの騒動を眺めていた。
まぁ……火垂るの墓で衝撃を受けたりもしたのだけれど――
二ホン側の住民の私達の世界に対して起こした行動は、万が一悪意ある侵略活動としてなら「きわめて悪辣で効果的」なのだけれども……
何と言うかただ「これ面白いけどどう思う?」的な感じの愉快犯的に行動している部分が見受けられる。
こちら側の世界に来る住民も揃いも揃って私達の事を気にしているところがあるし――なんでも事前に色々と忠告を受けているらしい。
例えばアニメやマンガ、映画、ゲームなんかでもアレだけ騒ぎを起こした割に学園長などによく相談したりして――特に火垂るの墓やバイオハザード7で慎重になってるらしい。
火垂るの墓やバイオハザード7に関しては、この学園が軍隊学校でアビスだけでなく、最悪人間相手とも戦わざるおえないため、そう言う態勢も付けさせる意味でも観させた部分もあるのだと思う。
だけど何のために戦うかと疑問を持たせるために火垂るの墓を観させたのだとしたら――
考え過ぎなのかしら?
=シャリスの異世界チャレンジ=
Side シャリス・バルトシフト
私達はトライアドと呼ばれるグループに属している。
一番年長だったせいか、ティルファーやノクトを引っ張る立場になっている。
異世界騒動からそれなりに時間が経過し、バイオハザードショックやら火垂るの墓災害など様々な事があった。
ティルファーはマクロスや異世界の装飾品。
特にマクロスの戦闘機動を再現できないかと思っているが彼女の機竜は私のワイバーンとは違い、特殊型のワイアームなので。
ノクトは仮面ライダーと言う機竜とは気色が違い過ぎる――ノクト曰くヒーロー物だそうだが……と言う物に嵌まっているらしい。
余談だがセリス先輩は未だに泣きながらバイオハザード7にチャレンジしているらしい。
どこから来るんだろうかその頑張りは。
私はバイオハザード7は脱落したが……アレは怖すぎる。
あのゲーム、異世界では人気シリーズらしく、異世界の人達はアレで戦争にでも備えているのかと思ったりもした。
あと使用する機竜がワイバーン――最近人気なんだよね、この機竜――でアニメ作品のロボットの機動や戦い方を再現しようと頑張る生徒が増えた。
私は元からワイバーンだったこともあり、セリスに倣ってエースコンバット7に手を出してみたのだが。
ちなみに戦闘機について異世界の人に尋ねてみたのだが――実際の戦闘機はこんなにタフじゃないとか、弾数が爆撃機並みに多くなってるとか色々と予備知識を学んだうえでエースコンバット7をプレイしてみた。
それもVRプレイである。
戦闘機から見える景色と現代戦。
随所に挟まれるストーリー。
機竜がない異世界の戦争とはこう言う物なのかと思った。
セリスも熱中するワケだと思う。
☆
第2次世界大戦と呼ばれる戦争の映画を観る機会があったが想像以上にエグかった。
火垂るの墓とはまた違っていて凄かった。
本当に作りものなのかと疑うレベルで、兵士視点で描かれる戦争の惨たらしさがそこにあった。
タイトルは「プライベートライアン」と言うらしい。
バイオハザード7、火垂るの墓、そして今度はプライベートライアンが生徒達の間でその名に刻み込まれることになると言う。
教官の中にはライグリィ教官のように本物の戦場を知る人もいるのだが――教官曰く「心を抉られるとはこの事か」と述べていた。
=セリス先輩と異世界人=
Side セリス(セリスティア・ラルグリス)
異世界と関わり始めてから学園がおかしな方向に突き進んでます。
私も人の事はどうこう言えませんし、周りも友達が増えて、男嫌いだと言う誤解も解けたようでその点は感謝しているのですよ?
生徒達の間でも戦争や平和について考える動きが活発化していたり、ドラグライドの訓練に励むようになったりと――まあ理由さえ知らなければ悪い事ではないのですけれども。
どうしてこうなってしまったんでしょう。
☆
思い出すのは接触して初期の頃。
異世界側はヘレン・P・レイヤーと言う油断ならない少女や黒井 リンカさん、谷村 亮太郎や藤崎 シノブなどが中心でした。
そこから更に長谷川 千歳などの人が関わってきて……そして様々な人が何故かこの学園に飛ばされるようになって、その混乱に乗じるように彼方側の文化がこの世界に広まっていくのでした。
私は学園を守るために決闘を挑んだのですが――谷村さんや藤崎さんに負けました。
生身の剣術勝負では歯が立たずドラグライドの戦いではどうにか勝ちましたがまたやって勝てる自信はありません。
藤崎さんはともかく谷村さんの戦い方は暗殺者のソレでしたね……あの人の本業はそれなんじゃないかと思う時があります。
そんな事もあって悔しく思いながらも黙認する形で異世界側の謎の布教活動を傍観せざるおえなくなり、気が付けば私は引き返せないところに来てしまいました。
☆
谷村さんや藤崎さんも貴族の女子方が通うこの王立士官学校では人気があるようでして。
私もなんだかんだで二人の世話になって色々と融通してもらってる身分です。
最近はヴァンフリーク商会の当主、マギアルカ・ゼン・ヴァンフリークが顔を出すようになってきた。
どんな情報網を持っているのか、どうやらこの学園の騒動を聞きつけてやってきたようだ。
相手は世界を裏から牛耳っていると言うヴァンフリーク商会。
対する異世界側はヘレン・P・レイヤーさんや長谷川さん、谷村さんなどが王立士官学校を舞台に激しい戦い(経済的な意味で)を繰り広げているらしいです。
なんか王立士官学校を勝手に世界の命運を決める死闘(経済的な意味で)の場所みたいにするのはやめてもらえないでしょうか……