日本国召喚 × The new order: last days of europe   作:アレクセイ生存BOTおじさん

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第二十八話

西暦1963年/中央暦1639年6月18日午前6時

ロウリア王国軍占領地域 ギム

 

ギム奪還に割り振られた部隊を指揮しているのは大内田中将だ。

日中戦争時に、華南攻略作戦を担当した武藤とは同期であり、苛烈なやり方で占領地を統治した方法に不満を持っていた。

 

幸いにも、第七師団をはじめとしたクワ・トイネ公国に派遣されることになった第七師団に対して、陸軍省から派遣されて別働隊を指揮する事になったのは尊敬している西将軍だったことから、大内田にとって救いの手となったのである。

 

西は既に北の港を制圧しており、遠距離通信で大内田と連絡を取っていたのである。

 

「西閣下、ギムの町には3万人近くの東方征伐軍が駐屯していると見られ、間もなく富嶽からの攻撃を合図に総攻撃を行います」

「うむ、あの飛竜から放たれる導力火炎弾に関しては軽装甲車両などが直撃を喰らえば炎上する。航空機に関してもエンジン部分が被弾すれば撃墜されかねない。真っ先に叩くぞ」

「富嶽からの爆撃が完了次第、キ66と疾風による航空支援を行い、その後機械化連隊を突入させてギムを奪還します」

「飛竜さえ奪ってしまえば、あとはこちらのものだからな。油断なく、徹底して叩く……頼んだぞ大内田」

「はいっ!」

 

作戦開始と同時に、ギムの町を富嶽の爆撃機編隊が襲い、飛竜隊の飛行場となっていた場所を爆撃した。

 

爆撃に使用したのは焼夷弾であり、太平洋戦争時にはインドのイギリス軍基地や日中戦争終盤では降伏しなかった中国華南の各都市部を焼き払った恐るべき兵器である。

 

ここに原子爆弾を積んでいなかったのはロウリア軍にとって、幸運か不幸かは分からない。

 

しかし、どちらにしても20トン規模の爆弾を搭載できる富嶽にとって、一機だけでも都市部を焼き払うのに必要な量の焼夷弾を満載していたのは事実だ。

 

「富嶽で爆撃とは……まるで大東亜戦争に戻ったみたいだな」

「全くだ、太陽じゃなくて焼夷弾による朝焼けを見るとは、気の毒な連中だ」

「機長、爆弾槽開きます……間もなく爆撃地点に到着します!」

「大丈夫だ、今の富嶽はコンピューターである程度爆撃地点を修正できる。遠慮せずに思い切ってやっちまえ!」

「はいっ、焼夷弾……投下!投下!」

 

4機編成で飛行していた富嶽から焼夷弾がギムの町に投げ込まれる。

 

その光景は15キロ以上離れたギム郊外に展開していた第七師団の機械化歩兵連隊からでも視認できたほどだ。

 

朝焼けに反射するように、焼夷弾の入った筒がギムの町に落ちていくのが見える。

 

その直後、魔石を備蓄していた施設にも直撃し、大爆発を起こした。

 

飛竜隊の離着陸が困難になったのを偵察隊が確認する。

 

「航空隊の攻撃の命中を確認!飛竜隊航空基地の破壊を確認しました!」

「よしっ!敵は油断しきっている!この世界においての我々陸軍の初陣だ!全員攻撃せよ!ヘリコプター部隊及び航空隊も上空より支援に当たれ」

 

20式装甲車や26式戦闘歩兵車両に搭乗している兵士達は、機関銃や機関砲の操縦桿を握りしめてギムの町に突入を開始した。

 

地面をキャタピラで出来た兵器が進軍し、そして上空には八菱重工が製造したKi-269「火星」攻撃ヘリコプターが16機の編隊を組んで兵器の掃討を始める。

 

早朝ということもあり、ギムの町に展開していた東方征伐軍の大半は寝静まっていたことと、富嶽による高高度爆撃による奇襲攻撃で大混乱を来していた。

 

それに追い打ちをかけるように攻撃ヘリコプターと装甲車が進軍してきたのである。

 

地球ですら十分な対空火器や対戦車砲などを持っていないと相手にならない兵器であるが、それに対抗できる飛竜を失った東方征伐軍に対抗できる術はない。

 

「ホントに作戦会議で言われた通りだ……こいつら弓矢や剣しか持っていないぞ」

「カタパルトといった攻城兵器はあれど、対空兵器と呼べるものはなさそうだ」

「それでも歩兵の脅威になり得るものは全て潰すんだ。ロケットで潰すぞ」

「了解、攻撃開始」

 

ギムの町を攻略する際にそのままにしていたカタパルトといった兵器は、ギムの町にて一か所にまとまって置かれていたのである。

 

60mmロケットポッドの攻撃により、一瞬で破壊されてその場で成す術なく立ち往生していたロウリア軍の兵士もカタパルトと共に運命を共にしたのだ。

 

「こちら隼隊、東方征伐軍の兵器群を破壊した。ロウリア軍は逃げ惑っており、武器を捨てて国境方面に逃走中……どうしますか?」

こちら作戦本部……武器を持って再び襲撃してくると厄介だ。逃げる敵は降伏の意志を示さない限りは脅威と見なし、殲滅せよ。繰り返す、降伏の意志を示さない限りは脅威と見なし、殲滅せよ

「隼隊、了解した。弾が尽きるまで逃走中のロウリア軍を殲滅します」

「飛行第1混成戦隊、間もなくギムに突入……交戦します」

 

キ66と疾風で編成されたレシプロ機も戦場に突入し、ヘリコプター部隊にまけじと、敗走して森に逃げ込もうとする敵に向けて機銃掃射を行い、司令部と思われる場所には容赦なく250キロ爆弾を叩き込んでいく。

 

蒙古や東南アジアにおける抗日運動で、こうした逃亡兵が再び武器を手にして戻ってくるということを繰り返された結果、日本軍は痛い思いをしてきているのだ。

 

再び武器を手にして襲い掛かってくる相手だとしたら相当厄介である。

 

逃げる相手は武器を隠し持っているかもしれない。

 

再び兵士として戦い、日本人を殺すかもしれない。

 

なら、徹底して殺さなければならない。

 

日中戦争、そして太平洋戦争で日本軍の軍人はそれを身に染みて経験した軍隊である。

 

たとえ技術力で優越していたとしても、相手が復讐の為に殺しをするために戻ってくる可能性を考慮して殲滅をしなければ、次にやられるのは自分なのだ。

 

「悪くおもうな……これも軍人としての使命だからな……」

 

だが、まだ戦闘ヘリコプターや航空隊のパイロットはまだいい。

 

何故なら、血の臭いを至近距離で嗅がなくて済むからだ。

 

これから突入する機械化歩兵連隊は、東方征伐軍を殲滅するために、混乱のギムの町に突入したのである。




充実したアンケートもあります

ロウリア軍の東方征伐軍はどうするべきか?

  • 殲滅(文字通り)
  • アデム以外を殲滅させる
  • アデムを含め半分を殲滅して、捕虜にする
  • アデムが戦死し、他の将校は捕虜にする
  • 降伏させる(アデム含め将校らは生存)
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