日本国召喚 × The new order: last days of europe   作:アレクセイ生存BOTおじさん

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第三十八話

中央暦1639年/西暦1963年7月1日午前9時

ロウリア王国 ジンハーク城

 

空からの攻撃が一通り続いた後、日本軍の機甲部隊がハーク城に突入を敢行した。

 

王城は城塞都市としての機能を少なからず持ち合わせていたものの、現代兵器の前では無力に等しい状態であった。

 

26式戦闘歩兵車両の20ミリ機関砲が容赦なく重装歩兵たちに牙をむいた。

 

空からの攻撃をやり過ごした彼らからしても、日本軍の乗り物は『異形』の怪物に見えたのだろう。

 

決死の吶喊攻撃を敢行する者もいたが、大半が車両から降車して15式自動小銃や15式90mm無反動砲による集中攻撃を食らったのだ。

 

空からの攻撃でさえ苛烈であったが、陸上戦力に至っては尽きることのない殺傷能力の高い攻撃を受け続けている。

 

そして何よりも、彼らから【魔力】が探知できない事が、兵士達の恐怖を上げ、士気を大いに下げていく。

 

「だめだっ!攻撃を寄せ付けないぞ!」

「前衛部隊全員戦死!城の入り口は完全に制圧されてしまいました!」

「やつら、容赦なく破壊魔法を放ってきます!戦死者は増えるばかりです!」

「頼む!後退許可を出してくれ!攻撃が激しすぎて前進するだけで光弾に殺される!助けてッ!」

 

王城の一階部分は、既に大勢の騎士団の死体で埋め尽くされ始めている。

 

騎兵隊は馬を降りて交戦を開始しているが、重装甲歩兵たちの装甲が画用紙をペンで突くように破けて、血が溢れ出てしまう。

 

物陰から魔法攻撃を放とうとすれば、手榴弾や火炎放射器を使用して徹底的に【遮蔽物】となり得る場所に投げ込んだり、燃やし尽くしている。

 

悲鳴と銃声が城内に反響する中でも、日本軍は無線連絡を取り合いながら交戦を続けて流動的に動いている。

 

制圧した箇所から、敵を排除しつつ前進を開始している。

 

『第27連隊、王城の北側第一層に突入開始!損害軽微、作戦に支障なし』

『第7連隊は西側において城壁破壊を遂行、第28連隊の突入を援護します』

『国王の捕縛は上手くできそうか?』

『今のところ、敵の抵抗はそれなりに激しいですが、支障はありません。随時後続の補給部隊を送ってください。弾薬が想定よりも多く消費しています』

『こちら第26連隊、南側より王城に入るが、こっちは敵の抵抗が激しい、機甲部隊による攻撃支援を要請する』

『第18戦車連隊はこれより第26連隊と合流し、榴弾による支援攻撃を開始します』

『了解した、あと5分後に城内制圧をやりやすくするために催涙弾を各自投擲せよ』

 

事務的な無線内容を交わしながら、王城内部に突入していく日本軍。

 

完全武装した兵士達が、戦闘員と見なした者達を次々と銃声と爆音を奏でながら掃討していく様は、ロウリア側にとってみれば常套的な攻撃手段である魔力を伴う攻撃とはかけ離れたものを駆使してくる相手が近づいてくるのが分かるのだ。

 

魔法を専攻して学んでいる者ほど、これほどまでに恐怖を感じる事は無い。

 

それが招集されて集まった軍事訓練を受けていない魔法学校に通う学生であれば、尚更のことであった。

 

「なんで魔力がないのに攻撃が止まないんだ!」

「あの攻撃はいったいなんなのだ?!魔法で攻撃しているのならすぐにわかるはずだろぉ?!」

「俺は学生だっ!ヤミレイさんみたいに専門知識が豊富なわけじゃない!だけど、あいつらは王宮魔導師数十人が束ねてやっとだせるような攻撃をしてくるんだよォ!」

「くそっ、こんなのは滅茶苦茶だ!バカげている!」

「早く可燃性魔石を設置して後退しよう!」

 

できれば足止めとして、ヤミレイが考案した可燃性魔石を至る所に仕掛けて、日本軍の兵士が接近した際に放火を行う案が実行されようとした時であった。

 

日本軍は決死の抵抗を続けるロウリア軍に対して催涙弾を発射した。

 

城内は勿論の事だが、上空からもキ66近接攻撃機によって催涙弾が投擲され、マスクを持っていないロウリア軍は白煙に伴う、喉や目の痛みと呼吸困難を訴えて、更なるパニックが生まれてしまう。

 

「こりゃなんだ?!ゲホゲホ……」

「くそっ、毒魔法を使ってきたのか!」

「煙を吸い込むなッ!喉をやられるぞ!」

「早く!早く補助魔法を使ってくれ!」

「あああっ、目がっ、目が痛いッ!!!」

 

催涙弾の攻撃によって、毒などを直ぐに解毒できる魔導師を除けば、騎兵や歩兵だけで固まっていたグループは、突然の攻撃によって総崩れとなってしまった。

 

催涙弾によって魔石の点火を担っていた第4騎兵隊は、鼻水と目の激痛によって行動不能になった。

 

そこにガスマスクを被った日本軍兵士達が現れて、悶え苦しむ彼らに銃撃を浴びせたのだ。

 

『敵集団撃破、こいつら樽に何か仕込んでいたのか?!』

『爆弾かもしれん、工兵の連中に処理をさせよう。俺たちは中央を目指して突っ走るんだ』

『分かった。後続に知らせてくれ、ここに爆弾らしきものが敷設されているから気を付けろと……』

『よしっ、早いとこ終わらせようか』

 

日本軍兵士からしてれみれば蒙古や東南アジア地域における抗日運動や暴動に対応した手慣れた手段であったことから、躊躇なく城内へと進んでいく。

 

銃声と爆音は、楽譜を奏でている

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