特典が発動する度にトラウマと胃痛が増えるのだが・・・ 作:修道女は正義
拙い分ですが、これからもよろしくお願い致します。
ヒステリア・サヴァン・シンドローム
頭文字を取ってHSS。
その強さは今私が実際に行った通り神経伝達物質により中枢神経の活動を高め、思考力・判断力・反射神経・視力・聴力などが通常の30倍にまで上げる。
速い話がハリウッドもびっくりの超人になれるわけだ。
銃弾を見てから躱すなんて序の口。
銃弾に銃弾を当てる。
跳弾で相手を倒す。
果てには音速の打撃まで行えるようになってしまう。
(まぁ、それだけじゃないんだけど・・・)
最近だとス〇ー・プ〇チナもびっくりのオラオラ攻撃したり、地震起こしたりまでできたりするのだからこの体質は恐ろしい。
しかし、この体質にも欠点がある。
(何であそこで手の甲にキスッ!? 何でお姫様抱っこなんてした!? 何が鼻孔をくすぐるだ!? 唯の変態じゃねえかああああああああああああああああああああああああッ)
そう、滅茶苦茶『キザったらしく』なること。
それはもうHSSが切れた後、胃痛が止まらなくなる程キザったらしい。
今月また医者にもらう薬の量が増えるかな・・・。
HSSは『性的興奮』をトリガーとし発動する。
理由はHSSの根本にあるのが『子孫繁栄』のため、つまりは『女の子にモテやすくなる』ためにあるからだ。
要するに、
(何が『童貞のお前にはちょうどいい、お前の童貞力に比例するほど強くなるぞwww』だ、あのクソ神いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい)
思い出したくもない。
自分の人生を全て見られ、その上思いきり煽られ、最悪の特典を押し付けられたあの日を。
(なにもPCで買ったゆ〇ソフトのタイトル全部読み上げる必要はないだろ・・・)
思い出しただけでお腹から変な音が鳴る。
クソ、薬ってまだあったっけ?
現在の場所は私が所属する組織の『男性用』トイレ。
私が属する組織は構成員のほとんどが女性。
その上ほとんどのメンバーは外での勤務になるためこういった男専用の施設は意外と穴場スポットになっていたりするのだ。
(カメラと音声もごまかしているから暫くはゆっくりできるな・・・)
なぜ自分が男性用トイレにいるかって?
魂が男のままだからだよ。
そう、俺が男でありながらHSSを使って弱体化しない理由はここにある。
通常HSSは『男が女を守りため』戦闘能力が向上する。
女性用のHSSもあるにはあるが一部を除いて『男に守られ、男の強さを引き出すため』弱体化につながってしまうのだ。
しかし、それにも例外が存在する。
例えば『母親が子供を守るため』に発動するHSS、ヒステリア・マテルノ。
そしてもう一つ女性がHSSで強くなる裏技的な方法がある。
それは『自分自身を男だと思い込むこと』。
私の場合は前世で生きた20数年の記憶がそのまま残っている。
つまりは『体は女、頭脳は男!!』の状態なのである。
(そのせいで余計ストレスたまるんだよなぁ・・・)
職場は女子ばかり。しかも全員顔面偏差値東大クラスな娘ばかり。
前世+今世で年齢40以上のおっさんとしては、中々にきつい。
(酒も飲めん、遊ぶ時間もない、四六時中監視。体は女子とかよく生きているよな私・・・)
さらにバッドステータスがもう一つ。
(あのクソ神、何が『HSSになりやすい体質にしておいたよ~』だ・・・)
そう、体が女子になった上、原作主人公よりも私はHSSを発動しやすい体質にされてしまったのだ。
しかも、
(女子の対象に『自分』も入るとか最悪だろ・・・)
端的に今の状況を言うと、
女子だらけの組織で1人HSS体質(自分でも発動します)の私はどうすりゃいいんですか?
・・・最近やったエ〇ゲのタイトルみたいになってしまった。
まぁ、それでも何とか上手くやってこれたのだ。
組織では同僚でHSSを発動させないよう、最低限のコミュニケーションを嫌われないよう考えながら行う。
自分で自分で興奮しないように、なおかつ怪しまれないように身だしなみを考える。
自分でHSS発動しないよう毎日瞑想。
興奮を抑えるために、なおかつ前線に立たされないよう運動を行う。
そしてリアルの女の子で興奮しないよう性癖の対象を『二次元』の女の子に限定するためのオタ活!!
頑張って・・・頑張ってきたのだ。
今まではッ!?
(完全に噂になってるよ昨日のこと不味いよ不味いよ女子の情報伝達ネットワークヤバいよどう言い訳しよう怖い怖い怖い)
これで私の体質のことが調べられたらどうしよう。
バレたら笑い話にされる上確実に鉄火場最前線。命がいくつあっても足りない!?
そして何より、
(心が男とばれたら・・・この組織では致命的ッ)
只でさえ20歳まで生きれる怪しい、しかも転職もできない閉鎖的な武装組織で居場所がなくなるのは不味い。
『何あの娘、変言動して痛いんですけど』
『中身男みたいだよ』
『やだ私たちそんな目で見てたの? キモッ』
『けど、戦闘能力は一級品じゃん?』
『肉壁なってもらおうよ肉壁』
(うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ)
嫌なイメージが頭から離れなくなり、両手で顔を抑えながら口からうめき声を出す。
さらに、私を悩ませているのはそれだけはない。
『サードリコリス
(これ、死んだ・・・?)
私のストレスフルな毎日。
明日は来るのか!?
続く(続いて!?)。
主人公の明日はどっちだ!?
次回ドキドキ司令室。
主人公、死なないで!?
なお、胃は死んでる模様。