スピリタス・リコイル   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお読み下さい。


一杯目 灰色の左遷生活

  side たきな

 

 DA本部からの左遷命令。本部に来たばかりなのに、正直辛いです………。でも、No.1のリコリスと特殊な武器を使う部隊『Peek a Boo』から学ぶいい機会。ここで戦果を上げて、本部に戻れるよう頑張りましょう。

 

 わたしは井ノ上たきな。この春からDAリコリコ支部に所属します。親元のようなDA本部を離れて暮らす浅草の街。修行に満ちた、新たな出会いと新たな生活は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「アウト‼︎セーフ‼︎よよいのよい‼︎」」」」」

 

 入店と同時に灰色に染め上げられていた。

 

 

 

 店内にいたのは、全裸で酒盛りをしながら野球拳をする20人もの男たち。なんなのでしょうか、この人たちは⁉︎ここ本当にリコリコで合ってます⁉︎

 

「ちょっと待て北原、あの子新人の子じゃないか?」

「確かにそうだな、耕平。ちょっと話しかけてくるか。」

「頼んだ。」

「お前も来いよ。」

「俺は人見知りだから………無理………」

 

 酒を片手に話しかけてくる男2人。撃ち殺した方がいいでしょうか?

 

「えっと、君が新人の井ノ上たきなかな?今は喫茶リコリコ………」

「リコリスには殺人が許可されてます!」

「待て待て、銃を向けるな!」

「ならば服を着て下さい‼︎今すぐに‼︎」

「わ、分かったよ………」

 

 何故不服そうに着るのでしょうか?変態の嗜好は分かりません………

 

「たきな、めちゃくちゃ緊張してるのか?」

「違います。」

「なら、なんでそんなにピリピリしているんだ?」

「店に入ったら、いきなり全裸の人たちが居たからです。」

 

 とりあえず、犯罪者の集団は警戒しなければ。それがリコリスとして当然のことです。

 

「なんだ後輩?お前もしかして、俺たちが好き好んでこんな格好をしてると思っているのか?」

「違うんですか?」

「否定はしない。」

 

 やっぱり変態だ………

 

「まあ聞けたきな、この格好には理由があるんだ。」

 

 流石にありますよね………

 

「俺とここにいる耕平は、店のレジ締めをする係をジャンケンで決めていたワケだ。」

 

 まあ、ここは表向きには喫茶店。ですからそういう仕事もありますね。ただ、理由はそれだけじゃないでしょう。

 

「それで、理由とは…………?」

「それで、とは……?」

「いや、レジ締めは分かりましたけど、全裸とは何の関係が………?」

「何を言っている?野球拳をしたら全裸になるのが常識だろ?」

「貴方がたは野球拳以外のジャンケンを知らないんですか⁉︎」

 

 本当に頭が悪すぎます‼︎なんなのです、この人たちは⁉︎

 

「まあ、俺は北原とは訳が違うがな。」

「嘘つけ、耕平。あと人見知りは?」

「目の前の人をららこたんだと思えば。」

「気持ち悪すぎだろ。」

 

 なんかもう1人の金髪も出てきました。

 

「俺は服を脱ぐつもりは無かったんだが………ただ自然と脱げていたんだ。」

「頭冷やして下さい。」

 

 こっちもアホみたいです。

 

 

 

 

 そんなことを思ってると、

 

「伊織に今村君、知らない人にそんなことしちゃダメでしょ。」

「どうした千紗?いつもの光景じゃないか?」

「それがおかしいって言ってるの。」

「それとな古手川、この人が例の新人だ。」

 

 奥からまともそうな女性が出てきました。茶髪で髪の毛が短め、そして少しダウナー系の感じの方です。

 

「この子がぁ〜⁉︎千紗で〜す!*1

「「「⁉︎」」」

「井ノ上たきなです………」

「たきな!初めましてよね⁉︎」

「はい。去年京都から転属になって………」

「おお〜、転属組!優秀なのね、歳は⁉︎」

「20歳*2………」

「おぉ〜、じゃあ私が1つお姉ちゃんかぁ〜。でもさんは要らないからね、ち・さ、でオッケー♪」

「はぁ………」

 

 前言撤回、とてもハイテンションな方です。

 

「千紗、どうした⁉︎テロリストに人格乗っ取られたのか⁉︎」

「違うよ伊織、後輩には優しいだけ。」

「別人過ぎるだろ………」

「仕方ないでしょ。」

 

 前言撤回?どちらだかよく分からない方です。

 

 

 

 そういえば、千紗さんがリコリスなのは分かりますが………後の2人は何なのでしょう?あと、店にいる大量の男の人は?

 

「あの、質問なんですけど………」

「どうしたの〜、たきなぁ〜?」

「この人たちって、どういう人たちなんです?」

「あぁ〜、それね〜!Peek a Boo、通称PaBの人たちだよ!」

「お前もだろ。」

「私はリコリスと掛け持ち!」

 

 この人たちが噂の特殊部隊なのですね………。一体どういう人たちなのでしょう?

 

「俺たちPaBはな、表向きにはダイビングサークルなのだが………」

「裏では、酒で犯罪者を潰す治安部隊なんだ。」

「は?」

 

 意味がわかりません。むしろ治安を悪くしてませんか?

 

「度数の高い酒を相手の口にぶち込んで、酔わせて確保するんだ。」

「その戦法、通用するのですか………?」

「通用するから、こうして軍隊になっているのだろう。ちなみにこれは度数96%のスピリタス、俺たちPaBのメインウエポンだ。」

「凄いですね………」

「とりあえず、お前も20なんだから飲んでみないか?」

「結構です。」

 

 酒で敵を潰す………。そんな人たちのところで、何が学べるのかと思いましたが………よくよく考えると、これ強くないと出来ませんね。確かに、そういう意味ではありかもしれません。

 

 

 

 そんなことを考えてると、

 

「なら、他に何か飲みたいものは?」

「井ノ上の歓迎会も兼ねてるからな。好きなものを飲め。」

 

 伊織さんと耕平さんから提案されました。とりあえず、無難なソフドリにしますか………

 

「ウーロン茶でお願いします。」

「分かった。」

 

 そうして耕平さんは、ウォッカ9:ウイスキー1の比率で混ぜました。

 

「ほい、ウーロン茶。」

「これはわたしの知ってるウーロン茶じゃない‼︎」

 

 お茶要素がここまで無いウーロン茶は初めて見ました。

 

「何を言っている?きちんとウーロン茶の色がしてるだろう?」

「それに色だけじゃなく、火もつくんだぞ〜。」

「火がつく時点で、大部分がアルコールでしょうが⁉︎」

 

 こんなもの、飲めませんね。

 

「ならば水をやろう。」

「ありがとうございます。」

 

 そうして伊織さんは、私に水をくれました。ありがたいので、わたしが持ってたライターで火をつけると………着火しました。

 

「どうしてこの水、火がつくんですかね?」

「可燃性なんだろ。」

「色は水だから気にすんな。」

「貴方がたは飲み物を色でしか識別できないんですか⁉︎」

 

 こんな脳内酒浸しの空間で、わたしはやってけるのでしょうか?些か不安です。

 

「まあ、あんまり飲まない子もいるからさ!私みたいに!だからたきなはこっちで!」

「え〜!」

「ケバ子は頑張ればこっち側なのに………」

「愛菜も基本こっち側。無理させないで。」

 

 ただ、千紗さんのお陰でなんとかなりそうです。そんなことを思いながら、入店初日は過ごしました。

*1
千紗と千束は声が同じ&名前が似てるので、同一人物にしました。

*2
酒を飲めるようにするために、こうしました。JKのコスプレはまだいける歳なはず!




以下ちょっと設定をいじってます!お酒が飲めるように!

・伊織&耕平&ケバ子→リコリコの店員。21歳。
・千紗&千束→声が同じ&名前が似てるので、同一人物に。身体は千紗、人格は2人のをごちゃ混ぜ。歳は21歳。(リコリスはJDでもイケるっしょ!)
・たきな→20歳。
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