スピリタス・リコイル   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお読み下さい。


十杯目 ぐらんぶるってダイビング漫画だったんですか⁉︎

  side 愛菜(ケバ子)

 

 私は今困っている。

 

「愛菜さん、千紗さんを脱がすにはどうすればよろしいでしょうか⁉︎」

 

 たきなに変なことを聞かれてるから。

 

「えっ、ちょっ、どうしたの、たきな?」

「千紗さんと野球拳(じゃんけん)をすると、いつも負けるんですよわたし。」

 

 なるほど、そういうことね………。千紗は野球拳だけは積極的に参加しているからね〜。ある理由があって。

 

「じゃんけんするとき、最初はグーでやってない?」

「それはそうでしょう。そういうルールだもの。」

「それなら千紗には勝てないよ。」

「えっ⁉︎」

 

 それは………千紗には必勝法があるから。

 

「千紗は目がいいから、最初はグーの時の筋肉の動きを見て、次に手を変えるか読むことが出来るんだよ。」

「えっ、そうなんですか⁉︎」

「そうだよ。だからグーから手を変えないと読めればパーを出せばいいし、手を変えると読めればチョキを出せばいい。そうすれば勝率2/3で引き分けが1/3。負けることは絶対に無いってこと!」

 

 手を変えるならチョキかパー。つまりはチョキを出しとけば負けなしだもんね。

 

「そんなインチキな………」

「絶対に勝てる=脱がないからこそ、野球拳に参加してるよ〜。」

 

 逆にそうじゃなきゃ参加しないよね、私やクルミみたいに。公衆の面前で脱ぐなんて、普通あり得ないもん。

 

「そうだったのですね………。くっ、千紗さんに勝ちたい……」

「なるほどね〜。」

 

 そして、たきなは単なる負けず嫌いだった。良かった〜、千紗の裸見たい変態じゃなくて。

 

「そういや、最近千紗さん見ないですね。」

 

 ちなみに、千紗は最近来てない。というより………

 

「それはね………逃げたんだよ。」

 

 消えた。

 

「逃げた⁉︎」

「本人からこんな置き手紙が来ててね………」

 

 こうして、私は千紗からもらった手紙を見せた。

 

 

『愛菜へ

 

 しばらく戻って来ません。探さないで下さい。

 

 千紗』

 

 

 

 

  side たきな

 

 愛菜さんから手紙を見せてもらった後、わたしは皆さんで作戦会議をしました。

 

「これ、どういうことですかね………?」

「私の家のポストに入ってたんだけどさ………」

 

 千紗さんの逃亡………きっとこの全裸酒飲み集団に嫌気が刺したのでしょう。

 

「奴は単純だからな………どうせダイビングだろ。」

「北原の言う通りだ。奴はやりたいこと最優先の女だからな。」

 

 嘘でしょ?伊織や耕平さんが言ってる、そんな単純なことなのですかね?

 

「確かに!それなら納得!」

 

 愛菜さんも納得するんです⁉︎

 

「いや、そんなことは………あるんですかね?」

「あるだろ。」

「それに、表向きには、Peek a Booはダイビングサークルだからな。」

「そういえばそうでしたね。」

 

 すっかり忘れてました。一応そんな設定でしたね。

 

「最近できてなくてうずうずしてたんだろ。」

「なるほど………」

 

 あの人、ダイビングやりたくて入ったんですものね。それならやりたくなるのは自然です。それで全てほっぽって沖縄行くとか、自由人ではありますが。

 

「ちなみにたきなは潜ったことあんの〜?」

「いえ、無いです。」

 

 なんなら、ダイビングサークルだと忘れているくらいに………

 

「ならば行くか。」

「行く………まさか………?」

「千紗探しついでに、ダイビング行くぞ!」

 

 な、なんと………っ!伊織の提案で、ダイビングに行くことになりました!

 

「場所はどうする?」

「古手川の財産的に、宮古島が妥当だろう。」

「去年行って感動してたもんね〜。」

「よし、じゃあ沖縄と宮古島にしよう!」

 

 なんかちょっと楽しみです!わくわくします!

 

 

 

 そんなことを思っていると………

 

「ハッピバースデー、トゥーミーっス‼︎」*1

「サクラ、うるせえぞ。」

 

 フキさんと、生意気刈り上げことサクラがやってきました。

 

「おっ、誕生日か!いくつになったんだっけ?」

「20っス!フキ先輩の2つ下っスよ〜♪」

 

 どうやら彼女はわたしの1つ下。そして成人。

 

「ならばお酒を飲む必要がありますね。」

「確かに!でも私はアンタみたいなアル中にはならないっスよ〜!」

「へえ。」

 

 ですので、お酒でキッチリ殺しておきました。

 

 

 

 

  side サクラ

 

 誕生日の翌日………マジで気持ち悪いっス………。ゲロも止まらねえっス………。井ノ上たきなに腐るほど酒を浴びせられたっス………。

 

「サクラ、二日酔いはまだしんどいか?」

「すいません…………」

「とりあえず水飲め。ほい。」

「これって可燃性じゃないっスよね………?」

「安心しろ。ノンアルコールスピリタスだ。」

 

 あの女、許さねえ‼︎今度会ったら殺してやる‼︎

 

 

 

 

 

  side たきな

 

 サクラの誕生日から数日後、いよいよ沖縄旅行の日です!

 

「よし、行くぞお前ら!」

「ちゃんと荷物は持った〜?」

「耕平とたきなというお荷物なら持ったな。」

「1番のお荷物が喋らないで下さい。」

 

 初めてのダイビング、なんだか楽しみです!

 

 ちなみに今回は伊織、耕平さん、愛菜さんだけではありません。

 

「ういっ〜ス!ど〜も〜!」

「よろしくな。」

 

 フキさんとサクラまでいます。

 

「それじゃあ皆、行ってらっしゃい。」

「留守番は僕たちに任せろ〜。」

「お土産は泡盛でよろしくな!」

 

 ちなみに店長、クルミさん、ミズキさんは留守番です。どうやら同世代だけで楽しんでこい、という意図らしいです。あと、ミズキさんはなんでも宮古島に行けないらしいので。

 

 ということで、わたし、伊織、耕平さん、愛菜さん、フキさん、サクラによる、千紗さん捜索沖縄旅行が幕を開けました!

*1
リコリコアニメと設定を変えました。誕生日を3月→7月に変更です。




実はやりたかったんですよね、たきなVSサクラ。たきなVS伊織VS耕平と併せてお楽しみ下さい!
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