スピリタス・リコイル   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお読み下さい。


三杯目 ダブルス 前編

  side たきな

 

 千紗さんの健康診断………楠木司令に会うチャンスだと思い、DA復帰をかけついて行こうとしました。それ自体は叶ったのですが………

 

「伊織さん、ごめんなさい。明日は本部に用事があるので、お酒は飲みません。」

「たきな、どうした?酒を飲まないなんて珍しいな?」

「貴方がたが飲ませなければ、わたしは絶対に飲みませんよ。」

「そうは見えなかったな………」

「それでは、遅刻するといけないので帰ります。」

「待てたきな。俺がお前に絶対に遅刻しない方法を教えてやる。」

「本当ですか⁉︎」

 

 昨日の伊織さんの発言のせいで…………

 

「みてみて、あの子左遷されたリコリスじゃない?」

「電波塔のヒーローもいるんだけど!」

「しかも全裸の男2人と一緒とか……!」

「知らない女の子もいるし!」

「本部敷地内で男女5人で酒盛りして寝てるとか、マジヤバっ!」

 

 目が覚めたら本部敷地内の建屋外、いわゆる庭の部分の地べたでした。そこでわたしは寝ていたのです。しかも隣で伊織さん、耕平さん、千紗さん、愛菜さんまで寝ていました。本当に最悪です………

 

 

 

 

 本部の中に入ると、千紗さんは健康診断、他の4人は自主訓練ということになりました。ただ、わたしはDA復帰のためにこの非常識人たちと一緒にいるとマズいと思ったので、単独で射撃訓練をしていました。

 

 すると………

 

「ど〜も〜!乙女サクラっす!」

「…………」

「朝まで敷地内で酒盛りした挙句、外で寝てたって本当なんっスか?」

 

 生意気な後輩に絡まれました。

 

「違う、わたしは………っ!」

「やっぱ、任務より酒飲む方が燃える〜、みたいな!」

「違います。燃えるのはお水です。あとウーロン茶ですかね。」

「は、はいっ………?と、とりあえず、フキ先輩のパートナーはアタシなので、アンタみたいなアル中の席は無いっスよ!」

 

 とりあえず適当にあしらいましょう。

 

「おい、黙れ小僧。」

「えっ?アンタ誰っすか?ってか全裸男?」

 

 そんなことを思ってたら、伊織さんが助けてくれました。

 

「ソイツは………北原か。」

「フキ先輩〜!おっ、司令まで。」

「ソイツは気にするな。」

 

 フキさんもやってきましたが、まあどうでもいいでしょう。それより、司令に会えました!これはわたしがDAに戻るチャンスです!

 

「司令、わたしは銃取引の新情報となる写真を獲得し、提出………」

「構内で酒盛りして寝るリコリスは本部に要らない。」

「は………?」

 

 最悪なんですけど…………

 

「おい、待てよ楠木さん。やったこともないのに全裸で酒盛りをするのは良くない、って言うのはどうなんですか⁉︎」

「伊織さん、貴方のせいなんですけど⁉︎味方面するのやめてもらえます⁉︎」

「おいおい、待てよたきな!俺なんか悪いことしたか?」

「全部です!」

 

 伊織さんのせいで、わたしのDA復帰が潰されました。本当に最悪です………

 

「たきな、酒は飲んでも飲まれるな。」

 

 フキさんにはまともなこと言われるし………っ!

 

「納得いかねぇなら、テメェら模擬戦でぶちのめして分からせてやるよ。」

「酒飲みなんかには負けないっスよ!」

「おお〜、いいな〜!たきな、やるぞ‼︎」

「つーかコイツ、誰っスか?」

「北原伊織だ。」

 

 なんか勝手に模擬戦組まれるし………。正直逃げたいです…………

 

「それでは………」

 

 ただ、司令はやる雰囲気です。こうなったら全力を尽くして、実力でDAに戻るのみ………っ‼︎

 

「テニスでダブルスの試合を行う。」

「「「ちょい待てや‼︎」」」

 

 は?なんでテニスのダブルス………?意味がわかりません………。疲れてるのでしょうか………?

 

「何故にテニス⁉︎」

「格闘ならまだしもテニスって!」

「いいから落ち着け。これには理由があるんだ。」

 

 理由………?そんなものないでしょう。

 

「リコリスはペアになって活動する、パートナーの仕組みを取っている。」

「私とフキ先輩がパートナーっスね!」

「そうだな、サクラ。」

「つまり、ダブルスの試合を行うことで信頼感を得るという、立派な任務なのだ。」

 

 なるほど………それなら一理ありますね。

 

「で、本音は?」

「リコリコ支部で過剰に使われている予算を取り戻そうと思ってな。」

「まあ、そんなところでしょうね。」

 

 前言撤回。一理もありませんでした。

 

 ということで、本部vsリコリコでテニスのダブルスをすることになりました。

 

 

 

 今回は、ダブルスのワンセットマッチを3回。2回取れば私たちの勝利ですね。そして、女子ダブルスだけかと思いきや………

 

「今回は女子ダブルスを2回、そして、男女ダブルスを1回だな。」

 

 何故か1人男が入るそうです。意味が分かりません………。納得がいかないですが、とりあえず参加しますか………

 

 

 

ーーー第一試合ーーー

 

リコリコ陣営 ミズキ&クルミ

DA陣営   エリカ&ヒバナ

 

 

 人数が足りず、急遽呼んだ2人が最初の出番です。

 

「耕平を女装させたら1人はいけたのに………」

「それを言うなら北原が女装しろよ。」

「どっちもダメです。」

 

 男2人はバカなこと言ってましたが………

 

「えええええ、えっと………」

「どったのクルミ?なんで汗かいてるのよ?」

「きょ、今日暑くてな…………」

 

 あと、クルミさんが焦ってるのは何故でしょう?

 

 

 

  side クルミ

 

 僕がDAハッキングしたんだけど………っ‼︎そんなとこの本部に呼ぶなよ………っ!

 

 

 

  side たきな

 

 とりあえず、2人を応援しますか………

 

「行きますよ………そりゃ!」バシン!

「「うおっ、早っ‼︎」」ポト

「15-0。」

 

 えっ⁉︎ヒバナさんサーブ早くないですか⁉︎

 

「わ、若いってハンパないわね………」

 

 歳の問題じゃないでしょう、ミズキさん‼︎

 

「次、エリカがサーブね。*1

「う、うん!」

 

 まあ、ヒバナさんは元々活発なタイプですし。強いのは当然でしょう。エリカさんは大人しそうだから、いけるはず………

 

「そりゃ‼︎」バシン‼︎

「「えっ…………?」」

「30-0。」

 

 いや、待ってくださいよ………2人とも早すぎません⁉︎

 

「クルミ、アンタ若いんだから頑張りなさいよ‼︎」

「僕の年齢は秘密だ‼︎それに、ミズキも大した歳じゃないだろ⁉︎」

「27ってのはね………思ったより動けないのよ‼︎」

「お前の場合は酒飲み過ぎなだけだろう?」

 

 本当に年齢の問題じゃないですって‼︎

 

「これがセカンドの実力ですよ〜!」

「で、です!」

 

 わたしもあんなに打てないんですけど⁉︎単純にあの2人が強いだけじゃないのですか⁉︎

 

 ということで、第一試合は………

 

「ウォンバイ、本部!」

 

 負けでした………

 

 

 

ーーー第二試合ーーー

 

リコリコ陣営 千紗(千束)&ケバ子

DA陣営   フキ&サクラ

 

 第二試合はファースト対決。わたしも入りたかったのですが、戦力を分散させるとのことで入ってません。

 

「あれ〜、黒髪のアイツじゃないんっスか〜⁉︎」

「作戦だ作戦‼︎エースは最終試合にもってくの‼︎」

「アイツは任務以外でテニスできるような奴じゃない。」

「人を見る目が無いね〜。よくそんなのでファーストやってるね。」

 

 いや、フキさんの方が合ってるんですけど………

 

「あぁ?お前こそそのラケットは飾りか?酒しか撃てねぇ腰抜け。」

「んだとテメェどこ中だコラァ⁉︎」

「あぁん?頭ん中まで酒浸しになっちまったか⁉︎電波塔の麓で一生ゲロでも吐いてろやぁ⁉︎」

「んだとコラァ⁉︎」

 

 そして…………千紗さん、別人に乗っ取られてません?

 

「千紗、どうしたの………?」

「愛菜、気にしないで。アイツと仲悪いだけだから。」

「アンタら、むしろ仲いいっスね………」

「「それはない。」」

 

 フキさんと仲悪いとは聞きましたが………こんなだとは思いませんでした。千紗さん、本当に別人みたいですね………

 

 

 

 それはさておき、千紗さんと愛菜さんを応援しましょう!

*1
僕テニスのルール知らないんで、サーブの順番適当です。




長くなったので区切ります。
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