スピリタス・リコイル   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお読み下さい。


六杯目 バー潜入任務 後編

  side たきな

 

 店長がやってきました。さて、もう1人のお相手は………?

 

「急に呼び出してすまない、ミカ。」

「いいさ。」

 

 吉松氏………これまた意外でした。てっきり愛人かと思いましたが、男性でしたら違いますね。

 

「「ああ…………そういうことか………」」

 

 ん?伊織と千紗さんがなんか納得してるのはどういうことなんでしょうか?

 

「嘘だろ………まさかっ⁉︎」

「えっ、そういうこと⁉︎」

「今村君や愛菜の思う通りだよ。邪魔しちゃ悪い。帰ろう。」

 

 2人は何かを察したみたいです。わたしはまだ何も分かりませんが。

 

「たきな、俺……いや、アタシたちバーテンに出来ることは、最高の空気を作ることだ。」

 

 伊織は何をカッコつけてるんですか?あと無駄に女装中の女意識が高い。

 

「バーテン初日のくせに、わかったこと言わないで下さい。あと一人称、気持ち悪いです。」

「たきな、お前は今男なんだ。役になりきれ。」

「なら伊織は声も口調も変えてください。」

「分かりましたわ♡」

「やっぱ気持ち悪いんでなしで。」

 

 伊織のオカマ声。今日はまだお酒を飲んでないのに、なんだか吐き気がします。

 

 

 

 そんなことを考えてると、吉松氏が

 

「君に、尋ねたいことがあってさ。」

「改まって何だ?」

 

 店長に聞きたいことがあるようです。伊織の処分でしょうね。ただ、何故吉松氏が………

 

「受験後、私は君にあの子を託した。その意味を忘れたのか、ミカ?」

 

 どういうことですかね?

 

「………?」

 

 当の伊織も、ポカンとしてます。

 

「何のために伊織を救ったと思ってる?あの頭脳だって、アランの才能の結晶なんだぞ。」

 

 アラン機関………でしたっけ?才能ある子供たちを支援して開花させるという。伊織の頭脳を作った?このバカ丸出しの?というか、伊織に何の才能があったのでしょうか?

 

「吉さん………?」

「「伊織っ⁉︎」」

 

 というか、伊織が思いっきり2人に話しかけてるんですけど⁉︎何してるんです⁉︎

 

「ちょっと、バレるじゃないですか⁉︎」

「たきなまで………っ⁉︎」

 

 とりあえず、止めに行きましょう。

 

「ミカ、これはどういうことだ?」

「いや、違う!奴の性別は男のままだ‼︎」

「服装のことじゃない。」

 

 確かに、急に知り合いが女装していたらびっくりしますよね。

 

「吉さん、すいません。俺ミカさんのメールをうっかり通知で見ちゃいまして。」

「そ、そうか………」

 

 吉松氏も例に漏れず、驚いております。あと、伊織の女装に若干引いてます。

 

「吉さんだったのですね。」

「何がです?」

 

 そして、伊織は吉松氏に何か心当たりがあるのでしょうか?

 

「全大学最悪の判定だった俺に、家庭教師の金銭的支援をしてくれたのは。」

 

 嘘でしょ………っ?バカすぎません?伊織らしいっちゃらしいですけど。これに、吉松氏はどう返すのでしょうか?

 

「それを認めることは出来ないんだよ。そういう決まりなんだ。」

「そうなんですね………」

 

 意味が分かりません。アラン機関が伊織を支援した理由と併せて。

 

 そんなことを考えてると、

 

「たきなちゃん、ちょっといいかね?」

「なんです?」

「2人きりで話がしたい。」

「分かりました。」

 

 わたしは吉松氏に話しかけられました。とりあえず、聞きましょうか。

 

 

 

 

 

 そしてわたしと吉松氏は、店の玄関で話しました。どうやら彼はこれが終わったら、すぐにタクシーで帰るみたいです。

 

「話ってなんです?」

「彼の才能について、だ。」

「才能…………?」

 

 どうやらわたしには、伊織の才能を教えてくれるみたいです。一体アラン機関は何故、伊織の大学受験を手助けしたのか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「類い稀なるたらしの才能だよ。」

「は………?」

 

 嘘でしょ?アレのどこにモテる要素があるのです⁉︎

 

「彼は大学に行き数々の女をオトすべきだ。なんせ、大学は恋愛が盛んだからね。アラン機関はそう考え、彼が大学に受かるよう支援した。」

「そんな、お金をドブに捨てるような真似をしなくてもいいじゃないですか‼︎バカなんです⁉︎」

 

 完全に才能を見誤ってません⁉︎伊織は彼女いない歴=年齢ですよ⁉︎

 

「君には期待しているよ、たきなちゃん。」

「期待って………何を………?」

 

 それに、わたしに何の関係が………?

 

「伊織の恋人になることだ。」

「黙れ吉松。」

 

 なんで彼の才能をサポート、もとい彼にオトされなければならないのでしょうか?理解できません。わたしは絶対に、彼の恋人にならないことを誓いますね。

 

 

 

 

  side 野島

 

 俺が企てている計画。それは、非リア達による、非リアの為の、リア充を爆発させるテロだ。世の中には数多の女を食い漁る男がいる一方で、俺みたいなただ1人の女とも交われない男がたくさんいる。そんなんではバランスが悪いからな。だから俺は、テロを起こす。

 

 しかし、1人では到底無理だ。せいぜい馬鹿な一般市民として捕まるくらいだろう。そこで、最強の助っ人を用意した。あのアラン機関が支援した、突出した童貞の才能を持つ男………

 

「どうだ山本、協力してくれるか?」

「ああ。人の不幸のためには、俺は如何なる犠牲も厭わない。」

 

 山本真一郎だ。




たきなの一人称を直しました。ひらがななんですね。

ちなみに、伊織の家庭教師は姫蒲さんです。

それとお気づきの方も多いと思いますが、真島のポジションに野島を採用しています。名前が似ていたもので。ちなみに、アランチルドレン要素は山本にしています。
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