未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお読み下さい。
side 伊織
とうとうこの日が来てしまった………テロリストとの合コンの主催。ちなみに今俺はテロリストたちと待ち合わせをしている。男全員で集合、というわけだ。ちなみに耕平は………
「すまんお前ら、風邪ひいた。」
「ならばスピリタスをやろう。」
「北原、お前人の話聞いてたか⁉︎」
「お酒は百薬の長ですからね。」
「たきなの言う通りだ。」
「そんなわけないだろう⁉︎」
「副作用で二日酔いがありますが、まあ大丈夫でしょう。」
「井ノ上は今すぐDAに戻れ‼︎」
風邪をひいてくたばりやがったので、酒を飲ませて療養させた。
そんなことを考えてると、
「お〜い、北原!」
「「「お待たせ!」」」
テロリスト4人がやってきた。主犯の野島、顔のいいクズ御手洗、影の薄い藤原、そして童貞の山本だ。まあ、本当は全員童貞なのだが。
ちなみに女性陣は先に店に入っている。メンバーはたきな、ケバ子、千紗、そしてミズキさんだ。人数が4対4なのに俺が居るのは、運営役で来いと女性陣に言われたから。正直めんどくさかったが、
「リコリスにはアルハラが許可されています‼︎」
「待てたきな。俺に酒を向けるな‼︎」
たきなに機関銃でスピリタスをぶっ放されかけたので、仕方なく来ている。
「よしお前ら、店に入るぞ。」
待たせるのも悪いので、俺が皆を誘って店の中に入ろうとしたら………
「待て北原。」
「どうした、野島?」
野島に止められた。
「今のうちに合図を決めておこう。好みが被らないように、な。」
確かに、それは重要だ。そうすることで、童貞卒業の可能性があるしな。まあ、運営の俺には関係無いが。
「自分の好みを箸の向きで示すとか?」
「もしどの子もダメだった場合は?」
「そしたら自分に向ければいい。」
そうして、皆で合図について盛り上がっていると………
「いや、俺には必要ない。」
「「「「山本⁉︎」」」」
山本が変なことを言い始めた。
「俺は今日固く誓ってきたんだ。」
どうやら、あるポリシーがあるらしい。それは………
「どんなのが相手でも、絶対に童貞を捨てるってな。」
とても下らなかった。女に見境の無いクズじゃねえか。
それはともかく、
「じゃあお前ら、準備はいいな。」
「「「「おう。」」」」
「行くぞ、新世界へ‼︎」
いよいよ入店の時となった。意気揚々と店内に足を踏み入れた俺たちを………
「「「「初めまして!」」」」
ケバ子メイクの4人が出迎えた。めちゃくちゃグロい。ケバ子のヤツ、やりやがったな‼︎
そして刹那………
「「「………」」」スッ
山本以外のテロリストが自分に箸を向けた。当然の反応だろう。これが好みなら、とんだB専だからな。
そしてそんな中…………
「やぁ、ど〜もど〜も!」スッ
山本がたきなに箸を向け、笑顔で挨拶を返した。この相手に進撃するだと⁉︎コイツ、どんだけ見境がないんだ⁉︎流石は童貞の鑑‼︎アランに童貞の才能でも認められたんか⁉︎*1
そんなことを思っていると、
「すいませ〜ん、注文お願いします!」
「は〜い!」
たきなが店員を呼んだ。やべやべっ、飲む酒決めねえと‼︎メニュー表を見渡して…………
「「おかしい………スピリタスが無い………」」
思わずミズキさんと口が合った。
「そんなもの、普通の居酒屋にあるわけないでしょう?」
「居酒屋だぞ⁉︎酒ならなんでもあるのが普通だろ⁉︎」
「スピリタスが特殊なだけですよ、伊織。」
「たきなは知らないけどねぇ〜、若い男女がキラキラした雰囲気でお酒を飲むのが合コンでしょ⁉︎」
「ミズキさんと飲んだら、キラキラした吐瀉物が出るだけですよ。」
とりあえず、店員さんを待たせるのも悪い。早く決めねえと…………
「あれ、優君?」
「あっ…………」
そんなことを思ってると、店員さんが御手洗を見て驚いた。ちなみに店員さんは可愛い女の子。控えめに言って殺したいが、これはどういうことだ?
「おい御手洗、これはどういうことだ?」
「お前の名前、確か優だよな?」
「あ、あれ、気のせいじゃないかな〜?他の人と間違えてるんじゃね〜?」
テロ仲間に問い詰められ、御手洗はしらばっくれてたが…………
「お客様、ただいま新鮮なお肉が入りました。すぐに調理致します。」
「やめろりえ‼︎俺を殺さないでくれぇぇぇぇ‼︎」
あっという間に、ものすごい力で引き摺り出されていった。どうやら奴は店員さんの彼氏で、彼女に黙って合コンに来てたらしい。そりゃ怒るのは当然だろう。
そして、俺らが手を下す間もなく、奴は処刑された。
「りえって、なんか聞いたことある名前ですね。」
「私の友達だよ〜。」
「愛菜も知ってたんだ。」
「えっ、千紗も知ってるの?」
「大橋りえ、確か静岡支部の元ファーストだよ。今は彼氏が出来て辞めたけど。」
「通りで強いわけね………」
どうやら元リコリスらしい。しかも千紗やフキと同じファースト。よくそんなのに逆らおうと思ったな。
それはさておき、
「「「「かんぱ〜い!」」」」
頼んでいた飲み物が来たので、俺たちの合コンは幕を開けた。
「まず自己紹介しようぜ!」
とりあえず、俺はそれっぽいことを言ってみる。テロリストたちをその気にさせ、なんとか酒で潰したいものだが………
「ではわたしから。喫茶店でバイトをしている、井ノ上たきなです。」
最初はたきなのターン。意外にも最初に出るんだな。
「はい‼︎特技は何ですか⁉︎」
それにクソデカボイスで食らいつく山本。コイツはたきな(ケバ子メイク)に箸を向けているため、一応好みらしい。さて、たきなの趣味は………?
「人殺しですかね。」
お前何言ってんだよぉぉぉぉぉぉ⁉︎
「ちなみに、前のバイトは殺し過ぎてクビになりました♪」
「あっ、はい…………」
「「ええ…………」」
山本もドン引きしてるじゃねえか⁉︎あと野島と藤原も‼︎確かに間違ってないけどさぁ⁉︎それ普通の人に言ったら引かれるだろ‼︎コイツらがテロリストだから普通の人じゃないって?それは………まあ、うん。
そんなことを考えてると、
「…………」スッ
山本が
「………」チラッ
そして、俺は野島&藤原に目線を送った。
「「………」」コクッ
そして、2人が頷く。どうやら奴らも同じ考えのようだ!ならばやることは一つ‼︎
「喫茶店でバイトをしている、北原伊織です‼︎」
「テロで生計を立てている、野島元です‼︎」
「同じくテロリストの、藤原健太です‼︎」
「「「早速だけど………俺はこっちで‼︎」」」
秒速で各自の持ち場に着く。俺はたきなの、野島は千紗の、そして藤原はケバ子の前の席に座った。
「………っ!」
残るミズキさんの前の席は、山本の席だ。さあ山本よ、狙っているミズキさんをオトしたまえ‼︎
「ねぇ君、お酒飲める〜?」
「あっ、はい!」
「そう!じゃあ私と夜通しね〜♪」
「よっしゃぁぁぁぁぁ‼︎」
ちなみにミズキさんのタイプは、『同じペースでお酒を飲み続けてくれる人』だ。もちろん、彼女の強さについていける人間など存在しない。あの時田先輩や寿先輩ですら、彼女の前では赤子の如く潰れていた。とんだ化け物だ。酒を飲まなければ、普通の美人なのにな〜。
まあそんな理由で、今でもあの人には彼氏が出来ない。というかアラン機関が超高性能の人工肝臓を作らない限り、あの人は一生独身だろう。
とりあえず、山本の死は確定した。後は………
「伊織、次は何飲みますか?」
「ああ………」
この
「この前とは随分格好が違うな………」
「そりゃ、合コンですからね〜。沢山気合を入れてきました‼︎」
気合いの入れ方間違ってるだろうが⁉︎
「愛菜さんがこういうのに詳しいので、色々教わりました‼︎」
「イェイ♪」
聞く人も間違ってるだろうが⁉︎
「テメェ…………」
「おいおい。グラスが空だぜ、北原さんよぉ!」
「はよ飲めぇ‼︎」
くそっ、俺の仕事はムード作り‼︎それを野島と藤原のアルハラで思い出すとは………っ‼︎
「そ、そうだな…………っ!」
とりあえず、集中だ‼︎
「………」ニコ〜ッ
それとたきなめ、見たことのない笑顔で笑ってやがる。*2一回ぶん殴ってやりたいが、そんな気持ちは抑えなければならない。集中、集中………
とりあえず、名前で呼べる雰囲気を作るか………
「俺は北原伊織、伊織でいいぜ!」
「「………」」コクッ
野島も藤原も察してくれた!これならイケる‼︎
「俺ははじめでいいぜ!」
「俺も健太で!」
頼むぜ女性陣!ノってくれ!
「あっ、私は千紗でいいよ〜♪」
「愛菜でよろしく!」
よしっ、ノってくれた‼︎ありがとう、千紗!愛菜‼︎
「あっ、私もミズキでいいよ〜!」
「…………」チーン
ミズキさんもありがたい………が、山本が既に死んでいた。恐らく死因は大量の飲酒。まあいいだろう。
さぁ、最後はたきなだ。頼むから空気を読んでくれ‼︎
「それではわたしは、たきなたんで♪」
は?
「おいお前………馬鹿じゃ………」ガッ
この女、マジでぶん殴ってやる………と思ったが、口に酒突っ込まれた‼︎
「おう北原、瓶が空だぞ‼︎」
「流石の飲みっぷりだなぁ‼︎」
お前ら、もう山本は死んでるんだぞ⁉︎それなのに、ムード作りを頑張る必要は無いだろう⁉︎で、でも………
「………」ピクッ、ピクッ
奴はまだ動いている。それならば、雰囲気を作るしか無いのか………
「た、たきなたん………///」
くそっ、何で俺がこんな目に………っ‼︎
「すいません。聞こえなかったんで、もう一回お願いします‼︎」
たきな、お前ぶち殺すぞ?
つ〜か、たきなは普段こんなこと言わねえだろ。むしろ言えと言われたら断るタイプ。コイツにこう言わせたのは、誰だ………?
ん、耕平からLINEが来てるな…………
「北原、ちゃんと『たきなたん』って呼んだか?」
テメェの入れ知恵かよぉぉぉぉぉ⁉︎
「ふざけんじゃねぇ‼︎合コンなんか無しだ無しだ‼︎俺がぶち壊してやるぅぅぅぅぅ‼︎」
こうして俺の堪忍袋は切れ、見事やけ酒祭りになった結果、テロリストが酒で潰れた為、討伐成功したとさ。めでたしめでたし‼︎くそっ‼︎
次回、ようやくスピリタスを使って戦います。
あと、先輩方はちゃんと出しますよ!お楽しみに!