4月、始まりの月。此処はとある学校の春休み明けの始業式
長々と喋る学校長の話しに退屈をしている少年“キリヤ”。その辺りの女子並みに綺麗で長い黒髪、顔もどちらかと言うと女の子に近い顔立ちをしている
「(あ~、眠っ)」
欠伸をしながら寝ないように必死で抵抗していた時、ようやく話しが終わった
始業式で今日は終わりと言う事で他の生徒より早く帰る支度をするキリヤに一人の女の子が近づいて来た。見た目はオカッパ?よりの緑髪、何人かの男なら素直に可愛いという感じの娘なのだが・・・
「おいっ!貴様、これから空いてるか?」
仁王立ちしながら予定を聞いてきた
「んっ?帰って寝る」
背伸びをしながら答えるキリヤに女の子は・・・
「なっ!?お前!帰って寝るって昼間だぞ」
「昼間でも眠いものは眠いんだ~」
女の子は抗議をするが、そんな話しを聞こうとしないキリヤ
「よし、今から体育館に来い!私と剣で勝負だ!!」
キリヤに決闘を申し込みがあり、流石のキリヤも顔色が変わった
「おまっ!?意味がわかんねぇよ!」
席から立ち上がり、抗議をするキリヤ。クラスの連中はというと・・・
「ねぇ、あの二人。また、やってるよ♪」
「痴話喧嘩なら他所でしろよ~」
など声が上がった。てか、誰が痴話喧嘩だ!
「痴話っ!?違う、違うからな!」
顔を真っ赤にしながら必死で否定する女の子
「でも、何だかんだ言って二人共、仲良いし、お似合いだと思うよ♪」
「ッ!?///」
最後には黙りこんでしまった
「んんッ!話しが逸れてしまったが、18時に市民体育館に来い!いいな、絶対だぞ!」
とそれだけ告げて教室を出ていった
言うだけ言って帰りやがった・・・。まあ、いいやと思いながら下校した
~18:00 市民体育館前~
結局、来てしまった。まあ、うるさい小言言われるよりマシかと思っていた時に、本人がやって来た
「スマン、待ったか?」
大分息が切れた状態だった、細かい話は後にして、体育館内にある練習場へ向かう
着替えを済ませ、自分のデバイスを取り出す
「“エリュー”、今から勝負するぞ。」
『やっとですか?私はお声が掛かるまで暇でしたよ』
デバイス“エリュー”は普段は首に掛けているが、今日はたまたま家においてきてしまった為、少し機嫌?が悪いようだ
『それでマスター。お相手は?』
質問に答えると・・・
『ああ、“エレナ”様ですか。懲りない方ですね~』
エレナは最初に俺に剣で勝負するぞって言った子な。エレナは双剣で戦う、そこそこ強く、勝てる奴は居なかったのだが、俺との勝負に負けてからひっきりなしに挑戦を叩きつけてくるのだ
「取り合えず、練習相手にはいいからな」
『マスターも相手がいないので丁度良いですしね』
エリューと話しをしながらエレナの準備が終わるのを待っていた時に目に引く光景を見た
初等科くらいの子だろうか、3人で格闘技の練習をしているのを見た
「あんな小さいのにいい動きをするな~」
『あの年であそこまで動ける子は凄いですね』
など話しているとエレナの準備が終わったみたいなので勝負(練習)を開始した
エレナと俺。お互いに木刀を構える。因みに周りにいた人達は何故か俺達の勝負を見学をするように此方側を見ていた。中には「あの黒髪の子可愛いわね」・「女の子かしら、それとも男の子?」と話し声が聞こえた、俺は男だ
「(さて、エレナはどう仕掛けてくるかな?)」
相手の出方を伺っていたとき、エレナはいきなり突っ込んできた
「はあぁぁぁー!!」
横に水平にしながら切りかかってきたが、軽く流す
「どうした?こんなもんじゃ無いだろ!」
今度は連続で切りかかってきたが、無駄な動きをしないように捌く。周りからも「おお~!」と声が上がる
「くっ!なら“鏡月閃”!」
体を横に回転を掛けながら突っ込む剣技
「技を使うのは反則じゃないか!?」
と言いつつ、距離をとるが、エレナはなお追撃を掛ける
「ッ!」
「もらったぁー!!」
剣を上段から叩きつけるように降り下ろしてきたが、キリヤは自分の木刀で受け止め、エレナの木刀を弾きあげる
「なっ!?」
首筋に木刀をあてられるエレナに・・・
「俺の勝ちだ!」
勝負がついた瞬間、周りから歓声と拍手が聞こえた
次回はヴィヴィオ達と会います。はてさて、どんな展開になるのやら・・・