本を書きたい少女が本を書くまで   作:華のすずらん

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私は本が書きたい

私は本が書きたい。

そう思い始めたのはついこの間みたアニメの影響を受けたからだ。

 

『探偵ありす』

 

この作品は齢16で探偵事務所を継いだ品川有栖とアルバイトに来ている望月小夜が、行方不明になった有栖の父と母を探す物語だ。

探す過程でさまざまな事件を解決し、ちょっとした百合とホラーが混じる物語であるこの作品は、ただぼんやりとして生きてきた私にはキラキラとしたものに見えて『自分もこんな作品を作りたい』と思わせるような運命的な出会いであった。

 

…なぜ私がこう長々と自分語りをしているのかって?

作品を作る前に殺されそうになっているからだ。

 

閑静な住宅街。私は今にも射殺さんとばかりに鋭い目を向けてくる少女に相対していた。

 

「…何か私に用事でもありますか?」

いまにも震えそうな体をグッと押さえ込み、そう尋ねてみた。

 

「用事ならあります。貴方の命を貰いに来ました。」

 

淡々と言葉を返してきた。

私命を狙われるようなことしたっけ。友達の食べかけのアイスを横から食べたこと?それとも念願の高校受験に合格した時思いっきりはしゃいじゃったこと?

それともそれとも…

 

「それで、大人しく命をくれますか?」

 

いや命はそうおいそれとあげられない。怖いし。だけど理由を聞かないといけない気がする。

 

「うーん、貴方が命をくれる理由を教えてくれるなら考えてあげてもいいよ?」

 

はっきり言いたい。こんなもの虚勢にすぎない。今すぐここから逃げ出したい。でも理由を聞かないと逃げても無駄だし、第一相手はまだ何も手を出していない。ただこっちを殺さんとばかりに睨みつけてきているだけだから。

 

「理由…そうだな」

 

と幾許かの逡巡をした後

 

「言う必要は無くなった。」

 

次の瞬間、何か銀色の煌めきが目に飛び込んできた気がした。そして私の意識はゆっくりと黒に染まっていって――

 

 

ジリリリリっリリ

何処か壊れたかのような目覚ましの音で私は目が覚めた。

 

「ふわぁ〜っ今何時だろう」

 

目覚まし時計を止めつつ今の時刻に目を向ける。

06:00。

 

「うん。今日もゆっくり準備をしてから学校に行けそう。」

 

すっ、とベットから体を起こしてパジャマから制服に着替える。

そしてキッチンまで行って、白ごはんをお茶碗一杯に入れて、昨日のお味噌汁を温めて。

…うん。これで朝はおっけー。

 

「じゃあいただきまーす」

 

ご飯を食べながら私は昨日見たアニメ『探偵ありす』を思い返す。

昨日は確か、味覚がなくなってしまった助手をなんとかするために、島にある神社に向かうって話だっけ。

 

なにか忘れているような

 

「っあ!」

思い出した。何か創作してみたいと思ってたんだ。

でも創作って絵は描けないしどうしたらいいのかな。

 

そう思いご飯を食べる手を止めてスマートフォンに触れて軽く調べてみる。

 

ふむふむ。創作するならまずは物語を書かなければいけない。そのためにはプロットとキャラの設定を煮詰めていかないといけないと。

 

キャラの設定か。自分を説明するならこんな感じかな?

 

私の名前は、雨森雫(あまもり しずく)。ぴちぴちの高校2年生。いままでそれとなーく生きてきたから結構流されやすい性格をしている。

いまは謎に感化されて小説を書こうとしていまその一歩を踏み出しているところである。

 

「ってこれ、ただ単に痛いやつじゃん。」

こんなこと他の人に見られたら失笑ものである。

 

そうこう考えを巡らせている間にご飯を食べきった。時間も十分にあるがのんびり歩きたいから今日も早めに家をでちゃうか。

 

そう思い至って、学校に持って行くカバンに荷物をまとめて玄関で靴を履いて

「いってきまーす」

 

そう言って家から外に出た。




初めての処女作ですね。短い。
実は1000文字必要とは知らずに700文字で投稿しようとしてました。
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