淡雪ちゃんに案内されてきちゃった文芸部。先輩に聞いてもらえるかもらしいけどどうなんだろう。
コンコン。
「しつれいしまーす。」
「おじゃましまーす。」
中は意外と普通。空いている教室をロッカーで半分にした後ろ側が部室代わりかな。
まぁうちの学校人が少なくなってきちゃってるらしいもんね。
その部分を使って机を長方形みたいに並べて椅子を合わせておいている感じだ。
「先輩いますかー?」
…返事がない。まだきてないんだろうか。
「先輩まだきてないんじゃない?」
「いや多分寝てると思う。教室空いてるしちらほら帰ってる人がいたからね。」
言われてみればちらほら帰ってる人がいた気がする。……いややっぱり覚えてないや。寝てた気がするし。
「なるほどね。」
そう返すと彼女は机の奥側に回り込んで、床に無造作にほうりなげられていたブランケットを取って上げた。
そこにはシミひとつないお人形さんみたいな人が横になっていた。
「んぅ…お布団とっちゃや…」
引き剥がされたから七日なんかモゾモゾと丸こまって寝ている。
本当に先輩?こんな綺麗な人がいたら結構話題になりそうだけど。というか子供か。と凄くツッコみたい。
「ほら先輩。お客さん連れてきましたよ。起きてください。」
「…お客さん?」
そう言ってムクッと体を起こすと
「君が新入部員…じゃなくてアドバイス貰いにきた子かな。」
えっどうやってわかったんだろう?まぁ聞くのは野暮かな。
「はいそうです!小説を書いてみたくて。でもどこから手をつけて良いのかわからなかったので淡雪ちゃんに相談したら「聞いてみれば?」と言ってくれたのできてみました。」
「そうかそうか!物語を書きたいのか。いいのぅ…まぁとりあえず座って座って。淡雪ちゃん最近部費で買ったお茶とお茶菓子がロッカーの中に仕舞ってあるから出してあげてー」
「そういうと思って今お湯を沸かしてます。もうしばらく待ってくださいね。」
…なんか凄く歓迎されてるけど良いのかな?多分良いのかな。ゆっくりさせてもらっちゃおう。
椅子に座らせてもらってしばらくすると、凄く香りの良い抹茶を出してもらった。一口飲んでみると…苦い。なんか昔の人が飲んでそうなイメージがする。
そう思っていると先輩も座ってニコニコと
「そういえば自己紹介してなかったね。私の名前はソラ。君は?」
「私は雨森雫って言います!よろしくお願いします!淡雪ちゃんとは同級生してます。」
「うんうん。元気いっぱいでいいね。…それでどんな小説を書きたいと考えてるの?」
読んでくださりありがとうございます。書いていて思うのですがキャラクターの口調であったり書き分けって結構難しいですね。
ところで雫とか空は名前としてありそうですけど淡雪って聞いたことないですね。特に意識して名前は付けてないのですがちょっと気に入ってます。