「ここがトレセン学園か。興奮してきたな」 作:愉快な笛吹きさん
前話投稿後、「あれ? これ時系列遡ったらタイキ組の話書けんじゃね?」てなったのでやってみました
「明日は聖蹄祭か。タイキとたづなさん、今年はハンバーガー屋やるって言ってたけど大丈夫かな? ちょっと覗いてみるか」
「ハウディ! いらっしゃいませ――オーウ?」
「よう、ちょっと寄ってみたんだけど」
「ソーリー、上納金ならまだ用意できてまセーン」
「ヤクザかよ。別にみかじめ料取りに来たわけじゃねえよ」
「た、足りない分は私が身体で払いますので」
「話聞けよ。そもそも何も借りてねえだろが。食べにきたんだ食べに」
「わかりました。ではどうぞ、新鮮なうちに♪」
「なんで唇つき出してんだよ。いいからハンバーガー作ってくれよ」
「作ったら店じまいになってしまいまース」
「そんなに食べねえわ。今ちょうどダイエットしてるところでさ、1個でいいんだ1個で」
「一戸デスか?」
「ヘンゼルとグレーテルか。家サイズのハンバーガーとかどうやって作るんだよ」
「それもそうデスね。オーケー任せて下サーイ。トレーナーさんに最高のハンガーをお届けしマース」
「何の店だよここ。逆に気になってきたわ、ハンガー手作りしてる店とか。まあいいや、とりあえずメニューくれメニュー。ハンガーでもハンバーガーでもいいから」
「あ、メニューは携帯で見てもらう形になっているんです」
「なので、ここにあるQPコードを読み込んでくだサーイ」
「マヨネーズばっか出てきそうだなそれ。QRコードね。やってみるか――うん?」
「どうしましたカ? トレーナーさん」
「ああ、もう一回試してみるわ――おかしいな。何でマク○ナルドのメニュー表に繋がるんだ?」
「それで合ってますヨ。同じラインナップなのデ」
「だからってメニューまで使い回すなよ。ただの手抜きじゃねえか」
「まあまあ。ところでご注文は決まりましたか? 今ならスマイルが手繋ぎとハグのセットで0円ですよ」
「地下アイドルの握手会か何かか? お金にならないし止めといた方がいいと思うよそれ。で何にするかな」
「そういえば昨日実家からフレッシュなチーズが届きましタ」
「お、チーズいいね。だったらチーズバーガーにしようかな」
「なのでディナーにピザを作って完食しましタ。ベリーベリー美味しかったデース」
「何で今言ったんだよ。ただの自慢話じゃねえか――じゃあこれにしとくわ、BLB(ベーコンレタスバーガー)で」
「MLB?」
「BLBだよ。メジャーリーグじゃない、ド○ャースを一つとか注文しねえから。てかそもそもBLBの意味わかってんのか?」
「もちろん! ブロッコリー・レタス・ブロッコリーの略デース」
「青虫のメニューか? 肉が一つも入ってねえじゃねえか」
「確かにそうですネ……前にマックイーンがそう呟きながら食べていたので勘違いしてましタ」
「多分太り気味だったんだろうな……まあBLBはもういいわ。これにするか」
「月見バーガーですか?」
「ああ。これ好きなんだよ、卵とベーコンが上手くマッチしててさあ」
「ナマコとレンコンが?」
「月どこにあるんだよそれ。月見じゃなくて月食バーガーじゃねえか……なんか不安になってきたからもうビッグマックにするわ」
「ビッグマックわかりましタ! そういえばBLBを食べていたマックイーンもかなりビッグなウエストだったデース」
「あんまり言ってやるなよ。そういやビッグマックって美味いけどさ、大きすぎていつも口からはみだしちゃうんだよな」
「それなら良い方法がありますよ」
「え、マジで。ちょっと教えてもらっていいかな?」
「はい。まず私がビッグマックを完食します」
「完食します。それで?」
「あとはトレーナーさんが私を美味しく食べていただければビッグマックも食べたことに」
「ならねえよ。ならない。なんでビッグマックでそんな一命を賭すんだよ。ミノタウロスの皿か、藤子・F・不二雄先生のあのトラウマ漫画な」
「でしたらはみ出したところを私が反対側から食べる方向で」
「ポッキーゲームか。ビッグマックで試してるやつ見た事ねえな、絵面も汚そうだし――あ、そろそろできあがりそうか? タイキ」
「ノー、あと少し待って下サーイ」
「わかった。でビッグマックの話に戻るけどさ、なんか受け皿みたいなのがあったら良いんじゃねえかな?」
「受け皿ですか……なるほど、良い考えですね」
「だろ? それならこぼれたって問題無いしな」
「お待たせしましタ! トレーナーさん」
「お、悪いな。それでタイキの意見はどうだ? 受け皿とかあった方が良くないか?」
「そうですネ。ワーキングプアやシングルマザー・ファザーのための政策は急務だと思いマース」
「社会の受け皿の話じゃねえよ。インテリか急に」
――10分後――
「……どうですカ? トレーナーさん」
「ああ良かったよ。ハンガーを出してこなかっただけで十分合格だったけどな」
「そうですカ……だけどまだ満足はできまセーン。一週間後に来てください、本物のハンバーガーをお届けしてあげマース」
「聖蹄祭終わってんじゃねえか。学園祭レベルだったら今のままで十分だろ」
「ノー、今年は集客ナンバーワンのグループに優勝賞品が出るので、負けるわけにはいかないのデース」
「そんなルールできたのかよ。賞品って一体何がもらえるんだ?」
「ハイ! トレーナーさんを一日連れ回せる権利デース!」
「俺たちの都合全く無視じゃねえか。誰だよこんなの提案したやつは」
「大丈夫ですよ。ちゃんと門限は設定しておきましたので」
「見つかんの早えな犯人。言いたいのそこじゃねえよ」
「とにかく、こうなったからには優勝しかありマセン。絶対に勉強できない戦いがそこにあるのデース」
「『まけられない戦い』だろ。変に言い換えたからただのサボり宣言じゃねえか……まあいいや、ウマ娘の気分アゲんのもトレーナーの役目だしな。協力するか」
「ありがとうございます。それでは気分をアゲるために明日はお出かけですね、どこに行きましょうか?」
「聖蹄祭に決まってんだろ。なに本番前に褒美受け取ろうとしてんだよ」
「トレーナーさんの協力ありがたいデース。デスガ今はとにかく時間がありまセーン。このままではルドルフ会長のファザーギャグ100連発に果たして勝てるかどうカ……」
「そこは安心していいんじゃねえかなあ……けどもう材料も揃えちゃったし、今からハンバーガーのクオリティを劇的に上げんのは厳しいだろ」
「確かにそうデース」
「なら明日はお出かけに切り替えということで」
「切り替えねえよ。諦め早えな……そうじゃなくて、売り上げ伸ばしたいなら他にも方法はあるだろ? SNSで告知するとか、宣伝動画作ってみるとかさ」
「なるホド、宣伝動画のアイデアはナッシングでしタ。では早速メイキングしまショウ! たづなさんのセクシーなシーンを撮って爆釣りデース」
「気は進みませんがトレーナーさんも出演していただけるなら。メジロドーベルさんがこっそり描いている本みたいな場面を演じれば良いんでしょうか?」
「指クンッで消し飛ばすやつデスね?」
「壁ドンで押し倒すやつだろ。指クンッてドラゴンボールのナッパか。てかそうじゃねえよ。釣り動画じゃなくて、ハンバーガーの魅力をアピールするんだよ」
「ウフフ、ハンバーガーなんて焼いたビーフをパンに挟むだけデース」
「言い方気をつけろよこれで一位目指すんだから。いや探せばちゃんとあるだろ? 材料へのこだわりとか、焼くまでの下ごしらえに手間暇かけてるとかさ」
「オーウなるほど……そういえばこの前ハンバーグをオーダーしたギョウシャから広報用の特典動画が届いてましタ」
「お、いいじゃん。そういうのが欲しいんだよ。ちょっと見せてもらってもいいか?」
「もちろんデース、たづなさんそこのパソコンを開いてくだサーイ」
「わかりました。このファイルでいいですか? では再生しますね」
――妥協の無い商品を作る。それが私たちのモットーです。
テキサス州の片田舎にある精肉工場に、今日もトラックに載せられた牛たちがやってきました。マイケルさん家で育てられたカウカウも、家族との最後の別れを迎えています。
『モオ〜……』
『うう……嫌だよお父さん、カウカウと離れたくないよ』
『俺だって別れるのは辛いさ。だけどこいつは良い肉になる。妥協するわけにはいかないんだ』
『で、でもこいつは産まれたときからずっと一緒で』
『ええいしつこい! もうお前には任せてられん! 行くぞ!』
『だ、だめっ! カウカウを連れてかないで! カウカウーッ!!』
『モ、モオオ〜ッ!』
「――いやだめだろこれ。止めろ止めろ」
「ワッツ? ここからが一段と涙を誘うシーンなんですヨ!?」
「サイコパスか。これ見て『いやあ美味しそうだな♪』なんてなるかよ。罪悪感しか覚えねえわ」
「罪悪感デスか? 確かにカロリーは多いと思いマスが」
「そっちじゃねえよ。大体ハンバーガーはカロリーゼロなのに何言ってんだ?」
「「は?」」
「は? じゃねえよ。いいか、ハンバーガーのパンは丸いだろ? 丸いってことは数字のゼロと同じ形だからカロリーはゼロなんだよ。常識だろ」
「オ、オウ……」
「ええと、その……あっ! で、でもチーズやハンバーグは四角ですよ?」
「そうだな。だからケチャップやソースがかかってんだよ。丸いパンとパンの間にケチャップをかける。数式にしたら0×0だから結果0キロカロリーになるってことだ」
「「ちょっと何言ってるかわかりません(セーン)」」
「なんでわかんねえんだよ、いっぱい説明しただろうが――まあとにかく、この内容じゃちょっと使えねえわ。他にも動画はあるのか?」
「ありますヨ。オススメはヒトに転生したカウカウと息子が再会する5話デース」
「もう精肉全く関係ねえなそれ。特典動画って全部そういうやつなのか?」
「ハイ、色々あって息子と結婚した12話もオススメデスよ」
「オススメならさらっとネタバレすんなよ。とにかくこれはボツだな。次に進むぞ」
「次は何をするんですか?」
「グルメ番組とかでよく見るだろ? 作ってるところを撮影すんだよ」
「子供をですか?」
「ハンバーガーをだよ。子作りを撮影とかただの変態夫婦じゃねえか。いいからリハーサル始めるぞ」
「わかりマシタ。まず何をすればいいですカ? トレーナーさん!」
「まあとりあえず挨拶と、簡単な自己紹介だな。いくぞ――よーい、スタート」
「ハーイ皆サーン! ワタシはトレセン学園高等部のタイキシャトルデース。17歳デース」
「こんにちは。私はトレセン学園で秘書を務めている駿川たづなと申します。17歳です」
「ちょっと何言ってるかわかんねえ」
「ちょっと何言ってるかわかりまセーン」
「何でわからないんですか? とはいえ流石に17歳は無理がありましたね。本番ではきちんと19歳に訂正しておきますので」
「流れるようなドアインザフェイス*1デスね。たづなさんから鋼の意志を感じマース」
「……まあ『永遠の』ってテロップでも入れときゃ問題無いか。で、自己紹介が済んだら調理に移るぞ。レシピの確認はいるか?」
「あ、お願いします」
「わかった――まずはオニオンを刻んで炒める」
「タキオンさんを刻んで炒めます」
「ミルク・パン粉を加えてたっぷりのミンチと混ぜ合わせる」
「ミラ子・ファル子を加えてタップダンスシチーと混ぜ合わせマース」
「言ってねえわ。悪魔合体のレシピか何かか? どこの邪教の館だよ」
「そこんとこよろしくデスね?」
「今後ともよろしくだよ。ふざけてないで真面目にやれよ……で、混ぜ終えたら後は焼くだけなんだけど、ここにもなんか見せ場が欲しいとこだな」
「ではトレーナーさんが私の背後から襲いかかって」
「逆に制圧されるんだろ。そういう方向性じゃないんだよなあ。ハンバーグの方にひと工夫したいんだよ」
「こっそり青酸カリを混ぜるとかデスね?」
「遺産争いの真っ最中か? アウトに決まってんだろ。そうだな……例えばフランベとかどうだ? 酒をかけてボワッと燃え上がるやつ。結構見栄えがすると思うんだけど」
「いいと思います。インチキおじさんも登場しますし」
「ちびまる子ちゃんのOPかよ。お鍋の中から出てくんだよあれは。わかったら本番いくぞ」
――2時間後
「お待たせしマシタ。今度の今度こそは自信作デース! 早速匂いを嗅いで舐めてみて下サーイ!」
「麻薬の確認方法だろそれ。まあでも今回のは確かに良い感じだな。とりあえず食レポ始めていくからカメラ回してくれ」
「わかりました、守衛さんに連絡しますね」
「誰が防犯カメラ回せっつったんだよ。そこのハンディカメラに決まってんだろ」
「わかりました。カメラ準備オーケーでース。では自己紹介からドウゾ! トレーナーさん」
「ああわかった――皆さん初めまして、タイキシャトルとトキノミノルのトレーナーをしている伊達といいます。いよいよ明日は聖蹄祭ということでね。二人が作ったこのハンバーガーを今から試食していきたいと思います」
「ヨロシクお願いしマース! ちなみにトレーナーさんはハンバーガーは好きデスか?」
「結構好きかな。この仕事って忙しいうえに結構体力も使うからさ。手軽に栄養採れるのは嬉しいよね」
「なるホド、ちなみに何のハンバーガーが好きデスか?」
「どれも好きだけど、一番はまあビッグマックかな。あの大口でかぶりつくのがね、食べてるって感じにさせてくれるからさ」
「なるホド、ちなみにビッグマックだとどの具が好きデ――」
「もう早く食わせろよ! いいよそんな深堀りしなくたって。ハンバーグ以外に回答ねえだろそれ」
「まあまあ、それよりどんな感じでレポしていくんですか?」
「ああ、最初は外見を褒めるだろ。それから中を確かめて、最後は食った感想だな」
「合コンの話ですか?」
「ハンバーガーの話だよ。確かにちょっと紛らわしかったけど」
――数時間後
「いや〜いいよねこれ。見た目も整ってるし、男なら思わずかぶりつきたくなるボリュームですよ」
「中もね、これまた凄くないですか? ちょっと開いただけでこんなに肉汁が溢れ出てる。丁寧に仕込んだ証拠ですよ」
「いやもう最高に美味かったね。肉も多分喜んでじゃないかなあ。美味しく調理してくれてありがとうってね」
「――まあこんな感じだろ。ようやく完成したな」
「流石に疲れちゃいましたね。リテイクも一杯ありましたし」
「ウフフ、トレーナーさんの大根とブリの煮物にはほとほと手を焼かされましタ」
「大根役者ぶりって言いたかったのか? まあそうだけどお前も大概だったろ? 食レポなのに俺の顔しか撮ってねえし。あれのおかげでもう一度ハンバーガーから作り直す羽目になったじゃねえか」
「ソーリー、オーバーアクションや変なところで吹き出すトレーナーさんが面白くテ」
「うるせえな、こういうの初めてだったんだよ。まあいいや、とりあえず全部終わったしあとはアップロードするだけだな」
「そうですね――あ、そういえばショート動画の方をまだ作っていませんが……」
「あーすっかり忘れてたな。けど今日はこの後学園スタッフの会議があるし……どうするかな」
「オフコース、ショート動画ワタシがメイキングしマース。トレーナーさんとたづなさんはワタシに感謝しながら行ってきて下サーイ」
「最後すげえ上からきたな。まあでもありがたいのは事実だし……任せてもいいか?」
「オーケーデース。さっき完成した動画を短くすればグッドなんですよネ?」
「いいんだけどな、せっかくボツ動画が沢山あるんだからそれ使ったメイキングフィルムとかはどうだ? 香港映画のスタッフロールみたいなやつ。その方がより親近感を持ってもらえるんじゃねえかな?」
「なるホド、ボツ動画のダイジェストですね? わかりマシタ。任せて下サーイ!」
――翌日昼
「おーまだ開店前なのに凄い行列だな。やっぱ宣伝動画作って正解だったな――ん?」
「あ、トレーナーさん。ずっと探してたんですよ」
「どうしたんだよたづなさん、タイキと店にいたはずだろ?」
「説明っ! 私が急遽彼女を呼び出したのだ」
「え、理事長? 何でこんなところに」
「うむ、詰問! 君とたづなにこのショート動画について訊ねたかったのだ。ちょっと画面をタップしてみてほしい」
(昨日タイキに任せたやつか。何か変なものでも映ってたか?)
『……ハーイ……グスッ、皆サン。ワタシは……グスッ、トレセン学園高等部の……グスッ、タイキシャトル、デース。17歳……グスッ、泣いているのは……さっき玉ねぎを切ったから、デース』
『いいよねこれ。見た目も整ってるし、ふひっ、男なら思わずかぶりつきたくなるボリュームですよ』
『こんにちは……くすん……私はトレセン学園で秘書を務めて……グスッ、駿川たづなと申します。……歳です。あ、ごめんなさい、さっきの玉ねぎが…ぐすん……すみません』
『中もね……ぶふっ、これ凄くないですか? ちょっと開いただけでこんなに肉汁が溢れ出てる。丁寧に仕込んだ証拠ですよ』
Q.ハンバーガーは好きですか?
『結構好きだな。この仕事って忙しいうえに結構体力も使うからさ。手軽に栄養採れるのは嬉しいよね』
テキサス州の片田舎にある精肉工場に、今日もトラックに載せられた牛たちがやってきました。
『うう……嫌だよお父さん、離れたくないよ』
『俺だって別れるのは辛いさ。だけどこいつは良い肉になる』
『ヒャッハー! いやもう最ッッ高に美味かったねえええ!』
『で、でもこいつは産まれたときからずっと一緒で』
『ええいしつこい! もうお前には任せてられん! 行くぞ!』
『モ、モオオ〜ッ!』
『肉も多分喜んでじゃないかなあ。美味しく調理してくれてありがとうってね』
「……」
「……」
「……ど、どうだろうか? 少しばかり……というより、かなり誤解を与えそうな内容だと思うのだが」
「はい……そうだと思います」
「とりあえず動画は削除して、関係箇所やSNSに釈明しておきます……」
その後、二人が対処を行ったことにより大した影響には至らなかった。だが火消しに昼過ぎまでかかったことで売上は減少。結果、僅かの差でシンボリルドルフの勝利となった。
翌日、学園のあちこちで「タイキの馬鹿はどこだああ!」と怒りを爆発させるトレーナーと「究極のハンバーガーを作りに一週間お休みするそうです」となだめる秘書の姿が見られたとか。
――数年後、フランストレセン学園、トレーナー寮にて
「――というわけで、あのときのツミホロボシをさせて下サーイ、倍返しデース!」
「なら私も、今日は土鍋でご飯を炊いちゃいますね。とりあえず5合で足りそうですか? トレーナーさん」
「…………いや、俺いま病人なんだわ。だから――」
「ウフフ、カロリーのことなら心配無用デース。ちゃんとハンバーグは丸に整えてありマース」
「もちろん土鍋も円形なので大丈夫ですよ。ゼロカロリーですから安心です」
「だから風邪引きで食欲ねえって言ってんだろ! もう伝染る前に帰れよお前ら!」
この後めちゃくちゃ食べさせられた結果、風邪は治ったものの太り気味になったとか。
これにて完結(三回目)です。
でも思いついたらこち亀みたいにふと単発でやるかもしれません。ありがとうございました。