アイドル達とそのプロデューサーにまつわるお話。
※元は歌姫用とかに作ってた短編供養です。

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特大の厄介事

 

 

 この業界はクソだ。

 若さを消費させ、食い物にし、金を生み出す。

 だからこそ、自分に向いている。そう思った。

 

 実際、上手くは行っていたのだ。

 愛想よく、付き合いも良く、自信に溢れ、ノリも良い人間。心と体を切り離す。

 一つの役だけを演じること自体は、慣れてしまえば何とでもなる。それだけで仕事も会社も上手く回り、昇進もできる上、自らの懐に入る金も増える。

 結婚する気はあまりない。色々と飲み歩いて、遊んで回るのは楽しくて好きだ。そのお陰か、付き合っては別れての繰り返し。結果として、遊び人だなんだと色々噂されるようにはなったが、仕事をする上で特に支障を感じたことはない。

 結局のところ、多くの人間が他人に対して、さほど興味はないのだ。

 何より、惚れた腫れたといった類の、特大の面倒事を避けることも出来る。

 

 そう思っていた。

 

「プロデューサーさん♪」

 

 その、特大の面倒事を抱えるまでは。

 

 

 佐久間まゆ。

 

 

 現在、自らが担当するアイドルの内の一人。

 

 彼女と会ったのは、偶然。

 彼女に言わせれば『運命』、だそうだ。

 元々読者モデルをしていた彼女の撮影と、自らの仕事がたまたま被った時のことだ。

 その時は、自らが現在進行形で担当しているアイドルの一人である、高垣楓の撮影への付き添いと挨拶回りに赴いていた。

 

◆◆◆

 

(おや…?)

 

 多少なりともこの業界に身を浸せば、売れる可能性のある原石。つまりは、『持っている』人間というのが何となく分かるようになってくる。

 そして、佐久間まゆは間違いなく、『持っている』人間だった。

 さすがに他事務所の人間をスカウトする訳にもいかない。引き抜きを表立ってやれば、色々と面倒も付き纏う。

 こういう人間は、業界にある程度長く居続けると、強大なライバルになり得ることがままある。実際、甘く見過ぎて、痛い目に遭ったことがある。

 とは言っても、明確な対処法があるわけでもない。

 精々、そのまま才能を磨かれるとかなり厄介なので、芽の出ていない内に潰れてくれないかな、などと至極冷淡な感想を思わず抱くくらいだ。何か行動を起こす訳ではない。所詮思うだけ。ちなみに、性格が悪いのは職業病。断じて、生来のものではない。

 ただ、彼女ほどはっきりと『持っている』人間は珍しい。となれば、何かしら参考になることがあるかもしれない、とすぐに思い直す。少なくとも、彼女をよくよく観察しておくことで、データの蓄積に繋がるのは間違いない。

 

(?何、この違和感…)

 

 しばらく観察していると、途中で妙にやり辛さを感じた。思わず彼女から視線を外してしまうくらいにはやり辛い。

 

 違和感の正体はすぐに分かった。

 原因は他ならぬ観察対象である佐久間まゆ。

 彼女は撮影中。あくまでも自らは傍から眺めているだけ。にもかかわらず、妙に視線のかち合う回数が多い。最初はポーズや目線の問題かとも訝しみ、多少なりとも場所を変えて再度観察してみたり、しばらく目を向けないようにしてみたりもしたのだが、効果はまるで無し。やがて何度目かの視線の交わりで、ようやく確信に変わった。

 こちらが値踏みしていたのがバレたのだろうか。そこまで分かりやすい挙動をした覚えはないのだが。そもそも警戒心が高い子なのかもしれない。

 いずれにせよ、気付かれたのならば仕方がないので、情報収集を兼ね、彼女のマネージャーかプロデューサー辺りにでも話を聞きに行こうと、その場を離れようとしたところでふと気付く。

 

(まだ見られてるなー、これ)

 

 仕事柄、多少視線に敏感な方だと自負している。しかし、ここまでの熱視線を向けられれば、たとえ鈍い人間であっても気付く。まさか自らが観察される側に回るとは思わなかった。

 

「まゆちゃーん、目線こっちにちょうだーい!」

 

「はーい」

 

 カメラマンの言葉と共に視線が感じられなくなったことで、嫌な裏付けが取れてしまう。と言うか、カメラマンにまで注意されるほど、こちらに視線を向けないで欲しい。仕事をしろ仕事を。

 

(元々警戒してたとか?)

 

 たかだか一関係者が撮影風景を見ていたところで、警戒される謂れはない。

 仕事をこなす上では、悪い噂も立たないように立ち回っているつもりだ。もしかすると、こちらの事務所をライバル視しているのだろうか。だとしたら、目線を向ける方向が違う気もするのだが。普通その視線を向けるのは、高垣楓の方だろう。

 

(うーん、何かめんどいな……)

 

 考えても答えが出ないことで悩んでいても仕方がない。

 理由はさておき、相手から熱視線を浴びせられている。ならば、あまり妙な動きも出来ない。そうである以上、本来の仕事に戻るだけ。

 とは言っても、いの一番に、周囲への挨拶は済ませている。新卒の時に身に着けた習慣であり、癖でもある。

 裏方の人間と親しくなっておいて損はない。カメラマンや照明、音響、美術にメイク。幾人もの人間で形作られているのが芸能界。そして、彼らは一種の職人でもある。大きな『作品』を作る上では外すことの出来ない、必要不可欠な存在だ。

 実際、彼ら次第で、どんなに素晴らしい素材を使ったとしても、凡作どころか、駄作へと堕とすことだって出来る。そんな人間との関係値を疎かにするのは損失にも繋がる。

 それが分からない人間は自然と消えていくだけの話。自分の愛想笑い一つで協力を得られるのなら、安いものだ。

 

 それは置いておくとして、

 

「一応確認しとく。酒は入ってないよね?」

 

 今確認すべきは担当アイドルの状態。

 折角の上等な素材。その管理が出来なければ、そもそも意味がない。

 

「プロデューサーさんは私のことなんだと思ってるんですか?」

 

 事前に軽く打合せはしていた。あまけにある程度時間に余裕があったため、後回しにしても良いかとも考え、撮影風景を見学していたのだが、それが出来なくなったのなら、担当アイドルのために多めに時間を割いておくべきだろう。信頼関係の構築にはどれだけ時間をかけたかも重要だ。

 

「アル中一歩手前」

 

「健康診断は全部正常値だったので、セーフです」

 

「現代医学も意外と進んでないもんだ」

 

 およそアイドルに向けて放って良い言葉ではないような気もするが、ことこの女だけは例外。

 一度だけ、本当に一度だけではあるが、よりにもよって前日の夜から仕事の日の朝まで飲み明かしやがった前科がある。

 元々仕事に関しては担当アイドル相手であっても、ノリの良い、陽気なキャラで通しており、ごく一部の人間以外には素を出さないように努めていた。その仮面をぶち壊した数少ない一人がこの女。ちなみに、社会人になり素でキレかけたのは、右も左も分からない、新卒の時以来だった。

 芸能人も人間ではあるし、幻想は抱いていなかったとはいえ、さすがにやって良いことと悪いことはある。

 不幸中の幸いだったのは、彼女がキッチリ時間通り仕事に間に合ったこともあるが、あまり顔に出ないタイプで、厄介な酔い方ではなかったことだ。テンションは大きく変わらず、精々がダジャレを連発するくらい。

 近くのドラッグストアで買ったブレスケア用品を無理矢理口に詰め込み、常に自らが彼女の傍らに侍り、フォローを行い、あまり喋らせないことで、その日は事なきを得た。

 体調が思わしくないと適当に理由をつけ、早目に帰したことも功を奏したのか、相手先からの言及は特に無かった時は心底ホッとした。

 

 以来、こちらから彼女への対応はざっくばらんな代物へと様変わりし、現在に至る。こうした自らの対応に文句があるようならば、担当を変えてもらっても構わないとも提言したが、彼女はそうした自らの対応を特に問題にしなかった。

 まあ、本人が問題ないと言っている以上、口は出せないし、出すつもりもない。なぜなら、彼女の担当プロデューサーという役割は、本来『得』だからだ。

 

 抜群の歌唱力、美しいビジュアル、均整の取れたスタイル、物珍しい個性。実力を鼻にかけない上に、物腰も柔らかい。おまけに長年芸能界にいるため、バランス感覚にも優れ、遅刻はせず、不真面目なタイプでもない。

 たまに激寒なダジャレを放ってきたり、少しばかり天然が入っていたり、馬鹿みたいに酒を飲むという重大な欠点があるような気もするが、正直、それを差し引いたとしてもメリットの方が大きい。

 

 つまるところ言いたいのは、彼女がこれ以上になく『持っている』存在である、ということ。

 

 結果として、プロモーションなどしなくても勝手に売れてくれる上に、自らの評価にも繋がる。未だになあなあで彼女の担当プロデューサーを続けているのは、それが最たる理由だ。意外と波長が合っていたというのもあるが、それはあくまでついでだ。

 

「まあいいや、調子は?」

 

「バッチリです」

 

「酒入れてなくて、体調不良じゃなきゃ何より」

 

 化粧ノリも良さそうだ。あれだけアルコールを摂取しておいて、日々の肌調子が一向に悪くなる様子がないのはかなり謎だ。理不尽と言っても良い。この女の存在自体、現代医学に喧嘩を売っている。

 見たところ顔色も悪くない。バッチリと本人が言うのもあながち間違いでもないのかもしれない。

 

「あまり見つめられると、照れてしまいますね」

 

「………」

 

 戯言は無視して、観察を続ける。そして、一通り確認し終えたところで、

 

「うん、問題なさそう。しっかり決めて、魅力で全員ねじ伏せてこい!」

 

 こうした褒め言葉はモチベーション管理を行う上で割と大切なことである。当初は口にすることに気恥ずかしさもあったが、今ではすっかり慣れた。担当が出番の時は、たとえ自らの体調が最悪だろうと、相手がこの女だろうと、必ず行うようにしている。日々の積み重ねこそが大切なのだ。

 

「プロデューサーさんって、励ましだけはカッコ良いんですよね」

 

「『だけ』は余計。顔も良い」

 

「そこで『性格』を出さないあたり、すごくプロデューサーさんらしいですね」

 

 余計な言葉が多い女だ。それに、『遊び人』に性格の良さを期待する方が間違いだろう。それなりの容姿と上っ面さえ良ければ、十分だ。

 

 そんなこんなで撮影も無事終了。さすがに元モデルだ。そつなくこなした上で、贔屓目を抜きにしても、他と比べて際立った完成度だった。それこそ、『持っている』はずの佐久間まゆと比べても、だ。慣れもあるだろうが、それだけではない何かが彼女にあるのかもしれない。

 それはそれとして、だ。

 

(やっぱり気のせいじゃない、か…)

 

 ここまで強い視線を向けられ続けるというのは、敵意だとか、執着だとかといったあまり良くない理由から派生したものが多い。そのため、関わらないのが吉ではあるのだが、

 

(せめて、挨拶はしておかないとなあ…)

 

 事務所同士の繋がりも決して馬鹿にはできない。相手はこちらと違い、大手ではない中小の事務所。だが、『持っている』人間と契約している以上、それだけで厄介な存在にも、強力な味方にもなり得る。それに、会社の大きさは一概に所属する人間の技能の差とは言えない。いずれにせよ、それを確認する意味合いでも、挨拶や言葉を交わしておいて損はない。

 とは言っても、346プロダクションはかなりの大手だ。そのため、

 

「お忙しいところ、申し訳ないです。高樹楓さんと346プロダクションのプロデューサーさんですよね?私、116プロダクションの河原と申します」

 

 相手方から挨拶されることの方が圧倒的に多かったりする。

 

「いえ、構いませんよ。346プロダクションのプロデューサーを務めている者です。本日はどうもよろしくお願いします」

 

 素早く笑顔の仮面をかぶる。愛想よく、元気よく、ノリも良く。されど礼儀正しく。

 

 名刺交換。知らない事務所、知らない名前だ。そもそも覚えている事務所の方が少ない。最低限、人の名字さえ把握していれば問題ない。この業界は良くも悪くも入れ替わりが激しい。所属事務所なぞ覚えよりも、個人名を覚えていた方が印象は良くなる。

 

「いやー、さすが346プロダクションさんですね。やはり、高垣さんは何と言うか、オーラがありますよね」

 

「本当ですか?そう言っていただけると、うちの高垣も喜びます。しかし、そちらも優秀な人材を揃えていらっしゃるようで。佐久間さんでしたっけ?新人の子ですか?」

 

 どうでも良いが、最初に聞いた時、信長の家臣みたいな苗字だと思ったのは内緒だ。

 

「彼女はまだ学生ですけど、しっかりした子ですからね。とは言っても、本人はあまりモデルを続ける気が無いらしいんですが…」

 

 ライバルには成り得ない。聞いた瞬間、そう思った。

 このプロダクションにしても、この担当者にしてもそうだ。『持ってる』人間を簡単に手放しかねない状態に陥っている時点で、警戒の必要性もないし、有能とも言えない。どうやら、彼女はほんの偶然の産物らしい。

 だがまあ、万が一、という場合もある。何かしら一押しくらいはしておくべきかもしれない。

 

「まだ学生ですからね。芸能だけでなく、幅広く視野を持っても良いかもしれませんね。大変な世界ですし、若い子の可能性を守ってあげるのも大人の役目ですよ。中々難しい仕事ですからね。自分も悩みっぱなしですよ」

 

「そうですよね、中々上手く行くことばかりじゃありませんからね」

 

 そう言って互いに笑いあう。

 こうして多少の逃げ道でも作っておけば、この世界から抜ける一つの切欠になるかもしれない。何気ない会話なので、すぐに忘れられるかもしれないが、これくらいはやっておいてもこちらにマイナスは無い。

 無いのだが、いや、無いはずなのだが。

 

 なぜかその時、盛大に道を踏み外した気がした。

 

 同時に、彼女から受ける視線が一際強まった気もしたが、その時は気のせいにということにしておいた。

 

◆◆◆

 

 それからその後、気付いた時には佐久間まゆは346プロダクションに所属していた。しかもなぜか自分の担当アイドルになっていた。部長は一体何を考えているのだろうか。あの狸め。人畜無害そうな顔をしておいて、何だかんだ常務とやり合うだけはある。

 ちなみに、前の事務所は辞めたらしい。引き抜き疑われるから割と本気で勘弁してほしい。

 

「で、どうしたの佐久間さん?」

 

「プロデューサーさんに、少しご相談があって…」

 

「相談?構わないけど仕事が終わってからでも良いかな?」

 

 ここは逃げの一手、としたいところだが、仮面を簡単にはがすわけにもいかないので、取り敢えずのジャブを打ち、引き延ばしを試みる。

 

「はあい♪ずっと、ずーっと待ってますねえ」

 

「終業時間過ぎたら普通に帰って。お願いだから」

 

 やはりダメかもしれない。今にも仮面が剥がれ落ちそうだ。

 

 正直、彼女はかなり扱いやすいタイプではあるのだ。仕事自体にはきちんと取り組むし、普通に性格の良い女の子ではある。コミュニケーション能力も問題ない。

 ただし、プロデューサーである自分が絡まなければ、という注釈がつくが。

 

◆◆◆

 

 彼女を担当した当初、嫌な予感がしたので、無愛想、見た目がヤ○ザ、ガタイがプロレスラーという、アイドルのプロデューサーにあるまじき三拍子が揃った同期に、本気で担当を変わってもらうよう交渉したのだが、普通に断られた。

 曰く、

 

「申し訳ありません。今の担当の子たちを疎かにするわけにはいかないので。それに佐久間さん自身の要望ではないのでしょう?ならば、任された仕事をやりもせずに放棄するというのは、やはり良くないかと」

 

 堅物すぎて反吐が出る。良い声でド正論を突き付けるな。反論できなくなるだろ。そんなことだから、この男は弁明もまともにできず、通報されてしまうのだ。もうそろそろ大人しく捕まって獄中で暮らせば良いのだ。

 などと言っても八つ当たりにしかならないので、強めに一発スパンキングだけしておいて、その場は去ることにした。相も変わらず、心意気だけは理想的なプロデューサーだ。

 

 ちなみにその後、とある売れっ子問題児グループを担当する先輩プロデューサーにも引き取ってもらえないかと相談すると、

 

「俺の担当と変わるか?だったら良いぞ。と言うか、頼む。変わってくれ、ホントに。もう常務に怒られるの嫌なんだけど。自分の心と体の頑丈さが恨めしくなってきた。もう少し心身ともに虚弱に生まれたかった」

 

 と逆に交渉される始末。普通に嫌だったので断った。

 こちとらどこぞの25歳児のせいで、一度常務に怒られた時は本気でチビるかと思ったのだ。社会人で粗相の経験などしたくもない。あんな思いをするのは二度とゴメンだ。というか、先輩は常務にどれだけ怒られているのだろうか。よくクビにならないなと感心するレベルだ。

 個人的には先輩をクビにされると、あの問題児たちを多少なりとも制御できる人間がいなくなり、こちらにお鉢が回ってきかねないため、これからも末永く仕事を続けてほしい限りではあるが。

 その後、断っているにもかかわらず、粘り強く担当変更を懇願されている所に、件の問題児グループの一部メンバーが登場したかと思うと、あっという間に先輩の姿は台車に揺られながら消えていった。

 布を口元に押し当てられ、白目をむいていたようにも見えたが、気のせいだろう。きっと空耳ならぬ、空目だ。拉致などではなく、本人が快く招集に応じただけに違いない。多分。きっと。恐らく。少なくとも自らはそう信じている。

 妙に彼女たちの所業が手馴れていて、怖くなったとかではない。断じてない。

 後から問題児グループ唯一の良心である、カリスマギャルらしき存在が慌ててやって来たが、取り敢えず居場所は知らないと答えておいた。自己保身などではない。居場所までは知らないだけだ。

 

◆◆◆

 

 それは良いとして、問題は佐久間まゆだ。

 何故ここまで嫌な予感がするのか分からない訳ではない。正直、認めたくはないだけで、薄々勘付いてはいる。

 あの、どことなく粘り気と言うか、湿度を帯びた視線の正体。

 間違いなく自分が、特に職場では避けてきたであろう、特大の厄介事。すなわち『恋愛』だ。別に他人事であれば良かった。むしろ率先して面白がってすらいた。

 

 だが、こと自分事になると厄介この上ない。

 もうのらりくらりとかわすにも限界がある。そもそも、まさか自分事になるとは思ってなかったのだ。そういうのを躱すのが上手い方だとも思っていたが、どうやら見込み違いだったらしい。

 

 しかし、何より自分事では起き得ないと思っていた最大の理由が―

 

 

「私、女なんだけどなあ…」

 

 

 そういうことである。

 マジでどうしよう、これ。

 

 

 




一応、叙述トリックっぽい何かです。
騙された人たちがいたら報告してください。
作者が手を叩いて喜びます。

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