世界で1人の呪術師は世界最強   作:はるなが

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遅くなりましたーー!16話です。
オリジナル要素満載ですねぇ


16話 テルア家

 

 

俺たちはギルドの職員に本部まで連れてこさされた。

結果的にギルドに来れたから、まあよしとしよう。

 

「こちらです。お掛けになって下さい。」

 

案内された場所は応接室。

革のソファーにガラスの机。

過度な装飾がなく、第一印象がキッチリした応接用の部屋と言った感じだ。

 

「私はギルド支部の支部長。イルワ•チャングだよろしく。」

 

「俺は百鬼ハル。こっちの銀髪の子がシロで、これがミラだ。」

 

「これってなんですか!物みたいに言って!」

 

外野のミラが少しうるさくなってきているが無視をして話を続ける。

 

「とりあえず簡単な事情聴取をしようか。ある程度こちらも分かっているが…。ではまず身分証明書を提示してくれるかな。」

 

「……。これだ。あとすまないがこっちの二人はここにくるまでに無くしてしまってな。再発行はしてない。」

 

そう言って隠蔽をかけたステータスプレートを渡す。

 

「わかりました……。」

 

渡したステータスプレートを見てイルワの顔が曇る。

バレたか…?

 

「ハル殿。これは何かな?」

 

「さっきいたラガルドは知ってるかい?あいつはギルドの中でも少々厄介でね。金のことになれば殺人でも平気で犯すような奴なんだ。それにランクは黒…。」

 

「それに対して君のランクは″青″。ステータスも一般人と変わりない。……何か隠しているね。」

 

「…流石に無理があったか」

 

「そうですね?これは流石にギルドを舐めすぎです。……何かそちらの事情があるのですか?」

 

「ただ面倒ごとになるのを避けているだけだ。」

 

「……。わかりました。とりあえずこちらで彼女二人分のステータスプレートは再発行しておきます。料金はいりません。

この先ギルドや他の場所に用があるなら必ず身分証明書を持っていた方がいいですから。」

 

「無料か。随分と気前がいいな。」

 

「…確かに無料です。ですがそれはこの依頼を達成してからです!」

 

バァン!と机に叩きつけられた一枚の紙。

それはただの紙ではなく、依頼が書かれた紙だった。

 

 

 

========================

 

〜未確定生物の討伐〜

 

難易度未確定

 

依頼人:特異なものが見える成人

 

依頼文:今日いつもより早く目が覚めてな、なんとなく外の空気吸うためにベランダに出たんだ。………そしたらだ。

 

変な化け物が庭をウロウロと歩いていたんだ!!

 

それはお化けと言っていいのかは分からない…。

禍々しいオーラを肌で感じ取れたんだ。なんていうか…″負のエネルギー″みたいな。

 

ともかく!そいつをやっつけてくれないか!?

 

========================

 

 

負のエネルギー……。

 

この言葉で俺は確信した。この世界に呪霊は存在する。

 

「君の職業は我々ギルドが把握している中で存在しない。

………だがそれは今だけだ。昔の書籍で君と同じ″呪術師″が存在していたんだ。…そこには「呪霊と呼ばれる負の感情から生み出された物を、自身の術式を使用し祓う。」と書かれていた。」

 

「……だから俺にこの依頼を頼んだのか。」

 

「頼む…。引き受けてくれないか?」

 

そう言って土下座までしてくる。

さっきまで強気に「これを達成してから!」とか言ってたのにな。

……まあ、俺の答えは既に出ている。

 

 

 

「それは喜んで引き受けさせてもらう。」

 

「…!!」

 

「ただし、鬼族のいる場所を教えろ。本来これが目的で来たんだ。」

 

「………鬼族か…。…分かった。」

 

「なんだ?言いにくいのか?」

 

一般人から見てもはっきりとわかるような顔を浮かべて返事をするイルワ。

 

「ああ…はっきり言ってな。……さっきのデブがいただろう?主犯格はあいつの家系だ。昔から極悪非道という言葉が似合う行為ばかりしてきた上流貴族の一つ。」

 

「今回鬼族を捕まえた理由は定かではないが、いくつか推測できる。

鬼族を自身のアクセサリーとして飼う。言ったら自分のステータスを上げるための道具だ。もう一つはオークションで一儲けするために使う。」

 

「……最後に考えたくはないが…。自身の娯楽もしくは実験に使うかだ。」

 

「実験?魔法が使えるこの世界でか?」

 

魔法を使えば何も困ることはないはず。

わざわざ研究施設を作ってまですることではない。

 

「かなり昔のことだが、あそこの家系…テルア家が世界全体を揺るがす暴挙を起こしてな。それが「異次元接合騒動」。」

 

「この世界と他の次元を繋ぎ、その世界からさまざまな物を取り入れ国を進歩させる…これが目的だった。その行動で取り入れた一つの力…「呪力」。君ならわかるだろう?」

 

 

「……なるほどな。」

 

暇そうにしてたシロを抱き寄せながら考える。

この行動で接合したのが呪霊が蔓延る世界で、そこから呪力を取り入れた。そのついでに赤城冬馬も取り入れられたわけか。

 

そう考えたら他の術師がいてもおかしくはない。

 

「それはいつの話なんだ?」

 

「……確か書籍には400年前と書かれていたな。」

 

400年前って…。

もしこの世界に他の術師がいるならなかなかの化け物だぞ。

俺が一度転生した時とは比にならない強さを誇る。

それこそ五条先生と同じくらいの化け物だ。

 

「わかった。……その依頼は引き受ける。だが鬼族を解放するのが先だ。場所を教えろ。」

 

「……ありがとう。すぐに教えるよ。」

 

色々考えることはあるが今は後回しだ。

先に鬼族を解放する。

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