世界で1人の呪術師は世界最強   作:はるなが

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三話目です。どぞ!


第三話 奈落の底

 

 

一週間後の朝…。

 

俺とハジメは今、オルクス大迷宮と呼ばれる場所へ来ていた。、

今日はここで迷宮の攻略があるらしい。

 

「ふわぁ……」

 

「どうしたハジメ?昨日寝付けなかったのか?」

 

「…いっ…いやあ実はそうなんだよね」

 

嘘つけ。

その反応はなんか隠してるだろ

 

「怪しいな…。まあいいや。取り敢えず俺は先行ってるな。」

 

「え?なん「おはよう南雲君!」」

 

ハジメと話している途中、視界の端に白崎が写りこの後の展開はある程度予想はできたので先に行っていることに。

 

そして予想通りに白崎はハジメに話しかけていた。

 

「わかりやすいよなぁ白崎は……??」

 

一人で移動している最中ハジメの方へ嫉妬と嫌悪の視線を感じた。

いつもとなんら変わりない物だと思ったが…。ひとまず俺は先を急いだ。

 

だがこの選択は最悪な物になる。

 

 

 

 

「次、南雲ハジメ!!」

 

ハジメの初の戦闘。

職業が戦闘向けではない錬成士でも、身を守れるほどにはなって欲しいというメルド団長の意向で、弱らせた狼型の魔物を相手しているところだ。

 

ハジメは最初に何か呟き覚悟を決めたようで、目の前の狼を地面へ身動きが取れないように埋めた。

 

その上から持っているナイフでダメージを与えていく。

 

「なるほど…戦闘向けではないと思ってたが。これは…」

 

隣にいるメルド団長はハジメの戦い方に関心していた。

確実に相手を倒す為に、地面を変形させ身動きを封じる。

安全かつ確実な戦い方だ。

 

「よし下がって魔力回復薬を飲んでおけよ。」

 

「は、はい…。」

 

疲れた様子で戻ってくるハジメへと笑顔を向ける白崎。

ハジメは顔を赤くして俯いたまま、俺の隣に戻ってきた。

 

「何だできてるのか…。」

 

「できてない!!」

 

声を荒げ必死に否定するハジメ。

だが満更ではなさそうだ。

 

「次!百鬼ハル!前へ」

 

「俺の番だ。行ってくるよ。」

 

「うん、頑張ってね。」

 

 

そう言って俺は魔物の元へ向かった。

用意されていた魔物は、先程ハジメが倒したものとおなじ狼型の魔物。

 

「百鬼、お前の職業の呪術師というのが戦闘に向いているのかはこちらもまだわからない。南雲と同じで、ある程度体力を消耗した魔物を用意した。無理はせずできることをしろ!」

 

「わかりました。」

 

 

一度目での転生でしていたのが呪術師。

だがその時とは打って変わって、ステータスが非常に低い。それでいた技能で雷とは表示されているが、操作可能とは書いていない。

 

現に操作してみようとしても、呪力も魔力すらも掴めない。

この中で現在1番弱いのは俺と言うことになる。

 

だが俺は諦めずに、狼を倒す。

 

すごい勢いで飛び込んでくる狼。

俺は、狼の下を潜り抜けるように体を滑らせて、通過する際にナイフで足を切断。

 

そのままナイフを脳天に刺し、狼は絶命した。

 

「ふぅ…。」

 

「ステータスの割には案外身軽だな。下がってよしだ。」

 

「ありがとうございます」

 

 

以前と比べるとあまり上手く動けない。

このまま当時の呪術師の感覚で戦闘を行なっていると、早死にすることになりそうだ。力の過信は良くないから慎重にいくか。

 

「では次の階層へ移動するぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは……。

メルド団長の後に続いて迷宮を歩いている時のことだ。

開けた空間に沢山の宝石が埋まっていたのだった。

 

「キレイ…」

 

そうやって呟く白崎を檜山は聞き逃さなかった。

 

「じゃあ俺が取ってきてやるよ。香織、お前あれが欲しいんだろ?」

 

そう言って宝石の方へズンズン登っていく檜山。

メルド団長は静止させようとするが、檜山は「大丈夫っすよ。おれこーゆーの得意なんで」とか言ってる。

 

だがメルド団長の止め方に疑問を持った。何故あそこまで必死に止める…?何か………まさか…っ!!

 

檜山が宝石の場所へ到着し、宝石を乱暴に掴んだその瞬間っ!!

 

「「罠だっ!!!」そいつから手を離せっ!!」

 

俺の言葉と団長の言葉が重なる

だが遅い。既に足元には教室の時と同じ魔法陣が描かれていた。

 

宙に砂埃が舞い、視界が悪くなる。

時期に舞っていた砂埃は止み始め、確かになる視界。

 

立っていたのは一方通行の橋の上だった。

 

「何処だここ…。」

 

「光輝…あれっ!!」

 

八重樫が指を刺して叫ぶ。

その先にあったのは黒く禍々しい魔法陣。今ままで見てきた中で1番歪。

 

「ハジメ。逃げる準備をしとけ。今すぐにだ。」

 

直感的にまずいと感じハジメへ言う。

 

「わ、わかった。…けどハルは?…」

 

「俺も逃げるだけどまだ様子見を…」

 

バチッ

 

瞬間に黒く光出す魔法陣。

そしてその魔法陣から出てくる黒く大きな魔物。

 

メルド団長はそれを見た瞬間。

 

「メルドさん、俺も戦います!」

 

「何を言っているんだ!!早く逃げろッ!!!」

 

共に戦うと言った光輝を突き放す。

 

「ヤツはおそらくヘビモス!!65階層まで行った最強のパーティでも敵わなかった化け物だっ!!」

 

「で、ですかっ!!」

 

 

「光輝っ!!後ろにも魔法陣よ!!骸骨の化け物が湧いて出てきてる!」

 

「くっそ…!!」

 

「天之河君!!後ろが混乱してるリーダーがいないからだっ!!」

 

戸惑う天之河を大声で一括するハジメ。

こう言う時はとっても頼りになるのが南雲ハジメという男だ。

昔から見てるからそう言える。

 

「この状況を切り抜けられるのは皆のリーダーである天之河君しかいない!…前だけじゃなく、後ろも見て!!」

 

「…南雲…。」

 

「ハル!!一緒に後ろに居て!!」

 

「…わかった!!」

 

 

 

今は俺はなにも出来ない。ただの傍観者。

目の前でハジメが体をはり、ヘビモスの動きを止めているこの時もただ見てるしかできない。

 

 

魔法組がヘビモスへダメージを与えているが、そのダメージは僅かなもの。ここでも俺は見てることしかできない。

だけど俺はみんなの役に立ちたい。

 

何かできることはないか探すが一つもない。

呪術を使えたらっ!だがそれを言い訳にする訳には…

 

何かの嫌な気配が全身を包む。

目を前に向けるとヘビモスへ向かうはずの魔法がハジメへと飛来している。

 

「……ッ!!!!」

 

俺は全力でその場を駆け出し、ハジメを守ることを選択した。

錬成に集中しているハジメは気づいていない。

 

いち早く知らせなければ…

 

「ハジメ避けろっ!!」

 

「え…??」

 

後ろを振り向くハジメ。

その視線は俺から迫り来る魔法へ移動した。

 

その時魔法がついに地面へ直撃し、ハジメの錬成が途切れヘビモスが動き始める。

 

「オオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

脳を揺らすほどの雄叫びを上げるヘビモス。

その衝撃と魔法の衝撃で地面がバラバラと崩れ落ちる。

 

「ハジメ捕まれ!!!」

 

「ハルっ!!」

 

雄叫びを上げ、底へ落ちていくヘビモス。

俺たちは何とか、耐えているが…

 

流石に片手で自分とハジメの体重を支えることは出来なかった。

 

「「!!!ッ!!」」

 

ガラガラと落ちていく瓦礫と共に俺とハジメは奈落の底へ落ちて行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 




ちょっとグダリました。許してください!!
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