配信者『ケロ帽』   作:祟ってやる

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怪しい妖しいお姉さん

姿が洩矢 諏訪子に変わって数日が経った。

心が折れそうになった私──そういえば一人称が今まで使ってた俺、よりも私、がしっくりくるようになった。体が変わった影響だろうか……──は親と、1人だけ絶対に信頼できる女友達に真実を話した。というか誰かに話さないとやってられない。

親はクソ恥ずかしい秘密のあれやこれやを話せば本人だって分かってくれたし、身体の変化も……実際に姿を見せたら信じてくれた。

女友達の方なんて大のオカルトマニアで体を調べさせて欲しいなんて詰め寄ってきた程だ(勿論振り払った)。

 

そしてその女友達こと宇佐見 菫子が現在、俺の家に住み込みをしてなかなか離れない。

 

「ふんぬぬぬぬぬぬ……きゃあ!」

 

菫子はケロ帽の仕組みを調べたいようで、どうにかして引っこ抜こうとしているが、残念ながらこの帽子は風呂と寝る時以外は絶対に頭から離れない。そして外している時は白っぽくてコンニャクみたいにふにゃふにゃした1本の腕が自衛してくる。

相手が非力な女子とはいえ、無理やりケロ帽を被ろうとした菫子をボコボコにしていたのを見るにそれなりのパワーがあるようだ。

 

「この帽子は取れないのか……ていうか、まさかモリヤっちが東方Projectの洩矢 諏訪子の身体になるとはねぇ……?」

 

「私が知りたいよ……それにしても、誰がこんな事を私にしたんだ?」

 

私が胸(カベ)の所で腕を組んでうんうんと唸っていると、突然気配が増えた。

 

「それは私が少し関わっていますわ……森谷さん? いえ、今は洩矢 諏訪子でしたね」

 

「お前は……?」

 

気配の主の方に振り向くと、そこにはロングの金髪に古風なデザインが散見される和洋折衷のドレスに赤いリボンの付いているドアノブカバー……ではなくナイトキャップを被った女性が立っていた。

 

「鍵、閉めたはずなんだけどなぁ……?」

 

私が頭を搔いてそう言うが、何となく目の前にいる女性の正体を察していた。

 

「私の『スキマ』の前には鍵など無意味……と、紹介が遅れましたね。私の名は八雲 紫。平行世界から来た妖怪ですわ」

 

「……」

 

「えぇ!? ちょっと、色々とクライマックスで追いつかないんですけど!?」

 

八雲 紫と名乗った女性はどうにも胡散臭く、菫子があたふたとしている中、私は彼女を睨んでいた。

彼女は目玉がギョロギョロと動いている空間、『スキマ』から取り出した扇子を開いて口元を隠し、本題に入る。

 

「まぁまぁ……とにかく、単刀直入に申し上げますわ。……貴女には配信をして荒稼ぎする程人気になってもらうわ」

 

「……はい?」

 

私の口がポカンと開き、呆然としている中、紫はクスクスと笑っていた……

チクショウ、なんかムカつく……!!!




Q「なんでこいつら諏訪子は知ってるのに紫は知らないの?」

A「この世界で発売している作品の都合上、紫が自分達の知っているものとは違う服装だったから」

Q「なんで投稿がこんなに遅れたの? 1話出てから年越してるよ?」

A「スランプでした。待たせてごめんなさい」
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