ようやっと評価バーに色が付きました!
クロスオーバー書いてると「これひょっとして俺以外誰得だよって話になってない?」となってしまうのでやはり評価されると嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。
──記憶の庭。過去をたどる。FREE TIMEは終わらない。その代償は、きっと命。
(おタマさんがたっさんと話している)
神琳と別れた月歌がその辺を歩いていると、鶴紗とタマが何やら言い合っている……というかタマが一方的に捲し立てているのを見かけた。
「な、なぜ!! 帽子込みでもまったく歯が立たない!! 同じ低身長キャラのはずなのに!?」
「え、えーっと……」
「なんとなく同じくらいのイメージだったのに、いざこうして真正面に立ってみたら、20cm近く背が違う!! 見あげなきゃ顔が見えない!! なぜ!? 小柄だけどでももっと小さい人もいるよね的立ち位置同士のはずなのに!!」
「まるで今さらちゃんと身長調べたみたいなこと言うね」*1
「ディス・イズ・ノー・ちびっ子!!! 140cm以上ある人はディス・イズ・ノー・チビっ子!!! 1号も2号もチビっ子じゃない! U140作戦に出れない!」
「140cmないってそれ、多分そもそもの年齢が違うでしょ。タマっていくつ? 10歳くらい?」
「えーと、そのくらい、でしょうか? ちょっと私は産まれが特殊なもので。虎徹丸の製造が何年でしたっけ……あれ?」
「それならこれから身長伸びるでしょ。私は……多分もう伸びないけど」
「やっほーおタマさん、たっさん」
「月歌さん!」
月歌が声をかけると、タマと鶴紗がこちらを振り返る。横並びだとやはり帽子込みでもタマの方が圧倒的に小さい。
「2人とも何してたの?」
「いや、私は予定があったんだけど、途中で急にタマがさ」
「月歌さん! 由々しき事態です! 私たちと彼女たち、身長格差が残酷すぎます!! ちびっ子キャラが私たち基準だとちびっ子じゃありません!」
「うーん、確かに小さそうなふーみん*2やぐろっぴ*3も150はありそうだしねぇ。うちは一番小さいと120*4とか130*5とかになるけど」
「ちびっ子キャラのおそろしいインフレ! いやある意味デフレ!?」
「小さい子を前線に出す悔しさとかじゃなくて、本当に身長の話しかしないんだね……いやいいけどさ」
ギャーギャーと騒ぐタマと呆れていそうな鶴紗。
「ところでたっさん、予定って何? どっか遊び行くの? この辺のこと全然知らないからあたしらも連れってよ」
「キターー!!! ワクワクターーイム!! 月歌さん、ナイスアイディアです!!」
「えっ」
言うまでもなく鶴紗の予定とは猫の集会所へ行って猫と戯れることである。別に隠すようなことでもないが、なんとなくそのことを他人に知られたくない。ましてや会ったばかりの相手だ。
「えっと、悪いけど、一人でしか行けないというかできないというか」
「あははっ、鶴紗は猫の集会所に遊びに行くんだよな!」
「まっ、梅様!?」
ぐいぐい来るタイプのノリに困惑しつつやんわり断ろうとした鶴紗だが、そこにいつの間にかいた梅が声をかけてきた。
「いいじゃないか鶴紗、連れてっても。きっと面白いゾ!」
「ぬこ!? ぬこがいるんですってよ、月歌さん!」
「ぬ?」
タマのいつものスラングに首を傾げる鶴紗。
「猫かぁ、そういやしばらく見てないなぁ」
「しらばくどころか、虎以外のネコ科を見た覚えがとんとありません!」
「えっ? でもあれ、いつも……」
辛いことがあったら、ここに帰ってくるんだ
「っ……!」
「月歌さん? どうしましたか?」
「いや、なんでもない」
「ちょっと大丈夫? 体調悪いなら遊び歩いてないで休んでなよ」
「いやほんと平気平気。なんか謎のデジャヴに襲われただけだから」
「よーし、それじゃあ梅がとっておきの猫の集会所に連れてってやるぞ!」
月歌、タマ、梅がやいのやいの騒ぎながら猫の集会所に向かうのを少し後ろからついていく鶴紗。
「……って、あんたらのガーデンにはトラがいるの?」
一拍遅れて放ったツッコミは、虚しく宙に消えた。
そして数分後。
「へへっ、旦那、ここが例の場所ですかい」
「なんでちょっと裏取引っぽいの」
集会所に着いた一行は早速猫を探す。
「月歌もタマも、新顔は猫缶でもお土産にしないと警戒して触らせてくれないかもよ」
「ふっ、甘いぜたっさん。手土産なんていらないさ。気高き虎ビャッコをも手なづけたこのカヤモリハンドで、どんな子猫ちゃんもイチコロだぜ」
「なんというイキリっぷり! さすがっす!」
「おお、すごい自信だな! ここはお手並拝見といくゾ!」
「ビャッコのもふもふも良いけど、どうしても可愛さより格好良さが勝つからねぇ」
ユキ辺りにセクハラする時みたいに手をワキワキさせつつ、集会所で思い思いに寛いでいる猫たちにじり寄る月歌。
「そこだ!! とおおりゃああああ!!!」
バッ!! と手を広げて襲いかかるように覆い被さろうとする月歌。案の定というか猫はサッと避けてしまう。結果、月歌は顔面から地面にダイブしてしまった。
「なじぇーー!!?」
「月歌さーーん!!」
「いやそんな風に襲い掛かったら逃げられるに決まってるでしょ。あと邪な気配出しすぎ」
「あははっ、鶴紗が先生役になるとはな! 鶴紗だってちょっと前まで殺気みたいな雰囲気出して触ろうとしてたのにな!」
「ちょ、ちょっと梅様!?」
「よし、もう一度だ」
「月歌さん、ファイトです! ネッコは警戒心が強いから、優しく、優しくですよ!」
「クックック、こういう時は天丼ネタがお約束だが……お約束は破るためにある!! とりゃあああ!!!」
相変わらず掛け声はうるさいが手つきは優しく猫を抱き上げる月歌。
「おお、掴んだゾ!!」
「ぐっへっへ、もう逃げられないぜお嬢ちゃん。よーしよしよし!!!」
「月歌さんがムツゴ□ウかってくらいぬこをワシャワシャしている!!」
「シャーーー!!!」
「なじぇーー!!?」
「月歌さーーん!?」
ある程度ワシャワシャしてたら、猫が暴れて月歌の腕から脱出する。
「そんなに激しくしたら仮にどれだけ懐かれてたとしてもそりゃ逃げるでしょ」
「くっ、あたしとしたことが不覚!」
「でも初めてで抱き上げるまで行けたんだからすごいゾ!」
「まぁ能天気人間だからね、動物には好かれやすいのさ」
「ワクワク! ワクワク!!」
「おっ、おタマさんが心のウズウズを抑えきれないみたいだな!」
「はい! 船ではネッコどころかペット全般不可でしたから! 触ってみたいです!」
「よし、じゃあ次はおタマさんの番だ!」
「はい! 不肖國見タマ、ぬこに触らせていただきます!」
「……いや別に一人一人行かなきゃいけないってルールはないけどね?」
「まぁまぁ、面白いからどうなるかじっくり見てみたいゾ!」
「やったりましょう!」
そうしてタマが、なぜかマントをめっちゃ靡かせてすっごいカッコつけながら猫と対峙する。
「むむむむむ……!!」
「おお、おタマさんと猫が両者睨み合っている……まるで達人同士の読み合いだ!」
「いやなんで実況してるの?」
「いざ!」
「タマが先に仕掛けたゾ!」
「梅様まで実況してるよ……」
ザッ! とタマが一歩踏み出した時。タマが睨み合っているのとは別の猫が、後ろからタマの帽子の上に飛び乗った。
「フギャっ!?」
「おおっ、猫の方からタマに飛び乗ったゾ!」
「……いいな」
「ってちょっと待って。なんか別の猫も続々とおタマさんに殺到してない?」
「いやそんなまさか……ってほんとだ!?」
後ろからの一匹だけではない。集会所のほとんどの猫が、タマに殺到していた。
「んぎぃやあああー!! 襲われる!! 襲われてます!! おそらくは長い海上生活で染み付いた魚の匂いのせい!! あいなさんがこの場にいなくてよかった!」
「わー! お、おタマさーーん!!
「おお、すごいな! 梅ですらあそこまでモミクチャにされたことないゾ! 大人気だな、タマ!」
「言うてる場合か! たっさん、早く引き剥がして助けなきゃ……たっさん?」
こういう時には冷静なツッコミ役である鶴紗が頼りになると思って声をかけた月歌だが……何やら様子がおかしい。
「い、今なら猫ちゃんに触り放題かにゃあ? タマばっかりズルいにゃあ!!」
「たっさーーん!? すももみたいな話し方になってる!!」
「あはは! 猫に埋もれたタマを見て我慢できなくなったみたいだな!!」
「にゃにゃにゃあああ!!!」
「ぎぃいえええええええ!!!」
「わー!! たっさんまで加わっておタマさんがさらに揉みくちゃにーー! おタマさーーん!!」
これpixivに投稿する時特殊タグどうするかなぁ