ベノムハウンド/エメラルドクライシス   作:サバ缶みそ味

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アキオはケンガンアシュラに出てきそうなイメージです。

 ケンガンアシュラとダンベルは面白いです


4話.いきなり⁉捜査依頼

 なんということでしょう。目が覚めたのは朝の9時ですよ。結局寝付けなかったからな。お隣のおバカ共が騒ぐわドンパチするわで耳が痛い。

 

「どーしよ…さぼろっかなー」

 

 掲示板じゃテストもねえし、ろくなクエストもねえし強襲科にいってもすることねえし、今日は寝過ごそう!と思った矢先に携帯が鳴る。

 

「もしもし?」

『元気ですかっ⁉︎』

 

 速攻で切る。なんでアキオの野郎にモーニングコールされなきゃなんねえんだよ!てかまた鳴ってるしよ!

 

「んだよ‼なんのようだ!?」

『元気があればなんでもできる!ノブツナ、おはよう!』

「5秒以内に言え。切るぞ」

『なに、頼み事を思い出したのだ。朝食も用意しているぜ』

「…仕方ねえな。ちょっと待てっろ」

『40秒で支度しな!』

「やかましいわ!」

 

 言われるもなく、40秒以内で支度はしました。

 

「で、どこで待ってんだ?」

『このままベランダまで来てくれ』

 

 指示通りにベランダに出てみると、アキオがクルーザーに乗ってドヤ顔で待っているのが見えた。見るからに豪華なクルーザー、ボンボンのやることにしては派手にやりすぎだろう…まあこいつ頭もボンボンだしな。

 クルーザーへと飛び乗っていざ学校があるメガフロートへ。こいつの執事であろう人が朝食を運んできた。牛乳にトーストにシーザーサラダとハムエッグ。うん、コメントしづらいわ

 

「朝食セット、1590円でございます」

「とるのかよ!?」

 

 しかも高いなおい!…まあ美味しかったけどさ。

 

「頼み事はなんだ?碌でもねえことだったら今すぐ金返せ」

「そう急かすな。話は簡単だ。パチモンの『武偵殺し』の共犯者を捕まえるのを手伝ってくれ」

 

 また『武偵殺し』か。気になったから昨日ちょろっと調べたけども、犯人はとっくの前に逮捕されている。…が、こいつが言った『パチモンの武偵殺し』についてだ。ついに死人まで出ちまったのか?

 

「あっちとは別件だ。武器密輸組織の捜査でな」

 

 あぁなるほど、武偵の痛いところ問題ね。

 

 武偵は銃や刀剣の所持を許可されそれを制限なく自由に使え、武器を選び購入するってこともある。そのため多くの銃器が輸入される。

 

 もちろん厳重に管理、整理、売買はされているのだが……その監視の目を通り抜け、密輸密売されている。それが原因で武装強盗だの銀行強盗だの、お前らその銃器どこで買ったのと問われる武装した事件が多いのだ。

 

「その密輸密売組織の捜査をしていた武偵が2人、意識不明の重体で帰ってきた」

「死人よりましだが怪我人が出たってことで警察も武偵も黙っちゃいられないってことか」

 

 実際のところ武偵庁と警視庁は仲があまり宜しくないらしい。今回は武偵のミスを揚げ足にとって手柄を横取りし、見下してやろうって魂胆か。ま、どうこう転がっても知ったこっちゃないがな。

 

「…手がかりはあんのか?」

 

「俺の親父の知り合いが調べてる最中だ。一応偽名で依頼を出している。Sランク、頼めるか?」

 

 さて、報酬はあまり期待しないがどうしようかなー。こちとら退屈はしているが…

 

「とりあえずは乗ってやるよ」

「サンキュー、助かる。…ところで、学校はどっち方面だっけ?」

「え?」

 

 この後めちゃくちゃ迷ってめちゃくちゃ遅刻した。

 

__

 

「あー、やっぱり乗るんじゃなかった…」

 

 学校に着いたものの、まさか先生たちがスタンバっていたとは…案の定捕まり職員室へ連れて行かれたンゴ。アキオの野郎は笑顔で俺を囮にして逃げやがった。会ったら殴る。

 

「犬塚ぁ、始業式早々さぼるたぁいい度胸してんじゃねえか」

「あ、犬塚君は2年A組ですよ?」

 

「いやー教室わからんかったんですよねー、高天原先生、かんぴょう先生」

「蘭豹だ!ぶっ殺すぞ!」

 

 俺を心配してくれる眼鏡の笑顔を絶やさない穏やかな女神なのが高天原先生、『ぶっ殺す』とかぶっそうなことを言うのが蘭豹先生。てか教師が物騒な事言っていいのかいな。

 

「よかった、教室が分からなかったんですね。これで来てくれますね?」

「あー、どうしよっかなー…」

「ゆとり、こいつを甘やかすな。去年なんか半年も授業をさぼっていたアホだぞ?」

「ままま、そう怒らないで下さいよ、LANピョウ先生」

「蘭豹だ!」

 

 野獣の如く怒鳴る信憑先生。そんなに怖いから彼氏が…おっとその話はやめておこう。マジで殺されるかもしれん。

 

「どうせお前は2年生になっても屋上でさぼるんだろ?」

「さっすが蘭豹先生。わかってるー」

「そこで、罰としてお前に課題を与える」

「あ?課題ですと?」

「今月中にSランク任務を最低3つこなしてもらうぞ」

 

 あ、なーんだ余裕っすよー。それならゆっくりやっても怒られはしねえし、存分に屋上で寝過ごせる。

 

「それだったらお茶の子さいさい。軽ーくジャブ程度で片づけてやりますよ」

 

 時は金なり。俺は早々に去って屋上でお寝んねしたいのだ。職員室を後にしようとすると思い出したかのように蘭豹先生が付け加えた。

 

 

「あ、今週中に1つやらないと退学にするからな」

 

 

「鬼!悪魔!バツイチ!」

 

 『誰がバツイチだ!ぶっ殺す!』と叫んでS&W M500を発砲する寸前に俺はダッシュしてその場を離れた。

 

 スマヌ、高天原先生、あの野蛮人を止めてくれ。つか今週かよ!?今日は木曜だし早くやらねえとやべえ!こうなったら…頼めるのはあいつしかいねえ!

 

 

_________

 

 俺は走って屋上へ向かう。そして扉を蹴り開けて、いつも屋上で景色を眺めているあの子に話しかける。

 

「レキィィィッ‼手を貸してくだされぇぇぇっ‼」

 

 俺は三回転半・空中スピン・フライングジャンピングスライディング土下座をレキの前でやった。

去年はトリプルアクセルフライング土下座をしたんだっけな。

 

「…」

 

 あれ?無言?あれか、レキの前まで滑り込んでの土下座はまずかったのか!?恐る恐る見上げると…あ、やっぱり無表情ですね。というか驚いたり、苦笑いしたり、養豚場の…それはいいや、なにかアクションしてくれないとこっちが困るんだが…

 

「…()()()()()()()()()()()ですね」

「ん?それはどういう…」

「…わかりました。手を貸しましょう」

「嗚呼、なんというご慈悲!さすがはレキ大明神!いや女神さま!」

 

 まさかすんなりOKとは。まあ去年もこうやって組んだんだけども。それにしても…俺が早かったってどういうことだ?

 

___

 

「『別件の武偵殺し』の捜査ですか?」

 

 とりあえず、今週中にSランク任務を適当にやるのと並行してアキオの頼み事である『パチモンの武偵殺し』について調べることをレキには話した。アキオの言う通り、偽名で依頼をはっつけてあるけども…『ミスターアキオ』は明らかにバレバレなんですけどねぇ。

 

「おう、親友の頼みだ。武器密輸組織と殺人未遂犯をとっちめる」

「そうですか…それで今はどこへ向かっているんですか?」

 

 レキも気になったか。今は学園の離れの教室、いわば空き室と特進クラス『X組』がある棟の3階の端っこにある『文学部』とかいう教室の前に着いた。

 

「まず捜査するには情報と証拠が必要だ。『虎穴に入らざれば虎子を得ず』、ということで『虎穴』をよく通っている奴に会う」

 

 いわゆる同じ穴の狢?そっち側に詳しい奴に協力を要請するところだ。俺は古い木製のドアを押し開ける。鍵もかかってない上に入れば誰もいない空き部屋に見えるが…

 

「おーい、いるんだろ?隠れてねーで出てこいや」

 

 俺の声が虚しく響く。けどもそうしないとあいつは出てこないんだよな

 

「いやー誰もいない教室で男女が入ってナニをするか楽しみにしてたんっスけどねー」

 

 ほら来た。誰もいない教室に第三者の声が響く。

 

「アホぬかせ。お前に用があるんだっての」

「はいはいっと。ノブちゃんがうちに会いに来るのは遊びじゃなくて仕事の話だけなんっスよー。レキレキは羨ましいっス」

 

 俺とレキは近づいてくる声の方に視線を向けばそこにそいつはいた。いや、最初からそこでじーっと見ていたといった方が正しいのかな。

 レキより背丈は低く、ツンとしたアホ毛が目立つふんわりした金髪のショートに赤い瞳。彼女は武偵の生徒とは違う制服を着た少女。

 

「よっす、鳰(にお)。おひさ」

「はーい、皆さんこんにちわーッス!強くて可愛い、鳰ちゃんっスよー!」

 

 百目鳰、俺の腐れ縁2号。去年までは暗殺者を育成する学校で生徒会長とやらをやっていたという。

 んなもんが日本にあるとか司法は大丈夫なんですかねぇ……まあ馬鹿と鋏は使いようというから何かしらウィンウィンな関係と需要があるのだろう。

 

話は戻すが、 風の噂では前までは何かチートじみた能力を持つ学生をターゲットに暗殺しろとか物騒な事をしていたらしい。       

 

 で、鳰も案の定、暗殺者でもあるのだがどういう風の吹き回しか武偵に入学してきた。

 

 鳰の業なのか、彼女を知る人は教師陣とごく一部の生徒だけのようだ。

 

 

「それでノブちゃん、ウチに協力要請っスか?」

「話が早くて助かる。『武偵殺し』と『最近目立つ武器密輸組織』について調べてくれるか?あと手伝え」

 

 おっと、これを聞いた鳰のやつすんげえゲスい笑みをだしやがった。どうやったらバイ〇ンマンみたいなギザギザな歯になるんだか。

 

「へー、ノブちゃん。いきなりハードな頼みをしてくるっスね」

「文句を言うならアキオに言え」

「仕方ないっス…でもそれ相応の報酬は頂くっスよ?」

「ほれ、メロンパン。お前の大好物だ」

 

「yes、我が主。うちに何でも任せるッス!」

 

 

 ちょろい、大丈夫なのかこいつ‥‥メロンパンにかなりの執着心があるようだ。

 

「…情報は早く欲しい。んで確実な証拠は集めれそうなら集めてくれ」

「ラジャ―ッス!」

「ところで…犯人お前じゃねえよな?」

「やだなー、そんなことしたらウチ、ノブちゃんに『ブチ☆コロ』されるっスよー」

 

「だよな、そうだよなー!」

「もー、ノブちゃん面白いこと言うんだからぁ」

「「あはははははは‼」」

「‥‥」

 

 ‥‥やっぱ不安だ。




悪魔のリドルも面白かった。アニメと漫画で少し違う(?)ストーリーだしキャラ一人一人魅力がありました。
 いちばんは鳰ちゃん。
 ドリトル先生も面白いよ…え?関係ない?
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