ようこそ間違った教室へ   作:あもう

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一巻部分
プロローグ


今日は4月1日、俺は新しく入学した高校、東京都高度育成高等学校に向かうバスに乗ろうとしていた。

 

東京度高度育成高等学校は東京湾に東京ドーム50個分の敷地の孤島らしい。

 

まるでアルカトラズだ。頭蓋骨にワカメを被せて脱出すら叶わないかもしれない。

 

それにしても4月1日から学校があるのは大変珍しいな。

 

俺の前世の高校は4月7日が入学式だったぞ。

 

急に前世とか言い出したが決して痛いやつとか厨二病とか一流黒魔術師とかではない。

 

俺は何故か生まれついた時から前世の記憶を持っている。だからここがようこそ実力至上主義の教室への世界で、何が起こるかも知っている。

 

だが、別に異世界チート転生したとかでは断じて無い。

 

今ある頭脳も運動神経も努力して得た後天的なものだし、異世界でやばい宗教を作った水の女神に転生させられたわけでも、ある世界で貨幣になってる幸運の女神に転生させられた訳でもない。

 

ただ幸運にも「前世の記憶を持って生まれただけ」の人間なのだ。

 

その代わりなのか冤罪とはいえあんな不幸な事件に巻き込まれた訳だが·····

 

苦労したなぁここまで·····そんな事を考えてると目の前にバスが止まっていた。こっちと目が合った運転手はヤベェやつを見る目でこっちを見てきてるし、後ろの列は早くしろよという目でこっちを見てくる。

 

「あっ、すすっ、すいません」俺はむちゃどもった声で顔を真っ赤にしながらバスに乗った。

 

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バスの中を見渡してみるが原作主人公の綾小路君が乗ってたバスとは別のバスらしく、同じ制服の奴こそいれど、原作キャラっぽい奴の1人も見当たらなかった。

 

さすがに原作キャラのバスに乗った時間までは分からないし仕方ないんだ·····うん·····ごめんなさい最初からミスりました。

 

どれだけ鍛えてもこのうっかり癖だけは治らない。前世からそうだがどうもアホの子なのだ。

 

ちなみに配属クラスはしっかりとDクラスである。原作主人公とガチバトルなど絶対やりたくないので助かった。

 

取り敢えず颯爽と教室に向かう事にしよう。

 

何故か俺の近くの桜の木は枯れかけてるし、風が強くなってきたような気がするがきっと気のせいだろう·····

 

早くも幸先が悪いのだった。不幸体質かな?

 

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学校に着くとどうやら殆どの人はまだ学校についてないらしい。まぁ入学式まであと20分もあるし仕方ないのかもしれない。

 

「おはよう。はじめまして、君もDクラスなのかな·····?」

 

特にやることもないので、顔を突っ伏して寝ようとしていると見た事あるような無いようなイケメンの顔。

 

これは夢か現実か·····ほっぺをつねったが現実らしい。

 

 

アマノ セイント

「そうだよ、天野 聖って言うんだよろしくね。」

 

「うん、僕は平田洋介、気軽に洋介って呼んで欲しい、僕もセイントくんって呼ぶ·····ん?セイントくん?え?」

 

俺の名前を聞いたら急に平田が困惑し始めた、まぁ無理もないか、セイントなんてキラキラネーム滅多に会うことないだろうし·····親のネーミングセンスはゼロだな。生まれて付けられた時にあうあう言って抵抗したが無駄だったんだ·····

「うん·····ちょっとキラキラネームだけど気にしないで·····」

「いやいやこっちこそごめんね·····よろしくねセイント君」

 

こっちが申し訳なさそうに言うと平田も申し訳なさそうに頬をかきながら握手しようとしてくる、こいつ器用だな。

 

「宜しく、洋介」

 

平田でこの調子となると俺の名前は当分笑いものだろう。

 

この先起こる事態に溜息をつきながら、俺は顔を机に突っ伏すのだった。

 

 





アマノ セイント
天野 聖
誕生日10/20
学力A+
身体能力A+
知性A+
判断力E+
協調性E-

面接官からのコメント

高い能力でありながら、あの事件が免罪とはいえ、世間に対するイメージ、キラキラネームであること、顔の醜悪さ等から、Dクラスへの配属とする。

Dクラスを

  • 許すな!
  • 許してあげよう
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