翌日、朝のSLTでは重苦しい空気が流れていた。まぁ無理もないが。
「須藤の件について訴えが取り下げられた。また、阿保木の件についてプライベートポイントを払う事でコンビニ側とも話が着いたと学校に連絡があった。たまたま阿保木の万引きをした場所が学校とは管轄が違うコンビニだったため、示談のようなものが成立した。」
その中で茶柱先生は淡々と事務的に起きた事実だけを説明する。その声には感情など籠っておらず、機械のようなものだった。
クラスは一瞬空気が凍ったかと思うと氷が割れるように歓喜の声が響いた。生徒の3/4は大喜びしている。もう半分は知らされていないのか、困惑の表情を浮かべている。
「ただし山内の件に関しては山内は誰かに押されたとの主張があるため変更は無いものとする。また、山内がAクラスの坂柳とぶつかり転倒させたが無視、その後Aクラス葛城、Bクラス一之瀬以下両名とぶつかったがこちらは転倒こそしないものの無視したとしてAクラスから訴えが出ている。Bクラスからは訴えが出ていないのはせめてもの救いだな。」
茶柱先生は事務的に伝える、まぁそりゃそうなるわな。一之瀬はそれにしても人格が出来てるな。
「はぁ?ふざけんなよ!」クラスを代表するように池から不満の声が上がる。まぁそりゃそうだろうな。
「なんでだよ!葛城のやつ俺らが散々頭下げたくせに!」
「山内やらかし過ぎでしょ信じられない!」
「そう言えば坂柳と天野がなんか話してなかったか?あいつクラスを裏切ったんだ!」
「山内赤点取った時助けなきゃ良かったのに!」
「葛城のやつハゲのくせに!」
「山内君さっきからうるさい!黙って!」
クラスから大量の罵声が飛ぶ。半分は山内による濡れ衣被せなのだが。まぁ……お察しの通りだ。
「俺は!俺は嵌められたんだよ!Cクラスの奴らに!他にも一之瀬と葛城と坂柳と天野と幸村と……その他いろんな奴らによ!」
山内が必死の抵抗をするが俺の名前を上げるのは辞めてもらいたい。
「いい加減にしろ山内!お前がテスト前日の夜中に偽物のラブレターに騙されて特別棟に行ったのも!誰かしらに突き落とされてその隙に手すりを壊れされたのも!坂柳と葛城と一之瀬にぶつかったのも!天野を金ズルにしようとしたのも!全部はお前のせいだろ!俺の名前をあげるな!そもそもお前は嵌められたとか言っているがお前の日頃の行いが悪いからだろ?テストだって真面目に勉強してればこんなことにならないはずだ!」
そりゃそうだ。大半の生徒も賛同する。当たり前だ。
「はぁ?ふざけんなよ!赤点取ったのはCクラスに入れられた偽物のラブレターのせい、騙されるも何も入れたヤツが悪いんだよ!突き落としたのは突き落としたやつが悪いし、天野は犯罪者なんだから仕方ないだろ!そもそも俺は本気出したらお前より上だ!ぶつかったのはあいつらが軟弱だからだろ!坂柳なんか杖ついて歩いてるんだぞ邪魔に決まってんだろ!!」
山内の救いようのない発言にクラス中から睨みつけられる。そりゃそうだろうよ。
「もし仮にお前の言うことが本当だとして、どうして俺の名前が出てくるんだよ!」
それはそうだ。てか俺は犯罪者じゃないんだがそこは誰か否定してくれないのか。
「後、天野くんは冤罪だからね。」
松下から訂正が入る。最後に笑うのは打算の女神なんだろう。
「知るか!俺を突き落としたやつが意識を飛ぶ直前幸村に見えたからだ!」
あまりにも無茶苦茶な暴論である。クラス中から同情の視線が幸村に集まる。俺は…?俺には…?
「ちょっと黙れよ山内………これ以上は……わかるよな?」
暴君平田によってこの言い合いは止められる。俺としては面白いし続けて欲しかったが。山内は怯えた顔で黙る。
「多分それは金田君だね。ひとまず突き落としたのは金田くんという方向性で話を進めよう。ラブレターは何処へ?」
「いや、目を覚ましたらもう無かった、証拠隠滅をされたんだろうな。」
冷静になったのか山内が状況を話し始める。と言うかお前証拠隠滅とかいう言葉知ってたんだな。
「なるほど…Cクラスはやっぱり組織的に事件を起こして動いている。確かめたいのは学校側がどれぐらいの対応をするかとこの手の物事でのペナルティかな?」
平田は自問自答をし始めだがおそらくそうだろう。
「ええそうね。ともかく山内君は猿轡でも付けて木にくくりつけて特別棟を見に行く必要がありそうね。」
きつい物言いだが堀北の言う通りだろう。あんまりまともな解決への道を進まないで欲しい。
「そうだね、それは放課後行くとして……突き飛ばした件に関しては事実だしどうしようもないね。」
平田の言う通りだ。
「なんだねこの雰囲気は?授業を始めてもいいか?」
坂上先生が入ってきた。どうやら授業時間らしい。しかしそれをかき消すかのようなベストタイミングで山内が叫ぶ。
「仕方ねぇだろ!邪魔だったんだぞ!俺のために道をどけろよ愚民どもが!」
またも救いようのない発言をする山内に避難の視線が集まる。
「えーと…授業を始めたいんだが…」
「うるさいから黙れと言ったよな…山内…お前のやらかした事は最低だ…取り返しもつかないだろう。」
暴君平田の言う通りだ。それにしてもさっきから後ろでどうしたらいいんだこれという顔をしている坂上先生は可哀想に……
山内は俯き黙って着席する。
「こっちはどうしようもないから裁判で反省の色を見して減刑するとして……問題は手すりの方だね。」
平田の言う通り突き飛ばした件に関してはどうしようもないだろう。山内でかした!それにしても俺が書いたとバレたらマズイんだよなあのラブレター。どこ行っちゃったんだ。
「いい加減座りなさい。これ以上授業の邪魔をするなら今までの分も含めて上に報告します。」
いい加減痺れを切らした坂上先生が頭に青筋を浮かべながら言う。まぁそりゃそうだろうよ。
「流石は嫌いな教師ランキング4位の坂上先生…うるさいね。」
「うわぁ…あんなんだから生徒から嫌われるんだよ。」
「そこ、何か言いましたか?」
「いえ何も!」
「それでは授業を始めます……。」
篠原達の陰口で深く傷ついたっぽい坂上先生が授業を開始する中、綾小路は一人幸村に目線を向け続けるのだった。
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放課後、平田達は山内の破壊された手すりを見に行ったらしい。ついに昨日クラスラインに入れてもらった俺にスマホの通知が来る。まぁこいつらをクラスメイトとは思っていないけどな。
なんでも平田曰く手すりは老朽化なんかではなく何者かによって破壊されたような壊れ方をしているとの事らしく、もし話が本当なら気絶していた山内にはおそらく無理だろうとの事だ。それを見た山内がクラスラインのチャットをスタ連して退会させられたこと以外は概ね山内に風が吹いてきているのかもしれない。
当の山内本人はクラスラインの除名にブチ切れていたが。
まぁ俺にとって事件の事など至極どうでもいい。ちなみに下駄箱にある手配書の金額は200万まで上がっていた、そろそろ自首のし時だろう。
俺は予めメールのフリーアドレスで龍園を呼び出しておいたカラオケへと足を運び、指定されたカラオケルームへと入る。
「お邪魔します。」
「呼び出したのはお前か…たしか天野だったか。嘘をついてたら制裁を加えるからな?」
その場にいたのは龍園にアルベルト、石崎、伊吹、椎名の5人、なぜ椎名がいるのか一切わからん。
「ああ、手配書の件に関してだが、あの手配書の人間は俺だ。自首しに来た。という訳で200万プライベートポイントを俺にくれ。」
俺は前置きもおかずいきなり本題を話し出した。どこかで前置きもを置かずに話す事で相手に考える隙を与えない高等テクニックがあるとか聞いた気がする。
「俄には信じられねぇな…どうだひより?」
案の定龍園は怪訝な目をして言う。
「うーん、わかんないですね。」
龍園と対象的に椎名は眠たそうに言う。寝かしてやれよ。
「まぁそうだろうな、取り敢えずこれが俺がそん時使った不審者セットの一式だ。後お前らが回収したであろう偽物のラブレターを山内のポストに入れたのも俺だ。」
俺はラブレターの件も自白する。どうなってるか知りたいしな。
「なるほど……確かに本当のようだが…聞きてぇ事は3つある。1つ目、まずなんで自分から名乗り出たんだ?俺に見つかったのは偶然だろ?2つ目、なんで山内のラブレターを下駄箱に入れたんだ?あれが見つかってたら一歩間違えればお前は終わっていただろ?3つ目、なんでこのタイミングなんだ?今DクラスとCクラスは険悪ムードのはず、いくらお前が虐められたからと言っても今のクラスで世渡りしなきゃクラスの中で地獄みたいな目にあうだろうが?」
龍園は何から何まで訳がわからんという顔で質問をしてくる。だが俺は優先すべき事を優先する。
「全部順番に説明するから200万ポイントを先に払ってくれ。」
「まぁ…約束通りくれてやるよ。伊吹、コイツの連絡先を追加してポイントを送っておけ。」
ポイントはくれるらしい。良かった。
「なんで私が……まぁいいけど。」
そういいながら伊吹は俺の連絡先を追加してポイントを送る。女子の連絡先だヒャッホー!
「さて、説明するか、まずなんで自分から名乗り出たかだったな。実は今回の事件の時に同じクラスの奴に俺が不審者である事がバレてな。それで協力するように脅されたから頃合いを見て自白してプライベートポイントを回収しつつ脅される材料を無くそうと思ったんだよ。」
俺は淡々と告げる。
「なるほどな……ちなみに誰に脅されたんだ?」
龍園が楽しそうに聞く。こいつ楽しそうだな。
「綾小路清隆だ。」
「あいつか……堀北鈴音の金魚の糞。となると堀北鈴音か…Dクラスの平田の覚醒にもあいつが噛んでるかもしれねぇな。」
龍園はブツブツ言い出した。ちなみに堀北ラスボス説はハズレで綾小路がラスボスだ。主人公だけど。
「んで次、山内のラブレターは山内を退学にさせたくて入れた。山内にしたのは1番赤点取れそうだったからで騙されそうだったから。ラブレターが仮に学校側に見つかっても本当にラブレターなのかあるいは他クラスの策略にしか見えないだろうよ。」
「お前は気付いていないようだが俺はラブレターの筆跡を調べるために持ち帰った。お前が山内のポストにラブレターを入れてたのは見たしな。」
成程。納得である。
「んで最後だが、俺は今回の件でDクラスに元々失望していたがさらに失望した。という訳で2000万プライベートポイントを稼いで他クラスに移動しようと思ってな。」
「ちなみに何処に行こうとしてるんだ?」
「BクラスかCクラスだな、Aクラスは例の冤罪被せた張本人がいて、Dクラスは論外だ。」
「うちに来いよ天野、歓迎するぜ。お前は頭もキレそうだし勉強も学年トップクラス、加えて身体能力もいいらしいしな。それに復讐が目的なら尚更の事だ。Bクラスの羊どもにゃ荷が重いだろうよ。お前はCクラスこそ適正だ。それにこの前の雑魚よりはるかに役にたちそうだ。」
龍園がまたも心底嬉しそうに言う。こいつ楽しそうだな。
「この前の雑魚?」
俺はふと気になったので聞いてみる。俺以外にもCクラス行きしようとしたやつでも居たのだろうか?
「あぁ、幸村って奴だ。勉強だけのバカだったから口先で騙してたまたまその話をした日に特別棟にいた山内を突き飛ばさせて手すりを破壊させて即断ったけどな。」
まじかよ……これでどう頑張ってもDクラスは何かしらのペナルティーを持つ 龍園の策略にも驚くが、幸村が裏切ろうとしていたのが一番の驚きだ。
「俺らの金を当てにしてやがったがな。まぁわかってるとは思うがクラスメイトには言うなよ。」
「言うわけねぇだろ。」
それにしても幸村もある意味成長しているな。まさか山内のあの発言が本当に本当だったとは想いもしなかった。
「プライベートポイントは今いくらあるんだ?」
「お前から貰った200万のおかげで移動出来そうだ。」
俺は取り敢えず低く言っておく。またBクラスに逃げなきゃ行けない場合もあるからな。
「なるほど……ちなみにうちのクラスでどれぐらいの立場を望む?」
これまた難しい事だが、Cクラスとは龍園の独裁体制で成り立っている、これにヒビを入れるのは難しい。
「お前に従わずに意見出来るぐらいの権利は欲しいぞ。その代わりと言っちゃなんだが俺がCクラスに行ったあとは入学式初日に須藤の代わりにコンビニで払ったプライベートポイントをまだ須藤が返してないからそれでさらに須藤を訴えられると思うぞ?」
龍園はその話を聞いて手を叩き始めた。どうしたこいつ。
「クハハハハ、最高だぜお前、いいだろう。お前を俺の右腕に任命してやる。どうせ誰かしら優秀引き抜きはしたかったんだ。棚ぼただぜ。」
本当に楽しそうだけどそれでいいのか。
「乗った。場合によっては意見もするし反対もさせて貰う。冤罪の事についてクラスでは何も言わせない。あと制裁は俺には無しってのと駒をうごかす権利を貰う。ってところでいいか?」
「あぁ、俺がやってるぐらいの大半の事は許可する。お前は心の暴力が好きなタイプっぽいし、お前とはいい関係が築けそうだぜ。」
そう言いながら俺達は固い握手を交わす。
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次の日の放課後、俺と龍園、茶柱先生と坂上先生は庶務室にいた。
「Dクラスであった虐めを理由にCクラスへと移籍します。こちらポイントです。」
そう言いながら俺は坂上先生に端末を渡す。
「我々Cクラスとしては天野君のクラス移籍を認めます。龍園もそれでいいな?」
坂上先生が嬉しそうに言う。Dクラスのせいか顔は少しやつれてきており、ポケットには胃薬が見える。
「あぁ、元々こいつは俺が呼んだようなものだしな。」
「では茶柱先生、それでいいですか?」
「Dクラスの担任として…反対する事は出来ません。認めるしかないでしょう。上からの通達上天野に対するDクラスの虐めの件は訴えとして認める事は出来ませんが担任としては何も出来なかったのも事実です。移籍の理由が虐めと言うなら私はどうしようもない。」
茶柱先生は苦虫を噛み潰したような顔で言う。中間管理職は常に大変だ。
「まずはうちのクラスの天野への謝罪が先では?」
坂上先生が茶柱先生を睨みながらうちのクラスを強調して言う。自分のクラスには甘そうだなこの人。
「……っ!天野…すまなかった。」
茶柱先生改め茶柱が頭を下げる、が俺はずっと思っていた。こいつ教師のくせに虐めを黙認とか何してるんだマジで。
「こういうのって土下座が普通なんじゃないですかね?」
俺は思わず口から飛び出していた言葉に一瞬理解が追いつかなかった。復讐心って恐ろしいな。
「流石にそれは……」
茶柱の言う通りこれはやりすぎと言う奴だろう。だがここで思わぬ援護が入る。
「うちのクラスの生徒が苦しんでいるんです。それぐらい教師として当然では…?それにもしそちらが訴えるようならルール上Dクラスの生徒として扱われます。不利になるのはDクラスなのでは?」
坂上先生のある種の正論。笑いを堪えるのに必死な龍園と驚きを隠せない俺であった。
「しかし……それは……」
苦虫を噛み潰したような顔がさらに険しくなる茶柱先生だったが、さらにここで思わぬ人物が来訪する。
「先程から話を聞いていたが、我々は天野君に対して謝罪程度ではすまないことをしたんだ。。もちろん茶柱先生の土下座なんかでもね。始めまして、理事長の坂柳と言います。」
穏やかな人柄、この人が坂柳の父親なのか。
「坂柳理事長…!?」さすがにこれには教師二人も驚いたらしい。
「まずは本当にすまなかった。謝罪させて欲しい。言い訳になってしまうが綾小路先生とDQN、綿白神先生を同時に敵に回す事が出来なかったんだ……。この学校のルールを逸脱しないようなものなら我々が責任を持って何でもしよう。どうかこの件を内密にはできないだろうか。頼む。」
坂柳理事長は頭を下げる。綾小路父は相変わらず恐ろしい存在らしい。
「DQN?」なんだそれ?ヤンキーか?
「DQNって言うのはNewton工房、つまり君に免罪をかけたAクラスの綿白神さんのお父さんの会社が国に口出しを出来たりルールを大きく逸脱できる原因の組織だ。人間とAIで構成される組織で今や国政や司法権にも大きく関与している。奴らはそれを使って国の政治や裁判にも多少の力添えを出来る状態だった。日本経済を恐慌化させる事も出来て、事実一時期日本という国がたった一つの会社に生殺与奪の件を握られかけたんだ。」
「どうして過去形なんですか?今は違うと?」
「あぁ……君がこの学校に入ってから公安がFBI、CIAと協力して全てのAIを動かすメインコンピュータ式AIに今までのありとあらゆるハッカーが使っていたこの世にあるだけのサイバーウイルスを送り付けデーターをショートさせ、そのうえで公安達がその設計図並びにメインコンピュータ式AIを物理的に破壊した。それを正式に確認できたのが4月25日だ。そのため5月まで学校側に対応は出来なかったんだ。」
なるほど……だがだとしたら疑問が残る。
「なら、どうして今後虐めの話を掘り出せないんですか?」
「それは…この学校のルールとして4月までに起きる全ての事は黙認が定まっているからだ。恥ずかしい事に国にも面子というものがある。ここは国営の学校だからね……それに国を支配するほどでは無くなったとはいえまだNewton工房の力は強い。大企業だという事実は変わらないわけだし。うちの学校にいる方の綿白神家のお嬢さんは綿白神先生と違って才能は無いみたいだけど、あまり過ぎた事をしすぎるとNewton工房にこの学校が潰されかねない。」
「結局保身ですか、ここも、国も。」
仕方の無い事ではある。日本という国が大企業に支配されかけてました。ではこの国は結局崩れてしまうだろう。国より俺一人の人生のが軽い。それは分かっている。だが心は違う。許す、許さないではなく許せないのだから。
「君の気持ちはわかる……だがここは一つ手を打って欲しい。我々に出来ることなら極力何でもすると約束しよう。」
気がつけば龍園と坂上先生、茶柱先生は居なかった。気を利かせたのかもしれない。
俺は許すための条件を思いつく限り書面に書いていく。書面と言ってもメモ用紙だが。
「それなら俺は、この書面に書いてある事を全てと引替えに、虐めの件を黙認します。」
「わかった。直ぐには難しいものなんかもあるけどこの学校の権力で出来る限り全ての事を実現することを約束するよ。」
こうして、俺のDクラスに対する虐めの学校と俺の確執は無くなった。
この先のこの学校が楽しみだ……。
Dクラスを
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許すな!
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許してあげよう