ようこそ間違った教室へ   作:あもう

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千載一遇

「クハハハハ、おい天野これ見ろよ!笑っちまうぜ!天運が俺たちに微笑んでやがる。俺は神なんてのは信じねぇはずだったが今回ばっかしは幸運の女神が微笑んだとしか思えねぇなぁ。」

 

 

到着して本部に確認に行って戻ってきた龍園が大爆笑して戻ってきた。どうしたこいつ。

 

「これが休んでるやつのリストだ。見てみろよ!あぁ…ついでにお前はわかってないだろうから言っておくが、山内退学の時にいたメンバーは軒並みクラスの主要メンバーだぞ。」

 

そう言われた俺はリストを見る。休みは合わせて52名、なかなかの人数だ。山内は学年のおおよそ3分の1を再起不能にして言ったらしい。怖すぎるだろ。てかあいつら主要メンバーなのか。まぁ知らんやつが何人かいたけど原作では語られなかった有能枠たちだろう。

 

えーとなになに、まずはAクラス、こちらは24名の生徒が休みらしいが……多すぎないか?有名所の名前だと綿白神や山内の時にいた綿白神一派の一条、坂柳派閥だ坂柳以外に鬼頭や神室なんかも居ない。というかもしかしてこれ綿白神一派と坂柳一派は大半消えているのか……?橋本は残っているらしいが……

 

「Aクラスの綿白神、綿白神一派の一条に、坂柳とその駒の中でも幹部見てぇな所にいる鬼頭や神室がいねぇのはありがてぇな、恐らく坂柳一派と綿白神一派はこの試験協力するつもりがねぇんだろうな。だが問題は……そこじゃねぇ。」

 

そう言われた俺は下のBクラスを見てみる。休みは7名、流石は団結力のBクラスと言ったところか。えーと確か山内の事件があった時にいた八雲と木山がいねぇな。それと原作の名前があるやつだと濱口や網倉も居ないか。とはいえ神崎一之瀬白波柴田なんかはしっかりいるし原作レベルだろうな。

 

「確かに八雲と木山がいねぇのは儲けだがそこでもねぇよ。Dクラスを見てみろよ。」

 

そう言われた俺はDクラスを見てみる。休みは実に19名もいる。

えーとなになに……休みのメンバーは高円寺がいるらしい。まぁサボったんだろう。お、松下もサボったっぽいな。他には名前がわかるところだと長谷部や外村に軽井沢、そして御門もいないらしいが……ん?綾小路?綾小路いないの?てか平田も居ないじゃんDクラスただの餌でしょこれ。大丈夫なん?

 

「驚いただろ?俺達が警戒していた高円寺も綾小路もいねぇ訳だ。これならどうしようもねぇな。しかも加えて御門に平田もいねぇと来た。Dクラスはおしまいだな。」

 

まぁたしかにおしまいだが、堀北と櫛田のドロドロDクラスとか近付きたくねぇが……まぁリーダーはどうせ堀北だろう。まさか綾小路もこっそり船から泳いで参加とか……ねぇかな。

 

「一応船に戻らせた奴らに平田と綾小路と高円寺は見張らせとこう。ワンチャン船から泳いでこっち来るかもしれねぇし。」

 

「警戒しすぎじゃねぇか?まぁ一応やっとくか。」

 

警戒しすぎならそれでいい。綾小路は何するかわからんし高円寺は何考えてるかわからん。平田は別人になった。

 

それにしてもリーダー多分堀北だよな?わからんけど

 

「閃いた。Dクラスの生徒を一人気絶させて洞窟かどっかに持ってって、両手足拘束しといて最終日まで放置させて点呼不在でポイントむちゃ減らしとこうぜ!」

 

「クハハハハ、傑作だな。いいぜ!!」

 

龍園も快諾したようだ。

 

堀北を拘束してボコボコにぶん殴ってるのを櫛田の目の前でやって……いやリスキーすぎるか。

 

「取り敢えずポイントで必要なものだけ買っちゃおうぜ。」

 

「それもそうだな。取り敢えずカメラ2台とトランシーバー3機、合わせて15ポイントだが買わせてもらう。」

 

「まぁいいぜ、あとなぜだかある手錠と足枷、猿轡なんかの拘束具セットも買っておく。3ポイントだがいいよな?」

「勝手にしろ……だがその遊びは俺も混ぜろよ?」

 

「あぁいいぞ…。」

 

むしろそうしてくれ、龍園にボコされるとか最高に面白そうじゃねぇか。堀北の泣き顔のシャッターチャンスだな。

 

「あとは…一応釣り竿3本セットとモリの5本セット一日分の水を5ポイントで買っておくか。最悪ここら辺さえあれば何とか生きていけるだろうしな。あと5ポイントだがビデオカメラは4つぐらい買うべきだろうよ。」

 

「まぁ合って損はねぇな。夜動くなら暗視ゴーグルなんてのもあるが…」

 

「いや、俺のメガネに暗視ゴーグルと同じ機能があるからなぁ……なんならこっちのが精度いいし…最悪必要なら貸してやるよ、」

 

絶対に貸したくねぇけどな。

 

「これでもまだ23ポイントか……この分だと使い切れるかすら怪しくねぇか?なんか物品が安い気がするぜ。」

 

「いやぁ…その代わりマッチとか調味料はバカみたいな値段してるからなぁ……やる事が極端なんだろ。とりあえず2ポイントの双眼鏡と5ポイントのウォーターシャワー、20ポイントの仮設トイレを買っとこうぜ。」

 

「そうするか…これでやっと50ポイントだってよ……どうする?」

 

龍園は何やら疲れた顔で言ってくる。俺も疲れた。リタイアしていいかな?

 

「いやぁ……そうだ!!Bクラスにプライベートポイントと交換で物資としてAクラスん時みたいに売りつけてこいよ!龍園!」

「クククク、それで行くか。交渉してくるぜ。その間お前はメンバーを選定して要らねぇヤツらをリタイアさせる準備だけしとけ。あと今言った奴らも買っとけ。」

 

「あいよぉ。」

 

何やら海岸に挙げられたワカメみたいなオーラだったところから生き返った龍園はそのままBクラスへ向かっていった。あいつ最強じゃね?

 

さて、頼まれた仕事はやりますかね。

 

「おーい、皆集合!作戦の説明をするよ!!」

 

ぞろぞろと疲れた顔で集まってくるCクラス諸君。ちなみに脱落者はたったの二名だ。うち一人が種子島なのは友達として悲しいところだ。

 

「取り敢えず、200ポイント分はAクラスに物資として出したらしい。今龍園が同じような内容で50ポイントを物資としてBクラスに交渉に行っている。それで俺からの全体に対する話はふたつだ!」

 

皆が俺の方を見る。この中にはいきなり入ってきた余所者が仕切ることを不満に思うやつもいるかもしれないがまぁ一旦置いておこう。

 

「まず1つ目に、俺達は余った50ポイントで釣竿、モリ、双眼鏡、カメラ、ビデオカメラ、トランシーバー、ウォーターシャワー、一日分の水、あと拘束具を買う!個数はこのメモに書いてあるから伊吹とアルベルトで頼んできてくれ。」

 

拘束具って言った瞬間皆がドン引きしていたが龍園の指示ってことにしておこう。

 

「OK」

 

「なんで私が…あんたのいうこと聞かなきゃいけないのよ…ちょ、わかった、わかったって、行くから離しなさいよアルベルト!!!」

 

快くOKしてくれたアルベルトとそんなアルベルトに連れていかれた伊吹を見送りながら俺は次の作戦を提示する。作戦という程でもないが。

 

「それで、2つ目に伊吹、石崎、アルベルト、金田、椎名、木下以外はポイントを全部使い切ったのを確認したらリタイアして貰う。」

 

皆は驚いた様子だったが、無人島に残りたくもないのだろうし特に反対意見は出なかった。残るメンバーからも出なかったのは幸いだろう。

 

「以上だ!健闘を祈る。リタイアする理由に困ったら山内を使え!」

 

健闘もクソもリタイアだが、まぁともかく、クラスとしても反対の意見は出なかったし何よりだ。

 

「あ、今言ったメンバーはちょっとこっち来て。」

 

俺は今言ったメンバーを呼ぶ。まだ伊吹とアルベルトは戻ってきていないがまぁしゃーない。後で話そう。

 

「取り敢えず金田、お前はDクラスへのスパイをしろって言ってた。詳しくは戻ってきてから龍園に聞いてくれ。」

 

「わかりました。天野氏」

 

金田は快く返事をする。こいつ普通に良い奴だよな。

 

「んで石崎、あとここにいないけど伊吹とアルベルトも、お前らは挑発要因だ。まぁ詳しい事は龍園が戻り次第話す。いいな。アルベルトと伊吹まだ居ねぇけど…」

 

「お、おう、任せとけ。」

 

なんとも任せられない声で石崎が返事をする。

 

「んで次は椎名、お前は本来のリーダーがリタイアした後のリーダーの引き継ぎ役だ。」

 

「分かりました。」

 

気の抜けた返事をしているがまぁ大丈夫だろう。椎名だし。

 

「んで木下。お前は何かあった時の予備と、場合によっちゃBクラスへのスパイも頼むかもしれない。」

「えーと、うん、頑張るね。」

 

木下は頬を掻きながら返事をしてた。可愛い。

 

「リーダーだけど俺がやるつもりだ。んで最後らへんでリタイア。あとは椎名に任せるって感じでよろしく。」

 

俺は小声でここにいるメンバーにだけ聞こえるように行った。

 

「後、山で野菜とかを見つけたら地面にぶちまけるかなんかしといてくれよ。」

 

俺の指示に皆は頷く。まぁこの感じなら説明も要らんか。

 

「買ってきたけど…あんた何に使うわけ?」

 

よく状況を察する事の出来ない伊吹が聞いてくるがひとまず無視で行こう。

 

「まぁ後で説明する。アルベルト、石崎、リーダーは俺だからキーカードを本部から貰ってきてくれ。」

 

「わかったぜ!」

 

相変わらず何かと気合いの入った様子でアルベルトを連れて石崎は本部へ行った。ちなみにこの2人に行かせたのはリーダーを誰かわからなくするためだ。決してめんどかった訳では無い。

 

「さて…回収してくるか。」

 

そのまま俺はBバレないようにクラスに盗聴したデータを回収に向かう。

 

そのスポットには占有された跡がある。つまりリーダーはもう決まったということだ。俺はそれを確信して隠しておいた盗聴録音機をメガネに戻し、その場を去ろうとした。

 

「あれ……確かCクラスになった天野くんだよね!はじめまして、私、一之瀬帆波って言います。ここはBクラスが取った場所だけど何しにしたのかな?」

 

俺がメガネにつけ終わって帰ろうとしたタイミングで一之瀬に見つかってしまった。まぁ盗聴の瞬間とかじゃないからまだマシなんだけどさ。でもさ、ねぇ?

 

「偵察かな…と言ってもまだあんまりなんも無いみたいだし帰ろうかなーと。」

 

「ふーんそうなんだ……なんか他にも目的がありそうな気がするけどまぁいいや、じゃあね〜。」

 

やけに鋭いカンを働かせた一之瀬から俺は逃げるように帰るのだった。

 

そして俺と龍園が元キャンプ地に戻るのもそれほど多くは時間がかからなかった。

Dクラスを

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  • 許してあげよう
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