ようこそ間違った教室へ   作:あもう

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ビーチバレー合戦〜後編〜

ラブラ○ブの前回のあらすじ!!

プライベートポイントをかけたビーチバレーをすることに!一回戦は予算をケチったDクラス……一体どうなっちゃうの!?

 

何処かから出てきた心の回想はさておき、DクラスVSCクラスは開始早々から白熱していた。CクラスにもDクラスにもトップクラスの身体能力を持つ人間が2人居たからだ。てかこれがもはや決勝戦だろ…。

 

「うぉぉぉぉぉ…くらぃっ……やがれぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

1人目は赤髪ヤンキーバスケットという赤坊主呼ばわりされるあの人にそっくりな男、須藤健。彼の身体能力はやはり天性のものだな……。

 

「カウント、1ー0だ。」

 

「レッドボーイ……もう少し美しくやってはどうかねぇ…品というものもまた大事なのだよ。」

 

2人目は何故か参戦してきた唯我独尊自由人、バーリートゥーフリー、高円寺六助。身体能力は須藤にさえ優っているが…なんでお前来たんだよ。

 

「カウント、2ー0だ。」

 

「Yes!BOSS!」

 

そして3人目は黒人SPハーフ高校生事Cクラスで最も最強に近い男、山田アルベルト。やはり国籍は世界を超えるのかもしれない。

 

「カウント、2ー1だ。」

 

そして4人目は皆も知っているあの人、そう俺である。15年間必死に努力、努力、努力を積み重ねて努力してきた。なんか根性論者みたいな事言っているが実際そうとしか言えない。その努力が今……見せてやるよ!

 

「喰らえ!これが努力のスパイクだ!!」

 

俺はボールに向けてスパイクを決めようとする。だが……俺は腕を振る速度が早すぎてボールよりも早く降ってしまう。

 

「……聞かなかった事にしてください。」

 

「お笑いとしては満点だな。」

 

俺のミスは葛城のフォローになっていないフォローを受ける事になるのだった。

 

「カウント3ー1だ。」

 

二度とカッコつけないどこ……こんなのが許されるのは主人公枠だけなんだ。悲しい事にモブ1の俺は心に大きな傷を抱えながらロールに戻る。どうしてだよ……。

 

「あ、俺サーブか、おらよっと!」

 

自分がサーブの番だったので、俺は下から軽くサーブを抛る、心の傷デカすぎたわ…。

 

そしてそのボールは……ネットインをした。これは流石に反応できなかったらしく、櫛田も取れずにその場で転ける。まぁそりゃそうか。

 

「カウント、3ー2だ。」

 

カウントBOTと化した堀北兄の無機質な音声を受けながら俺は考える、もしかしてこれ……全部ネットインさせればいいんじゃね?

 

「ほらほら、ほらよ!」

 

そして俺のサーブはネットインをして、無事点が入る。今回のレシーブ位置は須藤だったのだが、当てこそできたが狙った方向に返せて無かった。……これ行けるんじゃね……?

 

俺はそこからネットインサーブを連発し始めた。1点…また一点と点が入り続けていく。

 

「カウント、3ー7だ!」

 

気が付いたら5点も取っていた。この調子ならば余裕だろう。俺は再度ネットインサーブを打つ……だが俺は失念していた、相手は高円寺六助であることを。

 

「その技は……もう見たねぇ。」

 

無情にも高円寺にレシーブされてしまう。それを須藤がスパイクで決める。トスなど要らないと言わんばかりのコンビネーションを見せられる。高円寺って圧倒的主人公なのでは……いや何も考えまい。そうして1点、また1点と取られていく。

 

「カウント、9ー7だ。」

 

気がつけば逆転されていた。体育祭あれとやるとか嫌だわ。

 

「あ、天野なんて怖くないぞ!」

 

高円寺と須藤が居るからなのかは知らないが、急に池が叫んで来た。周りの女子はちょっと引いている。まぁ何もしてない奴がいきなりイキって叫んだんだから無理もないんだけどさ。

 

「お前、何もしてないだろ…」

 

須藤の的確なツッコミだが……ここでもしバラされるとなると少しだるいな。

 

「…やれ、アルベルト。」

 

「YES!BOSS!」

 

そうして俺は最終兵器アルベルトを繰り出す。アルベルトは持ち前の剛腕で一点、また一点と取っていく。それに対応するようにレシーブをする須藤……そして高円寺は…なんか居なかった。どこ行ったんだアイツ…?そうして高円寺がいない間にこちら側にどんどん点が入っていく。

 

「カウント、9ー14だ。」

 

そうしてついにマッチポイントに入ってしまった。高円寺が居なくなった瞬間点を取り続けてるのが完全にアレなのだが……高円寺はどこ行ったんだ。

 

「またせたねぇ諸君…美しい年上の女性がいたのでナンパしたのだが……南雲副会長に邪魔されてしまったよ、HAHAHA!!」

 

マジでコイツ何してるんだ……。まぁいいや。

 

「さぁて……そろそろ本気を出すとしようかねぇ。」

 

何やら不穏な気配がする……仕方ない。

 

「アルベルト!!あれだ!」

 

「YES!BOSS!」

 

「どんな力技も私には通用しないがねぇ、来るがいいさ!」

 

俺はアルベルトに指示を出す。他の奴らはキョトンとしているが無視だ無視!

 

「喰らえ高円寺!!サングラスの反射光!」

 

そう、アルベルトのサングラスの角度を調整する事で、太陽の光の反射した光を高円寺の目に当てる。結果、目を抑えた事で僅かに対応が遅れた高円寺は点を許してしまった。

 

「なっ……卑怯だぞおめぇら!!」

 

「龍園の指示なんだ……悪く思わないでくれ。」

 

俺は須藤に一応謝りながら龍園のせいにして逃げる。まぁそこまで馬鹿じゃないからすぐに気づくだろうが。

 

「龍園君なら本当にありそうだよね……。」

 

櫛田がフォローに入る。こんなキャラだっけこの人。

 

「にゃはは…有り得そうだね。」

 

「龍園だしな。」

 

「同感だな。」

 

結局、評価最悪の龍園のおかげで俺のサングラス作戦はバレずに成功するのだった。ちなみにうちのクラスがもちろん優勝、最下位はAクラスだった。10万ポイントはこっそり俺の財布に入れときます。ご馳走様!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて、そろそろ帰るとするか、今日は一日楽しかったぞ!!」

 

「うんうん、私も楽しかった。誘ってくれてありがとね!」

 

やっぱ木下って大天使じゃね?マジで。

 

「YES!BOSS!」

 

「私も楽しかったです。誘って下さりありがとうございました。」

 

アルベルトと椎名もそれに続く、他の皆もその発言に頷いた。

 

あの後、各クラス事に別れてプールは楽しんだ。途中で須藤VSアルベルトの高校生記録並の本気の対決や、椎名のポロリ、坂柳にナンパする命知らずのDクラスの男子生徒など中々に見得なものが見れた。ちなみに椎名のポロリは俺しか見てなかったからセーフで、坂柳にナンパした田所とか言う奴は坂柳に青筋を立てられていたからアウトだろう。

 

田所とか言うやつ……剣道の腕を自慢するために防水性の杖を無理矢理坂柳から奪ってブンブンするとかかなりのキチガイか勇者だろ……イジメに参加していた池グループの奴だったがあそこまで酷いとは……。

 

まぁいいや。

 

何はともあれ俺達は解散……するのだが、俺は帰れなかった。理由は二つある。一つ目は盗撮したカメラの回収の確認。まぁこちらは予定通りだった。そして二つ目は…

 

「天野だな、話がある。」

 

堀北生徒会長に目をつけられた事である。

 

「いいですけど監視カメラある所にしてください。」

 

「それは出来ない。今から話す事は出来れば聞かれたくないものだ。手荒な真似はしないと約束する。着いてきてくれ。」

 

一ミリも信用出来ない発言なんだが…マジで。少なくともビーチバレーの審判か妹を殴るしかあんたしてなかったろ…。

 

「わかりました。」

 

とはいえ俺には勿論そんな事を断れる気力などある訳がない。俺は念の為ポケットのボイスレコーダーを全て起動し、櫛田と外村に一応確認のメールは送っておく。

 

「それで…話とはなんですか?」

 

撮影していた事がばれたんだろうか。

 

「お前は……南雲雅をどう思っている。」

 

あー…なるほどそういう感じか。

 

「生徒会の副会長ですかね。」

 

「それはあくまでも役職だ。まず人となりをどう見るかを聞きたい。」

 

なかなかに難しい質問だ。

 

「チャラそうですね。常に軽薄な笑みを浮かべてて取り繕っている感じがします。後は…エゴイストって感じですかね。」

 

「なるほどな……天野、生徒会に入らないか?」

 

今の会話でどうして入れようと思ったんだこいつ……。

 

「南雲副会長と堀北生徒会長の覇権争いに巻き込まれるのはゴメンです。自分で解決してください。」

 

「気づいていたか…俺が卒業した後が問題だ。南雲は『真の実力至上主義』等と謳い、この学校の根幹さえも変えようとしている。このままでは多くの退学者が出る事になるだろう。クラスでの協力は不可欠なものだ。」

 

伝統を重んじるタイプの人だったな堀北生徒会長ってそう言えば。妹キラーでは無かった。

 

「南雲のやり方は知っています。あのやり方には俺は賛同するつもりはありませんがそれでも一理あるとは感じましたよ俺は。ただ……」

 

「ただ…?どうした。」

 

「南雲先輩が言っていたんですが三学期の頭にある特別試験で学年の枠組みを超えるっていうのはマジですか?」

 

「あぁ……クラス、ひいては学年の枠組みを超え、新たにグループを組み試験に挑む。とは聞いているな。流石に俺のいる間は退学者で溢れかえる…などという事は無いだろう。内容も確認はしたが退学者は出てもせいぜい2人といった所だろうな…。」

 

その二人に橘先輩が居るんですけどね……。この無能は何してるんだか本当に。

 

「はぁ…まぁいいです。まぁ何はともあれ南雲副会長に肩入れするつもりは取り敢えずは無いです。」

 

「では、お前はどうするつもりだ。」

 

「でも堀北生徒会長の下につくつもりもないです。貴方が守ってきたこの学校の伝統って奴のせいで俺は酷い目に合ったんですからね……Dクラスは潰しますけどそれはそれとしてこの学校は変わるべきだと思いますね。」

 

「……まぁお前はそう感じるのも無理はない。アレに関してだけは俺も学校側が変わるべきだと考えている。」

 

堀北生徒会長は残念ながら人に謝れないタイプの人だった。オレ、オコッタゾ。

 

「そうですね……所で取引をしませんか?」

 

「取引だと…?」

 

堀北生徒会長はこっちを見てくる。何を考えているのか…と言った所だろう。

 

さて、俺の身体能力はかなり高い。1番近い監視カメラまでここから20m程だろう。万が一は逃げ切れる、か。

 

「取引というのは簡単です。堀北生徒会長が一学期の中間テストの前あたりの時期の夜に堀北生徒会長の妹さんを投げたり殴ったりしまくって暴行を加えた動画を取ったんですが……まぁこれ以上は説明は要りませんね。」

 

堀北生徒会長は……暴力に訴えかけることはしてこなかった。ちょっと意外なんだが。

 

「暴力を用いない事が意外だったか?俺はお前を呼ぶ時に手荒な真似はしないと言った。生徒会長としてそれを破るわけには行かないだろう。」

 

この人そんなタイプだったっけ…いやそんなタイプか、まぁそれならそれだな。

 

「動画の削除をしますのでプライベートポイントが欲しいです。ちなみに今いくらお持ちなんですか?」

 

「3000万ポイント……と言った所か。」

 

案の定溜め込んでやがる……さすがは生徒会長だな。

 

「ではその3000万ポイントをください。それと堀北生徒会長に入る二学期の一切のプライベートポイントを俺にください。その代わり撮影した動画はここで消して、一切の拡散をしない事を誓います。一応こちらが誓約書ですね。」

 

「もし断ったら……南雲に売り付けるつもりか。」

 

ご名答……流石に言質を取っていたのがわかってしまったか。

 

「まぁそうなりますね……こんな形での失脚は俺も貴方も嫌でしょう。」

 

「とはいえ流石に高すぎる。それに南雲はこんな形での決着は望まないだろう。」

 

まぁ当然の切り返しか。だがそんなのは予想通りだ。

 

「まぁそうかもしれません……が、俺が南雲からポイントを貰いつつ下につくかもしれませんよ…?その代わり、この約束を飲んでくれるようでしたら南雲降ろしは手伝う事を約束しますよ。」

 

「少々高く着く結果となってしまったが……いいだろう。ただし毎月5万プライベートポイントは残させて貰う。生活する最低限のポイントは必要だからな。」

 

「まぁいいですけど……その代わり今度山菜定食を1回食べてみてください。」

 

山菜定食を食べてる堀北生徒会長とか絵面として最高過ぎるだろ。

 

「まぁそれぐらいはいいだろう。」

 

堀北生徒会長との取り決めの内容を契約書に書く、がそれにしてもどうも堀北生徒会長は俺に対しての評価が高いような……まぁ頼めば龍園と坂柳、不確定要素だが高円寺と綾小路も動けば南雲等どうとでもなるはずだ。綿白神派閥と上手いことかち合わせて漁夫の利を狙うのも一手あるか。

 

まぁ一番の理由が南雲は橘先輩に手を出すからなのは確定だろうが。先行投資って奴かもしれないな。

 

ちなみに契約書の中身は

 

1 堀北学は天野聖に二学期終了時まで5万プライベートポイントを除き全てのプライベートポイントを譲渡する。

 

2 天野聖は堀北学が妹に対し暴行している動画、並びにそれに関する一切のデータを消去し、今後拡散をしない事とする。

 

3 天野聖は南雲雅に対して敵対するものとする。

 

4 上記を破った場合は5000万プライベートポイントを契約相手に譲渡する。

 

 

とまぁこんな感じだ。少なくとも堀北兄がいる間はずっと南雲に敵対しなきゃ行けないとかいうクソ仕様だったが、報酬が美味しすぎるので仕方ないだろう。

 

「これは俺と橘の連絡先だ。何かあれば使え。」

 

「人の連絡先ってそんな勝手に教えていいもんなんですかね……いやまぁ貰いますけど。」

 

何はともあれ橘先輩の連絡先をゲットしたのはラッキーだ。俺は自分のケータイに登録する。

 

「まぁ…取り敢えず友達を待たせているので、今日は帰ります。それでは。」

 

「ああ、協力感謝する。」

 

こうして俺は、高いのか高くないのか分からない代償と引替えにさらなるポイントの強化に成功するのだった。

 

ちなみに確認のメールでは、しっかりと盗撮していたカメラを提出したと櫛田から、カメラが無くなっていたと外村から来ていたので問題無いだろう。

 

さぁて今後が楽しみだ。

 

戸塚弥彦を

  • 許すな!
  • 許してあげよう
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