ようこそ間違った教室へ   作:あもう

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訂正とお詫び

堀北生徒会長が4000万プライベートポイントを持っているのは多いとの指摘を多々頂きましたので3000万プライベートポイントに下方修正致しました。大変申し訳御座いませんでした。


5巻部分
レッツゴー体育祭


今日は新学期、夏休みという天国から解放される事、すなわち地獄へ舞い戻ることを意味する。まぁ約2名地獄を通り越して豚箱に行きかねないんだが……。

 

夏休みはと言うと、豪華客船に乗った2週間のバカンスは終了し、残りの時間の夏休みを各生徒たちは楽しんだ。バカンスは三つも試験があって楽しめなかったからな。俺は楽しかったけど。

 

結局夏休みはあれ以降買い物をしたり飯を食べたぐらいでほかは特に外出していない。葛城と豚肉を取り合いになったり、椎名と極限に行ったり、俺がシャドバの大会で優勝したり、二学期からまた坂柳理事長が俺の頼んだ事柄をいくつか実現してくれるという話になったぐらいだ。

 

噂ではプールのカメラがバレて依頼池と外村は監視された生活を送っているらしいが、他のものに取っては順風満帆な夏休みが終わり、始業式が行われた。

 

通常の学校なら、始業式で終わりなところが多いが、この学校では学校敷地内に生徒が住んでいることもあり、そのまま午後にホームルームが行われるらしい。

 

C……いやBクラスの担任となった坂上先生がやってくる……ことは無く何故かウチのクラスに茶柱が来た。ちなみに朝ポイントは振込まれていない。十中八九池と外村、それから恐らく退学になった戸塚と一条のせいだろう。茶柱は驚いている生徒たちを見ながら説明を始めた。

 

 

 

「今日から改めて授業が始まるわけだが、その前にお前たちに伝えておくことがある。まずは坂上先生だが……胃を痛めてしまったらしく今日は病院に行かれている。という訳で代わりに私が説明をする。Dクラスへの説明は既に終えている。そして次は……これだな。」

 

「ちょっと待て茶柱、お前が情報を秘匿する可能性もあるだろ。」

 

「そんな事をすれば職を失うだろう。私はそこまで愚かではない。あと敬語は使え。……まぁ何はともあれ次はこれだな。」

 

そう言って、茶柱は黒板にポスターを貼り出し、クラス全員に見せた。

 

 そこに書かれていたのは、各クラスのポイントだった。

 

 

 

 (旧)Aクラス……2212ポイント

 

 (旧)Bクラス…1160ポイント

 

 (旧)Cクラス…1332ポイント

 

 (旧)Dクラス……500ポイント

 

 

 

 

「これが現在の各クラスのポイントだ」

 

「茶柱、(旧)Cクラスが1332クラスがポイント、(旧)Bクラスが1160クラスポイントって事は俺たちはBになったって事でいいのか?」

 

「書いてあるそのままの意味だ。Cクラスは今日からBクラスとなった、坂上先生に変わり賞賛の意を送ろう……だが龍園、敬語は使え。」

 

 

 茶柱の言葉にクラスの生徒達が一斉にどよめく。

 

 

それにしてもみんな完全に記憶の彼方だが坂上先生は大丈夫なのか……無理はしないで欲しいんだが……。

 

 

 

「これからもこのようにクラスを変動させていくことになるだろう。頑張ることだな。そして、ここからが本題だ。2学期は9月から10月初めまでの1か月間、体育祭に向けて体育の授業が増えることになる。新たな時間割を配るためしっかり保管しておけ。それと、時間割表と共に体育祭に関する資料も配っていく。これは各クラス同じものが配られている。」

 

 

そう言って茶柱は先頭の生徒に資料を渡していく。

 

 

「また学校のHPでもプリント同様に詳細が公開されている。必要なら参照するように」

 

「茶柱、これも特別試験の一つって事か?にしては随分と内容が正攻法じみてやがる気がするんだが……」

 

 

「どう受け止めるのもお前たちの自由だ。どちらにせよ各クラスに大きな影響を与えることに違いはないがな」

 

 

 肯定とも否定とも取れる曖昧な発言。まぁ実際には特別試験では無いのだろう。テスト扱いと言ったところか。

 

 まぁ、クラスポイントが下がるとかだろうな。そういうのは資料に載ってるだろうし。

 

それにしても面白いな。沈黙している教室でただ一人、「王」龍園翔だけが笑っていた。

 

龍園はひとまず無視して俺の元に届いた資料を高速で読み進めていく。早読みは得意なのさ。

 

 呼んでいる途中に、茶柱の声が教室に響いた。

 

 

「もうすでに目を通して気付いている者もいるだろうが、今回の体育祭は全学年を2つの組に分けて勝負する。お前たちは赤組に配属が決まった。そして、Dクラスも同様に赤組として戦うことになっている。この体育祭の間はDクラスが味方ということだ」

 

 

 

 ということは、(旧)Bクラスと(旧)Aクラスが白組となり、体育祭は赤組対白組で行うってことか。パワーバランス崩壊してね?いや原作と組み合わせズレてるし……どうしてだよォぉぉぉぉ!!!

 

 

 

「うお、マジかよ! そんなことってあるのか!」

 

「石崎、黙れ。」

 

石崎が驚いたように声を上げるが黙らされた。悲しいかな。

 

にしても今回は船上試験のような一部の生徒達での混合チームではなく、ちゃんと味方での協力態勢。しかも学年を超えてだ。無人島試験でも干支試験でも和平こそ結んでいたから似たような状況だったのだが……まぁ今回はペナルティ次第だな。

 

 

 

「まずは体育祭がもたらす結果に目を通せ。例え担当のクラスじゃないとしても何度も説明する気はないからな、一度でしっかり聞いておくように。」

 

 

 茶柱はプリントで教卓を叩きながらチェックポイントを伝えていく。ここDクラスじゃないんですがそれは。

 

とはいえ聞き逃す訳にも行かない。全員、耳を傾けつつプリントへ視線を落とした。

 

 

 ・体育祭におけるルール及び組分け

 

 全学年を赤組と白組の2組に分け行われる対戦方式の体育祭。内容は赤組がBクラスとDクラス。白組がAクラスとCクラスで構成される。

 

 

 ・全員参加競技の点数配分(個人競技)

 

 結果に応じて1位15点、2位12点、3位10点、4位8点が組に与えられる。5位以下は1点ずつ下がっていく。団体戦の場合は勝利した組に500点が与えられる。

 

 

 

 ・推薦参加競技の点数配分

 

 結果に応じて1位50点、2位30点、3位15点、4位10点が組に与えられる。5位以下は2点ずつ下がっていく(最終競技のリレーは3倍の点数が与えられる)

 

 

 

 ・赤組対白組の結果が与える影響

 

 全学年の総合点で負けた組は全学年等しくクラスポイントが200引かれる。勝った組は全学年等しくクラスポイントが200増える。

 

 

 

 ・学年別順位が与える影響

 

 各学年、総合点で1位を取ったクラスにはクラスポイントが100与えられる。

 

 総合点で2位を取ったクラスのクラスポイントは50引かれる。

 

 総合点で3位を取ったクラスはクラスポイントが200引かれる。

 

 総合点で4位を取ったクラスはクラスポイントが300引かれる。

 

 

 

「簡単な話、気を抜かずに全力で競技する必要があるということだ。負けた組が受けるペナルティは決して軽くないからな。」

 

 

「ククク、最大では300クラスポイントの獲得出来るチャンスだが…最低は500ポイント削られるって訳か。クラスポイントは組として優勝するか学年一位以外じゃマイナスしか無い。なかなかきつい試験になりそうだな。」

 

龍園の言う通りだろう。組として負けた瞬間ポイントがマイナスになるのは確定、恐ろしい試験だな。

 

教室内が騒がしくなる。まぁ、無理はないな。今までのリスクと見返りの関係が今回の体育祭では見当たらない。ハイリスクローリターン、今回の試験は旨味が薄い。

 

 

「クラス別のポイントもしっかりと計算されることになっているから注意するように。仮にDクラスが飛びぬけて活躍してお前たちの属する赤組が勝ったとしても、Bクラスの総合点が最下位だった場合には100ポイントのペナルティを受けてもらうことになるからな。」

 

 

 

取り敢えず和平なんて生温いことは無理そうだ。学年全体を巻き込んでレートを揃えられるとも思えないしな。今回は『正攻法』がカギ、龍園とは相性が最悪って訳だ。

 

まぁグループのバランスが1年の中では悪すぎるが……そこら辺は他学年で調整されているのだろう。

 

更に資料をめくっていくと、特別ボーナスのようなものもあることに気づく。

 

 

 ・個人競技報酬(次回中間試験にて使用可能)

 

 各個人競技で1位を取った生徒には5000プライベートポイントの贈与もしくは筆記試験で3点に相当する点数を与える(点数を選んだ場合他人への付与はできない)

 

 

 

 各個人競技で2位を取った生徒には3000プライベートポイントの贈与もしくは筆記試験で2点に相当する点数を与える(点数を選んだ場合他人への付与はできない)

 

 

 

 各個人競技で3位を取った生徒には1000プライベートポイントの贈与もしくは筆記試験で1点に相当する点数を与える(点数を選んだ場合他人への付与はできない)

 

 

 

 

 

 各個人競技で最下位を取った生徒にはマイナス1000プライベートポイント。(所持するポイントが1000未満になった場合には筆記試験でマイナス1点を受ける)

 

 

 

 

 ・販促事項について

 

 各競技のルールを熟読の上遵守すること。違反した者は失格同様の扱いを受ける。

 

 悪質な者については退場処分にする場合有。それまでの獲得点数の剥奪も検討される。

 

 

 ・最優秀生徒報酬

 

 全競技でもっとも高得点を得た生徒には100万プライベートポイント、その生徒の所属しているクラスに100クラスポイントを付与する。

 

 

 ・学年別最優秀生徒報酬

 

 全競技でもっとも高得点を得た学年別生徒3名には各1万プライベートポイントを付与する。

 

 

・全競技でもっとも高得点を得た学年別生徒の所属しているクラスに50クラスポイント、2番目に高得点を得た学年別生徒の所属しているクラスに40クラスポイント、3番目に高得点を得た学年別生徒の所属しているクラスに30クラスポイント、4番目に高得点を得た学年別生徒の所属しているクラスに20クラスポイント、5番目に高得点を得た学年別生徒の所属しているクラスに10クラスポイント、6~10番目に高得点を得た学年別生徒の所属しているクラスに5クラスポイントを付与する。

 

 

・全競技でもっとも低得点を得た学年別生徒の所属しているクラスから50クラスポイント、2番目に低得点を得た学年別生徒の所属しているクラスから40クラスポイント、3番目に低得点を得た学年別生徒の所属しているクラスから30クラスポイント、4番目に低得点を得た学年別生徒の所属しているクラスから20クラスポイント、5番目に低得点を得た学年別生徒の所属しているクラスから10クラスポイント、6~10番目に低得点を得た学年別生徒の所属しているクラスから5クラスポイントを剥奪する。(クラスポイントが0になる場合は負債としてカウントする。)

 

 

 

なんか原作の報酬と比べてだいぶメシウマになってる気がする。それにしても……これがあるから最低でクラスポイントは-675……無茶苦茶バカにできない額だった。+の最大値は475なので差額にして1150、恐ろしい額だな……。

 

 

「せ、先生! この1位とか2位とかを取った時の特典! 筆記試験の点数を得るってなんすか!?」

 

「黙ってろ石崎、次は無いぞ?」

 

石崎が前のめりに茶柱へと詳細の説明を求める。龍園に死刑一歩手前を言い渡される事となったが……まぁ強く生きて欲しい。

 

 

 

「お前の想像通りだ石崎。体育祭で入賞するごとに筆記試験に補填できる点数を得る。お前は特に理科や社会が苦手だったな。得た点数は好きに使って構わないということだ。点数を持っているだけ、次回のテストで大いに役立ってくれる事になるだろう。他にも小宮や近藤なんかも喉から手が出るほど欲しいだろうな。」

 

 

 

茶柱の言葉に運動が得意な生徒達から歓喜の声が上がる。なんでこいつクラスの内情知ってるんだ。

 

 学力がある生徒にとっては不要だが、それならプライベートポイントに変えればいいだけだ。

 

 だが、そんな旨い話には当然裏もある。

 

「ペナルティでクラスポイントが引かれるってのは予想外だったな。てめぇら、真面目にやれよ。」

 

不真面目代表の龍園がなんか言っていた。お前が言うなという雰囲気がクラスに出来るが龍園の圧によって霧散して言った。

 

「それは全学年共通だが……学年事のペナルティも勿論ある。お前たち1年生に科せられるのは次回筆記試験におけるテストの減点だ。総合成績下位10名の生徒は5点の減点を受けるから注意するようにな。どのような方法で減点を適用するかは筆記試験が近づいたときに改めて説明するためここでは質問を受け付けない。また、下位10名の生徒が9点以下の点数を万が一取ってしまった場合、クラスポイントがマイナス50されるから注意するように。」

 

「げぇぇぇっ!? マジ!?」

 

 

 

 つまり、仮に石崎が最下位の成績を取れば、次の筆記試験では赤点ラインより10点多く取らなければならないことになる。相当苦しい試験を迎えることになるだろうな。まぁあいつは喧嘩してるしそこそこの実力はありそうだが。

 

一通りの説明を受け終えると、次は体育祭の競技の詳細を確認していく。

 

 体育祭の種目を分類すると『全員参加』『推薦参加』の2つに分けられる。全員参加とは文字通りクラス内全員の生徒が参加する種目。個別で戦う100メートル走は当然、綱引きなどの集団競技もこれに該当する。

 

 対する推薦競技とはクラスから選抜された一部の生徒が参加する競技。推薦と書かれてはいるがクラスでの合意があれば自薦でも構わないし、1人が複数の推薦参加競技に出ても構わない。内容は借り物競争や男女混合二人三脚、1200メートルリレーなどだ。

 

 

 

「体育祭で行われる種目の詳細は全てプリントに記載されている通りだ。変更は一切ない」

 

「うっわ……これめっちゃハードじゃん!」

 

「おい真鍋、発言権を与えた覚えは無いぞ。」

 

俺の脅しに真鍋は怯えた顔で黙った。後で優しくしてやるとしよう。

 

 ・全員参加種目

 

 ①100メートル走

 

 ②ハードル競走

 

 ③棒倒し(男子限定)

 

 ④玉入れ(女子限定)

 

 ⑤男女別綱引き

 

 ⑥障害物競走

 

 ⑦二人三脚

 

 ⑧騎馬戦

 

 ⑨200メートル走

 

 

 ・推薦参加種目

 

 ⑩借り物競争

 

 ⑪四方綱引き

 

 ⑫男女混合二人三脚

 

 ⑬3学年合同1200メートルリレー

 

 

 

 王道の競技が並ぶ。

 

 全員参加競技多いな……皆も結構不満出てるし。

 

 まぁ、全員この敷地内に住んでるから多少種目が多くても夕方ぐらいには終わるってことなんだろうな。

 

 

 

「それから、非常に重要なことだがここに参加表と呼ばれるものがある。参加表には全種目の詳細が記載されている。お前たちはこの参加表に自分たちで各種目にどの順番で参加するかを決めて記入し、担任である坂上先生に提出してもらう。」

 

「自分たちで参加する順番を決めるって訳か……クククク。」

 

「そのまさかだ。体育祭に行われる競技の全て、何組目に誰が走るかまで全部お前たちが話し合って決める。締め切り時間以降はいかなる理由があっても入れ替えることは許されない。それが体育祭の重要なルールだ。提出期間は体育祭の1週間前から前日の午後5時までの間。もしも提出期限を過ぎた場合はランダムで割り振られるので注意するように。」

 

分配に関しては龍園に任せるとしよう。俺の知ったこっちゃ無い。

 

 

「ですが、決められた参加表は受理された時点で変更できなくなるとのことですが、当日欠席者が出た場合はどうなるのでしょうか。個人競技であれば記載通り欠席扱いで済むとは思いますが、団体戦……特に数名で行う騎馬戦や二人三脚と言った一人欠けると競技そのものが成立し無くなるかと。」

 

金田の当然な疑問だ。この内容次第では龍園はノリノリで闇討ちを行いそうなんだが……まさかな。

 

「『全員参加』の競技に置いて必要最低限の人数を下回る形で欠員が出た場合は続行不能とみなし失格となる。お前の言った騎馬戦であれば1つ騎馬を作ることができなくなる。よって1騎少ない状態で対決することになるだろう。二人三脚も同様だ。そのためパートナーは健康で丈夫な生徒を選ぶのが賢い選択だろうな。『個人参加』の競技は問答無用で最下位となる。2人以上いた場合は学校側の別途資料で順序を付けるものとする。」

 

「クハハクハハ!!」

 

こいつ闇討ちする気じゃねぇか。ダメだわこりゃ。

 

「だが救済措置として特例もある。体育祭の花形でもある『推薦競技』に関しては代役を立てることが許される。しかし好き勝手に代役を立てられるようであれば参加表の意味がなくなり、極端な話嘘をついて替え玉を用意することもできてしまう。よって特別な条件を設けている。代償としてポイントを支払うことで代役を認める決まりだ」

 

「……その話に付け加えてお聞きしますが、体調を崩したり深いけがを負っても、本人が希望すれば代役を立てず続けることは可能でしょうか。それともドクターストップがかかりますか?」

 

「基本的には生徒の自主性に任せている。自己管理をすることも社会に出るうえで必要不可欠なことだからな。だが、あまりにもな場合は流石に止めざるを得ないがな。例えば40度以上の熱を出していたり、明らかに骨折や動くことが困難だと見て取れた場合などはドクターストップがかかる」

 

「分かりました。では代役に必要なポイントはいくらなんでしょうか。」

 

「各競技につきプライベートポイントが10万。高いと見るか安いと見るかは自由だ。また、Aクラスの坂柳に関しては先天性のものであるため『個人参加』の競技でも10万プライベートポイントで代役を立てられるものとしている。ただしその場合の順位は坂柳のものとして反映されず、その生徒の本来の記録と高い方をその生徒の記録とする。そのため今回の試験、坂柳は問答無用で最下位が決定し、Aクラスは-50ポイントが決定する。よってAクラスはこの時点でポイントが2162ポイントから変動する事が確定している。」

 

「……なるほど。ありがとうございます。」

 

 

 

 10万か……Dクラスだけは痛い出費だろうが他のクラスは問題ないだろうな。そして坂柳派閥はこの試験これのせいで派閥縮小……しないよな?

 

 まぁ、代役なんて出ない方が良いけど、出てしまった場合は他の生徒の懐事情と相談して払うって事だろう。俺は使う気ねぇけどな。せっかく2億5000万もあるんだ……誰が使うかよ。

 

 

「他の質問者がいなければ話は打ち切るぞ。」

 

 

 

 そう言って茶柱先生は教室をぐるっと見渡す。

 

 誰も質問はしないみたいだが、俺は少し気になったことがあったので手を上げる。恐らくウチが使うことは無いが覚えておいて損は無いだろう。

 

 

 

「何だ」

 

「赤組か白組かの組み分けを変えるのにはプライベートポイントはいくら必要ですか?」

 

 

「……100万プライベートポイントだ。」

 

茶柱は苦虫を噛み潰した後それで口を濯いでゴックンしたような顔になる。ゴキブリみたいな教師だが同族嫌悪とか共食いって奴だろう。

 

 

「他に質問がなければ話を進めるぞ。次の時間は第一体育館に移動し、他クラス他学年との顔合わせとなる。……まだ20分ほど授業時間が余っているから残りの時間はお前たちの好きに使うと良い。雑談するも真面目に話し合うも自由だ。ただしこの授業後に学校の裁判を行うため、天野と龍園は裁判室に来るように。」

 

 

 

 時計を確認してそう言った茶柱先生はそのまま無言になって教壇から降りた。俺は戸塚、龍園は一条だろうな。Dクラスのアレに関してはバレてないと信じたい。

 

今回の試験、運動自慢がうちはわりかし多いとは言え、正直大変そうだと俺は感じる。椎名や金田にはキツイだろう。

 

俺やアルベルト、木下たちが暴れるのは確定だろうが……さて、龍園はどう見るだろうか。

 

 

とは言え今回の体育祭で一番大変な思いをするのは学力も運動神経もそこそこな生徒だ。それらが大量に集まっているBクラスはなかなかきついものがありそうだ。……いやもうあいつらはCクラスか、分かりずれぇ。

 

「天野、今回は俺が仕切る、いいな?」

 

「おう、任せた龍園、好きにやれ。」

 

 

さて、龍園はどんな手の内を見せてくれるのか……大変楽しみな所である。

 

そう思いながら俺は、ある一つの可能性を考えるのだった。

体育祭、勝つのは……?

  • 坂柳派閥だ!
  • 綿白神派閥だ!
  • 一之瀬派閥だ!
  • 木山派閥だ!
  • 龍園達Cクラスだ!
  • オリ主だ!
  • 平田グループだ!
  • 櫛田グループだ!
  • 篠原グループだ!
  • 御門グループだ!
  • 高円寺だ!
  • 今は亡き葛城だ!
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