どうやら地球外の剣術の才能があったらしい   作:クレナイハルハ

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運命との出会い

 

 

とある惑星にて、三つの影があった。

 

「ハァッ!」

 

「フッ!」

 

「シィアッ!」

 

太刀と剣がぶつかり合い、火花が散る。

 

青い体の巨人は膝を付きながらも手に持った片刃の太刀を構える。

 

そんな巨人と対峙するように立つ二つの影。

 

まるで野武士のような姿をし見るからに名刀だと分かる刀を持つ隻眼の戦士。そしてそんな隻眼の戦士に似た姿をしたロボット。それぞれが手に持った剣を青い体の巨人へと剣の先を向けている。

 

─ティレン、ティレン、ティレン、ティレン─

 

青い体の巨人の胸部の中央にある滴型の宝石が赤く点滅する。

 

青い体の巨人は苦しそうに肩を上下させる、そんな中で胸の宝玉の点滅が早くなっていく。青い巨人手に持った太刀を握りしめ、どうにか立ち上がると、青い体の巨人の持つ太刀が光を纏い、巨人は太刀を横凪に振るった。

 

「シィァァァァアッ!!」

 

最後の決死の一撃とも言える光の斬撃が高速で戦士とロボットの元へと向かう。そしてそれと同時に高速で斬撃を追いかけるように駆ける。

 

そして、斬撃が戦士達を切り裂くと同時に一閃。

 

戦士とロボットは膝を付き、ゆっくりと倒れると光の粒子となり、青い体の巨人の左腕に持つ腕輪らしき物へと吸い込まれていった。

 

戦いが終わった、だが青い体の巨人の胸についている宝玉は点滅を早める。

 

巨人はその場から飛び立とうと地面を蹴って宙を飛ぶ。その時、突如として巨人の目の前の空間がまるで裂けるように割れた。

 

そして割れた先にあるのは宇宙、そしてその宇宙の中央に浮かぶ綺麗な青い星。

 

『!?』

 

かつて自分のいたM78星雲、光の星にいる宇宙警備隊と呼ばれる先人達から語り継がれている一つの星。

 

美しく、資源も豊富ゆえに様々な外星人に狙われてしまう星で何度も宇宙警備隊の人達がその星を守るために遣わされた。

 

そしてその星に住む人間と呼ばれる勇気ある生物達が存在する美しい星、その名は地球。

 

巨人はその星の美しさに思わず目を奪われた。

 

だがそれが、青い体の巨人の命取りとなってしまった。

 

裂けた先にある綺麗な星の広がる宇宙へから引き寄せられる。青い体の戦士は咄嗟にその場から離れようも試みるが、先程の戦闘からのダメージからな身体中から粒子を溢れさせ地球へと落ちていく。

 

地球の重力にさえ抵抗できないほどに青い巨人は大きなダメージをおっていたのだ。

 

やがて巨人はその姿すらも維持することが叶わず軈て一つの物となり地球の森へと墜ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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???side

 

谷上(ヤガミ)くん、もう学校閉めるから荷物纏めてね」

 

「分かりました」

 

用務員の諸星(モロホシ)さんが教室の扉からそう声を掛けて別の教室の戸締まりに向かっていったのを見て、ゆっくりと荷物を纏める。

 

あぁ、もう家に帰らないといけないのか。今日に限ってアルバイトは休みだし、時間帯もまだ六時だ。

 

「まぁ、家に誰もいないから良い方なのかな……」

 

そう呟きながら、ふと荷物の入ったリュックに付いたキーホルダーが目に入る。妹に絶対に着けるよう言われたガシャポンのキーホルダー、ウルトラマンメビウスゴーストリバースにて登場した暗黒機靭メカザムをミニキャラのキーホルダー。

 

僕の名前、(ジン)が入っているからって妹がくれたんだっけ?

 

そう思いながらリュックを背負い教室を出ると、そこには鍵を持った諸星さんがいた。

 

「谷上くん、これで俺も今日は上がりなんだ。もし良ければ、どっか食いに行くか?」

 

「いいんですか?」

 

「おう!」

 

諸星さんと共に校舎を出て町へ向かう。諸星さんは学校で恐らく一番中の良い教師……いや用務員さんだ。何かと気にかけてくれる人で、1年生の時からお世話になっている。

 

「それしにてもお前を置いて遠くの妹の出場する大会の応援に行くとか、薄情な親だやな。」

 

「アハハ、もう慣れましたよ」

 

そう今の僕の両親は中学生の妹が出場する剣道の全国大会へと応援しに家を出ているのだ。

 

「よし、今日はどうする?前はラーメンだったし、定食屋にでも行くか」

 

「賛成です」

 

そう言って諸星さんの案内する定食屋へと入り、諸星さんはアジフライ定食。僕は鯖の味噌煮定食を注文する。

 

「そういや、新しいウルトラマン始まるよな」

 

最初に出されたお冷やを飲みながら諸星さんがそう口を開いた。

 

「はい、確かにゼットでしたっけ?ウルトラマンゼロの弟子らしいですよ」

 

ウルトラマンZ、新しくはじまるウルトラマンらしい。ゼロの弟子と言う売り文句に少し引かれる、最強のウルトラマンと言っても過言ではないウルトラマンゼロの弟子。

 

どのようなウルトラ戦士なのだろうか?

 

「へぇ、ゼロの弟子ねぇ……」

 

「お待たせしました、アジフライ定食に鯖の味噌煮定食でーす!」

 

その声と共にお盆を二つ持った自分と同じくらいの年黒いショートヘアーの少女がいた。アルバイトだろうか?でも高校生はこの時間だと不味いんじゃ?

 

「あれ、谷上くん?」

 

「えっと……?」

 

「クラスメイトの結城 紫音(ユウキ シオン)だよ!」

 

駄目だ、クラスの人と余り話さないから全く誰かわからない。

 

「結城ちゃんは、アルバイト?」

 

「ううん、違いますよ。ここ、うちの店なんです。」

 

「へ?」

 

ここが結城さんの家ってこと?まさかクラスメイトで定食屋さんが実家の人がいるだなんて想像してなかったな。

 

「それより!谷上くん諸星さんとウルトラマンの話してたよね!私も混ぜてよー!」

 

「お、結城ちゃんウルトラマン見てるの?以外だな、プリキュアとか魔法少女とか見てるようなイメージがあったんだが」

 

確かに女の子はあまり特撮を見ないイメージがある、ウルトラマンの話が出来るなんて以外だなぁ。

 

「ふふふ、私はもうそんなの見るよりウルトラマンですよ!」

 

「最近の子はウルトラマンの話とか出来ないから、うちの学校に二人も話の出来る生徒がいて驚いたよ、結城ちゃんの好きな作品は?」

 

「私はやっぱりティガとジードですね!諸星さんは?」

 

「俺はエースとネクサスだな、谷上くんは?」

 

「僕は……メビウス、ですかね」

 

一番見ていて、好きだった作品。

 

最初の戦闘から成長していくウルトラマンの姿は見ていて感動するし、何より最終回が感動する。外伝のゴーストリバースもそうだ。

 

「メビウスか、あの作品があってゼロに繋がるんだよなぁ」

 

「メビウス最高ですよね!ウルトラ兄弟ご本人が出てきましたし、何よりリムエレキングちゃんが可愛いんですよー!!」

 

「紫音?彼氏さんと話すのは良いけど、店の手伝い終わってからにしてもらてるー?」

 

「何!?彼氏だと、私は認めないぞ紫音!!」

 

ウルトラマン談義の中、恐らく結城さんのお母さんとお父さんと思われる人の大声が聞こえる。あの、彼氏じゃないので睨まないで下さいお父さん。

 

「そんなんじゃないよ!ただのクラスメイト!もう、お母さんったら……」

 

「……いいご両親だね」

 

「ありがとう。それじゃ、ごゆっくり!」

 

そう言って結城さんが厨房へとパタパタと小走りで向かうのを見送り、僕と諸星さんは定食を口をつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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諸星さんと別れ、家への帰路に付く。

 

時刻は19時を越えたばかり、遅くに帰ると基本的に道は真っ暗。そのため懐中電灯を持ち歩いている。

 

懐中電灯で道を照らしながら、歩いていると自分の家の前に動物らしき影が見えた。懐中電灯で照らすとそこには、狐が一匹こちらを見たまま立たずんている。

 

「あの森の狐?」

 

そう呟くと、狐は森の方向へと歩き出した。人がいるのに怖がるどころか、ゆっくりと歩いている……どこか怪我をしてるのかな?

 

そう思ったときだった、狐が突如として立ち止まり首だけこちらを振り向く。

 

「もしかして」

 

そう思いながら少し狐に近付くと狐は歩きだし少し離れた場所でまたこちらを振り返って見る。

 

「付いてこいって事?」

 

そう思いながら、夜の森へと入る。夜に森に入るのは危険だけど、なんで狐が僕を森に案内するのか気になる。

 

暗い森、時折足を滑らせるが特に怪我はないまま進んで行くとか狐が立ち止まった。

 

狐の元へと近付き、狐の視線の先を懐中電灯で照らすとそこには小さなクレーターが出来ていた。

 

「もしかして、隕石?これを知らせたくて君が?」

 

狐の方を向くが狐は何も答えず、クレーターの中央を見続けている。見れば、クレーターの中央に何か落ちている。

 

懐中電灯で照らしながら近付くと、そこにあったのは青と紫色の長方形の何か。中央には水滴型の宝玉が埋め込まれ、特殊なデザインをしてる。

 

特撮のおもちゃ?子どもが捨てたとか?いやいや、だとしたらこんなクレーター出来ない。

 

そう思いながら長方形の何かを手に取る、水滴型の宝玉が青く光り綺麗だと感じ宙に長方形の何かを翳した次の瞬間。

 

「うわッ地震!?」

 

大地が突如としてグラグラと揺れ始めた。立っていられず思わず地面に片手と膝を付く。

 

不味い、今僕は森にいる。いつ木が倒れて来ても可笑しくない。

 

そう考えるなかで、さっきの狐が居た場所を見ると既に狐はどこかに行ったのか姿はなかった。

 

「■■■■■■■■■ッ!!」

 

突如として聞こえてきた獣らしき動物の咆哮、まるで大きなスピーカーから流しているような音量に思わず両耳を押さえる。

 

「なんなんだ、一体……!?」

 

そう思いながら空を見れば、直ぐそこに大きな何か立っていた。いや、見覚えはある。でも、脳がそれを理解することを拒んでいる。

 

「なんで、あれはテレビで……空想の生き物のはずなのに!?」

 

全身がまるで岩石を彷彿とさせる装甲が見られる硬質的な外観で、顔の外側から喉元を覆う鎧の様な皮膚。二足歩行で尻尾を引きずるように立っているソイツの名前は、ゴルザ。

 

超古代怪獣ゴルザが、何故か目の前で咆哮を上げていた。

 

「に、逃げなきゃ……ッ」

 

そう思い駆け出そうとした瞬間、頭の中に手に持っている長方形の何かを左腕前に当てるイメージが浮かび上がる。

 

「何が起こってるの?腕に当てろってこと?」

 

そう思いながら左腕前に長方形の何かを当てる。すると、長方形の何かから光が伸びて腕を繋ぎ、光っていた部分が覆われブレスレットのようになった。

 

まるで仮面ライダーのベルトやウルトラマンギンガのストリウムブレスのようにブレスレットの固定する部分が展開された事に理解が追いつかない。

 

いや、理解していて想像できる事が一つだけある。それは、ウルトラマンの主人公のように変身するアイテムを偶然手にしまったと言う状況だ。

 

『聞こえるだろうか?』

 

頭に直接呼び掛けられるように、声が聞こえてきた。

 

「まさか……」

 

左腕に着けたブレスレットを見詰める。

 

『私の名はレイアス、すまないが緊急事態なんだ。どうか、君の力を貸してほしい』

 

「な、なんで僕が……僕は弱いし強い人が外にいるんじゃ」

 

『君が、このブレスレット……レイアスブレスを見付けて拾ってくれたからだ』

 

「あの……緊急事態って、あのゴルザの事だよね」

 

『!?何故あの怪獣の名前を』

 

「見たことがあるんだ、映像で」

 

『本当なのか!?なら君の知識も必要だ、どうか私に力を貸してくれ』

 

「……わかり、ました。やるしかない、よね」

 

次の瞬間、頭にレイアスブレスレットを使い方が浮かび上がる。恐らく、レイアスがテレパシーか何かで送ってくれたのかな。

 

『これで、一時的だが私の力を使える。タイムリミットは3分だ』

 

「やるしか、ないんだッ!!」

 

そう自信を鼓舞するように叫びながら僕は左腕のレイアスブレスの中央の水滴型の宝玉、フォトンサークルを正面に向けるように胸の前で構え、右手をフォトンクリスタルへと翳す。

 

ウェイク アップ!

 

ブレスレットの側面を横側面に収納されたカードケースを扇のように展開する。そこには二枚のカードが保管されており、一枚を引き抜く。

 

カードに写っていたのは、レイアスではなく暗黒機靭メカザムの姿だった。カードケースを収納し、メカザムのカードをレイアスブレスのフォトンクリスタルの下にある溝にスラッシュする。

 

メカザム アームド オン

 

左腕のレイアスブレスを真上に掲げながら僕は彼の名前を叫ぶ。

 

「レイアァァァァスッ!!」

 

ウルトラマンレイアス

   メカザムブレイブ!

 

次の瞬間、僕は光りに包まれ気が付けば地面に降り立っていた。地面に足が付いた瞬間に回りの土が舞い上がる、登場がガイアっぽい感じかな?

 

そう思いながら目の前でこちらを威嚇するゴルザに向き直る。

 

「■■■■■■………」

 

「シィヤッ!!」

 

とりあえずネクサスのように左手を開き、右手を握りしめて構える。そのままゴルザに正面から左手を握り決めてパンチするが、ゴルザは後退どころか身動ぎすらしなかった。

 

「っ!?」

 

即座にゴルザの鋭いパンチが腹部に入り思わず体が曲がり、ゴルザのタックルで吹き飛ばされて地面に仰向けで倒れてしまう。

 

痛い、やっぱりパンチとか慣れないしボクシングとかも見ていないからどうすれば威力が上がるのかもわからない。

 

あまりの痛さに立ち上がれずにいると、ゴルザが走って此方へと向かいそのまま体の上に乗り、腕を振り下ろしてくる。

 

両腕を合わせてゴルザの振り下ろす腕を防御する。

 

すごく痛い、ウルトラマンでの戦闘はこんなにもキツくて痛みがダイレクトにくるの!?

 

ゴルザは攻撃を止めずにひたすら腕を降り下ろす。

 

こいつ……いい加減に、しろ!

 

「シィヤァア!」

 

どうにかゴルザの腕を掴みそのまま全力で横へと退かし距離を取り構える。

 

肩で息をしながらどうすればゴルザを倒せるか考えを巡らせる。僕は徒手空拳はやったことが無いし、格闘技は柔道を中学で少し習ったぐらいだ。

 

せめて、剣があったら………

 

『なら、これを!』

 

そのレイアスの声と共に左手に着いているレイアスブレスのフォトンクリスタルが光り輝き、クリスタルから光の粒子が溢れ、目の前に収束していき軈て1本の片刃の刀。太刀を作り出した。

 

幻剣ムラマサ!

 

大きな空色の太刀、幻剣ムラマサを両手で握りしめて構える。

 

これなら!

 

「シィイヤッ!」

 

ゴルザへと駆け出し、刃の届くであろう距離で止まりムラマサを横凪に振るう。

 

横凪に震われたムラマサの刃は見事にゴルザの腹部に傷を与えた。

 

「■■■■■■■ッ!!」

 

刃で斬られた痛みからか、怒りからかゴルザが咆哮を上げながら近付いて殴りかかってくるが、それを横に裂けながらムラマサを上へと振り上げゴルザにダメージを与える。

 

バックステップで少し距離を取りムラマサを構える。

 

そろそろ、決めるッ!

 

レイアスブレスのカードケースを展開しメカザムのカードを抜き取る。そしてムラマサのハンドガードの部分に存在するカード装填する場所に、メカザムのカードを差し込む。

 

メカザム!

 

そして剣の持ち手に付いたトリガーを2回引く。

 

ライトニングザンバー!

 

「シィァァァァッ」

 

雷を纏ったムラマサを横凪に構え、そのままゴルザへと走りゴルザに横凪で斬り込む。そしてそのまま通りすぎ即座に反転して袈裟懸けに振り下ろす。

 

「ヤァッ!」

 

袈裟懸けの斬撃が放たれ、ゴルザが真っ二つに斬り裂かれ崩れ落ちると同時に爆散する。

 

どうにか、勝った?

 

『凄いな。君には、剣の才能がある。』

 

驚愕と僅かな期待の籠った声が聞こえて、思わず僕は顔をしかめた。

 

「才能なんて、ないよ………」

 

レイアスの言葉に僕はそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ガシャンッ!

 

「何故だ、何故……この世界にウルトラマンが!」

 

机の上にあったコップや皿といったもの達が勢いよく地面に落ちて壊れる音が部屋に響き渡る。

 

暗躍する何者かが、動き始めた。

 

 

 

 

 





とうとうオリトラマンを執筆してしまいました。

出来るだけ最後まで執筆していけるよう頑張ります、小説の感想や高評価はすごくモチベーションが上がるので頂けたら嬉しいです。

ご愛読ありがとうございます

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