男ならだれもが一度思うことがある。それは「女の子になりたい」だ。男の好む趣味は女が少ない傾向があり、ネットゲームだと女というだけで課金することでしか手に入れられないアイテムをもらえたり、ゲームのうまい人に支えてもらって快適にゲームをすることが可能である。
俺、
「まさか本当に女になるとはなぁ...。」
そう、俺はクリスマスの夜に女の子に生まれ変わりたいと冗談交じりに思いながら眠った。しかし起きると5歳のかわいい幼女に生まれ変わっていたのだ。
勿論夢じゃないかと何度も確認した。しかし何度頬をつねっても非力な幼女の力ではあまり痛まず、自分の体が本当に幼女になった現実を俺に知らせてくるだけだった。
せっかく女の子に生まれ変わったんだ。第二の人生を思いっきり楽しみたいと思うが...だらだら過ごすんじゃ前世と変わらないよな。子供だから幸い時間はたっぷりある。何か目標を決めたいな。
そういえば前世ではゲームをメインに据えている配信者のTOPは男しかいなかった。元男の俺なら男が女に何を求めているかわかるし、男だらけのトップ集団の中に女が一人いるのって格好いいな...。よし決めた!配信者のTOPを目指そう!
そうと決まれば早速デビューに向けての準備だ。部屋に飾ってあるピンク色のカレンダーを見たところ、今は2000年。ゲーム実況が流行り始めたのはニコニコ動画がはやり始めてからと記憶しているのでまだ時間はあるだろう。それまでに俺は配信者としてのスキルを身に着けていきたいと思う。
俺が前世で人気が出なかった原因。それはシンプルな能力不足にあると思う。TOPの配信者と比べるとどうしてもトークスキルが低く感じてしまう。もちろん女として視聴者に媚びを売っていけば前世の何倍も人気は出るだろう。しかし行ってしまえばそこまでなのだ。前世に羨ましがってた女配信者も能力的に言えば俺と大差ない。「女だから」という理由だけで得ていた人気だ、それだけでは俺が目指す者のTOPには到底届かない。だから幼少期は自分のトークスキル等の能力を磨くことに力を入れる。少しハードな幼少期時代になるかもしれないが将来の成功のためだ。さぼっている暇はない。ここから俺の実況者人生が始まるんだと気持ちが高まる。
「配信王に、私はなる!」
「うるさい!何時だと思ってるの!早く寝なさい!」
お母さんに怒られた。ぐすん。