死の支配者の寵愛   作:たまらー

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シーツの波間で夢を見る


甘やかな日常

「モモンガ様これは?」 「リアルで秘書が着る制服だ」

白のYシャツにジャケット、タイトスカートにストッキングとパンプス、纏め上げた髪に伊達眼鏡定番のビジネスレディスタイル

アインズもそれに合わせて高級(ラグジュアリー)スーツにネクタイの装いだ。

「うんいいな そそられる」 アインズはアルベドのうなじのキスマークに舌を這わせ首元のボタンを2つ外した。

「胸が窮屈そうだ」 「こ、これでお仕事をすればよろしいのですね」 ふたりがいまハマっているのがコスプレだ。

今回のテーマはオフィスラブ 今日の下着は清楚系天使と悪魔をTPOに合わせてチェンジする。

昼間の仮面を脱いで発情した雄の顔ヒートアップしていく体 一旦スイッチが入るとブレーキが効かなくなる。

日頃セーブしているぶん週末は獣だ そのぞっこんぶりはアルベド自身こんなにも溺愛されるとは思っていなかった。

もみくちゃにされくったりとなった肢体を抱きかかえられてバスタブに運ばれる。

そこでもアインズはノンストップだ。

人型のアインズにポーカーフェイスは難しい 喜怒哀楽が顕著だ。

人間と会うときはアイマスクをしているし仕事中は骸骨(オーバーロード)の姿だがオフは人型で過ごしている。

恋愛成就したふたりだがアインズには懸念と葛藤があった。

アルベドに(うつつ)を抜かさぬよう制限しようとしたのだがそれが裏目に出て断念する。

 

とある日のランチタイム

「そうくっつくな」 アルベドは体を擦り寄せキスをせがんだ。

チュッとアインズは軽く唇にくちづけた 「やだもっと…」 「だめだ」 午後からも執務がある。

なし崩しになだれ込んでしまいそうだ ランチスペースにはソファーベッドが置いてある。

デミウルゴスからの婚約祝いだ 昼休憩延長で取り込み中だったことがある。

速攻で臨戦態勢に入れるがストップ出来なくなる。

「お盛んですね」 デミウルゴスにからかわれた。

「それが報われるといいんだがな」 「お世継ぎでございますね」

「おまえ達の希望を叶えてやりたいんだ。

アルベドはこうなるまえから大量に子供服を拵えてるし、コキュートスは爺になりたがってる 自分が父親になるのが先なのにな。

おまえが交配実験をしてるのも私を(おもんばか)ってだろう?」

今作でのアインズの人型の体は擬人化した特殊なものだ。

理論上は脳に指令を出せば精子に擬態した細胞が卵子と結合し受胎妊娠が可能、だが確率は前例がなかった。

「ですがその体は完全ではなく改良の余地があります。

魔物で肉体を構築されるとはさすがアインズ様 いつか奇跡は起こり生命が宿ると私は信じております」

「おまえはどうなんだ? プレアデス達にモーションをかけられてるだろう」 

「婚活ブームでしょう 一夫多妻制とはいえナザリックは男子が小数ですし、本来はアインズ様のための大奥でございます」 「私は将軍ではないぞ 男のNPCが圧倒的に不足してるよな」 「メイド達にもアンケートを取りましょう」 

そんなわけで試験的にタイプの違うNPCを10体作って、要望に応じて皆に行き渡るよう量産していこう。

『集団お見合いみたいだな』 アインズはくすりとひとりごちた。

ナザリックの全員を幸せにするそれが自分の責務だ。

 

アインズは寝室とバスルームを増築させた 鏡と硝子張りのラブホ仕様でアルベドとふたりのプライベートルームだ。

アインズはラブホ事業を立ち上げる 愛の巣を提供する恋人達の舘と称してエ・ランテルと帝都に展開し運営をシャルティアに任せた。

いかがわしさはなく小城(プチシャトー)といった外観の建物で価格はリーズナブル、庶民が利用できるという宣伝で評判を呼び便乗して鞍替えする宿屋が急増したとか。

アインズ個人の寝室にはアートパネルが飾ってある あのプールのときの写真を引き伸ばし光沢のある生地に転写した、特大サイズの美麗な絵画調の作品に仕上がっている。

アルベドがイヤがるので普段はカーテンを閉めてある。

「も、モモンガ様これって!?」 アルベドはぷしゅうっと茹だったみたいになり顔を両手で被った。

「こんなの撮ってたんですか誰が?!」 「私がカメラ搭載の超小型ドローンを飛ばしたんだ ポートレートじゃ物足りなくてな」

アインズのローブのポケットには手帖に挟んだ1枚のフォトカード

「それを持ち歩いてるんですか しかも別のアングル」 「他にもあるぞ」 ベッドのサイドテーブルの引き出しにはアルバムが ポスターよりも大胆なポーズばかりだ。

「私に内緒で?」 「あっ『しまった』…おまえだって私の実物大のグッズをいろいろ」

「私は隅々まで覚えてるんです! モモンガ様夜も明かりを消して下さらないんですもの」

「記念に残して置きたかったんだ」 でれでれのアインズ様言葉をストレートに口にする。

アルベドはボッと顔から火が出そうだった。

 

例の一件で奴隷となった元王国貴族の男フィリップ、彼 は誰の女に手を付けようとしたのかその代償に戦慄する。

自分は魔女に誑されたのだ 魔導王は死神だった アインズは陰湿なやり方で報復する。

絶望のオーラで震え上がらせておいてラブシーンを演じて見せたのだ。

視覚で嬲られ苦痛にいたぶられる。

男と女が(つがい)となる 体を繋いで情を交わし抱き合って眠る至福 人間供にも甘い汁を吸わせてやろう

地上の楽園桃源郷(シャングリラ)エ・ランテルは異形の王が統べる国の首都となる。




投稿始めて早1ヶ月2桁を越える数の人がお気に入り登録して下さり感謝感激しております。
でもやっぱエロだし感想書きにくいですよね ぼろくそだと立ち直れませんが生ぬるくお願いします。
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