死の支配者の寵愛   作:たまらー

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幕間Ⅱ

アルベドは優秀な秘書でもありアインズの補佐をしてくれている。

あるとき酔ったふりをして

「…おまえ達は俺を買いかぶりすぎだ

良き主君であろうと努力はしているが賢者ではない

頭脳明晰なおまえ達あっての自分だ。

だからデミウルゴスが深読みしすぎて胃潰瘍になりそうだ」

と大袈裟に泣き言をぼやいてみたのだ。

アインズが吐露した本音 自分は彼の真意を汲んであげられていなかったのだ。

「私にお任せ下さい アインズ様のお心は私が代弁いたします」

アルベドは幼子をあやすよにアインズをその手に抱き寄せた。

アインズは肩の荷が下ろせたようで随分と心が軽くなった。

 

暫くしてデミウルゴスが胃薬持参で謝罪にやって来た。

「申し訳ございません アインズ様の心痛お察しできず…

畏れながら私の考えが間違っていたと アインズ様の意にそぐわない判断であったにも関わらず、私の面目を保とうとして否定なされなかったのでございますね?」

アインズは溜め息を吐きやれやれと

「…まったくおまえというやつは アルベドに聞いたのだろう?

叡智の持ち主はおまえだ 謙遜ではない 私に物事の深淵が見えていたら苦労するものか。

私は浅はかでいつもおまえに頼りきりだ 丸投げのときさえある。

おまえの智謀であれば私を陥れ斃すこともできるさ。

おまえならば王座を明け渡すぞ。

不甲斐ない超越者(オーバーロード)だな 幻滅しただろう?」

アインズは懺悔するように本心を暴露した しかしデミウルゴスは

「あ、アインズ様 至高の御方がご自身を卑下するなどあってはなりません。

…つまり私がアインズ様の負担になっていたと 斯くなる上は自害を!」

アインズはデミウルゴスの手の動きを制し払った。

「馬鹿な真似はよせ おまえに死なれたら国どころかナザリックが立ち行かなくなる。

極端なんだよやることが …おまえ達の代わりがどこにいる?

一般メイド1人にしてもそうだ 命を粗末にするな。

これからもナザリックの参謀として私を支えてくれ」

「御心のままに御方に忠誠を」 デミウルゴスは跪き頭を垂れた。

アインズはふたりのサポートを得た 臣下の協力あっての君主である。

彼が目指すのは余裕を持ってゆとりある為政を成す者だ。

幕間Ⅲの後半に続く

 

唐突に魔導王アインズがこの物語における現時点で、魔導国の同盟国であるバハルス帝国の皇帝ジルクニフを訪ねて来た。

お忍びでしかも女連れである。

アルベドはアインズの側近で角と翼は本物の淫魔(サキュバス)である。

骸骨だけに淡白な顔してやることはやってた

だがどうやってやるんだ?と素朴な疑問

するとそれを見透かしたようにアインズは例の指輪を嵌めてみせる。

『なっ色男に化けた反則だろ?!』

今のアインズは金褐色(ダークブロンド)に顎髭目元にはマスカレードマスク

眼の表情は読めないがドヤ顔なのはわかる。

ムカつくなこいつ 悔しいが涎ものの妖艶な魔女である。

男なら誰しも裸にしてふるいつきたくなる アルベドはアインズの膝の上でべったりだ。

いちゃつくんならよそでやってくれ ようは見せびらかしたいのだろう。

ジルクニフの愛妾ロクシーでは張り合えない 彼の顔が引きつっている。

ジルクニフがごほんとひとつ咳払いするとアインズは要件を伝えた。

こともあろうか「王候貴族御用達の夜伽用品を扱う豪商を教えろ」とのたまったのだ。

呆れたジルクニフは紹介状を渡すと早々にお引き取りいただいた。

降参だ淫魔を手懐けるような化物に太刀打ちできるものか。

女の経験値位私が勝っていると自負していたが鼻っ柱を折られたみたいな敗北感。

あの男は盟約を口実にふらりとやって来ては世間話をして帰っていく。

最初何も無い空間から幻覚(イリュージョン)宛らの登場には驚いたがもう慣れた。

奴はいつも単独で女を侍らせている気配がなかったのだ。

むしろ堅物だと決めつけていた それが「あの野郎とんだ女誑しだ!」

ふたりの毒気に当てられたジルクニフはロクシーに息巻いた。




シリアストークとアインズ様のアルベド自慢です。
ジル様ファンの方ごめんなさい。
もったいなくてまだⅣは見てません。
一気見したいのでほんとはタイムリーに見たいけど我慢してます。
矛盾はそのあとで直します ご勘弁下さい。
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