死の支配者の寵愛   作:たまらー

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幕間Ⅲ

「本日は誠に有難うございます 今後ともどうぞご贔屓に!」

喜色満面の豪商と個人的な商談を済ませたアインズは

「せっかくだ息抜きがてら観光といこう」

アルベドに例の指輪を嵌めさせる。

城下町に溶け込めるよう地味なローブと布製のアイマスクで変装する。

「これで魔導王とおまえだとは思うまい」

アインズがぱちんとウインクしてみせた。

「ご機嫌だな」 「はいっ!」 アルベドはにっこにこである。

食べ歩きしながら店先をウインドショッピングする。

「人間の食べ物もけっこういけるな 料理長にアレンジさせてみよう」

下町の小さなベーカリーの惣菜パンを頬張る。

「そっちもうまそうだな」とアルベドが一口Ⅰ齧《かじ》ったのをぱくり

仲睦まじいカップルのようだ 実際これがふたりの初デートになる。

 

幕間Ⅱ前半の続き

「アインズ様私でございます」 「ああセバスか入れ」

彼は主に一礼する。 「それで私にお話というのは?」

「おまえ達のことだ」 「と申しますと?」

「おまえとツアレをきちんと入籍させてやりたくてな。

それでだナザリックに婚姻(パートナー)制度を導入する。

条件は一夫多妻に限らす複数可、任意で序列記載、男女問わずだ。

でこれが申請届だ」

アインズはサンプルの用紙を差し出す。

「おまえ達はこれの提出第一号になってくれ」

「私共がアインズ様を差し置いてそんな…」

「私とアルベドかいずれな だがまずはおまえ達だ。

正直じれったいんだよ さっさと行動を起こせ。

まあ恋愛初心者の私が後押しするのもあれだがな。

まだ手を出してないんだろう 溜め込み過ぎると俺みたいに暴走するぞ。

犯ったあと食い殺しそうな勢いだったからな」

「あの武勇伝でございますね」 「なんだそれは!」

アインズはカラカラと愉快そうに笑った。

「それでこれに署名捺印する そこに至るまでのプロセスが必須だ。

ロマンチックなシチュエーションは大事だぞ なんてアドバイスは受け売りだがな。」

アインズはハウツー本を取り出す。

「セバス設定上おまえは私より年嵩だ …リアルで私には父親がいなかった。

母親は私を育てるため命を削り過労死した。

リアルに魔法はなく私は無力な子供だった。

私は天涯孤独だった リアルは過酷で私はユグドラシルに現実逃避したんだ」

アインズが告げる自身の身上

「もしやリアルとは異界の人間の国だったのでしょうか?」

「そうだ俺にはユグドラシル時代のリアルでの記憶がある。

人間の心情を失わないためにもおまえの極善のカルマ値は貴重だ。

おまえは私の相談役兼指南役となってくれ」

「…心得ました 不肖セバス謹んでお受けします。」

セバスは思考する アインズ様は愛情に飢えておられた。

渇きを癒す者が必要だったのだ 私にもその一端を担うことができるだろうか。

 




ラブラブアルベド&アインズ様とシリアストークです。




自分が読めない漢字は使わないようにしてますが
どうしても使いたい漢字は読み返したときのためにルビを振ってます。
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