よう実〜平穏な学生生活を送りたい〜   作:はるおみ

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皆さんお久しぶりです

学校とプライベートのバタバタに忙殺されていました

もし楽しみにされていた方がいらっしゃいましたら、またよろしくお願いします




第六話

自身の席に戻り、愁が真剣な表情で神室を見据えた事により、彼女も先程まで抱いていた感情を何とか抑え込み、切り替えていく。

 

それでも神室は

(真剣な顔をしてる愁は初めて観るけど、カッコいいなぁ)

声には出さずとも、心の中でその様に呟いていた。

それを表に出さない様に気を付けながらも、愁へと問い掛ける。

 

「それで?話の内容ってどんな事なの?」

 

「内容はこの学校に関してです。

尤も、先程教室で葛城君や坂柳さんに対して、現状、私自身が大きく気にしてる事に関しては大体お話しししてしまいましたが……

貴女もあの場に同席してましたから、内容自体は聴いていた筈ですが…」

 

神室自身への確認とする様に問われた事について答える愁。

 

「ちゃんと聴いてたし覚えてるわよ。あの10万ポイントの話しと、来月以降も必ずしも貰えるとは限らないから節約してみようとって話のことでしょ?」

 

「その通りです。

ですが、今となってはそれもあくまでも私が気になった事柄の1つに過ぎません。」

 

「まだ他に何かあるの?」

 

「えぇ、今日一日と言う短い時間ではありましたが、幾つか気になる事が見付かりました。」

テーブルに両肘を付き、顔の前で手を組みながらそう答える。

 

「どんなことなの?」

神室自身としても多少は興味があるのか、少し食い気味に尋ねる

 

「ではまず初めに、入学式で他の学年や他の同学年のクラスの生徒達を見て、何か気になる事はありましたか?」

 

「あー、ごめん。その時って男子達からの視線がウザ過ぎてイライラしてたから、そこまで真剣に観てなかった…」

どこか申し訳無さそうに答える神室。

 

「それはまた……

しかし、真澄が他の男子達にその様な眼で観られるのは、何となく嫌ですね」

いま、この場にはいない男子達へ向けて、不快感を表す発言をする愁。

 

「え、、そんな風に思ってくれたの?」

(それって、嫉妬してくれたって事?)

その発言に対して、神室は表情にはあまり出さず、しかし内心はとても嬉しくなる。

 

「はい。ですので、他の男子達には気を付ける様にして下さいね?」

そんな、内心を知ってか知らずか、真剣な表情で忠告紛いな言葉を掛ける。

 

「う、うん。」

 

「話が脱線してしまいましたね。

入学式に一学年全体を観て思った事は、各クラスの生徒達の雰囲気です。」

 

「雰囲気?」

 

「そうです。私が観た所、Aクラスは置いておいて、Bクラスはまだしも、CクラスとDクラスに関しては、不良の様な方々が多かったりと実に不真面目そうな印象を受けました。」

 

そう、愁が入学式の時に一学年全体を観察した時にそれは表れていた。

そこから察するに、A〜Dクラスと言う記号は単なる教室分け、といった意味合いでは無く、"クラス"の言葉通り、A,B,C,Dとランク訳をされていると考えられる。

Aが一番上でDが一番下の扱いになるのだろう。

 

「それらを踏まえた上で、実はこの学校のクラス分けは一人一人の能力値によって決められているのだろうと考えました。」

 

 

「それじゃあ、自分で言うのもアレだけど、私達Aクラスが4クラスの中で一番優秀って事?」

 

愁の推測に若干、困惑したかの様に言う神室

そんな神室の様子を面白そうに観ながら、答える

 

「えぇ、ただまだ初日ですし、なんの確証もありませんから、あくまでも私の推論、ですけどね。

ですが、あながち間違ってはいないとは思いますよ」

 

「まぁ教室の先生の説明だけでポイントの事とかも見極めちゃうんだから、愁の推論も当たってるのかもね」

 

神室は感心しながら答えるが、その答えに愁は首を振って答える

 

「買いかぶり過ぎですよ。

先程も言いましたが、あくまでも私の推測であって、答え合わせも何一つしていないんですからね」

 

己の推測が間違っているとは、愁自身も思っていない。

ただ、この異質な学校の事だから、一筋縄ではいかせてくれないだろうとも思う。

全く面白い学校に入学出来たモノだと、内心笑みを浮かべる。

 

「どうしたの?何か楽しそうだけど?」

 

表情に出ていたのか、それとも雰囲気で察したのか、神室が問い掛けて来る。

 

「いえ、何でもありませんよ。

さて、今回はこの辺にしておきましょう。まだ今日は入学初日ですし、貴女も色々とやる事もあるでしょう?」

 

「うん、荷物整理したりとかもしないといけないからね。

(ホントはもっと一緒にいたかったけどんなぁ)

あ、そうだ連絡先教えてよ。その方がお互い何かと便利でしょ?」

 

「そうですね、確かに。では、コレが此方の連絡先になります」

そう言って、端末を操作して神室に画面を見せる。

 

「OK、それじゃ、後で連絡するから、絶対に出てよね?」

 

「そんなに念を押さなくても、大丈夫ですよ、ちゃんと出ますから。それじゃ、行きましょうか?」

 

「うん、行こう」

神室はそう答えて、白河と共に席を立ち、会計をして、2人で店を後にした。

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