【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く   作:タラバ554

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3 おじさんのうーばーいーつ

おじさんがこの異世界(オラリオと言うらしい)に辿り着いて既に1か月が経過していた。

廃教会に住ませてもらいその間、色々な事をヘスティアちゃんに教わり常識をある程度は身に着けていた。

そしておじさんは小金持ちになっていた。

というのも微妙な発達具合のこの地で色々な知識を持ってるおじさんは商売のネタがそれなりにあったので、知り合いにソレを教えて儲けさせ、少しだけ仕事を回してもらっていたのだ。

お金の余裕は生活の余裕に繋がるのでおじさんは貯蓄が好きだ。

そして便利アイテムも好きだ。

生活の質を向上させたい。

 

そんな思いでこの町を歩いていたら大食いの子とその保護者に絡まれた。

助けてヘスティアちゃん。

 

◆◆◆◆◆

 

「オウ、お前がウチのアイズたんに粉かけとるっちゅー奴か?」

「ロキ……違う、この人は…………じゃが丸の神」

「キーーーーー! 何でアイズたんがキサマみたいなおっさんに懐いとるんや! しかも頬まで染めて!!!」

「えーっと? ロキちゃん? 何でそんなに怒ってるのかおじさん分からないんだけど」

「ロキチャン~~~~!? キサマにちゃん付けで呼ばれてもうれしくないわボケェ! それよか何でアイズたんがこんなに懐いとるねん! ウチのアイズたんに何しやがったか白状せぇ!」

「この人は……私に初めて(の味変)を教えてくれた……神」

 

瞬間ロキの顔がマスクメロンの様に血管を浮きだたせ、糸目は見開き吊り上がる。

何を言っているのか理解不能な言語でまくし立てる赤毛の子に困りながらアイズちゃんを見ていると唐突に赤毛の子の延髄に手首の箇所で一撃を食らわせる。

意識が飛んだ子を担ぎながらアイズちゃんが謝ってきたので後日じゃが丸を持って誤解を解きに行くと伝えると目を輝かせながら「待ってる」と告げてきた。

君に持っていくんじゃないんだけどなぁ……。

 

◆◆◆◆◆

 

「はー、ここが黄昏のなんちゃら……」

 

門に行くと何か「そんな事は聞いてない」と門番が騒いでごねたが、おじさんの舌戦に門番君は最終的に道を開けた

中間管理職おじさんの口八丁も捨てたものではないらしい

 

そんな訳で中に入るとなんか小さい子が迎えてくれた

 

「やぁ、君がアイズのお気に入りのおじさん君かい?」

「ん~~? アイズちゃんのお気に入りかは知らんけどじゃが丸君の屋台で働いてるおじさんだよ。これ、お土産のじゃが丸君。半分は新作のカレー味だから感想もらえると嬉しいかも」

「へぇ、食欲をそそる匂いだ」

「開発に結構時間かけたからね(主に材料集め)気に入ってくれると嬉しい」

 

通された部屋でこのファミリアの主神ロキを待ちながら雑談しているとこの少年っぽい子が実はほぼ同年代という事が発覚

冒険者になるとそうなるらしい

おじさんも冒険者なろうかなと一瞬揺れちゃう

 

◆◆◆◆◆

 

暫くフィンと会話していると色々と商売のネタとか便利グッズのアイディアを思いついたのでメモしながら会話していると扉が盛大に開いた

その音に思わず振り返るとアイズちゃん、その目はテーブルに置かれているじゃが丸君で固定されている。

 

「やっほ、お邪魔してる~。今日は新作のカレー味用意してきたから後で感想聞かしてくれ」

「わかった……まかせて」

 

流れる様に椅子へ座りじゃが丸君を口に運ぶ

それに合わせて味変用の調味料を幾つかアイズちゃんに渡す。

この流れもいつの間にか定番化してしまい気が付けば当たり前に彼女用の調味料を屋台に常備している始末。

目の前のフィンはその光景にちょっとあきれているが同時に何か納得している

 

「アイズが君に懐く理由がちょっと分かったよ」

「何~~~?! フィン! そりゃホンマか!!!!」

 

そう言って入ってきたのは主神ロキ

相変わらず顔も髪も真っ赤である

 

「世話焼きなんだろうさ、しかもアイズの好きなモノを作れて、更に新作もポンポン作り出す。胃袋を掴まれたらそりゃ気に入りもするさ」

「ぐぬぬぬ、まさか胃袋掴んでたとは……おっさん恐ろしいやっちゃで……」

 

◆◆◆◆◆

 

コントの様なやり取りはぶった切ってフィンを間に挟んで誤解を解く

 

「ホンマにアイズたんの事は何とも思っとらんのか?」

「あのさぁ、この子10代でしょ? おじさんのストライクゾーンからまるっきり外れてるのよ。せめて20代なら良いけど流石に10代は……フィンもそう思うよな?」

「そこで僕に振るのかい?」

「や、だって同年代なら分かるだろ。これが例えばエルフだとか神とかで年上なら百歩譲って良しとするけど流石に10代はちょっと……」

「ウチのアイズたんがアカン言うんかキサマ~~~!!」

 

ロキの言にめんどくさいと思いながらアイズちゃんに付け合わせとして半熟卵を渡してみる

眼を輝かせながら食べるのでロキもつい顔がデレる

軽くうやむやにしつつ誤解を解いて何だかんだと話しをしているダンジョンの話になった

 

◆◆◆◆◆

 

「はーっ、ダンジョンって何かすげぇな。一般人だからそんな感想しか出ないけどさ」

「あはは、冒険者じゃなけりゃそんなものさ」

「それにしてもアイズちゃんは年齢一桁で冒険者って凄いのな」

「まぁアイズたんはちょっと特殊やからな」

「ふ~ん、それにしてもレベルにスキルに魔法かぁ」

「何やおっさん、興味あるんか?」

「まぁ冒険者とか魔法にスキルなんて空想上のものだったしね。興味はあるかな」

 

怪訝な顔をして3名が聞いてくる

 

「オマンどんな田舎に住んでたんや? 冒険者知らんて」

「オラリオって有名……だと思うけど」

「というか空想上ってどういう事だい?」

 

別に隠してないので言うがおじさんは異世界人だ

 

「「「異世界人???」」」

 

◆◆◆◆◆

 

何やかんやでめっちゃ質問攻めされた。疲れた。

 

「ロキ」

「嘘やないな……少なくとも異世界云々に関して聞いた限りは」

「あのじゃが丸君も……異世界の?」

「おっ、アイズちゃん察しが良い~。本当はもっと色々とやりたいけど道具と材料が無くてねぇ。あればもっと色々と作れるんだけどさ」

 

そういうとアイズちゃんが立ち上がっておじさんの手を取り

 

「ロキファミリアに入りませんか?」

 

……。

 

「「「はぁ!?」」」

 

◆◆◆◆◆

 

何かロキファミリアの入団試験を受ける事になった。

ロキは拒否ったがフィンがノリで賛同しおじさんの意見を無視して受ける羽目に

で、何かひげもじゃのおっちゃんと耳長のお嬢ちゃんが出てきたけど誰?

聞いてみればフィンが団長、この二人は副団長と実質的副団長というロキファミリアの古参らしい

いや、知らんがな

 

「んで、フィン。おじさんは何したら良いのよ。つーか入団とかはしないって言ったじゃん」

「まぁまぁ、面白そうだから良いじゃないか。さて、君の相手は……ベート、そろそろ出てきなよ」

「ア”ァ……コイツがアイズのお気に入りって奴か……ただの雑魚以下じゃねぇか」

 

そう言って出てきたのは……犬?

なんかアレと戦うらしい

 

「なんでも彼はアイズの初めてを貰ったらしいよ?」

「ア”ァ”!??!?!!??! ぶっ殺す!!!!!!!!」

 

おいぃ……フィン、何挑発してる訳ぇ?

ちょっ、おまっ、シャレにならんしょコレは

 

次の瞬間、おじさんの腹に犬の蹴りが突き刺さり

 

 

 

その反動で犬が壁にめり込んだ

Way?




おじさんがダンジョンに!? そんなの自殺行為よ!

次回、おじさんフィジカルお化けになる

おじさんにだって性欲はある
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