【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く   作:タラバ554

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4 おじさん家族が増えるよ!

おじさんと犬の対決は謎のままおじさんの勝利となった

あの犬は何故自ら壁に突っ込んでいったのかおじさんには謎だった

周りも犬の行動にドン引きだったのか固まっていたのでおじさんは居心地悪くなってそのまま帰った

後で絶叫が聞こえてきたがおじさんは何も知らない、本当だよ?

 

「って事がこの間あったよヘスティアちゃん」

「ロキ相手によくやった! さすがボクのファミリア(予定)第一号だ!」

「え~、ヘスティアちゃんの一号さんはかわいい子が良いんじゃないの?」

「んなっ! そっ、そんなことは……」

「本音は?」

「まぁ……そりゃ? ちょっとはね」

「でしょ~?」

 

今日も今日とてじゃが丸君売りだ。

因みに今日は肉入りコロッケを試しに売っている

コスト的にもうちょい安くしたいが畜産が微妙なこの世界だとお肉は中々に高級品っぽい

ダンジョンで取れるらしいけど……どうなん?

 

「正直おじさんってイレギュラーじゃん? もっとこう普通の子がヘスティアちゃんの第一眷属のが良いと思うな」

「うぅ……君って奴は何でそんな良い奴なのにおじさんなんだ……」

「ヘスティアちゃんって無自覚に毒吐くよね。まぁおじさんが故に性格良くなったってのもあるんだけど……」

 

おじさんだって昔は多少クソガキだったのだ

長年の社会生活で丸くなったとも言う

 

◆◆◆◆◆

 

じゃが丸君売りを続けて3か月

アイズちゃんが遠征とやらで来なくなって大分経つ

新作のじゃが丸君がいくつか正式メニューに加わり味のラインナップが充実したのでそろそろ新しい事を始めたいなと思っていると何かめっちゃ落ち込んでる子が居たので声をかけた

 

「そこの坊ちゃん、どうしたの? そんな落ち込んで」

「へ? あっ、僕ですか?」

「そーそ、白髪の君じゃい。じゃが丸君食べるかい? おじさんがおごってやろう」

「えっ!? あぁえっと……」

「何、腹が膨れればポジティブな考えも浮かぶさ。ホレ」

 

そう言ってじゃが丸君のプレーンを渡すと小さく齧りだした

なんかげっ歯類みたいな食い方してるな

折角なので屋台の所まで連れていきヘスティアちゃんと一緒にこの白髪坊主(ベルというらしい)の話を聞くことに

 

「へぇ、14歳で冒険者になりに来たと……何か凄いね」

「えっ、そうですか?」

「いや……だって生き物を殺し殺されのヤクザ商売でしょ? 冒険者って」

「ヤクザ商売……」

「そんな事よりベル君!! 君はまだファミリアに入って無いんだね!」

「えっ、はい。結局何処も門前払いで……」

「じゃあボクのファミリアに入らないか!」

「へっ!?? 良いんですか!」

「あぁ! ヘスティアファミリアは君を歓迎しようじゃないか!」

「おっ、お願いします!!」

 

即断即決のベル君、そして流れでおじさんの加入も決まってしまった

 

◆◆◆◆◆

 

じゃが丸君の屋台販売を終えてヘスティアファミリアのホーム(廃教会地下)に戻ってきた

勿論ベル少年も連れて

というかおじさんもファミリアに加盟しなきゃダメなのかな

恩恵無しでも良いんじゃないか?

 

「何言ってるんだい! 元々ボクと君の約束だったじゃないか! 大体ロキになんて取られてたまるか!」

「おじさんはそんな動けるタイプじゃないから取り合わんでもいいと思うんだけど」

「良くない! ロキの事だ。君の事をおもちゃにするに決まってるじゃないか!」

「ロキって最大派閥のロキファミリアですか?」

「最大派閥かは知らんけど、ロキちゃんと話すのは結構楽しいよ。関西弁だし」

「兎に角! ベル君に恩恵を刻んだら次は君だからね! 必ず来るんだよ!」

「ん~約束だししょうがないか。おじさんは可愛い子には勝てませんので」

「また君はそうやって……(しかも本心だし)」

 

◆◆◆◆◆

 

暫くして恩恵を刻まれたベル少年が出てきた

 

「おめでとう! これで少年も冒険者か」

「はい! ありがとうございます!」

「それじゃ、おじさんも恩恵貰ってくるか」

 

というやり取りが凡そ10分前

部屋に入るとヘスティアちゃんがニコニコ顔で準備してた

 

「初めての眷属獲得おめでとう。やっぱ嬉しい?」

「あぁ、勿論! ベル君は良い子だからね」

「そいつは上々」

「それに君もファミリアに加わってくれるんだろぅ?」

「可愛いヘスティアちゃんに頼まれたらしょうがいないね」

「……うーん、君って本当に素直だよね。ある意味」

 

そんなやり取りをしながら上着を脱ぐ

背中にヘスティアちゃんが乗ると何か親戚の集まりで子供が背中に乗ってくるのを思い出すね

 

「おじさん君」

「ん?」

「君本当に向こうの世界で一般人だったの?」

「そりゃそうでしょ。冒険者なんて無いんだもの」

(それにしては戦う為の体格っぽいんだけど……)

 

意外にもおじさんは筋肉が付いている

お腹はぽよんとしているが肩や腕、背中、脚などはシルエットからは想像できない程に筋肉の搭載量が大きい

その意外性にちょっとドキドキしながらヘスティアは血を垂らす

ベル君とは違う方向性でドキドキしている神の本音は刻んだ恩恵の中身に吹き飛んだ

 

「なんだコレ~~~~~~~!?!??!!?!」

 

◆◆◆◆◆

 

恩恵を刻んでから10日、ベル君の講習が終わり一緒にダンジョンに潜る事になった

因みにおじさんは講習2日目でダンジョンに潜る許可が下りている

デスクワーク職だったので覚えるのは得意なのだ

 

「んじゃ、最終確認ね」

「はい!」

「防具ヨシ! ポーションヨシ! 武器ヨシ! 安全第一で!」

「よろしくお願いします!」

 

◆◆◆◆◆

 

出てきたゴブリンを盾で受け止めハンマーで叩く

おじさんが攻撃を受けてる間にベル君がゴブリンの後ろから挟撃する

意外なほどあっさり終わった

興奮したベル君が暴走しそうだったので襟首掴んで抑える

 

その後も暫くダンジョンの1層を歩いてゴブリンと戦う

時計を見て半日近く歩いたので外へ

本日の稼ぎ「3000」ヴァリス

 

◆◆◆◆◆

 

「ヘスティアちゃんただいまー」

「神様、戻りました~」

「二人ともお帰り! 初めてのダンジョンはどうだった?」

「すごかったです! ゴブリンがわーって出て来て! おじさんがそれを防いでた所をドカーンって! それから僕がソコを後ろからこうっ、えいやって!」

「うんうん、良いじゃないか。連携も取れたみたいだね」

「はいっ!」

「んでさ、ヘスティアちゃん。今日の稼ぎが(一人頭)1500なんだけどコレってどうなの?」

「んん?? えっとどうなんだろう。正直ボクも冒険者の稼ぎがどれくらいなのかは知らないんだ」

「そっか」

「まぁ君のステータスなら上層では早々危険な目には合わないさ」

「本当~?」

「本当さ! ボクを信じろよ!」

「ヘスティアちゃんって偶に抜けてるからね」

「何を~~~!」

 

そう言いながらも、ダンジョン初アタックはケガも無く無事に終わり

ホームでちょっと贅沢な夕食を用意して皆で食べた

 

◆◆◆◆◆

 

異世界おじさん

Lv.1

《基本アビリティ》

力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

《発展アビリティ》

幸運:S

《魔法》

 

《スキル》

【幸運脂肪】

・シボウを操る

・あらゆる害悪から体を守る

・害悪に対する自動カウンター(相手のステータス依存)

・同意がある場合に限り他者のシボウを操れる

・多好感を得る

【庇護脂肪】

・シボウ操作した者のステータスを上昇(任意)

・最大10段階

・体質操作可能

・スキル使用時に魔力消費




帰ってきたロキファミリア!襲来されるじゃが丸君屋台!

次回、おじさん捕縛!

おじさんも偶には良い恰好がしたい
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