【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く   作:タラバ554

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5 おじさんとアルコール失敗談

ダンジョンに潜り始めて早2週間

 

「で、どうだい? スキルは使えそう?」

「幸福の方は問題なく使えてるみたい。今の所はだけど。庇護の方は多分としか言えんけど……男性には使えたり使えなかったり。でも女性には共通して使えるっぽい。肝心の魔力がスカスカで日に1回が限度かな」

「うーん、おじさんってなんでそんななんだい?ピーキーなスキルが2個もついてくるとは」

「いや、こればっかりは知らないよ。おじさんだって初めての経験だし」

 

ステータス更新時に魔力がちょびっとだけ伸びる

他は非常に緩やか~に伸びている

ベル君も似たようなもの

駆け出しとしてはこんなもんかと思いながらやっていたが、更新した途端、庇護の対象としてヘスティアちゃんが選べる事に気が付いた

 

「おん?」

「どうしたんだい?」

「庇護脂肪の対象にヘスティアちゃんが選べるっぽい」

「へっ……ボクかい?」

「神にも通用するんだなコレ。やってみる?」

「……良いよ、やってみよう。おじさんなら悪い様にはしないだろう?」

「そりゃ勿論。んじゃ【庇護脂肪】発動っと」

 

スキル発動と同時に目の前にウィンドウが表示される

普段ベル君に使う時と違いステータス上昇の項目はグレーアウトしているが、体形変化のスライダーがくっそ細かく表示されてる

 

「ほえー、見てよヘスティアちゃん。身長伸ばせるぜ」

「えっ! ほっ本当に出来るのかい!? あ、凄い他にも色々やれるじゃないか!」

「とりあえず今の状態をデフォルト登録しといてっと……普段あれだけ胸が重いって言ってたし、一度小さくしてみる? 所謂スレンダー系でオフィスレディっぽくさ」

「え~、ロキみたいな無乳は嫌なんだけど……」

「それならこう、高身長で胸はそのまま。相対的に小さくなるけど実際のカップ数は同じになる様に調整して……、アンダーとトップは維持するっと」

 

◆◆◆◆◆

 

「おじさん! 助けて~~!」

「えぇ~いつも通りのスキンシップじゃん」

「そうだよベル君!」

「そうですけどそうじゃないでしょう!?!?」

 

モデルも顔負けの高身長ハイスペックボディのヘスティアちゃんに顔真っ赤にして今にも鼻血を吹き出しそうなベル君がソファに押し倒されている。

事案である

お巡りさんこいつです

 

「さあベル君、今夜は寝かさないぜ」

「ひょっ!!!!」

 

その日、おじさんは早々にホームを後にして外泊した

ベル君の貞操がどうなったかは知らん。知らんったら知らん。

 

◆◆◆◆◆

 

翌日、じゃが丸君の売り上げが凄い事になった。

何せヘスティアちゃんがばいんばいん(?)なのだ。男が群がる

念のために屋台での販売におじさんが付いて来て良かった

 

「はいはい、売り子さんに触らないで下さいね~」

 

冒険者やってたおかげでこの時間帯の一般のお客さん相手なら無双できる

アイドルの握手会もさながらの状態

そして暫くして突撃してくるロキ

 

「ドチビ~~~~~~!!!!」

「おんやぁ~誰かと思えばロキじゃないか」

「ドっ、どないなっとるんや~~~! 何で身長がっ! つーか何やその体! 不変のハズやろが! 何成長しとんねん!!!」

「さてねぇ、ボクの日頃の行いが良いからじゃないかい?」

「ざっけんなボケェ! 何をした! 吐け! 吐かんかいワレェ!」

 

ロキちゃん、血涙と血反吐流しながら突っかかるのは止めなさい、正直怖い。

あぁ! コラ! キャッツファイトは止めろ! ヘスティアちゃんもその体慣れてないのに暴れると! あかん! 公衆猥褻的な意味でアカン!

ギャラリーもはやし立てるな! 零れる!

 

◆◆◆◆◆

 

ガネーシャファミリアが出動して事なきを得ました

そしてヘスティアちゃんに対して尋問が行われております

ついでに自分にも尋問が行われています

おじさんは黙秘権を貫く所存です

だって脂肪フラグですよ

何かお腹周りがピクピクするし

面倒はノーセンキュウ

 

というかソロでダンジョン潜ったベル君大丈夫かな

あの子もヘスティアちゃんに似てちょっと抜けてる所あるし

 

◆◆◆◆◆

 

やっと帰ってきました

既に夕方です

おじさんはポージングで分からないを表し、只管「ヘスティアちゃんに聞いてくれ」で乗り切った

そしてヘスティアちゃんはぐったりしてる

その体形でソファーに沈んでケツを出すな

面倒なので庇護脂肪を使い元の体形に戻す

 

「あっ! おじさん何で戻すんだい!」

「トラブルの種でしょうが、おじさんトラブルはごめんだよ」

「ちぇ~~~っロキ相手に更なるマウント取れるから楽しいのに」

「要所要所で体形変えればいいでしょ。何時でも出来るんだから」

「それもそっか」

 

そんなこんなしてるとベル君が帰ってきた

何やらミノタウロスに襲われたらしい

……いや何してんの?

何でそうなった?

要領得ない、ちょっとまだ興奮してる? 落ち着いたらまた聞いてみよう

 

ステイタス更新したらまたヘスティアちゃんが叫んでた

ベル君に何かあったか?

 

◆◆◆◆◆

 

「ほほ~ココが」

「はい、朝に誘われた所です」

 

やってきたのは豊穣の女主人

ベル君がキャッチに引っかかった店だ

 

「違いますって! お弁当くれたから」

「キャッチじゃん」

「だ~か~ら~!」

「まぁまぁ、旨けりゃ良いさ。腹減ったし入ろう」

 

中入ったらめっちゃ美人が多い

本当にコレ大丈夫?

視線でベル君に聞くと顔青くして首振ってる

メニューは……相場の5倍位する……

これはボッタクリバー的な?

怪訝な顔してると女将さんからパスタ出された

味は……まぁ旨いけど……日本人からすると値段と味が釣り合ってねぇ……

だけどこの世界じゃ材料費が実はバカ高い場合あるからこんなものなのか?

後でこの味をホームで再現してみっか

そんな事を考えながらシルって子とベル君がイチャコラするのを横で眺めていると、いつの間にか隣にアイズちゃんが居た

 

「なんで?」

「居たから……声かけようと思って」

「ふーん、あっ、じゃが丸君の新作が正式採用されてちょっとメニュー増えたぞ」

「! 本当!?」

「おう、んで味変用の調味料も小売りしてみようって話になってさ」

「アレを買える?」

「うん、お客さんで気になってる人も居たっぽいから少しだけ売りに出してみた」

「買う、買いに行く」

「残念、店に出した分はもう全部はけちゃった」

 

めっちゃショック受けてらぁ

ちょっとアルコール入ってたのもあってゲラゲラ笑ってると犬が突っかかってきた

 

「あ”あ”?! てめぇ! あの時の肉達磨じゃねぇか! 何アイズの隣に座ってやがる!」

「よーう、俺が座ったというよりアイズちゃんが座ったってのが正しいよな?」

 

アイズが頷くがソレが気に食わないらしい犬

 

「ざっけんな! アイズの隣に雑魚が座るなんざ100年早ぇえんだよ!」

「だってよ」

「おじさんは神。雑魚じゃない」

「だってさ! おっ、ロキちゃん。同類だね!」

「キ~~~~! 誰が同類やボケェ! アイズたん! コッチに来ぃや!」

 

何でもファミリアの遠征を労う会らしい

 

◆◆◆◆◆

 

暫く飲み食いしてたら何やらロキファミリアの方が騒がしい

犬の子がヒートアップしとる

いや、酒の席で「つがい」って……うわー、ちょっとソレはアカンやろ

とか思ってたらベル君が走って出ていった

 

……は? え? 何々?

 

暫くぽかんとしてたがシルって子に聞いたら犬っこがしゃべってた内容を聞いた途端に顔色を悪くして飛び出していったと。

はて? 何か関係あったか?

……あっ、ミノタウロス?

え……もしかして襲われたミノタウロスってロキファミリアの逃した?

そしてさっきの雑魚発言ってベル君が対象?

oh……

これはどうしようか

うーん

 

 

酒を持ってアイズちゃんの隣の席へ座る

 

「やほー」

「ドチビん所の! 何アイズたんと肩組んどんねん!」

 

犬っこが殴りかかってきたけど瞬間的に店の外へ吹っ飛んでいった

思えばあの時も幸福脂肪が働いてた? でも恩恵貰う前だったけど?

まぁ良いか

 

「いやさ、ちょっと苦言を呈しに」

「苦言~?」

「さっき犬が喋ってたのってウチのベル君の事っしょ?」

「は?」

「客観的に見てそっちの行為がアウト過ぎるから忠告ね。後はヘスティアちゃんが成長した切っ掛けは俺だけど、ロキちゃんには絶対やらないから」

「は?」

「所でさ、豊胸施術できます!って商売したら儲かると思う? スレンダーボディーも思うが儘! ただしロキファミリアは除くって注意書き付きで」

「はぁぁぁああ~~~~~!?!?!?」

 

◆◆◆◆◆

 

煽りすぎて捕まりました




美に執着するは女性の性、美に振り回されるは男の性

ならその美を昇華するおじさんは?

次回、おじさん逃げる

おじさんにだって泣く事がある
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