個性"ゴムゴム"のヒーローアカデミア   作:レイファルクス

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No.6

 

 

ウソの(U)災害や(S)事故(J)ルーム』で敵(ヴィジランデ?)連合が襲撃した翌日、学校は臨時休校となった。

 

 

その日は幸いにも平日だったため、出久は母の引子(いんこ)とエリの二人と共に市役所に向かい、エリとの養子縁組(ようしえんぐみ)の書類を提出した。

 

 

これで晴れて壊理(エリ)は『緑谷 絵里(エリ)』となり、その帰りにファミレスで夕飯を取った。

 

 

そしてその翌日…、

 

 

「皆お早う。一昨日は襲撃があり大変だったが、まだ戦いは終わってねぇ」

 

 

「『雄英体育祭』が迫ってる!」

 

 

『クソ学校っぽいの来たあああ!!!』

 

 

相澤先生の言葉に全員が興奮した。

 

 

雄英体育祭

 

 

それはかつて『スポーツの祭典』と呼ばれたオリンピックが規模や人口が縮小し形骸化した昨今、『現代のオリンピック』と呼ばれる日本の一大ビックイベントの一つである!!

 

 

このイベントは雄英生なら心が踊らないわけは無く、全員が期待に胸を膨らませる。

 

 

何故なら、この雄英体育祭は『次世代のヒーロー』を見つける"スカウト"が目的の一つだからである。

 

 

そして時は進み、四時限『現国』終了後…、昼休みに入り、食堂に行って買う者、弁当を持参する者など、各々自由な時間を過ごしていく。

 

 

そんな中、出久は勝美と一緒に仲良しである天哉とお茶子を誘って食堂に向かっていた。

 

 

「そう言えば、お茶子ちゃんがヒーローを目指しているのは何故?私や出久はオールマイト、天哉君は兄に憧れてヒーローを目指しているのは知ってるけど…」

 

 

その途中、勝美がお茶子がヒーローを目指している理由を質問した。

 

 

「ヒーローを目指す理由…?それは…」

 

 

「勝美君、それは些か失礼じゃ無いか?人間誰しも"話題にされたくない"ことはあるじゃないか。君が"ヘドロ敵"のことを話されたくないのと同じように」

 

 

お茶子が困っているのを見た天哉は勝美を叱る。

 

 

「それは分かってる。でももし手を貸せるなら貸してあげたいし…」

 

 

「ありがとうかっちゃん、天哉君。でも大丈夫だよ、私がヒーローを目指している理由…、それは"お金"のためなんだ」

 

 

「「お金…のため?」」

 

 

「……もしかして、"両親にお金を送る"ため?」

 

 

出久はお茶子の考えていることが分かったようだった。

 

 

「っ!?なんで分かったん!?」

 

 

「ヒーローの中には親に仕送りをする人もいるから"もしかしたら…"って思っていたんだけど…、当たってた?」

 

 

出久が考えていたことはビンゴだった。

 

 

お茶子の家は建築業を営んでいるが、経営難で仕事が無く、困っていた。お茶子は小さい時にヒーローでは無く、親の会社に入ろうとしていた。だがそれを親は良しとはしなかった。

 

 

お茶子の両親はお茶子の夢を潰すことを許さなかったのだ。

 

 

「だから私は絶対ヒーローになって、父ちゃんて母ちゃんを楽させたい」

 

 

その話を聞いた天哉はお茶子の"覚悟"を称賛し、拍手を送る。そして勝美は涙を流しながら

 

 

「お茶子ちゃんえらい!もし困ったことがあったら遠慮無く言って!絶対力になるから!」

 

 

お茶子を応援したのだった。

 

 

「緑谷少年と、爆豪少女が…いた!!」

 

 

そこにオールマイトが現れ

 

 

「ごはん…、一緒に食べよ?」

 

 

弁当箱を包んだ布を見せながら食事に誘った。出久と勝美は断る理由は無く、オールマイトの誘いに乗った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「「選手宣誓?」」

 

 

「そう、毎年一年の体育祭の選手宣誓は入試の首席がやることになっていてね。それで緑谷少年にお願いしたかったのだが、偶然にも爆豪少女にも白羽の矢が刺さってね、もし良かったら二人で選手宣誓をやってもらえないかと思って、相談を…」

 

 

オールマイトの誘いに乗った出久と勝美は購買で昼食を買った後、オールマイトと共に仮眠室で話をしていた。どうやら体育祭の選手宣誓について話し合っているようだ。

 

 

「別に構いませんよ?ねっ、かっちゃん」

 

 

「うん。オールマイト、選手宣誓の件、喜んで引き受けます」

 

 

「そう言ってくれると助かるよ!!」

 

 

出久と勝美は選手宣誓を引き受け、オールマイトは喜び、一緒に昼食を食べた。

 

 

余談だが、オールマイトの弁当は当人が拵えた物で、見た目に反比例して可愛かったらしい。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

その日の放課後、出久たちは下校しようとするが、できなかった。何故なら一年の他のクラスの生徒がごった返していて、通れなかったのである。

 

 

「何だよこいつら!帰れねーじゃん!」

 

 

「大方敵情視察にでも来たんでしょう?敵が来たのって私たちの授業だったから」

 

 

勝美の予想は概ね当たっていた。

 

 

「はいはいちょっとどいてもらえるかい…っと!おっ、出久、かっちゃん!」

 

 

「達也君!」

 

 

「それに人使君も!」

 

 

野次馬を掻き分けて現れたのは達也と人使だった。

 

 

「先生から聞いたよ、敵に襲われたんだって?」

 

 

「うん、でも殆んどは先生たちが捕まえたんだけどね」

 

 

「そんなこと言って、出久だって何人かは敵を捕まえたじゃん」

 

 

和気藹々と人使たちが話す中、水を指す奴がいた。

 

 

「どうせそんじょそこらのチンピラ敵だったんだろ?そんなことで自慢しないで欲しいね」

 

 

「おい物間(ものま)、そんな言い草することは無いだろう…!」

 

 

幼馴染を馬鹿にされたのか、人使は物間と呼んだ人物を睨む。

 

 

「悪いな、こいつは『物間寧人(ねいと)』、俺がいるC組の者なんだが、何故かA組を毛嫌い、と言うかライバル視していてな。クラスの不始末は俺の不始末、物間に変わって謝罪する」

 

 

人使は出久たちの前で頭を下げた。

 

 

「おい心噪君、委員長である君が謝ることは無いだろう!寧ろ謝るのはA組の連中だ!『他の皆を差し置いて活躍してしまってすみませんでした』って…」

 

 

「物間…、これ以上"俺に恥をかかせるなよ?"」

 

 

「何をピシッ……」

 

 

人使が言葉を発し、寧人がその言葉に返事をした途端、寧人の動きが止まった。

 

 

「"教室に戻って帰り支度をしろ"」

 

 

人使が寧人に命令すると、寧人は無言のままその場を去った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「どうしたんだあいつ?急に黙りこくって…」

 

 

「ああ~、人使君の個性にはまっちゃったみたいね」

 

 

勝美の言葉ひクラスの視線が向いた。

 

 

「人使君の個性は"洗脳"、洗脳したい相手に問いかけをして、それに返事をした相手を思うがままに操ることができるのよ」

 

 

「何だよそれ!?思いっきり敵向きの個性じゃねぇか!?」

 

 

勝美の説明に出久を除くクラス全員が身震いいた。

 

 

「敵向き…ねぇ?私は寧ろヒーロー向きだと思うけど?」

 

 

「えっ、何で?」

 

 

「考えてもみてよ?もし敵が人質を取っている時なんか、人使君の個性があれば人質を無傷で救出できるし、敵も無抵抗で捕まえることができるんだよ?」

 

 

勝美への質問に出久が答えた。出久の回答に勝美を除く全員が『成る程…』と納得していた。

 

 

「俺はこの個性が嫌いだった。さっきのように敵向きと言われていたからな」

 

 

人使の話にA組のメンバーは気落ちしてしまった。

 

 

「だが出久とかっちゃんにヒーロー向きと言われて曇っていた俺の心は綺麗に晴れた。俺の個性をヒーロー向きと言ってくれたのは二人が初めてだったから」

 

 

「それから俺はこの個性を『人を傷つけるため』じゃなくて『人を助けるため』に使いたいと思ったんだ」

 

 

人使の過去話に全員が涙を流した。

 

 

「出久君、勝美君!君たちはなんていい人なんだ!!俺は感動したぞ!!」

 

 

天哉の独特な動きに全員が若干引いていた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

それから二週間、雄英生は体育祭に向けて自主トレを行った。

 

 

余談ではあるが、土曜日に絵里と一緒に買い物をしていた出久を達也が偶然見かけ、その翌日に人使を連れた達也が出久の家を訪れ、絵里を紹介されたのだった。

 

 

そして雄英体育祭当日…。

 

 

各クラスの控え室では、体操服に身を包んだ生徒が出番を待っていた。

 

 

『雄英体育祭!!ヒーローの卵たちが我こそはと凌ぎを削る年に一度の大バトル!!』

 

 

プレゼント・マイクの実況で雄英体育祭はスタートした。

 

 

『どうせテメーらの目的はアレだろ?敵の襲撃を耐え切った期待の新星!!』

 

 

『ヒーロー科、一年A組だろぉぉ!!?』

 

 

プレゼント・マイクの紹介でA組が入場口から会場入りする。

 

 

「焦凍~っ!」

 

 

「カッコいいぞ焦凍!」

 

 

「こっち向いて~!」

 

 

観客席の一ヶ所でスマホや一眼レフカメラのシャッターを押しまくる一団がいた。

 

 

「……あれはNo.2ヒーローの『エンデヴァー』、『爆熱ヒーロー・プロミネンス』に『氷結ヒーロー・アイシクル』。なんで轟君ばかり…」

 

 

「……俺の"親父"と"一番上の兄貴"と"姉貴"だ」

 

 

出久の疑問に焦凍は頭を抱えながら答えた。

 

 

『B組に続いて、普通科C・D・E組!サポート科F・G・H組もきたぞー!そして経営科…』

 

 

プレゼント・マイクは次々と入場するクラスを読み上げる。そして壇上に『18禁ヒーロー・ミッドナイト』が鞭を鳴らしながら上がった。

 

 

「さあ選手宣誓を行うわよ!!いつもなら選手代表は一人なんだけど、今年は特例で"二人"にやってもらうわよ!それじゃ1ーA緑谷出久!爆豪勝美!前に!!」

 

 

ミッドナイトに呼ばれた二人は壇上にあるマイクの前に立つ。

 

 

「宣誓!我々雄英高校一年生一同は、ヒーローマンシップに(のっと)り、正々堂々戦うこと!」

 

 

「そして、互いに尊重し合い、全身・全霊・全力を持って一位を狙うことを誓います!」

 

 

「選手代表、1ーA緑谷出久!!」

 

 

「同じく、爆豪勝美!!」

 

 

出久と勝美の宣誓が終わると、観客から拍手喝采が送られた。

 

 

「そういう青臭いの…大好き!!さあ最初の種目、"予選"は…コレ!『障害物競走』!コースはこのスタジアムの外周約4㎞!毎年ここで多くの生徒が涙を飲むわ(ディアドリンク)!我が校は『自由さ』が売り文句、コースさえ守れば何をしたって(・・・・・・)構わない。覚悟しなさい!」

 

 

ミッドナイトの説明に全員が固唾を飲む。そしてスタジアムの出入り口の一つにゲートが現れた。

 

 

「さあさあ位置につきまくりなさい…」

 

 

生徒がゲート前に並ぶと、ゲートの上にある赤ランプが右から順に青に変わる。

 

 

「スタート!!」

 

 

そして全てのランプが青に変わった瞬間、生徒が一斉にゲートを潜ろうとした。

 

 

『さあ始まったぜ第一種目!実況はこの俺"ボイスヒーロー"プレゼント・マイクが送るぜ!解説には"抹消ヒーロー "イレイザーヘッドに来てもらってるぜ!』

 

 

「無理矢理解説席(ここ)に連れてきたくせに…よく言う」

 

 

『細けぇことは気にすんな!さて一年生が全員…んっ?いや全員じゃねぇ!緑谷だ、選手宣誓をした緑谷出久だけがスタート地点で一歩も動いてねぇぞ!?』

 

 

「何やってんだあいつ…?」

 

 

そう、ゲートに殺到したのは出久以外全員だった。出久はスタートの掛け声がする少し前に一番後ろに下がったのだった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

『さてそうこうしている内にトップの轟が最初の関門に到着だ!第一関門は"ロボ・インフェルノ"!!入試の時に出た"仮想敵"が襲い掛かる関門!さあどう攻略する!?』

 

 

「親父たちが見てるんだ、変な真似は出来ねぇ」

 

 

焦凍は右手を地面に着けると、そこから徐々に凍り出し、そしてその右手を上に振り上げると、ロボが数体凍ってしまった。

 

 

「いいぞ焦凍!それでこそ我が息子だ!」

 

 

「私と同じ個性をこんなに活用して…、お母さんは嬉しいわよ!!」

 

 

『……何か一部の観客が騒がしいが…』

 

 

「お前程じゃ無いだろ……」

 

 

「あいつが止めたぞ!あの隙間から通れる!」

 

 

生徒たちは焦凍が凍らせたロボの隙間を通ろうとする。

 

 

「止めとけ、体勢が不安定な時に凍らせたんだ。倒れるぞ」

 

 

すると焦凍が注意した途端にロボが倒れてしまった。

 

 

「おい誰か下敷きになったぞ!」

 

 

「大丈夫なのか!?」

 

 

生徒が下敷きになった生徒を心配していると、

 

 

「「死ぬかぁー!!俺じゃなかったら死んでたぞ!!」」

 

 

鋭児郎とB組の『鉄哲徹鐵(てつてつてつてつ)』がロボを突き破って出てきた。

 

 

「いいなぁあいつら…、潰される心配無く突破できる…」

 

 

「とりあえず俺らは一時協力して道拓くぞ!」

 

 

生徒は協力してロボを破壊したり、上を飛び越えたりした。

 

 

「さて…、そろそろかな?」

 

 

そんな中、スタート地点に残っていた出久は足を開き、右拳を地面に着けた。

 

 

『さあトップの轟が第一関門をクリア!そして轟に続けとばかりに生徒たちが次々と関門を突破していく!一方緑谷は…あれ?何やってんだ?』

 

 

「成る程…、考えたな緑谷」

 

 

『ヘイイレイザー、どういうことだ!?』

 

 

「緑谷は誰かが関門を突破するのを待っていたんだ。…質問だが、観客が盛り上がるのはどういった時だ?」

 

 

『へっ?そりゃ何か"目立つこと"だろうな?例えば"ビリの奴が一位になった時"とか…』

 

 

相澤先生の質問にプレゼント・マイクは答える。

 

 

「そう、正にそれだ。緑谷の奴は"自分がビリの状態で一位になる。"その状況を作り出したんだ。……ほら、緑谷の奴準備が終わったみたいだぞ?」

 

 

相澤先生に言われ、プレゼント・マイクが出久を見ると、出久は『ギア2』の状態になっていた。

 

 

『なんだなんだぁ!?緑谷の奴、体が赤くなってる上に蒸気みたいなのが登ってるぞ!?』

 

 

「……行くぞ」

 

 

出久は一言呟くと、一瞬でその場から姿を消した。

 

 

『んなっ!?緑谷の姿が消えたぞ!?何処だ!?一体何処にいるんだ!?』

 

 

「落ち着け、緑谷は今コースを"走っている"。ほら、もう第一関門を突破したぞ」

 

 

『ウェイ!?マジかよ!?緑谷の奴、どんだけ速ぇんだよ!?』

 

 

出久の速さにプレゼント・マイクは驚いていた。

 

 

「緑谷のあの状態は『ギア2』と呼ばれていて、体内の血流を速くすることで、身体能力を一時的に上昇させることができるそうだ」

 

 

『おいおいイレイザー、何でそんなこと知ってんだよ!?』

 

 

「当人から聞いた。それから緑谷の個性や状態を纏めたレポートを当人からもらったからな」

 

 

相澤先生は手元のレポート用紙をプレゼント・マイクに見せた。

 

 

『何でンな物持ってんだよ!?』

 

 

「俺たち教師全員に配られたからな。それよりも、緑谷はもう第二関門を越えそうだぞ?」

 

 

相澤先生に言われ、プレゼント・マイクがモニターを見ると、

 

 

「ゴムゴムの~…、JETロケット!!」

 

 

出久は腕を伸ばして崖の端を掴み、その反動を利用し、崖をひとっ飛びした。

 

 

『オーマイガー!!緑谷の奴、"ザ・フォール"をひとっ飛びでクリアしやがった!!緑谷、お前どんだけクレイジーなんだよ!?』

 

 

プレゼント・マイクが頭を抱えていると、轟の前に出久が姿を現した。

 

 

『ここで緑谷、轟を抜いてトップに躍り出た~!だが次は越えられることはできるか!?最終関門は一面地雷源、"怒りのアフガン"だ!地雷の威力は大したことねえが、音と見た目は派手だから失禁必至だぜ!』

 

 

「僕には関係無いよ」

 

 

出久は走るスピードを抑えず、そのまま最終関門を突破した。

 

 

『ヘイ緑谷!お前は恐怖ってモンを知らねぇのか!?瞬きする間に最終関門を突破しやがったぜ!!』

 

 

「元々高速で移動しているんだ、地雷の位置を避けながら進むのは、造作もないだろうよ」

 

 

そして全ての関門をクリアした出久がスタジアムに還って来た。

 

 

『ヘイヘイッ、一体誰が予想できたよ!?ビリから一気にトップに躍り出てそのままスタジアムに還って来たその男』

 

 

『緑谷出久の存在を!!』

 

 

出久は観客の喝采を浴びながら右腕を頭上に突き上げた。すると先程よりも喝采が大きくなった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

出久が1位でゴールした後、続々と生徒たちが到着した。

 

 

「ようやく終了ね。それじゃ結果をご覧なさい!」

 

 

1位・A組緑谷出久

 

2位・A組轟焦凍

 

3位・A組爆豪勝美

 

4位・B組塩崎(しおざき)(いばら)

 

5位・B組骨抜(ほねぬき)柔造(じゅうぞう)

 

6位・A組飯田天哉

 

7位・A組常闇踏陰

 

8位・A組瀬呂範太

 

9位・A組切島鋭児郎

 

10位・B組鉄哲徹鐵

 

11位・A組尾白猿夫

 

12位・B組泡瀬(あわせ)洋雪(ようせつ)

 

13位・A組蛙吹梅雨

 

14位・A組障子目蔵

 

15位・A組砂藤力道

 

16位・A組麗日お茶子

 

17位・A組八百万百

 

18位・A組峰田実

 

(19位~42位は割合ですが、27位に人使、42位に青山の変わりに達也が入位しております。)

 

 

「予選通過者は上位42名!通過できなかった人も安心なさい、まだ見せ場は用意されているわ!!そして次はいよいよ本選よ!」

 

 

「さーて第二種目よ、アンタたちが競う競技は…コレ!『騎馬戦』よ!!」

 

 

モニターには『騎馬戦』と表示されていた。

 

 

「ルールを説明するわ!参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、一つ違うのが…、先程の結果に従い各自に(ポイント)が振り当てられること!」

 

 

ミッドナイトのルール説明にA組はこの競技の"ミソ"となる部分を見抜いたのだった。

 

 

「入試みたいなP稼ぎ方式か」

 

 

「つまり組み合わせによって騎馬のPも違ってくる…と」

 

 

「ええそうよ!そして与えられるPは下から5Pずつ上がるわ!42位が5P、41位が10P…ってね!」

 

 

「(成る程…、そうなると、僕のPは210Pかな?)」

 

 

出久は顎を指に乗せながら自分に与えられるPを考えていた。

 

 

「そして1位に与えられるPは…、1000万!!」

 

 

「……はい?」

 

 

予想とは違ったPに出久は一瞬、自分の耳を疑った。そして全員が出久を見る。その目はまるで『獲物を狙う捕食者の目』だった。

 

 

「上位の奴ほど狙われる"下克上サバイバル"よ!!」

 

 

 

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