エロマンガ先生ANOTHER 桜葉桃八はカフェオレが飲みたい 作:しゅみタロス
店員「ええ、皆さん。この度は私達の企業ブースに来ていただき、誠に感謝します」
スタッフの言葉と共に今か今かとファンがソワソワしている、目の前に置かれているゼノブレイドのタペストリー、タオル、tシャツ、同人誌、缶バッジ、マグカップとここでしか手に入らない公式レアアイテムの山、コミケ最終日を飾るに相応しいお宝が並べられている。逸る気持ちを抑え、財布と時間を気にしながら物販に並ぶ人が今なお増え続けている。
紗霧「後どのくらい?」
マサムネ「この演説が終わったらすぐだよ」
店員「皆さんのおかげでゼノブレイドシリーズがここまで愛される作品になれた事、そして今も尚、新しい世界での物語を紡いでいる人がいる事、実に嬉しく思います。そんなゼノブレイドの開発スタッフから、心からの感謝とお礼として、ここだけのオリジナルアイテムを数多く取り揃えました、全て今後再生産しないであろうスペシャルモデルです。それでは今ここに、ゼノブレイドの全アイテムの販売を開始します」
そして入口のリボンがカットされたその瞬間……
ファン「うおおおおおおおおおお!!」
雄叫びを上げ、素早い動きでアイテムを手にしていく。
それに負けず、マサムネも人の波を避けながらアイテムを手にしていく。
マサムネ「紗霧、tシャツとタペストリー取れたぞ」
紗霧「流石!!じゃあ次はスイッチキャリングケースとキーホルダー5種」
マサムネ「任せろ!!」
マサムネは限界まで手を伸ばし、キャリングケースとキーホルダーを入手。
紗霧「その次はマグカップと缶バッジ」
マサムネ「よし!!」
中心地から横に移動し、マグカップと缶バッジを手に取る。
紗霧「最後!!、メッセンジャーバッグ、オリジナルキャップ、ビジュアル写真集、公式漫画集。これで全部だよ!!」
マサムネ「はあ、はあ……全部手に入ったぞ、後は支払いだけだ」
レジに向かい、購入したその総額は……
店員「58690円です」
マサムネ「6万円で」
マサムネは財布から6万円を取り出し、支払いを終えると大量のゼノブレイドアイテムと自分の買った同人アイテムを手に会場を離れた。
マサムネ「いやー色々あったけど楽しかったな、今年のコミケ」
集合場所に集まった面々は自販機でジュースを買って開ける。
国光「2日は販売、最終日に買い物と実に充実した3日間でしたね。終わるのが惜しいぐらいですよ」
桃八「わかったでしょう?これが僕のやっている仕事です」
エルフ「随分と楽しい仕事だったわね♪」
ムラマサ「こんな楽しい事知ったら戻れなくなりそうだ」
桃八「それなら最後はこの夢の時間に華を添えようじゃないか」
そう言うと桃八は分厚い封筒を取り出す。
マサムネ「桃八、そのお金は……」
そして……
桃八「さあ、コミケの最後の夜を謳歌しよう。飲んで食べて盛り上がりましょう!!カンパーイ!!」
全員「カンパ―ーーーーーーーイ!!」
テーブルに並ぶローストビーフ、エビフライ、フィッシュアンドチップス、アボカドサラダにチーズフォンデュ。
桃八はホテルの上階のディナーを事前に予約していたらしくメンバー全員でコミケ最後の夜を祝福した。
マサムネと国光と桃八はエビフライを齧りながら白米を掻き込む。
桃八「どうですか?ここのエビフライは築地のエビを使っていい香りでしょう?」
マサムネ「これうまいよ、潮の香りが最高だ」
国光「タルタルソースとレモンも爽やかで美味しいよこれ」
エルフ「あんた達、エビフライも良いけどメインはローストビーフよ、これ凄く美味しいわ」
ムラマサ「口の中で解ける肉質と甘い脂、ワインベースのソースも中々行けるぞ」
マサムネ「本当だ!!すげえ!!」
国光「ローストビーフってこんなに繊細なんだ、凄い美味しい」
桃八「皆良い笑顔だ、一枚撮っておくよ」
食事を終えた面々は部屋に戻るとそれぞれ買った物の整理やゲームをして思い思いに時間を過ごしていた。
そんな中、部屋の窓際でカフェオレを手に黄昏る桃八。街の風景を眺め、ガラスに映る顔は曇りのない満足した顔だった。
マサムネ「思い残すことは無い、そんな顔だな、桃八」
桃八「何度かこれが最後と意気込んで、コミケの最後を迎える度に何故かまたやりたいって思って、気付けばもう4度目になってた」
マサムネ「良い事なんじゃないですか?夢中になれる事、沢山あって」
桃八「今度こそ最後にしよう、そう思っても結局またやってるのが多分楽しいって事なんだろうね」
マサムネは優しい顔で桃八に問う。
マサムネ「また、俺達でやりませんか?同人活動」
桃八「ああ、また近い内に、開発連合の新しい活動を考えない。せっかく皆で作った開発連合だ、解散なんて勿体ないし、いずれまたどこかでやろう」
マサムネ「やりましょう、俺達で」
桃八「こちらこそ」
パァン!!
互いにハイタッチを交わす2人。
こうして10日に渡る、同人活動は終わりを告げる事になった。