エロマンガ先生ANOTHER 桜葉桃八はカフェオレが飲みたい 作:しゅみタロス
エルフ「それで、朝食でこんなにパンを買ってきたって事」
テーブルに積まれたパンを頬張るメンバー、何故こんな事になったかと言うと……
1時間前
桃八「ここのド○キにはいつもお世話になってるんです」
国光「でも、ここで買う物なんてジュースかお菓子ぐらいですよね?」
桃八「そう、ここで買わないといけない大切な物があるんです」
そう言うと桃八はカフェオレ缶のダンボールを棚から引っ張り出す。
国光「U○Cのカフェオレですか?」
桃八「僕のアイデンティティーなので、しばらくお世話になる間に飲むカフェオレを持って行くんです」
国光「そんなダンボールで持ってくなんて余りそうな気もするけど……」
桃八「こんなのすぐに無くなっちゃいますよ、一日2~3本平気で飲んでますから」
国光「聞いただけで胃が荒れそうだ……」
会計を済ませるとカフェオレのダンボールを担いでド○キのフロアを出る。
桃八「このド○キのあるビルのフロア内に凄く美味しいベーカリーあるんですよ」
国光「それじゃあ、朝食に買っていきませんか?」
桃八「いいですね、皆に買っていきましょう!!」
マサムネ「まさか朝食のパン買って来るとは思わなかったよ、作った朝食が無駄になる所だった。
国光「事前に連絡しておけば良かったですね」
桃八「マサムネさんが僕たちの朝食作ってくれていたなんて、少々申し訳ない。でも凄く美味しいですよ、これ」
マサムネ「口に合って良かったよ」
そんな男3人をジト目で見つめるエルフとムラマサ。
エルフ「なんか蚊帳の外よね、私達」
ムラマサ「ここまで仲の良い3人を見るのも中々ない、少し微笑ましい」
エルフとムラマサはそう言いつつパンの2つ目に手を伸ばした。
朝食後
ムラマサ「ここが二人の部屋だ、本当は俺の私物を置いている部屋だけど人2人が過ごせるぐらいには広いから心配しないでくれ」
エルフ「それじゃあ、しばらく世話になるわね」
ムラマサ「失礼する」
マサムネ「ああ、それと隣の部屋は入らないようにな。人見知りな妹がいるから余り刺激しないように」
エルフ「わかったわ」
そう言うとマサムネはリビングに戻る。
国光「あの二人、うまくやれるかな?」
マサムネ「まあ、大丈夫だろう?仲が悪い訳じゃ無いから」
桃八「マサムネさん、とりあえずプリンターのセットアップ終わったんで仕事始めましょう」
マサムネ「よし、やるか」
その頃
カタカタカタカタカタカタカタカタ
PCで原稿を書き進めるエルフとムラマサ、エルフは既に3ページ分のシナリオを完成させていた。
エルフ「そっち全然進んでないように見えるけど何してるの?」
ムラマサ「作品の構想は常に無の境地から生まれる、だから心を無にして」
エルフ「寺でやりなさいよ」
執筆を進めるエルフは5ページを書き進めた所でムラマサに声を掛ける。
エルフ「ねえ、ムラマサ。ちょっと行ってみない?」
ムラマサ「行く?どこへ?」
エルフ「隣の部屋」
その事を聞いたムラマサは物凄い顔をする。
ムラマサ「本気で言っているのか?どうなるか分からないぞ?」
エルフ「問題ないわ、向こうも私達の顔は知っていると思うから」
ムラマサ「それはそうだが……」
エルフ「さあ、行くわよ」
2人は部屋を出ると紗霧の部屋に向かう。
エルフ「この扉ね」
ムラマサ「本当に開けるのか?」
エルフ「当たり前よ、それじゃあ、行くわよ……」
その瞬間……
ガチャ
紗霧「うぇ?」
エルフ「やっほー、ここでは初めましてね。エロマンガ先生♪」
ムラマサ「ど、どうも……」
紗霧「あ、あああ……」
顔を真っ赤にする紗霧は手に持ったス〇ッチのコントローラーを落としてしまうのだった。
ムラマサ「安心してほしい、何もしないから」
エルフ「そうよ、ねえ、一緒に遊ばない?」
ぎこちない様子で紗霧はヘッドホンのマイク向けて伝える。
紗霧「本当に、何もしない?」
エルフ「ええ、だから仲良くしましょう」
ムラマサ「政宗君の妹だから、私は仲良くしたい」
紗霧は少し笑みを浮かべ、ス〇ッチのジョイコンを渡す。
紗霧「一緒に、やろう……」
エルフ「ええ」
リビング「なんか2階騒がしいですね?」
国光「仕事してないんじゃないですか?」
桃八「マサムネさん、ちょっと2人見て来てくれません」
マサムネ「仕方ない、少しお灸を据えてやるか」
そう言い2階へ向かうと……
マサムネ「紗霧?」
笑い声のする紗霧の部屋の扉を少し開け、覗くと……
マサムネ「なッ!!」
エルフ「ちょっと、これどういう切り方したらこうなるのよ」
ムラマサ「それならここも切って……」
紗霧「もう、下手すぎ、私がやる」
仲良くスニッパーズをやる紗霧に驚きつつもマサムネは誇らしく思う。
マサムネ(誰とも話す事が億劫だった紗霧に、ようやく心を許せる友達が出来たんだな……)
マサムネはそっと扉を閉じるとリビングへ戻る。
国光「まだ騒いでいるみたいですけど、止めなかったんですか?」
マサムネは誇らしげに答える。
マサムネ「良いんだ、あれも仕事、だからな」
桃八「そうか、それなら良かった」