舞い降りた世界一の男   作:シャト6

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第30話

大輔「イテテテ…あ〜痛かった…」

 

シエル『…自業自得です!』

 

…すみません。

 

大輔「ゴホン!ヤマトだな。俺は大輔だ」

 

ヤマト「大輔って…もしかして次期皇帝候補の【観音の大輔】かい!」

 

俺の名前を聞くと、ヤマトは俺にお面越しでも分かる程、目をキラキラさせながら詰め寄ってきた。

 

大輔「お、おう…」

 

ヤマト「君がそうなのか!僕より若いのに次期皇帝候補がドンな人物か、ずっと会ってみたかったんだ!」

 

大輔「そ、そうか…」

 

美鈴「珍しいですね。大輔さんがおされてますよ」

 

シズナ「あんな純粋に大輔の事を尊敬してる人に、今まで会った事なかったもんね」

 

アイン「確かに言われてみればそうですね」

 

大輔「そ、それでヤマト。君はここで何をしてるんだ?」

 

ヤマト「……」

 

そう質問すると、ヤマトの表情が暗くなる。

 

ヤマト「僕は…」

 

ジャラッ…

 

ヤマトの腕を見ると、腕輪が付いていた。

 

大輔「…その腕輪は?」

 

ヤマト「ああ。これはカイドウが付けたんだよ。この島から出れないように…」

 

ヤマトはそう言いながらお面を外す。

 

大輔「外せばいいだろうが。お前なら簡単だろ」

 

ヤマト「無理だよ。この腕輪、僕から外れると爆発するって言ってたから。本当か分からないけど…」

 

大輔「実の娘…いや息子か?そこまでするか普通」

 

シエル。あの腕輪を解析して見せてくれ。

 

シエル『了…解析完了。ヤマトの言う通り、その腕輪は特定の鍵を使わない限り爆発します。100%』

 

マジかよ…

 

大輔「あ〜ヤマト」

 

ヤマト「なんだい?」

 

大輔「実に言い難いが…その腕輪、マジで爆発するわ」

 

ヤマト「……」

 

俺の言葉を聞いて、ヤマトは固まってしまった。そして…

 

ヤマト「あ…あのクソ親父〜!本当に僕を殺す気だったのか〜!!

 

あ〜…そりゃそうだよな。流石に実の父親が、マジで自分の娘を殺すとは思わないよな。いくらカイドウでもよ。

 

ヤマト「もう怒った!もうあんな奴親でもなんでもない!ぶっ飛ばしてやる!!」

 

いや、ぶっ飛ばすって言っても…

 

大輔「今現在、そのぶっ飛ばす予定の奴がいないじゃねぇかよ」

 

ヤマト「…そうだった」

 

大輔「……」

 

意外と馬鹿か、ヤマトって…

 

大輔「ま、まぁいい。んでヤマト、仮にカイドウをぶっ飛ばしたとして、その後はどうするんだ?」

 

ヤマト「…そうだね。やっぱりおでんみたいに海に出て冒険がしたいな!」

 

大輔「そうか」

 

ヤマト「けど、ぶっ飛ばせるかも知れないけど、カイドウ自身を倒せるわけじゃないから、多分このまま一生この島から出られないと思う…」

 

大輔「……」

 

腕輪を見ながら、ヤマトはそう呟く。

 

大輔「諦めんのか?」

 

ヤマト「えっ?」

 

大輔「カイドウに勝てないから、海に出るのを諦めるのかって言ったんだ」

 

ヤマト「そ、そりゃ僕だって海に出たいさ!でも、無理なんだよ!!」

 

大輔「んな諦めるしかできねぇのか!だったら、お前が憧れてるおでんって奴も相当意気地なしだったんだろうな」

 

俺はヤマトを挑発するように言う。ま、エドが乗せた奴だ。そんな奴じゃないのは重々理解してる。だが、コイツの言葉苛つくんだよ。

 

ヤマト「……しろ」

 

大輔「あん?」

 

ヤマト「さっきの言葉…訂正しろ!!

 

『!!』

 

ヤマトがそう叫ぶと、物凄い衝撃波が俺達を襲う。

 

大輔「こいつは…!?」

 

アイン「ま、まさか!」

 

美鈴「覇王色の覇気ですか!?」

 

シズナ「まあ、カイドウの娘だもんね。持っていてもおかしくないか」

 

ヤマト「おでんを…馬鹿にするな!

 

大輔「!!」

 

持ってた棍棒で、俺達を殴りかかってきた。

 

ヤマト「おでんは…おでんは立派な侍だ!」

 

大輔「だったら…その侍になりたいなら少しは意地見せろやボケが!」

 

俺は武装色で腕を黒くし、ヤマトの棍棒に対抗する。拳と棍棒がぶつかり、先程より更に激しい衝撃波が生まれる。

 

シズナ「わわわ!?」

 

美鈴「本気じゃないとはいえ、大輔さんと渡り合ってる!?」

 

アイン「カイドウの息子…伊達じゃありません!」

 

幽香「ってか、ここもつかしら?」

 

大輔「カイドウに腕輪つけられたくらいで、海に出るのを諦めるなら、その程度だろうが!」

 

ヤマト「僕だって海に出たいよ!冒険したいよ!けど…けど!」

 

大輔「なんだ。自分の親がカイドウだから諦めんのか?」

 

ヤマト「そうだよ…カイドウが親だから…仕方ないじゃないか…」

 

大輔「……」

 

俺はヤマトの前に立つ。

 

大輔「親は親。お前はお前だろうが。親は選べねぇんやぞ!ヤマト!」

 

ヤマト「!!」

 

大輔「テメェの親がカイドウだからなんだ!お前の人生やろが!なら、テメェが自分で決めろや!あぁ!!」

 

ホンマ甘っちょろい考えやで。

 

『マジでブチ切れると、関西弁になるのは昔のままだな…』

 

大輔「だ〜面倒や!ヤマト!」

 

ヤマト「グスッ…なんだよ…」

 

大輔「お前は海に出たいんやろ。なら、俺が連れてったるわ」

 

ヤマト「…えっ?」

 

大輔「やから、腕輪とか関係なしに決めろや。俺と行くか、このまま一生カイドウの言いなりになるか!」

 

俺はヤマトにそう言う。俺より年上やのに、この世界の奴らホンマガキやな。

 

シエル『否。今現在のマスターは精神年齢は、スキマ妖怪八雲紫等よりも断然上です』

 

…ほっとけや。

 

大輔「…ふう。ようやく落ち着いた」

 

口調も元通りになったな。

 

大輔「それで、どうするんだ?」

 

ヤマト「…行きたい…僕も海に出たい!もう…カイドウの言いなりになるのは嫌だ!」

 

大輔「…決まりだ!」

 

俺はヤマトの両腕に付いてる腕輪を外した。外してすぐに放り投げると、爆発した。

 

大輔「…威力強過ぎだろ!」

 

自分の子供に付ける威力じゃねぇよ!

 

ヤマト「と、取れた…」

 

大輔「ああ。これでお前は自由だ」

 

ヤマト「…あり…がとう…ありがどゔ!」

 

ヤマトは嬉しさのあまり泣いてしまった。俺はそんなヤマトの頭を優しく撫でてやった。

 

幽香「…とにかく、カイドウもいないならその子連れてさっさと出るわよ」

 

美鈴「そうですね」

 

大輔「ああ」

 

俺は未だに泣いてるヤマトを抱き抱え、自分の船に戻るのだった。

 

大輔「…ウタやマキノ達に何て言おう」

主人公達が、今後ルフィ達の旅での戦いに参加するか否か

  • 当然参加!
  • 立派な海賊になるまで待つ
  • 参加(但し遠くから見守るか幽香達に指示)
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