スカイの学会誌#11
未来人だ!先日、水道管が壊れてた。地震によるものだろうとラプトルとロールラットだけで赴いた自分に殴りたい。そこには絵に描いたような英国紳士らしき人がいた。そこまではいい。だが奴は望遠鏡で見ていた自分に気づくと、青い光を纏いながら私の後ろに立っていたんだ!会話の主導権は持っていかれたが、奴...いや奴らは今の所中立的な立場のようだ。しかしそれも気分次第だろう。あの技術力だ、私たちの拠点なんて最も簡単に飛ばされるだろう。今後の方針を帰ってきた仲間たちと話そう。嫌なもんだ。助け合って物事を打ち勝ってきたのに、今度は同族との争いになるのだろうか?そうなってほしくないし、何よりランには見せたくない。
スカイの学会誌#12
何もすることがない。この地でそんな風に思えたのは今までの頑張りによるものだろうか。張り詰めていた私の心も少しは落ち着いたように感じる。故郷でよく食べていたチャウダーのおかげだろうか、なんにせよ後でランに礼を述べなければ。仄かに残る甘味が今も残っている。現状は変わらない。変わらないが、冷静にそして慎重に物事を進めないといけない。焦って取りこぼしたらそれは二度と戻すことはできない。重々承知しているつもりだったがより確かに心で感じたからこそ、今の私がいる。何か脳に誰かの声が小さく反芻する。そして眠たくなってきた、疲れが今になってきたのだろう。少し休養を取って来るべき時のための英気を養わなければならない...。
スカイの学会誌#13
結果的に言えば遠征は致命的な失敗をすることなく終わった。そして「影」の名を持つアーティファクトも回収してきた。これ以上ない成果だ、だが道中がいけなかった。途中ラスティが「凍結胞子」なるものを吸って一時期は生死をさまよい、そしてランを預けさせたノマドが通りすがりで助けたそうだ。今度出会うときは私も礼を言おう。その後は中層の一部では放射線が人体に有害なレベルで存在することなど有益な情報も得たり私からの情報共有をしたりした。今後は環境の影響を完全に隔離した装備を作らねばならない。未だ声が聞こえる。前よりずっと大きく...内容は分からない。ボリスも同様の症状が出てるとイマムから聞いた。なにか手がかりがあるかもしれない。
スカイの学会誌#14
ガスコレクターを無事に設置することができた!これを作るための赤い宝石は上層、そしてここ中層では入手困難だった。しかし、前の未来人の連中からイマムはギガントピテクスと引き換えに幾ばくか得ることができた。あの怪しげな風貌と言動、そして中世のようなSFで警戒を高めたがイマムの交渉で友好的な関係を結べたと思う。そしてガスコレクターで生成される凝縮されたガスボールはトレントが命が環境に左右されないようにするためのハザードスーツとバッテリーを作るのに使われている。彼はあの体躯によらず案外手先が器用らしい。それと「声」に関してだ。ボリスと議論してみたところ確定しているのはアーティファクトが絡んでいることだけだった。
スカイの学会誌#15
未来人たちと地表の共同調査を行った。私が目につけたのはやはりあの金属の建造物だった。太陽光がドーム内で反射を繰り返し近くの地下でさえだけで400を超えるあの熱気とそれに伴う暴風をモノともしない耐久性。そしてどれも巨大だった。かつてこの地を握っていたトライブが作ったこれは明らかに私たちやかの未来人とは異なる系譜の文化で生み出されたのだろうか。これは技術革新だけでは覆せないほどのレベルにまで達している。そしてこの地の鉱物、生物、全てに作用するなにかが関わっているはずだ。それは、おそらく「声」も含まれているのだろう。ここはその何かが支配でもしているのだろうか。漠然とだがこの地の成り立ちを知り得た気がする。